雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

月が沈んで今年一番の空 (M63ひまわり銀河)

2015年04月29日 | 天体写真(系外銀河)
25日夜、月が沈むのは日が替わった26日の0時29分。
月明かりが無くなると今年に入って一番の空となりました。

月の沈む時刻にわずか先立って、この夜のメインタイトル M63ひまわり銀河 の撮影を開始しました。

M63 ひまわり銀河 (りょうけん座)
( 画像クリックで元画像の30%まで拡大 )   ノートリミング画像
( 上が北の方向 )
撮影DATA: 2015/ 4/ 26am 00:15’~ VixenVC200L+レデューサ(合成f=1,278mm F6.4) 露出15分×14 枚
  ISO 1600 Cooled 60D (気温6~5℃ 冷却 -12℃)  ガイド鏡GS-60S タカハシEM-200USD PHD2 ステライメージ7

画像中央部 のトリミング画像(クリックで60%拡大)です。
( 星のブレが目立ったので、「比較暗ズラシ」で星が丸くみえるよう処理してあります。)
上の画像の枠内をすばる望遠鏡で撮影した画像があります。

すばる望遠鏡の口径は8m。わたしのVC200Lの1600倍の光を集める能力があります。
加えてハワイのマウナケア山頂というこれ以上ない設置場所であることを考えれば、
わたしの今回撮った画像もそれなりに健闘してると、自画自賛。

( 参考データ )
すばる望遠鏡が撮ったひまわり銀河での星像は0.3 秒角だそうです。
ちなみに私の撮ったVC200L+レデューサーの星像は約 秒角。
加えてガイドブレが±3 秒角ほどもあります。
撮影中のPHD2Guidingのグラフ
せめて赤経RA(東西)方向のブレが赤緯Dec(北南)方向並になってくれれば・・

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この夜は春の空としては透明度4/(5段階評価)で最高でした。
ただし月が沈んでから薄明が始まるまで3時間しかありません。
もったいないので、もう1台のカメラで南天の天の川も撮影。
自宅撮影のさそり座付近は次回掲載予定です。

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月と星と系外銀河(M109)

2015年04月28日 | 天体写真(系外銀河)
22日に祭りの神輿を担いで以降ずっと晴れが続いていましたが、なぜか夜になると雲が出るという天気。
撮影ができたのは25日(金)夜、すでに月が上弦前まで太っていて
日が替わってやっと沈むという悪条件になっていました。

それでも快晴には違いないので月を撮って時間をつぶし、沈むのを待ちきれずに
22時前には春の系外銀河の撮影を開始しました。

月がまだ高く、空の明るいうちから狙ったのは おおぐま座のM109銀河。
( 撮影終了時のおりおんショット。月の高度は約9度と低くなっていました。 )
M109 は北斗七星のひしゃくの部分を構成するγ UMa(フェクダ)のごく近くに見えます。

このエリアは以前R200SSでも撮影していますが、
南中1時間後でまだ高度が高かったためVC200L+レデューサで撮り直しました。

γ UMA(フェクダ)と M109 (おおぐま座)
( 画像クリックで元画像の30%まで拡大 )   ノートリミング画像
( 上が北の方向 )
撮影DATA: 2015/ 4/ 25 21:44’~ VixenVC200L+レデューサ(合成f=1,278mm F6.4) 露出15分×8 枚
  ISO 1600 Cooled 60D (気温9~7℃ 冷却 -10℃)  ガイド鏡GS-60S タカハシEM-200USD PHD2 ステライメージ7

画像中央部 のトリミング画像(クリックで60%拡大)です。
撮影開始時には月の高度はまだ30度以上あり、背景がカブってざらついています。


記事タイトルと順番が変わりましたが、この夜の嫌われ者、時間つぶしにに撮った月です。
上弦前の月 (月齢 6.6)
( 画像クリック個所に応じて、北部・中部・南部にわけて35%まで 拡大表示 )
撮影DATA: 2015/ 4/ 25 19:50’~ 露出1/40秒×20枚コンポジット×3枚モザイク
VixenVC200L+canon 2.0X(合成f=3,600mm F18) ISO 400 kissX2 (未改造)
EM-200USD赤道儀 AviStack
3カットに分けてモザイクとしたため、撮影枚数は全部で60枚ですが所要時間はわずか8分間です。
時間つぶしにもなりませんでした。

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昨夜(26日夜)も徹夜だったため寝不足です。
今夜も晴れているので、月が沈んだあとプチ遠征に行こうか
この期に及んでまだ迷ってます。

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ミスターエッジオン銀河 NGC4565 (かみのけ座)

2015年04月25日 | 天体写真(系外銀河)
神輿(みこし)を担いだ22日からずっと晴れが続いています。
御利益(ごりやく)があったのかというと? 昼間は晴れてるのに夜になると決まって薄雲が。

そんな訳で、今回は18日夜に撮った唯一のストックを放出します。
えっ、なんで ミスター かって? ンーンと、それは・・

エッジオン銀河 NGC4565 (かみのけ座)
( 画像クリックで元画像の30%まで拡大 )   ノートリミング画像
( 上が北の方向 )
撮影DATA: 2015/ 4/ 18 23:34’~ VixenVC200L+レデューサ(合成f=1,278mm F6.4) 露出15分×12 枚
  ISO 1600 Cooled 60D (気温7~5℃ 冷却 オフ)  ガイド鏡GS-60S タカハシEM-200USD PHD2 ステライメージ7

画像中央部 のトリミング画像(クリックで60%拡大)です。
今回もタワミによる流れは許容範囲でしたが、赤経(東西方向)のブレが大きく星が丸くなりませんでした。

前日も子持ち銀河M51を徹夜で撮っていたため、空が良く無きゃ撮らないつもりだったのですが、
日が替わる頃になって結局設営しました。 (今回は手抜きで、冷却オフ)

透明度は2.5(/ 5段階評価)と、前日と同じようなものでした。

総露光時間3時間で電線にかかる高度になったので そこで止めたのですが、
すでに3時近くになっており、もう一タイトルは無理と判断し撤収しました。(この朝の薄明は3時36分)

2時過ぎに TOASTProで撮った、南天のてんびん・へびつかい座からさそり座の頭部です。(今年は土星も加わっています。)
TAMRON (f=24mmF3.5) 90秒×5 KissDX(SEO-SP2)

ついでに、もう一枚。
神輿担ぎの前の晩(21日)。家内から今夜は夜遊び禁止と言われ、
夜は空を見ないようにしていたのですが・・
つい、・・
カメラ三脚で固定撮影ならという事で。 左側の明るい星は北斗のひしゃくです。 (右下は公園の防犯灯のカブり)
2015/04/21 23h20m~ TAMRON Zoom(f=23mmF2.8)1分×5枚 ISO1600 kissDX(SEO-SP2)
ほんとは30枚セットして「北天グルグル」にしたかったのですが、開始してすぐにレンズが曇ってしまいました。
えっ、良い空だったんではないか? ですって。
朝起きたらモヤってたんで、晴れても1,2時間だったと思います。(・・そう思う事に。)

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昼間は晴れるんですけどね・・
昨夜もGPV予報では雲がかかる予報だったのですが、
NHKの天気予報が一晩中 ”星マーク”になっていたものだから設営したのですが・・
まだ細い月も次第におぼろになって、撤収!

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祭りだ ワッチョイ!

2015年04月22日 | 日記
いよいよ12年ぶりに神輿担ぎの日がやってきました。
12年前と同様 順番で町内の役員が来年回ってくるためなのですが、
この春日神社の祭りは心してかからないと、とても大変な祭りなのです。
どう大変かは このあとおいおいと説明します。
まずは形から入るという事で、祭り男 雲上(くもがみ)です。(はっぴは町内からの借り物です。)
おーい、昨日買って来て生まれて初めてはいた地下足袋が写ってないぞぉー
( 家内は孫が明後日帰ってくることになって、祭りなんて眼中にないのです。)

まずは8時前には集合場所の町内の会館へ。
神輿巡行は青年部(青年会?)の担当なのですが、どうみても平均年齢は50歳を下らない?
このメンバーで町内の山車と神輿をかつぐのですが、休憩をはさみながら暗くなるまで一日中続けるのです。
(役員さんの話では、周辺地域で神輿の引き継ぎ無しで一日中かついでいるのは、この祭りだけになったそうです。)
山あり、谷あり、信号もありの広大なコースをまる一日かけて練り歩きます。
更に町内の家庭からお酒をいただくと、”返せ―っ”といって、
せっかく来た道を10mほど神輿を戻すのです。
だから実際に神輿をかつぐのは、地図上の倍近い距離になるのです。
この祭りは5つの町内毎に山車を出すのですが、朝 神輿が出発する春日神社参道に集まります。
実は祭りに最初に参加した20年以上前に、死ぬ思いをしたのはこの山車を4人でかつがされたからでした。
一見すると軽そうだったのですが、あまりの重さに5mで息が切れ、10mでダウンしました。
当時のまま相変わらずかつぎ棒は4人用の短いままでした。

春日神社の式典のあと、いよいよ神輿の出発です。
朝の元気なうちにと、さっそく神輿担ぎに参加。(担いだ証拠に撮ったもの)
この祭り、大昔から4月22日に決まっているそうで、雪が降ったこともあるそうです。
背景は謙信公の春日山城址。

そしてやっと神輿がわが町内へ。
家内にはブログ用に撮影を頼んであります。
おーい。どこ撮ってんだよ。おれは後ろだよぉ。

広いわが町内を廻り終わった頃にはすっかり疲れ果て、デジ一眼を取りに家に戻りました。
(これまでの写真はポケットに忍ばせたコンパクトデジカメで撮影 )
実は祭りのクライマックスはこれからなのです。
祭りの最後には重い山車も神社の100段以上ある階段を上ります。
そしてなんといっても、主役は神輿。
朝からですので、いいかげんへばっているはず。
無事上げることができました。
すでに暗くなり始めてきたのですが、これで終わりではないのです。
残っているエネルギーを全て使い尽くす ”堂々巡り ”がこの後に。
神社の周りを役員のドクターストップがかかるまで、神輿をかついで駆け回るのです。
最後にちょっとアートっぽい写真でおしまいに。

あっ、そうそう。 この祭りの神輿かつぎの掛け声は ワッショイ ではなく、ワッチョォイ です。

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先ほど孫が風邪でこれなくなったとのメールが届き、
家内はガックリしています。
わたしも祭りが終わったら気持ちを切り替えようと思っていたのですが・・

今夜は足がつりそう。

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風止んで、子持ち銀河4時間露光。

2015年04月20日 | 天体写真(系外銀河)
このまま朝まで風が吹き続けるのかと思った17日夜。
最初に撮ったおおぐま座のM81M82のコンビがピンボケだったことも知らずに、
この夜のメインタイトルに選んだM51の撮影を始めた頃から風が収まってきました。
ピントも対象導入の際に基準星で合わせ直すのでこちらは大丈夫でした。

M51 子持ち銀河 (りょうけん座)
( 画像クリックで元画像の30%まで拡大 )   ノートリミング画像
( 右が北の方向 )
撮影DATA: 2015/ 4/ 18 00:09’~ VixenVC200L+レデューサ(合成f=1,278mm F6.4) 露出15分×15 枚
  ISO 1600 Cooled 60D (気温10~4℃ 冷却 -13~16℃)  ガイド鏡GS-60S タカハシEM-200USD PHD2 ステライメージ7
ナチュラルな画像に差し替えました。2015/04/21 20:20'   元の派手な画像は  こちら 

画像中央部 のトリミング画像(クリックで70%拡大)です。
拡大して見ると、やはり星が楕円になっている事がわかります。
ナチュラルな画像に差し替えました。2015/04/21 20:20'   元の派手な画像は  こちら 
実際に撮影したのは15分露光17枚だったのですが、最後の2枚は薄明で明るくて使えませんでした。

北斗七星の柄の部分に近いのですがおおぐま座ではなく、りょうけん座の領域になります。

風は収まったのですが、やはりRA(赤経・東西方向)のブレが目立ちます。
ただ今回もタワミによる流れは、1時間当たり7画素と許容範囲内でした。

それなのに星が丸くならないのは、タワミよりブレの方が大きかったから。
下の画像は今回使用した15枚の星像を北の方向にだけ10画素ずつずらして並べたものです。
高度が下がるにつれて星像がふやけています。( 上が東、下が西の方向になります )
星が移動する量(タワミによる流れ)より、ブレ幅の方が大きい事がわかります。
このブレが小さくなれば・・・

薄明前の南天のさそり座です。
TAMRON f=17~50mmF2.8(f=17mmF2.8) ISO1600 30秒×5 kissDX(SEO-SP2) 固定撮影
自宅から南側は高速ICで光害がひどいのですが、この夜は透明度も悪かった。


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普段は画像処理はメモリ増設したデスクトップで行っているのですが、
その安物のモニターの画調と、ブログ用に使っているノートパソコンの
モニターの画調が違い過ぎて、再調整する事になります。
その結果いじりすぎて画像がおかしくなっちゃいます。(今回も)

500本を超えるこれまでの全記事リストは、 こちら から。
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