雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

雪明かりの昴(すばる)は 雰囲気重視

2017年01月29日 | 天体写真(星雲・星団)
かろうじて1月中に初撮りができた26日夜、雪明かりの空でも負けないだろう
という事で、高く上ったすばる)を撮りました。
久しぶりに ヨンニッパ(改)をO軸ガイドシステムで搭載しました

事前の撮影プランでは 今回はヨンニッパ(改)に自作F4絞りで、
ISO1600で10分露光の予定だったのですが
時間がまだ20時過ぎでおまけに雪明かりか空が明るく、ISO800で5分が限度でした。

昴(すばる)  M45 プレアデス星団   (おうし座) 
( 画像クリックで元画像の25%で表示 )
(  が北の方角 ) 
撮影DATA : 2017/1/26 20:13’~  canon NFD400㎜F2.8(自作絞りF4相当 *前面保護ガラス取り外し )
露出 5分×16枚 ISO 800 LPS-P2FIL Cooled 60D (冷却 オフ 4℃)  タカハシ EM-200 Temma2M
マイクロガイドスコープ 60 ToupCam PHD2Guiding ステライメージ7
もう何度も撮っているので星団周辺の淡いガスでもあぶりだしたいところですが、
今回も煙った昴(すばる)の雰囲気を出すのが精一杯でした。
それでも無駄な抵抗で星雲中心部の刷毛ではいたようなガスだけでも
( 星団中心部のトリミング画像 ) ↓
(  が北の方角 ) 
今回使用したヨンニッパレンズはフィルム時代の中古品ですが、
星像にじみの原因だったレンズ前面の保護ガラスを撮り外したうえに、
F4相当まで絞った事で かなり解像度が上がっています。
ヨンニッパレンズ改造についての記事は ➡ こちら

16枚撮り終えた頃には、これも明るい空でも負けない次の対象が電柱の上に。
電柱の防犯灯は物干しざおの先に付けたダンボールで覆っています

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先日の画像処理勉強会でも出た話なのですが、
LED照明が普及していくと光害カットフィルタは役に立つのか?
敷地内にある防犯灯も今年中にはLED照明に取り換えるとの事。
電気代がかからないということで夜空がますます明るくなるのでしょうか?

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雪掘って、やっと初撮り。

2017年01月27日 | 天体写真よろず話
今年に入ってからずっと撮影できるような星空に巡り合えていませんでした。
もう1月はだめかとあきらめていたのですが、
26日夜は22時過ぎまでは雲がかからないとの GPV予報

この機会を逃すと次はいつになるか目途が立たないため 設営場所の雪堀りを行いました。
久しぶりのお天道様、何もしない訳には・・ というのもありました。

最初は裏口付近だけにしようと思ったのですが・・

南天の対象も撮れる道路側のスロープも掘り出しました。

予報が合っているなら、薄明が終わってから撮れるのは3,4時間だけ。
そこで今回は久しぶりにヨンニッパ(改)を使う事にしました。
NFD400mmレンズを R200SS用鏡筒バンドを使って搭載した 『O軸ガイドシステム』
今回はレンズ面の露除けも兼ねた手製絞りはF4用をフード内にはめ込みました。
露除け手製絞りの載っている記事は → こちら

迷った末に 出口に近い設営場所に明るい内から設置して待ちました。 ↓
お向かいさんが空き家になってから数年が経ちます。 売れたと思ったその隣の空き地は売れなかったようです。(ラッキー!)

薄明終了後早めに撮影を開始したのですが、灯火が雪明りとなっているのか明るい空で期待外れ。 ↓
結局、おなじみの明るい2対象を撮って23時前には撤収しました。

そんな訳で期待はしていないのですが、画像処理が終わったらブログ掲載いたします。

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本日(27日)午前中 第2回画像処理勉強会に参加してきました。
参加者は 『星のふるさと館』つながりで、わたしを含めて5人です
今回はステライメージを使った「ダーク・フラット処理」から「コンポジット」まで。
進行役を務めさせてもらったのですが、2時間はあっという間でした。

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「フラット画像のダークは必須!」再検証 (画像処理勉強会予習)

2017年01月19日 | 画像処理のはなし
先日の寒波襲来の時に張り切り過ぎて 未だ尻のあたりの筋肉痛が残っています。
そんな訳で、雪が一段落した今はほんとは道路脇の雪消し作業をやりたいのですが
スコップを持つのがつらくて こたつでゴロゴロしています。

そこでまだ来週なのですが2回目の「画像処理勉強会」の準備を行っています。
次回からはステライメージを使って実際に画像処理を行う事になっています。
わたしは進行役という事で、撮影画像やダーク・フラット画像を提供します。
用意した素材の一例 ↓

勉強会は2時間ですのでダーク・フラット処理からコンポジットまでできるかどうか?
持参するノートパソコンでは処理能力からコンポジット枚数を減らそうかと思っています。

予習ではないのですが、提供する素材を使って処理をしてみたところ新しい発見もありました。
以下は素材の中の1枚画像についてダーク・フラット処理を行った結果です。
各画像はレベル調整まで行っています。
左はレベル表示幅2000、右はレベル表示幅 500

● ダーク減算・フラット処理とも なし
左右のかげりは周辺減光、下端のかげりはカメラボデーのミラーボックスによるものと思われます

● ダーク減算のみ あり
色調の変化はありますが 拡大しても画質が改善されたかどうかよくわかりません

● ダーク減算・フラット処理 あり (ただしフラットダーク なし)
フラット処理をしたにもかかわらず かげりはまだ残っています

更に フラットダーク の処理をを加えると・・

● ダーク減算・フラット処理 あり(フラットダーク含む)
かげり がほぼ補正されています

このフラットダークによる効果は3年前に見つけています。
関連記事→ フラット画像のダークは必須!(検証その2)

今回はもう少し検証してみました。
ダーク減算の効果が見えないならやめちゃって、フラット処理だけやってみると・・

● フラット処理 のみ(ダーク減算・フラットダーク処理なし)
かげり部分の色調が少し変になっています
● フラット処理 (フラットダーク含む)のみ
ダーク減算してないと とってもひどいことに

ちなみに、別の素材でも似たような結果となりました。
その原因としては、フラット処理は明るさの比率で除算している訳ですが
撮影画像やフラット画像がダークノイズで底上げされると本来の比率が失われるということかな。

今回使用した素材の撮影データは こちら

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2階のベランダからの雪落としが悪かったのか、
それとも公園までの60往復か?
道路脇の雪の壁に穴を開けて側溝に

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ラッキー! まだ40センチくらい(大寒波襲来)

2017年01月15日 | 我が家の四季
去年につづき雪の無い正月を迎えられたのですが、ここに来て連日大寒波襲来のニュースが。
「天体写真 画像処理勉強会」 のあった13日はまだ少なかったのですが・・
14日朝には
積雪40センチといったところか。
問題は大寒波のピークが15日まで続くという事。
ほっておくと、夜にまた同じだけ積もりそう。

そこで 「その日の物はその日の内に」。
もっぱら私は鼻水をたらしながら近くの公園までひたすら雪運び。
この日は1時間余りで完了にしました。 
あまりきれいでないのですが、どうせ午後には・・
玄関には 簡易雪囲いも取り付けました

翌15日、夜中に除雪車の音を聞いていたので恐る恐る起きてみると、
風で吹き溜まりはできていたものの、幸い積雪はそんなに増えていませんでした。
ただ除雪車が置いていった 重くてかたい雪のかたまりが・・
(注).除雪車は道路の雪を両側に押しのけていくので車庫前には山ほど置いていきます

2階のベランダの雪降ろしを含め、この日は公園まで60往復はしたと思います

毎年この時期に珍しくもない雪ネタですみません。

今年に入ってから私の初撮りはまだなのですが、
「画像処理勉強会」メンバーの秋山さんが雪雲の切れ間に月の撮影をされていました。
そこでお願いしてブログ掲載させてもらうことに。
コペルニクス付近 
コペルニクスクレーター南側(下部)に盛り上がった小さなドーム群が確認できます
直線の壁 付近 
秋山さんはCMosカメラのキャプチャー画像をご家族で見ながら動画記録されたそうです。
いただいた撮影データです。
2017/ 1/ 7 (月齢9.2) タカハシTSA102(F8.1)鏡筒+2.5倍バーローレンズ
VixenSXD赤道儀 ASI224MC(CMosカメラ) 1分動画(約3000フレーム)
オートスタッカー2(良画像50%スタック) RegiStax

秋山さんありがとうございました。
これからもどんどん掲載させてください。

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ラッキー!と書いたのはまだ早かったかも・・
また雷がなりだしました。
週間予報もほとんど雪だるま。
いつになったら初撮りができるんでしょう。
機材設置場所は吹き溜まりで6・70センチくらいありそう

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冬眠せずに画像処理勉強会

2017年01月13日 | 画像処理のはなし
今年に入って早2週間になりますが、雪こそ少ないものの初撮り撮影はいまだできず。
月もまともに見れてないため、今が満月期と言われても実感なし。

そんな冬眠してしまいそうな雪国の天体写真仲間の集まる場を作っていただきました。
呼びかけ人は冬季休館中の「星のふるさと館」のHOSOYAさんで、
天体写真の画像処理勉強会」と銘打って地元上越市の有志に声かけしていただきました。

本日(13日)午前9時半より 湿った雪の降る中 市民プラザの会議室にて開催されました。
初回の参加メンバーはわたしを含めて5名。
今回は初回という事で自己紹介が中心だったのですが、予約の2時間があっという間に。

皆さん「星のふるさと館」つながりなので 一度くらいは顔を見たことのある人たちなのですが、
もっぱら自宅にこもって撮影している私にとってはとても貴重な場となります。
特に2月まで月2回程度の開催を予定しているため、画像処理にとどまらずいろいろ情報交換ができそうです。

次回(1/27)は皆さん共通に使っておられる「ステライメージ」で実際に処理を行いながら
手順やその効果について勉強していく予定です。
わたしの役割は進行役といったところで、
教材に使う撮影画像はわたしの方で提供することになっています。

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年が明けても雪のほとんど無い日が続いていたのですが
それもここまでのようです。
今日は雷光と同時にNHKが数時間見れなくなりました。
この週末に寒波のピークということで、この先が心配です

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