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雲の上には宇宙(そら)
雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!
今年やっと2夜目は太い月(月齢10.5)
2018年02月27日
|
天体写真(月・惑星・彗星)
ここに来て青空も見れるようになりましたが、夜になると雲が出るというパターンの繰り返し。
昨日も昼間は晴れたものの 夕方から雲が出る予報でした。
ただ薄雲があっても明るい月なら撮れるかもと、久しぶりに設営しました。
設営場所の裏口は午後から除雪しておきました
夕方6時ころから雲が出始める予報だったのですが
予報が外れ自宅屋根から顔を出した明るい月を撮ることができました。
月齢 10.5
( 画像クリックで元画像の30%まで拡大表示します )
今回は月の天体写真での慣例に従って
上が南
になっています
撮影DATA
: 2018/ 2/ 26 20:04’~ Vixen
VC200L+canon1.4x(合成f=2,520mm F12.6 )
露出
1/100秒 x24枚
x2モザイク ISO
400
kissX2 タカハシ EM-200 Temma2M
AviStack
でコンポジット
予想ではこの時期は大気のゆれが大きくて ボケボケの月の画像になるだろう
と思っていたのですが、パソコン画面では月のゆれはおだやかでした。
そこでガイド用カメラを使った動画処理もやってみました。
以下の画像は
動画処理
したものをモザイク結合したものです。
共通DATA:
2018/ 2/26 20時30分ころ VC200L+canon1.4x(合成f=2,520㎜)
TOUPTEK1200KMA 1分前後の動画(約600フレーム)を
RegiStax6
で処理
Image Composite Editor(マイクロソフト)
で モザイク結合
A.
プラトー
から
虹の入江付近
(4枚モザイク)
( 画像クリックで元画像の75%まで拡大表示 )
左側で細長く切り込んでいるのはアルプス谷、その谷の中にさらに細い(幅500~1000m)谷があるそうです。
縮小なしの画像を切り出してみると
↓
なんとか見えているようです。
( これまでの撮影で確認できたのは今回がはじめて )
動画処理した画像にはかないませんが、今回は静止画も頑張っています。
同じ範囲を切り出した静止画処理画像です。
(画像クリックで75%縮小)
↓
B.
テイコ
から
ガッセンディ
(4枚モザイク)
( 画像クリックで元画像の75%まで拡大表示 )
同じ範囲を切り出した静止画処理画像です。
(画像クリックで75%縮小)
↓
動画撮影を終えた後もまだ晴れていましたが、明るい月が沈むのが4時近くなので撤収しました。
月だけでしたが 今年に入ってやっと2夜目の撮影になりました。
================================================
東京の孫娘 いと
ちゃん
が初節句を迎えるので
家内がちりめん細工で作ったひな人形を送りました。
送ってから写真を撮るのを忘れていたことに気づきました。
今 家に飾られているのは・・
家内が実家から持ってきた60年は経っているひな人形
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いつもポチッとありがとうございます。
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コメント
星雲・星団 5000光年
2018年02月20日
|
天体写真(星雲・星団)
ステラナビ
を見ると、上弦の月は3日後なのでまだ新月期のようですが、
ここにきてまた雪が積もって 朝食後 除雪車が置いていった車庫前の雪で一汗流しました。
今年に入ってまだ一夜しか晴れていないので新しい画像は無し。
もう雪の記事も書く気にならないので、
前回記事つながりで、今度はわが
天の川銀河内の星雲・星団
の大きさを比較することに。
前回の
系外銀河
同様 これまでに撮影した画像から
撮影機材の焦点距離(拡大率)と星雲・星団までの距離からほんとの大きさを算出し、
見かけの大きさと合わせて比較しようというものです。
■
惑星状星雲
&
超新星残骸
■
・
NGC7293
らせん星雲
(みずがめ座)・・・距離
750
光年
・
M27
あれい状星雲
(こぎつね座)・・・距離
1250
光年
・
M 1
かに星雲
(おうし座)・・・距離
6200
光年
*
画像はいずれも Vixen
R200SS+コレクターPH
(焦点距離
760
mm)
canon60D
(APS-C)での撮影範囲
(
見かけの大きさ
)
( 背景画像を含め加工合成したものです )
らせん星雲
(中下)
は全天でもっとも見かけが大きい惑星状星雲。
あれい状星雲
(右上)
が外層のガスを放出したのは3000~4000年前。
かに星雲
(左上)
が超新星爆発したのはわずか964年前だが、その膨張速度はらせん星雲の40倍以上。
いずれも星が最後を迎えた姿ですが、実際の大きさを算出し比較してみました。
(
距離を
5000
光年 とした画像
)
天の川銀河の直径約10万光年に比べれば5000光年は近いと思いますが、
所詮は1個の星が作り出ししたもので星団や散光星雲に比べるとずっと小さいです。
かに星雲
がわずか1000年たらずで惑星状星雲の数倍の大きさになっていることから
超新星爆発がいかにすさまじい現象であるかが推察できます。
使用した撮影画像
( 各画像クリックで拡大表示できます )
------------------------
■
散開星団
&
球状星団
■
・
M45
プレアデス星団
(おうし座)・・・距離
433
光年
・
M13
球状星団
(ヘルクレス座)・・・距離
25000
光年
*
画像はいずれも Vixen
R200SS+コレクターPH
(焦点距離
760
mm)
canon60D
(APS-C)での撮影範囲
(
見かけの大きさ
)
プレアデス星団
は
すばる
の和名を持ち肉眼でも見ることができる星の集まりでごく近い距離にあります。
M13
は銀河の周りにある球状星団のひとつで遠いため見かけは小さいです。
当然 距離が同じなら見え方はまったく別ものに。
(
距離を
5000
光年 とした画像
)
M13
の密集度もすごいですが さすがに数十万個の星の集団となると大きさも。
使用した撮影画像
( 各画像クリックで拡大表示できます )
------------------------
■
散光星雲
■
・
オリオン大星雲
(オリオン座)・・・距離
1600
光年
・
ペリカン星雲
(はくちょう座)・・・距離
20000
光年
・
M8
干潟星雲
(いて座)・・・距離
4100
光年
・
ばら大星雲
(いっかくじゅう座)・・・距離
5000
光年
・
M20
三裂星雲
(いて座)・・・距離
5200
光年
画像が多くなったので
見かけの大きさ
の画像は省略、サイズも小さめに。
(
距離を
5000
光年 とした画像
)
*
画像はいずれも Vixen
R200SS+コレクターPH
(焦点距離
760
mm)
canon60D
(APS-C)での撮影範囲
距離を考慮した結果
ペリカン星雲
の方がやや大きめ?
↑
三裂星雲
(上)
の方が遠いため
干潟星雲
(下)
との大きさの差が小さくなっています(*2枚モザイク)
↑
ばら星雲
までの距離がちょうど5000光年、見かけも実際にも とても大きいことがわかります。
↑
使用した撮影画像
( 各画像クリックで拡大表示できます )
------------------------
( * 距離のデータは 『 大宇宙SCALE
誠文堂新光社
』 より )
================================================
週間予報ではずっと”雪だるま”なので3月の新月期まで待つしか。
いつ出番が来るかわからないのですが
「春の系外銀河」撮影用に こんなものをポチッてしまいました。
左側はこれまで使っていたレデューサー
←いつもポチッとありがとうございます。
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コメント
5,000万光年の銀河たち
2018年02月12日
|
天体写真(系外銀河)
今年に入ってまともに撮影できたのは1月14日の一夜だけ。
もう2月の新月期に入ってますが、今月の撮影は雪も多く期待できないでしょう。
撮れないからブログお休み というのもモチベーション維持によくないので
これまでに撮った北天のメジャーな系外銀河を選んで、
見かけの大きさ
と
ほんとの大きさ
の比較をやってみました。
まずは
見かけの大きさ
画像はVC200L鏡筒+レデューサ(合成焦点距離1,278mm)で撮った銀河を合成したものです
上の画像には大きすぎて合成できなかった北天の銀河のNo.1、No.2が抜けています。
さんかく座にあるM33銀河で、VC200L+レデューサーで なんとか全体が収まります
↑
大きすぎて銀河の一部しか写せないのが ・・
( R200SS+コレクタ-PH(合成f=760mm)で撮ったものをVC200L+Red(f1278mm)の写野で切り出しています )
おなじみのアンドロメダ座の大銀河です。
各画像の範囲はcanonの60Dカメラで撮った写野枠にそろえてありますので、
この大きさの違いは そのまま見かけの大きさの違いになります。
ここまで見かけの大きさが違う最大の要因は銀河までの距離にあります。
今回掲載した銀河までの距離を近い順に記すと・・
M31
(アンドロメダ座大銀河)・・
235万
光年
M33
(さんかく座)・・
280万
光年
M82
(おおぐま座)・・
1,150万
光年
M81
(おおぐま座)・・
1,200万
光年
M64
(かみのけ座)・・
1,700万
光年
M51
(りょうけん座)・・
2,300万
光年
M101
(おおぐま座)・・
2,500万
光年
NGC891
(アンドロメダ座)・・
2,730万
光年
NGC4565
(かみのけ座)・・
5,690万
光年
ステファンの五つ子
(ペガスス座)・・
2億7,000万
光年
( * 距離のデータは 『 大宇宙SCALE 誠文堂新光社 』 他より )
北天の銀河No.1(M31)、No.2(M33)がずば抜けて大きく見えるのは
わたしたちの
天の川銀河系
に近いお隣の銀河だからなのですが、
アンドロメダ大銀河(M31)の大きさは
天の川銀河
の倍の大きさがあるそうです。
アンドロメダ大銀河が近いだけでなく、実際にも大きい銀河なのかどうか?
という訳で
ほんとの大きさ
を比較
見かけの大きさが距離に反比例していると考えれば、同じ機材で撮った画像があれば
一定の距離から見た各銀河の大きさを算出できます。
今回はちょっと遠方の
5,000万光年
から見た各銀河の大きさに補正してみました。
アンドロメダ大銀河M31とM33も同じ画像内に加わっています
実は
見かけの大きさ
の画像から大きく様変わりしたものを期待していたのですが、
ちょっとがっかりの結果になってしまいました。
( 真横から見たNGC4565の巨大さは確認できました )
大きさの違いが常識の範囲内だったのは
渦巻き銀河だけを選んだことと関係があるのでしょうか?
================================================
結果としてはちょっと企画倒れの感ありなのですが、
ステファンの五つ子 の一つはごく近い銀河
なんて とこにもこだわってみました。
2月9日 23時半頃 雲が薄くなってオリオン座が見えていたので三脚で固定撮影しました
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コメント (4)
春まだ遠い「星のふるさと館」
2018年02月08日
|
我が家の四季
本日は下弦の月のようですが、月も星も見えず連日 雪運びの繰り返しです。
そんな中、今年も 『
上越清里 星のふるさと館
』 スタッフの秋山さんからメールと写真をいただきました。
『 星のふるさと館 』 は12月始めから3月一杯休館なのですが、
2月に一度設備点検のため雪に囲まれた館内に入ります。
今年は昨日(2月7日)に標高482mにある 『 星のふるさと館 』 まで登ってこられたそうです。
その時の写真をいただきました。
積雪は駐車場で 2.3mあったそうです
ハシゴをかけて雪の壁を、入口の階段も完全に雪に埋もれています
住居もない山の上までどうして行けたのかお聞きしたところ、
浄水場の設備も近くにあって点検が可能なように週に一度除雪車が上るそうです。
(注.一般車は通行禁止とのこと)
館内の気温は0℃でしたが設備に異常はなかったそうです。
大寒波のさなか、ごくろうさまでした。
『星のふるさと館』 のホームページは
→
こちら
今回の寒波襲来で北陸福井で例年の約7倍もの積雪(2/8 21h現在132センチ)がありニュースになっていますが、
わが越後上越市(高田)は現在96センチとやや少なめになっております。
ただこれは例年の116%とほぼ平年並みというところがやはり雪国です。
2月6日朝の様子
↑
2月8日朝の様子
↑
連日の降雪でしたがここにきてやっとピークは越えたようです。
週間予報でお日様でも顔を出せば裏口の設営場所の除雪を行うのですが・・
設営場所のスロープの積雪は1mといったところでしょうか。
去年の2月はとても雪が少なかったのですが。
↓
================================================
週間予報は雪マークばかりで星なんてとても、
と思っていたらTVの天気予報で0時過ぎから星マークが。
GPV予報では雲だらけなので見なかった事にします。
(朝方に確認したら薄雲の中、月がぼんやりと)
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コメント
3回連続の皆既月食撮影ならず(前回・前々回のターコイズフリンジの検証)
2018年02月04日
|
天体写真(月・惑星・彗星)
時期が悪すぎました。
前回(
2015/04/04
)の皆既月食は全国的に天候に恵まれない中で運良く撮影できたのですが
今回はあきらめていました。
冬の越後で撮れるとすれば、東京に雪を引き受けてもらうしかありません。
そんな訳で前回・前々回(
2014/10/08
)の皆既月食のブログ掲載の際には無関心だった
ターコイズ・フリンジ
なる現象にポイントを当てて 画像処理をやり直してみました。
■
前回の皆既月食 2015年4月4日
撮影データおよび関連記事は以下を参照願います。
2015/04/05
「見れなかった皆様へ、皆既月食速報」
2015/04/06
「地球の影も動いていた。(4月4日の皆既月食)」
2015/04/08
「訂正してお詫びのしるしに、地球の影再描画」
最近 皆既月食のたびに聞かれるようになった
ターコイズ・フリンジ
とは何か
なのですが、
皆既月食で月が地球の影に完全に隠れる前後に、月の縁が淡い青緑色に輝いて見える現象。
「ブルーベルト」「ブルーバンド」などとも呼ばれる。太陽光が成層圏のオゾン層を通過する時に赤色が吸収され、
残った青色が本影(太陽光がほぼさえぎられた地球の影)の縁に沿って映ることによって出現する。
2008年にNASA(アメリカ航空宇宙局)のサイトで紹介され、その後、日本でも注目されるようになった。
コトバンク_知恵蔵mini より
実際にはかなり淡いものらしく、そのため皆既月食の前後が確認しやすそうです。
前回の皆既月食を例に
ターコイズフリンジ
のイメージ図を書いてみました。
( ステラナビゲータ 10 を使って作成しています )
(注)青いベルトが
ターコイズフリンジ
なのですが、その幅がどのくらいになるかは知りません
残っていた皆既前後の画像を重ね合わせてみました。
( 画像クリックで彩度200%のカラフル画像で表示 )
確かに青っぽいベルトが見えるような気がしますが、露光時間や画像処理によっても
色味が大きく変わってきそうで要注意だと思いました。
( 皆既中の月の色ですら洗脳され気味のわたしにはなおさら・・)
ついでに前々回の皆既月食の画像についてもやってみました。
■
前々回の皆既月食 2014年10月8日
撮影データおよび関連記事は以下を参照願います。
2014/10/09
「月食と孫の里帰りが重なったぁ!」
2014/10/12
「三兎を追うものは・・(皆既月食撮影成果)」
同じように皆既前後の画像を重ねてみました。
( 画像クリックで彩度200%のカラフル画像で表示 )
こちらは撮影元画像が残っていたので、できるだけ色味を変えずに処理しなおしています。
こちらもかなりファジーで、処理次第で青いベルトを浮き出させることはできそうです。
というわけで・・
どこまでが
ターコイズフリンジ
かがあいまいな気がします。
それ以前に
まずは本当の皆既中の色を忠実に再現することの方が重要だと思いました。
================================================
先日ばぁばは孫のいっちー君を送っていったのですが、
戻ってきたら今度は孫娘あみちゃんママがダウンで
再び千葉にとんぼ返り。
この年末始はふたり合わせて新幹線5往復もしました。
いっちー君がいる間に5頭目の恐竜(トリケラトプス)が完成
←いつもポチッとありがとうございます。
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めったに星の見えない雪国で、30年ぶりに天体写真に挑戦しています。
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雲上(くもがみ)/
C11鏡筒のラスボスは”結露”、月明りの中で対策検証(その1)
さすけ/
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自宅で撮った紫金山・アトラス彗星(10月14日)
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いよいよ屋外設置で検証(第一夜)『C11鏡筒がやって来た』
マルさん/
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星が見えなくてもやれる事。『やって来たC11鏡筒』
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続2・無理なのは赤道儀ではなく 私の体力だった。『やって来たC11鏡筒』
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