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雲の上には宇宙(そら)
雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!
春の系外銀河 アンカーはM101回転花火銀河
2019年06月22日
|
天体写真(系外銀河)
撮影画像の在庫は一掃したと思っていたのですが、
5月の新月期に時間つなぎに撮った画像が残っていました。
短時間露光なのですが、4月にも撮っていた今年2度目の系外銀河でした。
M101 回転花火銀河
( おおぐま座 )
( 画像クリックで元画像の25%表示 )
( 縦構図で撮っているため 右 が 北 になります )
撮影DATA
: 2019/ 5/ 8am 01:26’~ Vixen
VC200L+レデューサーHD(合成f=1,386mm)
露出
10
分 ×
4
枚 +
2
分 ×
4
枚 ISO
6400
LPS-D2
EOS 6D
(HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam ステラショット ステライメージ7
次の撮影対象の南中時刻となったため 総露光時間50分弱と短め。
4月の新月期にもレデュサーなしの長焦点で撮影しているのですが、
総露光時間2時間半近くもかけたのに ”ぼてー” とした画像になりました。
4月撮影画像の記事 ⇒
見かけは大きいけど、なぜかゆるめのM101回転花火銀河
拡大しすぎてシィーイング不良が影響したのかも知れません。
今回は露光不足なのですが切れ味は悪くないので、4月の画像と重ねてみました。
以下
ステライメージ
での処理手順です。
1. それぞれの撮影画像を個別にコンポジットまで完了しておく
2. 各画像の拡大率が違いますので、長焦点の前回画像を縮小します
正確な縮小比率を算出するため
● それぞれ2つの基準星を選び 星の中心のx、y座標を調べます
● 「ピタゴラスの定理」で、それぞれ2つの基準星間の長さを算出
● それぞれの2つの基準星間の長さの比率でから縮小率を算出
3. 縮小で拡大率が揃った画像を通常通りコンポジット(
今回は
加算)する
コンポジットまで完了した画像
↓
明るめの内側の画像が 縮小した長焦点のVC200L画像
4. 通常の画像処理を行う
画像処理がほぼ完了した画像
↓
重ね合わせが可能だった部分をトリミングした完成画像です ↓
( 完成画像の30%縮小表示 )
1+1
がせめて
1.5
になってくれればいいのですが、結果は ・・・ 微妙
今回の撮影時の様子です。
( 画像クリックで星座名を表示します )
春の系外銀河のさきがけが
M81
,
M82
だとしたら、同じおおぐま座の
M101
は4時間も遅れて南中します
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先日の強い風にも なんとか持ちこたえた 「かたてま野菜」 たち。
形は今一つだが収穫の始まった
キューリ
↑
赤くなるのはいつ?
ミニトマト
の ももちゃん
↑
連作障害(?)で全滅したナスの代わりに、接ぎ木のナスを植えました。
あまり期待はしていないのですが、どうなりますか。
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ゆらゆら月面でも 60秒動画でなんとかなる
2019年06月18日
|
天体写真(月・惑星・彗星)
昨夜が満月につき天体写真撮影はただいま休業中。
月は撮影しない!
という訳では無く、今年に入って既に4夜も撮っています。
(4月12日・5月12日・6月12日・13日の4夜)
上弦の月の前後が多いのですが、ブログ掲載したのは4月撮影の1夜分だけ。
令和に撮った3夜の月を掲載しなかったのは、いずれもゆらゆらとした月面だったから。
ただ撮影所要時間は少ないものの、静止画・動画を含めて処理にはかなりの時間を割いています。
そこで 星雲・銀河のストック画像も尽きたことから、
未掲載の月の画像の中から今月12日撮影したものを掲載することにしました。
(この夜の月を選んだのは 動画処理画像ならとなんとか見れたから)
まずは定番の静止画コンポジットおよびモザイク分割撮影でこの夜の月の全体像を。
月齢 8.7
( 画像クリック箇所に応じて、北部・中部・南部 に分けて拡大表示できます )
( 見た目と同じく 上が北になっています )
撮影DATA
: 2019/ 6/12 20:43’~21:00 Vixen
VC200L
+
canonEF2.0x
(合成f=3,600㎜)
露出 1/50秒 × 18枚 ×5モザイク ISO 400 EOS kissX2 タカハシ EM-200 Temma2M
AviStack
でコンポジット
RegiStax6
でウェーブレット処理
マイクロソフト I.C・E
でモザイク結合
拡大しても なんかモヤーとしてるでしょ。
続いて動画処理で どう変わるかを見ていただきます。
下の画像はどこを動画でクローズアップしたかを示しています。
( 注 ).ここからは天文雑誌では昔からの慣行となっている倒立像にしたため、北が下方になります
A
.クラビウス
から
ティコ
1枚の撮影画像
から切り出したもの
↑
記事の最初に掲載した
静止画像18枚
を処理
したもの
↑
そして、これが60秒間の動画を処理した画像です ↓
( 2カットをモザイク結合しています )
クラビウス
は内部にいくつものクレーターのある上部の大きなクレーター、
テイコ
は画像下部のいちばん目立つクレーター
鏡筒 ・・・・・
VC200L+canon2.0x
(合成f=3600mm)
動画撮影用カメラ ・・・・・
ASI224MC
動画撮影記録用ソフト ・・・・
Fire Capture
動画スタック用ソフト ・・・・・
AutoStakkert
スタック画像処理ソフト ・・・
RegiStax6
以下、動画処理した画像のみ掲載します。
( 画像クリックで拡大表示できます )
B
.直線の壁
黒く細い直線に見えるのが 長さ110km、高さ300mの段差で
直線の壁
と呼ばれています
( 段差の影なので左右どちらが低いか推測できますね? )
C
.ヒギヌス谷
付近
ヒギヌス谷
は画像中ほどから少しやや左 下に見える折れ曲がった谷
D
.コペルニクス
と
エラトステネス
コペルニクス
は右上で 月面でもひときわ目立つクレーター、左下の
エラトステネス
との間に連続した細かいクレーターが見えます
E
.アルキメデス
付近
アルキメデス
は右上、並んだ左下のクレータは上が
オートリクス
、下が
アリスティルス
F
.プラトー
から
アルプス谷
プラトー
は右側の大きなクレーター、左側の切れ込んだ谷が
アルプス谷
( シィーイングが良ければプラトー内の小さなクレーターが確認できるはずなのですが・・ )
60秒でも動画処理の効果は歴然としているのですが
以前に撮った動画処理画像と比べても切れ味がイマイチで、
やはりこの夜のシィーイングは”並み”だったようです。
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当ブログにコメントもいただいている
Lambdaさんのブログ記事
で、
「 シィーイングを左右する主要な原因として、
これまで上層大気の動き(密度変化)が上げられていたが、
放射冷却により鏡筒が冷える事による鏡筒内の乱流の影響が大きいのでは・・」
という問題提起がされています。
放射冷却を防ぐ対策も示されていますので、
機会を見てその効果が検証できればと思っているのですが・・
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イーグル星雲 M16 と オメガ星雲 M17 (f 400mm vs f 1,400mm)
2019年06月15日
|
天体写真(星雲・星団)
30日早朝、薄明まで30分という中で撮ったこの夜 4タイトル目です。
イーグル星雲 M16
と
オメガ星雲 M17
( 画像クリックで元画像の 25%サイズで表示 )
( 北 は 右側 になります )
撮影DATA
: 2019/ 5/30am 1:46’~
*
(改)ヨンニッパ
(f=400mm F2.8 自作F4絞り)
露出
4
分 ×
11
枚 +
1
分 ×
6
枚 ISO
3200
LPS-D2
EOS 6D
(HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam ステラショット ステライメージ7
*
(改)ヨンニッパ
・・・ canon NFD400mmF2.8レンズの前面保護ガラスを取り外しています
薄明開始時刻を30分オーバーして 総露光時間 50分。
薄明までの時間がもったいなかったので撮った というのが正直なところです。
たまたま昨年8月に同じカメラで、より長焦点の
VC200L + RedHD(合成f=1386mm)
で
撮った画像がありましたので比較してみました。
(
いずれも縮小なしの 800x800pixel の範囲を切り出しています
上が北になります )
イーグル星雲 M16
(へび座)
今回
改・ヨンニッパ
で撮影のトリミング画像です
↑
昨年撮った
VC200L + RedHD
のトリミング画像です
↑
DATA(抜粋):
2018/08/03 露光 8分x8枚+1分x8枚 ISO 6400 LPS-D2
( 全体画像は上の画像をクリックで表示します )
オメガ星雲 M17
(いて座)
今回
改・ヨンニッパ
で撮影のトリミング画像です
↑
昨年撮った
VC200L + RedHD
のトリミング画像です
↑
DATA(抜粋):
2018/08/30 露光 8分x7枚+1分x7枚 ISO 6400 LPS-D2
( 全体画像は上の画像をクリックで表示します )
昨年の撮影鏡筒のF値とISO感度から、露光時間を換算すると
それぞれの露光時間は今年のヨンニッパの50分に対して、
83分(M16)
及び
73分(M17)相当になります。
今回は撮影時風景
(ブログ仲間では
おりおんショット
)
を撮らなかったのですが
当ブログの恒例でもありますので、前タイトル撮影時のものを流用しました。
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我が家の『
かたてま野菜
』 前途多難です。
4本のうち残っていたナス2本もあきらめて抜きました。
やはり連作障害なのか 根が育たず購入時のポッドの状態のまま
他は元気なのですが、ウリコバエに気を取られていたらキューリが・・
育っていたキューリを見逃し、カラスに先を越されました
キューリは昨日慌ててネットを張ったのですが、
今夜から風が強くなるとの事で 育ち過ぎたミニトマトも心配です。
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へびつかい座の暗黒星雲と輝く木星
2019年06月11日
|
天体写真(星雲・星団)
先月29日夜のメインタイトル
さそり座のカラフルエリア
の撮影を終了したのは1時40分頃。
薄明開始まで残すところあと1時間たらずで画になる次の撮影対象は?
淡い星雲ではなく あくまで星を主体または背景とした領域
ということで、再び
へびつかい座の暗黒星雲
のエリアを選択しました。
前回
とちがうのは
ヨンニッパ
レンズの広い写野を生かして逆行中のまぶしく輝く
木星
を入れたこと。
へびつかい座
の
暗黒星雲
と
輝く木星
( 画像クリックで元画像の 25%サイズで表示 )
( 上 が 北 になります )
撮影DATA
: 2019/ 5/30am 1:46’~
*
(改)ヨンニッパ
(f=400mm F2.8 自作F4絞り)
露出
4
分 ×
3
枚 +
1
分 ×
6
枚 ISO
3200
LPS-D2
EOS 6D
(HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam ステラショット ステライメージ7
*
(改)ヨンニッパ
・・・ canon NFD400mmF2.8レンズの前面保護ガラスを取り外しています
総露光時間わずか18分ですが、
まぶしく輝く木星と暗黒星雲の両立を図ることができたと思います。
なぜか木星のハレーションが角ばって見えますが 原因はなんでしょう?
レンズ前面への結露防止を兼ねた手製絞りが問題とは思えないし・・
撮影中の2時頃の南天の空です。↓
( 画像クリックで星座名を表示します )
丑三つ(うしみつ)時ともなれば、光害がはげしい南天の空もそれなりに暗くなっています
木星はこのあとも逆行で西に移動し、その後 巡行に変わり
再び今回の撮影した付近に戻ってくるのは10月下旬。
秋の星座に変わっているので 薄明終了後 木星はじきに沈んでしまいます。
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今回は画像内に惑星を入れ込むという
初めての試みだったのですが、結構気に入っています。
たまには ”いつ撮っても同じ” から脱却するのもいいですね。
アヤメが終わり 大柄のハナショウブが咲きだしました
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庭撮りだって、さそりのカラフルエリアは撮りたい!
2019年06月07日
|
天体写真(星雲・星団)
5月上旬の新月期には3夜も撮影できたのですが、
いずれも春の系外銀河を引きずって
VC200L
鏡筒を搭載したため、
早朝の南天の対象は指を加えて見ているしかありませんでした。
幸い 月が下弦を過ぎた29日夜も晴れてくれたので、
(改) ヨンニッパレンズ
で
さそりのカラフルエリア
に挑戦してみました。
人気のある超メジャーな対象なのですが、
庭
撮り
(自宅裏)
には難物です。
撮影開始して間もない
(0:08’)
ころ ↓
( 画像クリックで星座名を表示します )
自宅敷地内の電柱の防犯灯にはダンボール箱、道路沿いの防犯灯対策には「
灯火遮蔽パネル
」を脚立に載せています
撮影対象の南中時刻がいつのまにか23時48分と早くなっていたため
灯火で南天の空がまだ明るく感じられます。
今回はほぼ南中直後から総露光時間90分、枚数だけは多く撮ったつもりなのですが・・
縦構図でドカーンと、サイズの大きさでごまかす作戦です。
さそり
から
へびつかい座 のカラフルエリア
( 画像クリックで元画像の 25%サイズで表示 )
( 上 が 北 になります )
撮影DATA
: 2019/ 5/29 23:52’~
*(改)ヨンニッパ(f=400mm F2.8 自作F4絞り)
露出
4
分 ×
20
枚 +
1
分 ×
10
枚 ISO
3200
LPS-D2
EOS 6D
(HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam ステラショット ステライメージ7
*(改)ヨンニッパ
・・・ canon NFD400mmF2.8レンズの前面保護ガラスを取り外しました
もう少し早い時期に撮影すれば南中時刻が遅くて空が暗かったかも知れませんが、
庭撮りではこの辺で満足すべきかとも思っています。
実は昨年もヨンニッパとフルサイズカメラで同じ構図で撮影していましたが、
更に遅い7月の撮影で、フィルターを付け忘れた上に、大幅な露光オーバーで
画像処理でカバーしきれない不自然な画像となりました。
昨年の画像はこちらの記事で →
予報に惑わされ 西に傾いてしまったさそり座頭部
昨年の反省から 事前に月も星も見えない曇天の夜に南天のフラット画像を作成して使用しました。
リベンジになったでしょうか?
実は5月5日早朝、VC200L鏡筒+レデューサーで
さそり座の球状星団
M4
付近を撮影していました。
今回のカラフルエリア画像の右下部分のクローズアップになります。
さそり座 M4 付近
( 画像クリックで元画像の25%表示 )
( 上 が 北 になります )
撮影DATA
: 2019/ 5/ 5am 2:08’~ Vixen
VC200L+レデューサーHD(合成f=1,386mm)
露出
5
分 ×
8
枚 +
2
分 ×
4
枚 ISO
6400
LPS-D2
EOS 6D
(HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam ステラショット ステライメージ7
カラフルエリアに紛れて単独ではあまり注目されませんが、なかなか立派な球状星団です。
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連日の晴天で『かたてま野菜』の水やりが日課だったのですが
今日は雨で突然の梅雨入り宣言。(ホントかな?)
先日もうだめと判断してナス2本を引き抜きました。
根がほとんど購入時のポッドの土から育っていませんでした。
梅雨入りで残り2本が立ち直ってくれるといいのですが。
ナスが気になって 見てやれなかったシャクヤクはもう終わりそうです
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雲上(くもがみ)/
C11鏡筒のラスボスは”結露”、月明りの中で対策検証(その1)
さすけ/
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自宅で撮った紫金山・アトラス彗星(10月14日)
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いよいよ屋外設置で検証(第一夜)『C11鏡筒がやって来た』
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星が見えなくてもやれる事。『やって来たC11鏡筒』
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続2・無理なのは赤道儀ではなく 私の体力だった。『やって来たC11鏡筒』
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