雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

”魔女” を撮り逃がして オリオン大星雲を撮る

2018年10月29日 | 天体写真(星雲・星団)
10月の新月期は天候に見放され 成果”0”。
月が上弦を越えた18日夜、夜半前に雨に降られるも
日が替わるころから予報通り朝まで晴れてくれました。

M33銀河すばる と 計画どおり撮って、
最後のタイトルも予定していた 魔女の横顔星雲 の撮影を開始。
( 画像クリックで星座名入りで表示します )
自宅裏口の設置場所からは 事前の調査で電柱にかからないはずでした
ただ撮影中に電線を通過するのは覚悟していたのですが、想定外の事態が。
1分露光8枚を終え、6分露光を撮りだすと・・
画像内を明るい光塊が移動して写りこんでいます
( あとで調べたら 電線についていたガイシが写りこんだものと結論 )
薄明まですでに1時間を切っており、気長に待っている余裕がなかったため
ここでやめて、撮影対象を変更しました。

ガイシの写りこんだ6分露光3枚と1分露光8枚で処理した画像です。↓
ガイシが隠した 魔女の横顔 星雲 ( エリダヌス座 )
( 北 は 上方向 になります )
撮影DATA : 2018/10/19am 03:16’~  Vixen R200SS+コレクターPH(合成f=760mm))
露出 分 × 枚+分 ×  ISO 3200 LPS-D2 EOS 6D (HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam ステラショット ステライメージ7
南北に長い星雲なので縦構図で撮るのが一般的ですが、
画像右下の系外銀河を一緒に入れたくて横構図にしました。
その気になる部分を別処理して切り出してみました。↓
系外銀河が小さすぎて、大きな魔女の横顔とは釣り合いがとれません。

撮影に使用した導入用写野です。↓
系外銀河を入れるため、写野を南北方向から少し回転させています
次回リベンジするとしたら、素直に縦構図で撮るつもりです。

”魔女”のピンチヒッターで撮ったのは オリオン大星雲 です。
今回の記事に掲載する予定でしたが、多段階露光までしたものの
総露光時間が少なく、画像処理がうまくいきません。
ということで、 次回 につづく。

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この 魔女の横顔星雲 は南天低めで庭撮りには難物。
今回は空の条件も良く、期待したのですが ・・
逃がした”魔女”は大きかった。


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スッキリ としたすばるは、いかがですか?

2018年10月26日 | 天体写真(星雲・星団)
18日夜正確には19日am)、月が沈んだあとに撮った プレアデス星団 です。

M45 プレアデス星団 和名 すばる(昴) ( おうし座
( 画像クリックで元画像の25%表示 )
( 北 は 上方向 になります )
撮影DATA : 2018/10/19am 01:51’~  Vixen R200SS+コレクターPH(合成f=760mm))
露出 分 × 10枚+分 × 10 ISO 3200 LPS-D2 EOS 6D (HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam ステラショット ステライメージ7
最近は空の暗いところまで出かけて 周辺の淡い分子雲まであぶりだしている画像をみますが、
自宅裏の庭撮りではそれは高望みと言うもの。
それでも夜半前に雨が降ったことにより 星のにじみが少なくて、
これまで撮った中でも一番スッキリとしたプレアデス星団となりました。
星団部分をアップで切り出してみました。↓ ( 元画像の45%縮小 )
中ほど下段の刷毛ではいたような星雲は
輝かせている星の名をとって、メローペ星雲 と呼ばれています

この星団は小さいながらも肉眼でも見え、空高く上ることから古くから親しまれてきたようです。
撮影中の おりおんショット です。
( 画像クリックで星座名も表示します )
左(南)側が明るいのは、上越市街地の灯火によるものです

毎年撮ってる明るい星団ですが、薄雲やモヤがあると ・・
2年前に薄雲のある中で撮影したもの ↓
撮影DATAは過去記事 「贅沢は言わないけど、雲の中の昴(すばる)」 を参照願います

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わが家の「かたてま野菜」、いま残っているのは・・
忘れられたピーマンと、収穫時期のわからない里芋
里芋はご近所が収穫したのを見て 掘り起こそうと考えています。

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雨が上がって3時間後に さんかく座M33銀河

2018年10月23日 | 天体写真(系外銀河)
10月の新月期の夜空はほぼ全滅状態でした。
( わたしの場合、新月期は下弦の月から上弦の月まで )
17日夜も予報が芳しくなかったことから設営を見送ったら、18日早朝は結構な星空。

続いて18日夜は深夜を過ぎてから雲指数が”0”になる予報だったことから、
機材を裏口室内に並べて待機していました。
21時ころ 様子を見に外に出たところ、なんと小雨が降っていました!
あせって機材を設営しておかなくて良かった。
その後 雨がやんで、明るい月が顔を出したので設営開始。
23時半には設営を完了し月が沈むのを待ちました。
結局、月没まで待ち切れず0時前には撮影開始。
( 画像クリックで星座名入りで表示します )
雨が降ったせいか、久々にスッキリした星空でした

M33 (さんかく座)
( 画像クリックで元画像の25%表示 )
( 北 は 上方向 になります )
撮影DATA : 2018/10/18 23:54’~  Vixen R200SS+コレクターPH(合成f=760mm))
露出 分 × 10枚+分 × 10 ISO 3200 LPS-D2 EOS 6D (HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam ステラショット ステライメージ7
北天ではアンドロメダ銀河に次ぐ見かけの大きな銀河ですが、
フルサイズカメラで撮ると宇宙空間に浮かぶ雰囲気の画像になります。
銀河部分の等倍トリミング画像です。↓
銀河内の散光星雲NGC 604では最近生まれた星が200個以上あるそうです
このフルサイズカメラは等倍まで拡大しても なめらかなところが利点です。

この銀河は7年連続で、毎年撮っています。
201211月 「こないだのM33」
201310月 「M33銀河 透明度不良 vs ガイド不良」
201411月 「結果として、総露光時間5時間のM33銀河」
2015 9月 「系外銀河No.2(?) さんかく座M33」
201610月 「贅沢は言いません。40日ぶりに撮ったさんかく座M33」
2017 9月 「さんかく座M33銀河 3年間で露光333分オーバー」

大事なのは この7年間でどれだけ進歩したかですが ・・

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この土・日に千葉の孫娘 あみちゃん
2歳の誕生祝に行ってきました。
東京からは初孫いっちー くん(じき5歳)と いと ちゃん(1歳半)も来てくれました ↑
あみちゃんのおしゃべりは さらにすごい事になっていました
みんな 大きなけがも病気も無くて じぃじはうれしい。

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あのまま撤収しておけば良かった・・

2018年10月20日 | 天体写真よろず話
この記事は 「一晩中 雲につきまとわれて 悲惨な6タイトル(前半)」の続きになります。

IC59・IC63 (カシオペア座) が やっぱりの結果だったことから、
4タイトル目は薄雲があっても 写ることは写る散開星団にしました。
ペルセウス座の二重星団
( 北 は 上方向 になります )
撮影DATA : 2018/10/16am 01:44’~  Vixen R200SS+コレクターPH(合成f=760mm))
露出 分 × 11  ISO 3200 LPS-D2 EOS 6D (HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam ステラショット ステライメージ7
丁度 雲が薄かったのか、1分露光だけでもそれなりに写りました。
二重星団部分のトリミング画像です。 ↓
赤い星が数個ちりばめられているのが印象的です
この星団を単独で撮ったのはたぶん初めてだと思います。

これに味をしめて、5タイトル目は未撮影のメシエ天体の中から散開星団M34(ペルセウス座)に。
ところが急に雲が濃くなったのかガイド星も検出できない状態に。
撮った画像は、灰色の背景に数個の点が写っているだけなので掲載しません。

外に出て見ると空一面の雲。(リモートのためもっぱら室内から撮影)
02h47m あきらめて撤収を始めました。

ところがしばらくして空を見上げると雲が消えていました。
まだ赤道儀の極軸はくずしてなかったので、再びコード類を接続。
6タイトル目としてペルセウス座のカリフォルニア星雲を撮影しました。
ところが ・・
( 北 は 上方向 になります )
撮影DATA : 2018/10/16am 03:18’~  Vixen R200SS+コレクターPH(合成f=760mm))
露出 分 × 枚+分 ×  他 のDATAは 「二重星団」と同じので省略
主鏡に結露はなく、空一面がモヤに覆われていたようです。
そういえば星に輝きがない

あのまま撤収していれば、3時半には布団に入れたのに。

お目汚しの画像が続きましたが、1日おいた18日早朝のこと。
トイレに起きたときに外に出てみると星がいっぱい。
パジャマのまま三脚固定で数カット撮りました。
おうし から カシオペア ↓
ペルセウス から オリオン ↓
スバル から シリウス ↓
共通DATA: TamronZoom(f17mmF2.8) 30秒×5枚 ISO1600 kissDX(SEO-SP2)

この夜は雲予報が良くなかった事と、寝る前に見たら星がモヤっていたため
機材の設営はしていませんでした。

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月が沈むのが0時過ぎだと設営するのは勇気がいります。
やはり新月期に一晩中晴れが最高なんですけど。
我が家の秋の花の続きです
ときどき名前をわすれてしまうのですが ホトトギス といいます
シャクヤク の葉 が紅葉していました

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一晩中 雲につきまとわれて 悲惨な6タイトル(前半)

2018年10月18日 | 天体写真よろず話
成果”0”で10月の新月期が終わろうとしていた15日夜、
GPV予報 では一晩中雲まみれの予報なのに、
NHKローカルの予報では一晩中 星マークになっていました。
もともとこの予報は星が一個でも見えれば星マークというお気楽なものですが、
今回は迷った末、午後8時を過ぎてから設営。

結果はGPV予報通りだったのですが、
しつこくまとわりつく雲の薄いところを探して探して、徹夜になりました。

22h14m いまだ北極星が顔を出してくれません
このあと、北極付近の雲が薄くなったところでやっと極軸設定ができました。

最初に狙ったのは・・というより、撮れそうだったのは白鳥の尻尾あたり。
22h58m~ 30秒x6枚コンポジット はくちょう座デネブに雲がせまる
北アメリカ星雲とペリカン星雲から撮り始めたのですが、
雲がだんだん高くなってきたので1分露光3枚で中止。
約1か月ぶりの撮影だったため、ポカがありました。
ステラショットの導入補正はJPEGで行っているのですが、
RAWモードに変更するのを忘れてしまいました。
JPEG画像で、わずか1分露光3枚の画像処理結果です。↓
( 北 は 上方向 になります )
撮影DATA : 2018/10/15 22:49’~  Vixen R200SS+コレクターPH(合成f=760mm))
露出 分 × JPEG画像  ISO 3200 LPS-D2 EOS 6D (HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam ステラショット ステライメージ7
JPEG画像のため、ダーク処理もフラット処理もできませんでした
いろいろやったのですが ホワイトバランスをとると これが精いっぱい。

雲からの逃避行で選んだ2タイトル目は、同じはくちょう座の「まゆ星雲」でした。
23h24m いつのまにか高い方にも雲がわいてきて
やがて
00h33m もう、どこがどこやら
それでも、何度も中断を繰り返し使えそうな画像で処理してみました。↓
( 北 は 上方向 になります 撮影中に飛行機が通過しています)
撮影DATA : 2018/10/15 22:57’~  Vixen R200SS+コレクターPH(合成f=760mm))
露出 分 × 枚+分 ×  ISO 3200 LPS-D2 EOS 6D (HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam ステラショット ステライメージ7
1分露光から撮り始め、途中でJPEGモードに気づきRAWで撮り直しています
総露光時間は31分ですが、雲による中断を繰り返し 撮影完了まで約2時間かかっています。

3タイトル目はもう運まかせで、カシオペア座ɤ星(ツィー)付近にある
IC59 ・ IC63 にしました。
( 北 は 上方向 になります )
撮影DATA : 2018/10/15 22:57’~  Vixen R200SS+コレクターPH(合成f=760mm))
露出 分 × 枚+分 ×  他 のDATAは 「まゆ星雲」と同じので省略
短時間の1分露光はなんとかなったのですが、やはり6分露光が雲に邪魔されます。
結局、6分露光のうち3枚は次の4タイトル目を撮ってから再度撮影。
ステラショットの導入補正機能のおかげで
こんな事が効率的にできるようになりました。

このあと、もう3タイトル撮っているのですが
途中で撤収して 再び撮影を開始したりと、長い夜になっています。
記事も長くなりましたので、続きは 次回 ということで

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今回は結果が期待できない画像処理でしたが、
それでも何も撮れずにいるよりはましです。
我が家ではいま秋の花が咲いています
いつもは夏のうちに葉が焼けてしまうのですが、ことしはなぜか大丈夫だった リンドウ
玄関前の鉢植えの シュウメイギク は気品があってお気に入りです

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