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雲の上には宇宙(そら)
雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!
<銀河系外-18 NGC4565ニードル銀河 >自宅で撮った『大宇宙SCALE』
2023年07月27日
|
自宅で撮った『大宇宙SCALE』
昨日は上弦の月が雲越しにおぼろに見えていました。
結局 7月の新月期は一枚も撮れずに終わりました。
そんな訳で、今回もシリーズ
自宅で撮った『大宇宙SCALE』
で しのぎます。
Ⅲ 銀河系外
-----------------------------------------------------------------
Ⅲ-18
NGC4565 ニードル銀河
5690万
光年
種別 渦巻銀河 明るさ10.4等級 見かけの大きさ 15.9 × 1.9分角 星座 かみのけ座
-----------------------------------------------------------------
(注)距離 については成文堂新光社 発行『
大宇宙SCALE
』より
メシエが見逃したのが意外なくらい真横から見たくっきりすっきりの明るい銀河です。
見かけは小さ目ですが、わたしが ”宇宙” をイメージするのに一番先に思い浮かぶ銀河です。
今年(2023) 4月に購入したばかりのCMOSカメラで思い切り拡大撮影した
NGC4565
の画像です。 ↓
( 元画像を50%に縮小した画像 ノートリミング)
( ことわりがない場合は
上が北側
になります )
撮影DATA
: 2023/ 5/ 11 20:58’~ ・ 5/ 17 20:52’~ Vixen
VC200L
(fl=1,800㎜)
露出 300秒 × 16枚(5/11)+18枚(5/17) Gain300
ASI533MC Pro(冷却-10°)
タカハシ EM-200 Temma2M
ステラショット2
(導入・撮影・オートガイド)
ステライメージ9
(画像処理)
5月に2夜で約3時間露光した画像を使って作成しています
わたしがこの銀河で ”宇宙” を感じるのは、クローズアップよりも 広い宇宙空間に浮かぶ次のような画像かもしれません。
フルサイズのデジタルカメラで撮影した広域の写真 ↓
( 元画像の30%に縮小した画像になります )
撮影DATA
: 2019/ 5/ 7 23:12’~ Vixen
VC200L+RedHD(合成fl=1,386㎜)
露出
10
分 ×
8
枚 +
5
分 ×
4
枚 ISO
6400
LPS-D2
EOS6D
(HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam
ステラショット2
(導入・自動ガイド)
ステライメージ9
(画像処理)
上の画像 撮影時の『只今撮影中ショット』です。 ↓
( 鏡筒が向いた先にある四角枠が前の画像の撮影範囲です )
2019年 5月 7日 23時28分~
Tamron Zoom(fl17mm F2.8) 30秒×6枚 ISO1600 ソフトフィルター KissDX(SEO-SP2) 三脚固定 自宅裏で撮影
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わたしは寒さよりは暑さに強いと思っていたのですが、連日の猛暑でぐったり。
昨夜は孫娘たちと直江津祇園祭の花火を見てきたのですが、
人混みと暑さで 祭り風景を撮る気力もありませんでした。
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<銀河系外-17 おとめ座 M87銀河 >自宅で撮った『大宇宙SCALE』
2023年07月22日
|
自宅で撮った『大宇宙SCALE』
昨日、新潟を含む北陸地方の梅雨が明けたようです。
しかしながら元々新潟の7月・8月の夜は雲が出やすく、月に一夜撮れるかどうか。
雲予報に注意しながらわずかなチャンスを待ちたいと思います。
今回のシリーズ
自宅で撮った『大宇宙SCALE』
は
おとめ座銀河団の中心付近で超大質量ブラックホールを内包する
M87
銀河です。
Ⅲ 銀河系外
-----------------------------------------------------------------
Ⅲ-17
M87 銀河
5240万
光年
NGC4486
:種別 楕円銀河 明るさ9.6等級 見かけの大きさ 8.3 × 6.6分角 星座 おとめ座
-----------------------------------------------------------------
実はこの銀河をまともに撮影したのは、後にも先にも2019年5月だけ。
それまではすぐ隣にある銀河の連なり「
マルカリアンチェーン
」ばかりを撮っていて、
見た目はぱっとしない楕円銀河の
M87
に筒先を向けることはありませんでした。
この年にM87を撮影したきっかけは、4月に国際プロジェクトで銀河中心にある
巨大ブラックホール
が直接撮像された事。
M87のブラックホール撮像画像(wikipedia)は
こちら
不確かな記憶では、当時の「星のふるさと館」スタッフのHOSOYAさんから
”M87を撮影した画像は無いか?” との問い合わせがトリガだったような ・・
ブラックホールの画像が公開された20日後にわたしが初めて撮影したM87の画像です。 ↓
( 元画像の30%に縮小した画像になります )
( ことわりがない場合は
上が北側
になります )
撮影DATA
: 2019/ 5/ 2 21:49’~
Vixen
VC200L+RedHD
(合成fl=1386㎜ F6.9)
露出
5
分 ×
5
枚 +
2
分 ×
15
枚 +
1
分 ×
15
枚 ISO
3200
LPS-D2
EOS6D
(HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam
ステラショット2
(導入・自動ガイド)
ステライメージ9
(画像処理)
撮影に当たっては事前にこの銀河の画像を検索、うまくすればブラックホールから放出されるジェットが写せるかも
ということで、多段階露光で撮影し画像処理を行いました
上の画像の四角の枠内を縮小なしで切り出した画像です。 ↓
矢印の先が巨大ブラックホールから放出されたジェットの片りんと思われます。
Wikipedia
に掲載されている
HST
の画像ではこうなります ↓
撮影した当時 M87の画像をブログ掲載するにあたって、
マルカリアンチェーン
との位置関係がわかった方がいいだろうと
その年5月に少し遅れて
ヨンニッパレンズ
で撮りなおした広域の画像です。 ↓
( 元画像の30%に縮小した画像になります )
(
四角の枠内が最初の画像の撮影範囲になります
)
撮影DATA
: 2019/ 5/ 29 21:19’~
Canon
NFD400㎜ F2.8
(手製絞りF4)
露出
4
分 ×
20
枚 +
1
分 ×
10
枚 ISO
3200
LPS-D2
EOS6D
(HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam
ステラショット2
(導入・自動ガイド)
ステライメージ9
(画像処理)
最初の画像 撮影時の『只今撮影中ショット』です。 ↓
( 鏡筒が向いた先にある四角枠が最初の画像の撮影範囲です )
2019年 5月 2日 22時02分~
Tamron Zoom(fl17mm F2.8) 30秒×7枚 ISO1600 ソフトフィルター KissDX(SEO-SP2) 三脚固定 自宅裏で撮影
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去年は我が家の『かたてま野菜』で初挑戦の小玉スイカが1株で10個も実を付けて、
いずれも完熟で大好評。今年の予約注文(?)もいただいていたのですが・・
受粉が成功したのは5個だけで、おまけにそのうちの2個は
網を張っていたのにカラスにやられ
(受粉2号 7月17日撮影)
それでもなんとか受粉3号を収穫して本日東京の孫たちに送る予定。
ちょっと小ぶりですが、完熟してるとといいのですが
去年うまくいきすぎて油断があったのか? それとも天候不順か?
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<銀河系外-16 しし座 M66銀河 >自宅で撮った『大宇宙SCALE』
2023年07月17日
|
自宅で撮った『大宇宙SCALE』
昨夜の予報は雲が薄くなる時間帯はあるものの薄雲が切れることは なし。
今夜は新月になるのですが、同じような雲予報です。
これで まる一月 星空にはご無沙汰です。
そんな訳で 今回も シリーズ
自宅で撮った『大宇宙SCALE』
でしのぎます。
Ⅲ 銀河系外
-----------------------------------------------------------------
Ⅲ-16
M66 銀河
3530万
光年
NGC3627
:種別 棒渦巻銀河 明るさ 9.7等級 見かけの大きさ 9.1 × 4.2分角 星座 しし座
-----------------------------------------------------------------
しし座の後ろ足付近に位置する明るい3つの銀河(
しし座銀河トリオ
または
しし座の三つ子銀河)
のひとつで、
隣接する銀河と接近遭遇したことが原因と思われるゆがんだ姿を見せています。
南北方向に3つ集まった明るい銀河は格好の被写体で、毎年のように撮ってきました。
その中から2019年と2021年の撮影画像を合わせて画像処理したものす。 ↓
( 元画像の35%に縮小してあります )
( この画像は縦構図で撮っており、
右が北の方向
になります )
M66銀河
を縮小なしで上が北になるように切り出した画像です ↓
下方に向かう腕が引き延ばされています
しし座のトリオ銀河 撮影時の『只今撮影中ショット』です。 ↓
( 鏡筒が向いた先にある四角枠が最初の画像の撮影範囲です )
2021年 3月20日 00時28分~
Tamron Zoom(fl17mm F2.8) 30秒×6枚 ISO1600 ソフトフィルター KissDX(SEO-SP2) 三脚固定 自宅裏で撮影
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我が家の『かたてま野菜』のミニトマトも収穫のピークを過ぎて
次は小玉スイカの収穫を待っているところ
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<銀河系外-15 うお座 M74銀河 >自宅で撮った『大宇宙SCALE』
2023年07月13日
|
自宅で撮った『大宇宙SCALE』
このところ雨模様の天気が続いて 梅雨の晴れ間もないため、今回も シリーズ
自宅で撮った『大宇宙SCALE』
でしのぎます。
Ⅲ 銀河系外
-----------------------------------------------------------------
Ⅲ-15
M74 銀河
3200万
光年
NGC628
:種別 渦巻銀河 明るさ10.0等級 見かけの大きさ 10.5 × 9.5分角 星座 うお座
-----------------------------------------------------------------
ほぼ真上から見た姿のこの銀河の直径は約10万光年と 私たちの天の川銀河とほぼ同じですが、
星数は少なく 質量は天の川銀河の約1/2と 淡いため
メシエ天体の中でも 最も見にくいもののひとつと言われています。
”完璧”あるいは”華麗な”と形容される渦巻きが特徴ですが、わたしはこれまで2回しか撮影していません。
2017年と2021年の撮影で、透明度の良かった2017年に撮った画像になります。 ↓
( 元画像の35%に縮小してあります )
( この画像は縦構図で撮っており、
右が北の方向
になります )
撮影DATA
: 2017/ 9/ 29 01:44’~
Vixen
VC200L+Red
( 合成 fl= 1278mm F6.4)
露出
20
分 ×
7
枚 +
2
分 ×
4
枚 ISO
3200
LPS-P2
Cooled60D
(冷却 -7℃)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam
ステラショット2
(導入・自動ガイド)
ステライメージ9
(画像処理)
縦(タテ)構図で撮ったのは、この前に撮ったタイトルが縦構図必須だったためそのまま続けて撮っただけで特に意味はありません
銀河部分を縮小なしで上が北になるように切り出した画像です。 ↓
均整のとれた渦巻き銀河ですが 淡いため撮影はかなりの難物
M74銀河 撮影時の『只今撮影中ショット』です。 ↓
( 鏡筒が向いた先にある四角枠が最初の画像の撮影範囲です )
2017年 9月29日 02時26分~
Tamron Zoom(fl17mm F2.8) 30秒×5枚 ISO1600 ソフトフィルター KissDX(SEO-SP2) 三脚固定 自宅裏で撮影
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梅雨時でもあり 毎年7月は一夜撮影できれば良い方です。
7月だけでなく 日本海側のせいか夏のシーズンは雲が多いように思います。
「荒海や佐渡に横たふ天の川」芭蕉が詠んだ句ですが、
果たして私が生まれた越後出雲崎の海岸で ほんとに天の川を目にすることができたかどうか・・
( この句は旧暦の七夕(現在の8月)に詠んだ句とされています )
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<銀河系外-14 M104 ソンブレロ銀河 >自宅で撮った『大宇宙SCALE』
2023年07月10日
|
自宅で撮った『大宇宙SCALE』
月も下弦となり、いよいよ夏物の星雲をCMOSカメラ
533MC
で狙いたいところですが、
わが越後の週間予報では この先も星を見ることはできそうにありません。
ブログ更新も1週間空いてしまったので、約4か月半ぶりに
シリーズ
自宅で撮った『大宇宙SCALE』
を再開する事にしました。
Ⅲ 銀河系外
-----------------------------------------------------------------
Ⅲ-14
M104 ソンブレロ銀河
3100万
光年
NGC4594
:種別 渦巻銀河 明るさ9.0等級 見かけの大きさ 8.7 × 3.5分角 星座 おとめ座
-----------------------------------------------------------------
真横から見た姿のこの銀河の直径は5~10万光年と 私たちの天の川銀河より小型ですが、
質量は天の川銀河の約4倍という重量級の銀河です。
この
シリーズ
前々回の
アンドロメダ座 NGC891
と同様に真横から見た銀河の姿ですが、
違っているのは中心部が大きく膨らみ、明るい事。
他には 天の川銀河の10倍にもなる約2000個の球状星団を持っていると考えられています。
(メキシコの帽子「ソンブレロ」に似た姿からつけられた愛称)
天体写真の対象としては充分明るいのですが やや南方に位置するため わたしはこれまでに2,3回ほどしか撮影していません。
一番新しい画像で4年前の2019年5月に撮った画像になります。 ↓
( 元画像の35%に縮小した画像になります )
( ことわりがない場合は上が北側になります )
撮影DATA
: 2019/ 5/ 4 22:19’~
Vixen
VC200L+RedHD
( 合成 fl= 1386mm F6.9)
露出
5
分 ×
12
枚 +
2
分 ×
6
枚 ISO
6400
LPS-D2
EOS6D
(HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam
ステラショット2
(導入・自動ガイド)
ステライメージ9
(画像処理)
フルサイズカメラでの撮影のため写野が広く、主役の銀河が小さく写っています。
銀河部分を縮小なしで切り出した画像です。 ↓
ソンブレロ銀河 撮影時の『只今撮影中ショット』です。 ↓
( 鏡筒が向いた先にある四角枠が最初の画像の撮影範囲です )
2019年 5月 4日 23時34分~
Tamron Zoom(fl17mm F2.8) 30秒×5枚 ISO1600 ソフトフィルター KissDX(SEO-SP2) 三脚固定 自宅裏で撮影
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自然が相手の趣味なので 星が見れない時は体力温存と行きたいのですが、
ブログ更新を一週間休むと
”ついに 徹夜する気力も体力も尽きたか” と思われそうで・・
最近は天体写真の撮影・画像処理の時間より、ブログを書く時間の方が多い気がします。
我が家の『かたてま野菜』
ピーマン
と
ミニトマト
の”アイコ”が採れ始めました
先日
小玉スイカ
1個をカラスにやられましたが、
網をかぶせる対策により 残り4個はいまだ無事に生育中です。
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雲上(くもがみ)/
ステファンの5つ子(C11鏡筒開眼 !? その2)
さすけ/
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雲上(くもがみ)/
C11鏡筒のラスボスは”結露”、月明りの中で対策検証(その1)
さすけ/
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雲上(くもがみ)/
自宅で撮った紫金山・アトラス彗星(10月14日)
さすけ/
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雲上(くもがみ)/
いよいよ屋外設置で検証(第一夜)『C11鏡筒がやって来た』
マルさん/
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雲上(くもがみ)/
星が見えなくてもやれる事。『やって来たC11鏡筒』
さすけ/
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