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雲の上には宇宙(そら)
雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!
<Ⅱ銀河系-09 馬頭星雲>自宅で撮った『大宇宙SCALE』
2022年04月29日
|
自宅で撮った『大宇宙SCALE』
明後日(5/1)が新月なのでもう月明かりは気にしないでいいのですが、
このゴールデンウィークの夜は雲が多め。
そこで今回も シリーズ
自宅で撮った『大宇宙SCALE』
でしのぎます。
退職を機に再開した天体写真ですが、70代に入ったくぎりとして
この約10年間で撮ったものを振り返って見ることにしました。
掲載順序としては手持ちの天体写真集
『
大宇宙SCALE
』
を参考に
地球から近い天体の順に掲載しています。
Ⅱ 銀河系
-----------------------------------------------------------------
Ⅱ-09
馬頭星雲
1500
光年
種別 暗黒星雲 明るさ 2.1等級 見かけの大きさ 60 ×10分角 星座 オリオン座
(注)
明るさについては馬頭星雲の背景にある赤いIC434を含めたものと思われます
-----------------------------------------------------------------
華やかな冬の星座オリオン座の三ツ星東端付近にある暗黒星雲です。
この付近には「分子雲」とよばれる光を出さない巨大なガスと塵の雲が存在しています。
その中から誕生したいくつもの星が周囲の雲を蒸発させて赤く輝く散光星雲IC434を作りました。
馬頭星雲
は蒸発しないで残った濃い部分で 背景の星雲で馬の頭の形に黒く浮かび上がって見えます。
新潟の冬はまず晴れないのですが、運よく晴れれば華やかなオリオン座の星雲は撮影する機会が多く
この
馬頭星雲
も毎年のように欠かさず撮影していました。
その中から選んだ3枚を古い順に掲載します。
まずは2013年に望遠レンズで撮影したもの ↓
この画像は
オリオン三ツ星
が横に水平に並ぶようにカメラの向きを回転させて撮っています
続いて2016年に口径20センチの反射望遠鏡で撮影したもの ↓
カメラの向きをタテ構図にして撮った画像です(北の方角は左側)
左下に見える明るく目立つ星雲は NGC2024で、その姿から”燃える木”とも呼ばれています。
そして最も新しい昨年2021年12月に撮影したもの ↓
( 撮ったままの縦構図で ドーンと掲載します )
( タテ構図で撮っているので、そのまま上が北の方角で掲載しています )
撮影DATA
:
2021/ 12/ 5 23:57’~
Vixen VC200L+レデューサーHD(合成fl=1,386mm)
露出
20
分 ×
4
枚 +
5
分 ×
4
枚 ISO
3200
LPS-D1
Cooled 60D
(冷却オフ CCD +5 ℃前後)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam
ステラショット2
(導入・ガイド・
ディザリング撮影
)
ステライメージ9
(画像処理)
このまま晴れなければ、次回もこのシリーズ継続になります。
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このゴールデンウィークで昨日から3泊4日で3人の孫たちが勢ぞろい。
ほっとくとテレビゲーム三昧になりかねないので、三女が頑張って手作りクッキーを。
孫たちの作品です
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<Ⅱ銀河系-08 M27あれい星雲>自宅で撮った『大宇宙SCALE』
2022年04月25日
|
自宅で撮った『大宇宙SCALE』
満月期は晴れが続いていたのですが、下弦の月が過ぎたら次第にぐずついた天気に。
こんな時をしのぐためのシリーズ企画、約2ヶ月ぶりの再開になります
退職を機に再開した天体写真ですが、70代に入ったくぎりとして
この約10年間で撮ったものを振り返って見ることにしました。
掲載順序としては手持ちの天体写真集
『
大宇宙SCALE
』
を参考に
地球から近い天体の順に掲載しています。
Ⅱ 銀河系
-----------------------------------------------------------------
Ⅱ-08
M27
あれい星雲
1250
光年
種別 惑星状星雲 明るさ 7.4等級 見かけの大きさ 8.0 ×5.7分角 星座 こぎつね座
( 写真集には明るさ11.7等級 見かけの大きさ1.6 ×1.6分角とありましたが誤記と思われたのでWikipediaより )
-----------------------------------------------------------------
夏の星座のこぎつね座にあるこの星雲は鉄アレイに似た形から
亜鈴状星雲
とも呼ばれますが、
同じ夏の星座こと座にある
M57リング星雲
を真横から見るとこのような姿になる言われています。
明るく見かけも大きいうえに天頂付近まで上るため写しやすい天体です。
調べてみたら、その割にはわたしはあまり撮っていない事がわかりました。
その中から3枚を撮影した古い順に掲載します。
まずは2014年に撮影したもの ↓
続いてその2年後 2016年に撮影したもの ↓
総露光時間が2年前の3倍近くになっていますが、全体的にもやっとなっただけで新しい発見なし(?)
2年前にフルサイズカメラで撮影したもっとも新しい画像です。 ↓
2020/ 8/20am vixenVC200L+レデユーサーHD(合成fl=1,386mm) 3分露光×10枚 ISO6400 EOS 6D
総露光時間わずか30分で 次の撮影対象の待ち時間に片手間で撮ったものです
星雲の中心に見える星が年老いてガスを噴出してこの星雲を作ったものと思われます
上の画像の『只今撮影中ショット』です。 ↓
2021/ 8/19am 00h32m~ 30秒露光×5枚 カメラ三脚で固定撮影
越後の空は、冬だけでなく 夏も雲が出やすく まず晴れてくれません
このまま晴れなければ次回の記事も
自宅で撮った『大宇宙SCALE』
の予定です。
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ゴールデンウィークで今週末には3人の孫たちが勢ぞろい。
3泊4日の短期決戦ですが
昼は晴れてほしいけど、夜は曇ってくれたほうが身体も気持ちも楽なような・・
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ゼンマイ(山菜)を探せ 2022
2022年04月21日
|
我が家の四季
ほぼ毎年恒例となっている山菜採りです。
今年は昨日(21日) 自宅から車で20分ほどのいつもの山に出かけて来ました。
昨年のブログ記事をみると、4月15日と22日に出かけたもののまだ早くて
26日の3度目でやっと満足できる収穫となったようです。
昨年に比べるとちょっと早いように思えますが、今年は桜の開花も早かった事から
”遅すぎたのでは?” という気持ちで山に入りました。
その予想が当たり、手近な場所は”
男ゼンマイ
”だけを残してすでに採られていました。
そこで昨年同様さらに奥の山まで入りました。
昔 ここが田んぼだったというのがちょっと信じられないような所を、ぬかるみに足を取られながら更に山を上がります
ここで”
ゼンマイ
”を知らない方のために簡単な紹介を。
要はシダ類の芽を出したばかりのものを採るのですが、山はシダ類だらけ。
たとえば・・・
初めての人には みんなゼンマイに見えるかも
ちなみに「
男ゼンマイ
」というのは
ゼンマイの株の中で胞子を持っているもので 先に伸びてきます。
これは採らずに残しておくのが慣例(?)となっています。
結局 去年の3度目と同じ場所まで入ったのですが、さすがに去年採っているので
そんなには採れなかったものの まぁまぁの収穫がありました。
そこで恒例の『
ゼンマイを探せ!
』です。
今回は簡単なもの1問だけ
ゼンマイは どーこだ。
( 正解は 画像クリックで )
去年自分で採りつくした場所だったのでゼンマイは少なめだったのですが、
何十年ぶりという思わぬ収穫がありました。
それは崖上のゼンマイを探して上ったこんな場所で見つけました。
( 何を見つけたかは 画像クリックで )
私の大好物のこの山菜は20年以上前にこの山で見つけた記憶があるのですが、
その後出会うことなかったため、これまで買うかもらうかしていました。
来年もこの場所に来ようと、半分は採らずにおきました。
今回もゆく先々でカタクリの群落が迎えてくれました
↑
昨年ほどではありませんが、今回の収穫です。(自宅出てから戻るまでの約2時間半) ↓
( 左側にあるのが、久しぶりに自分で撮る事ができた
山ウド
です )
綿を取ってサッと茹でて天日干しして来年の正月まで保存します。
右側は天日干し翌日(1日後)の写真です
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ゼンマイをゆでる前の綿取りを手伝う孫娘たち。
ほんとは
”
あつ
まれどうぶつの
森
”
をやりたいのに 1枚だけと頼み込んで撮ったショット
このあと自分一人で綿取りをやりました
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黒眼(ブラックアイ)銀河M64(かみのけ座)
2022年04月18日
|
天体写真(系外銀河)
8日 夜
(正確には9日早朝)
に撮った 通称
黒眼(ブラックアイ)銀河
です。
これで撮影済の画像ストックはなくなりました。
M 64
黒眼(ブラックアイ)銀河
(かみのけ座)
M64(NGC4826): 距離 1,900万光年 視等級 8.5 等級 視直径 6.8’× 3.9’ 渦巻銀河
( 画像クリックで 元画像の25%サイズで表示します )
( 上が北の方角になります )
撮影DATA
:
2022/ 4/ 9 01:34’~
Vixen VC200L+レデューサーHD(合成fl=1,386mm)
露出
20
分 ×
6
枚 +
5
分 ×
4
枚 ISO
3200
LPS-D1
Cooled 60D
(冷却オフ CCD +7 ℃前後)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam
ステラショット2
(導入・自動ガイド)
ステライメージ9
(画像処理)
”
黒眼
銀河 ”というニックネームは銀河中心核の手前側にはっきりとした暗黒帯が見られる事から付けられました。
( 上の画像では銀河中心部の上側にまぶたのように見えています )
この銀河を前回撮影したのはフルサイズカメラで2020年3月にレデューサーなしの長焦点で撮影しています。 ↓
* 記載されている天体のデータは、その時点で調べた
Wikipedia
などを元に記載しています
恒例の「只今撮影中ショット」になります。 ↓
4月 9日 2時37分~
TamronZoom(f17mmF2.8) 30秒×5枚 ISO1600 ソフトフィルター kissDX(フィルタ改造) 三脚固定撮影
まだ満月を過ぎたばかりなのでしばらくは「春の銀河」や「夏の星雲」の撮影ができません。
また
自宅で撮った『大宇宙SCALE』
でも再開しようかな と考えています。
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先週末から千葉の孫娘が遊びにきています。
できるだけテレビニュースの戦争の場面は見せないようにしていたら
わたしの ”ウクライナ侵略うつ” も少し遠ざかりました。
きびしい世界の現実から目をそらすわけではないのですが・・
孫娘といった近くの公園の裏山で
イカリソウ
がたくさん咲いていました
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月明かりで、南天のM83銀河でやっとガイド星検出
2022年04月14日
|
天体写真(系外銀河)
8日夜は前回記事の上弦前の月の撮影を早々終えたので、
まだ月が沈まないうちから春の系外銀河の撮影を開始しました。
ところが月明かりで空が明るいせいか、予定していた対象を導入してもガイド星が検出できません。
最初に予定していた
M94
(りょうけん座)
を断念、次の
M104
(おとめ座)
もガイド星を検出できず。
結局 南天低い
M83
(うみへび座)
でやっと明るいガイド星が検出されました。
( わたしは自動ガイドに
ステラショット2
を使用しています )
ただ南天のこの銀河は撮影開始時の高度が22.6°と低く、
おまけに隣家の灯火を防ぐための「灯火遮蔽パネル」にかかるまで
どのくらいの時間 撮影が可能かわからなかったため
短時間の5分露光だけを繰り返す事にしました。
結局8枚撮って、ガイド不良の1枚を除いて処理した画像です。
M 83
南の回転花火銀河
(うみへび座)
M83(NGC5236): 距離 1,500万光年 視等級 7.5 等級 視直径 12’× 9’ 棒渦巻銀河
( 画像クリックで 元画像の25%サイズで表示します )
( 上が北の方角になります )
撮影DATA
:
2022/ 4/ 9 00:44’~
Vixen VC200L+レデューサーHD(合成fl=1,386mm)
露出
5
分 ×
7
枚 ISO
3200
LPS-D1
Cooled 60D
(冷却オフ CCD +7 ℃前後)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam
ステラショット2
(導入・自動ガイド)
ステライメージ9
(画像処理)
この南天低い銀河はなかなか撮影する機会がなくて、今回でまだ2回目。
前回撮影したのは2016年5月になります。 ↓
レデューサーのタイプは違いますが同じ鏡筒と同じカメラでの撮影になります。
今年の方が35分と総露光量が少なく、冷却もオフなのに良く撮れてるような気がします。
この銀河のニックネームは ”
南
”
の回転花火銀河
、ちなみに ”
北
”
の回転花火銀河
といえば ↓
見かけの大きさもこちらが一回り大きいのですが、南中時の高度は73°にもなり好条件で撮影できます。
恒例の「只今撮影中ショット」になります。 ↓
4月 9日 0時55分~
TamronZoom(f17mmF2.8) 30秒×5枚 ISO1600 ソフトフィルター kissDX(フィルタ改造) 三脚固定撮影
この時間はまだ月が沈んでおらず、おまけに南天は市街地の光害で もともと空が明るいのです。
( 右側に黒く見えているのは脚立に据え付けた「灯火遮蔽パネル」です )
このあと薄明が始まるまで春の系外銀河をもう一つ撮っていますので、次回の記事で。
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今年は急に気温が上がって一気に桜が満開になりました。
今年も排雪場所になった近くの公園の桜も満開です
公園にできた巨大な白鯨のような雪山はパワーシャベルで崩して先日解けて消えました
散り始めた花びらが風に巻かれて車庫前に小山ができていました
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