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雲の上には宇宙(そら)
雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!
最接近まで一週間の火星
2020年09月29日
|
天体写真(月・惑星・彗星)
昨夜予報を見て久しぶりに機材を設営しました。
前回撮影できたのが8月下旬だったので新月期を含めてほぼ一ヶ月間も休業。
ただ夜半前ころから雲が切れて朝まで雲なしとは言っても、
空には満月ちかい明るい月が居座り、撮れるものは月と惑星しか・・
という訳で せっかく晴れてくれるならと、
木星・土星・月・火星
の順に動画撮影しました。
今回は地球との最接近が来月6日に迫っている
火星
を最優先で画像処理しましたのでご覧ください。
最接近一週間前の火星
撮影DATA:2020/9/29 0:40’~1:39’ 4分録画 ×12 VixenVC200L Explore Scientific 3x フォーカルエクステンダー
ZWO ADC1.25" 大気分散プリズム ZWO ASI 224MC タカハシ EM200Temma2M赤道儀
上が北になります
*記載時刻は録画の中間の時刻
上の5分間隔の画像をGIFIアニメにしてみました。(火星の自転1時間分) ↓
写っている範囲の地名を
ステラナビ
で調べると。
この夜の1時の火星の地形だというのですが、照合が・・
1時間では模様の変化が少ないので、さらに10分間隔で撮りだしたのですが・・
まだ高度はあったのですが急激に画像が揺らぎだして回復しませんでした。
1時45分ごろの撮影風景です。
ピンボケですが、薄雲が近づいてきているのがわかります。
火星か、機材か、どっちにピントを合わせるか迷った結果
今回 データ容量削減のため撮像サイズを小さくしたのですが
できるだけ火星像を中央に置くため、
ステラショット
で赤道儀を頻繁に制御していたら
火星像の左上の縁にブレが発生してしまいました。
次回への反省点です。
動画キャプチャー用の
FireCapture
の他に、赤道儀操作のため
ステラショット2
も同時に使用
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2年前の大接近の方がより近かったのですが、
今回見かけは多少小さくても高度が高い分シィーングは有利。
それと今回は大きな砂嵐の発生も無く、
前回
と段違いの画像になったと思います。
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バブル星雲画像も薄雲減算処理やってみました
2020年09月18日
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画像処理のはなし
新月を過ぎたのですが、雨模様で当面晴れそうにありません。
先月25日26日と2夜連続で撮影した画像があったのですが、 薄雲で残念な結果に。
それでもお見せする画像が無いので、
前回記事では
Starrnet++
を使って星を消した画像から”薄雲”だけの画像を作って
元画像から減算するという悪あがきをやってみました。
前回処理した画像は星と銀河だけだったのでまだ良かったのですが、
今回は無理を承知でカシオペア座の
バブル星雲
を含む画像をやってみました。
まずは薄雲減算なしの処理画像です。 ↓
M52 & バブル星雲
(カシオペア 座)
M52
(NGC7654)(右上):距離 5,000光年 視等級 7.3等級 視直径13’ 散開星団
バブル星雲
(NGC7635)(中下):距離 11,000万光年 視等級 - 等級 視直径 15’×8’ 輝線星雲
( 画像クリックで 元画像の25%サイズで表示します )
( ノートリミング 縦構図のため 右方向が 北 になります )
撮影DATA:2020/ 8/ 26am 01:16’~ Vixen VC20 0L+レデューサーHD(合成f=1,386mm)
露出 10分 × 13枚 + 2分 × 5枚 ISO 6400 LPS-D1 EOS 6D (HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam ステラショット2
画像の周辺も含め背景むらがわかるようノートリミングにしてあります
問題は薄雲と思われる背景むらの明るい部分に淡い星雲があると、減算で消えてしまうので
3年前にバブル星雲周辺を撮った画像で確認してみました。↓
( こちらは横構図で撮っているため 上が 北 になります )
今回の空の状態ではバブル星雲の周囲だけ気にすれば良さそうです。
前回と同様に
Starrnet++
を使って星を消した画像から ”薄雲” 画像を作成し
元画像から減算してみました。↓
( 上が北方向に変えてあります )
やはり背景がすっきりしすぎて不自然ですね。
撮影時の空はこんなでした。
01:31’~ 30sec ×5枚コンポジット
( 画像クリックで星座名を表示します )
バブル星雲撮影前にはペリカン星雲も撮っているのですが、
画像全面が星雲なので ”薄雲” の分離は不可能です。
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やっと猛暑が終わり、画像処理用のディスクトップPCも
趣味部屋に戻せたのですが、星が顔を出しません。
冬も夏もダメな越後なので せめて春と秋は・・
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NGC6939星団 & NGC6946銀河(薄雲画像を救えるか?)
2020年09月13日
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天体写真(系外銀河)
先月25日と26日の2夜連続で撮影できたのですが、画像処理してみたところ
2夜とも薄雲があったようで残念な結果となりました。
25日に撮った一タイトル目、ケフェウス座とはくちょう座の境界にある散開星団と系外銀河のコンビです。
NGC6939 & NGC6946
(ケフェウス・はくちょう 座)
NGC6939
(右下):距離 3860光年 視等級 7.8等級 視直径8’ 散開星団
NGC6946
(やや左上):距離 1800万光年 視等級 9.6等級 視直径 11.5’×9.8’ 渦巻銀河
( 画像クリックで 元画像の25%サイズで表示します )
( ほぼノートリミング 右 方向が 北 になります )
撮影DATA:2020/ 8/ 25 22:50’~ Vixen VC200L+レデューサーHD(合成f=1,386mm)
露出 10分 × 15枚 + 2分 × 8枚 ISO 6400 LPS-D1 EOS 6D (HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam ステラショット2
画像処理後も薄雲による背景のむらが残りました。
2夜とも透明度が低いことはわかったのですが、老眼で薄雲までは気が付きませんでした。
撮影時の空の様子です。 ↓
( 画像クリックで星座名を表示します )
23h30m頃 30秒の固定撮影ですが6枚コンポジットしています
今回の画像はまだましな方だったので、なんとか薄雲を処理で消せないかやってみました。
➀ 処理前の画像
(
SI7
でダーク・フラット処理・コンポジットした画像の「レベル調整」だけ終えた画像
この画像の領域には散光星雲は無く、星と銀河だけなので
星さえ消せれば背景むらだけ残して減算すれば なんとかなるのでは?
フリーソフトの
Starnet++
を使って”星”だけを消してみました。
➁ 星だけを消した画像
(
Starnet++
の使い方は →
こちら
)
( 背景むらがわかりやすいようコントラストを強調しています )
↑
星は消えているのですが、銀河は残っています。
この画像を元の画像から減算すると銀河まで消えてしまいます。
そこで銀河部分を背景に近づけます。
③ 銀河部分を背景に近づける
(今回は
SI7
の「部分選択」と「トーンカーブ」を使いました)
( 背景部分をコピー・ペーストできれば その方が簡単 )
このまま減算しても良さそうですが、実際は背景がレベル0のベタとなり不自然。
そこで控えめな減算となるよう少し暗くします。
④ 減算する画像を補正
(
SI7
の「トーンカーブ」調整)
トーンカーブは実際に減産を試しながら調整しました
減算用画像を使って処理した画像です。
背景がすっきりしましたが 黒くベタにならないよう注意。
それと星雲を含む画像にはこの方法は使えません。
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本日早朝のなおみちゃんの全米オープンテニスの
決勝戦を見るため昨夜は早めに寝たのですが、
寝る前に空を見たら星が輝いていました。
猛暑の後はずっと天気が不安定だったので油断してました。
徹夜で撮影してそのままテニスを見れば良かった。
決勝戦は1セット目落とした時、もうダメかと思ったのですが・・
ほんとに強くなりました。
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熱帯夜で ゆであがった木星・土星
2020年09月08日
|
天体写真(月・惑星・彗星)
先月25日夜は雲が薄そうだったので南天の木星・土星を久しぶりに撮ってみました。
西の空には上弦前の明るい月があったのですが
木星が南中する21時前にはかなり低くなり撮影には影響なし。
土星の撮影を終えた22時08分ごろ
惑星撮影用のバーローレンズ、ADCとCMOSカメラは2018年夏の火星大接近の際に購入したものです。
調べてみたら木星と土星の拡大撮影は、その火星大接近の前日(2018/ 7/30)以来2年ぶりでした。
せっかく揃えたのに、何で2年間も惑星撮影に使わなかったのかですが・・
● 月と違って、
CMOSカメラの写野に導入するのがやっかい
● 強拡大により
ピント位置がつかみにくい
・・・・・・・・
●
シィーング不良
で ほとんどボケボケ画像
(日本海側だから?)
そんな訳で
滅多に晴れない日本海側で
撮るなら星雲や系外銀河を優先
となったわけです。
それなのに、この夜に思い出したように木星・土星を撮ろうと思ったのは
今年10月6日に
火星が最接近
するので惑星撮影の練習が必要
ということからでした。
まずはこの夜20時48分に南中した
木星
から。
あらかじめピント合わせは月で行っていたのですが、久しぶりの木星画像はやはりユラユラでした。
3分録画の動画でもっとも良好フレーム画像 ↓
撮影DATA:2020/8/25 21:15’~ 3分録画 VixenVC200L Explore Scientific 3x フォーカルエクステンダー
ZWO ADC1.25" 大気分散プリズム ZWO ASI 224MC タカハシ EM200Temma2M赤道儀
3分録画の動画の50%を
Auto Stakkert!
でスタックした画像(
Registax6
処理前) ↓
スタック画像を
Registax6
で Wavelets処理後 ↓
更に
ステライメージ
でト-ンカーブなどの画像処理を実施した完成画像 ↓
予想を更に下回るがっかり画像でした。
そのあと撮った
土星
の完成画像も ↓
惑星写真をこれからやってみようと思われている方には申し訳ない画像ですが、
シィーングが良ければもっとましな画像が得られます。
2年前火星大接近の前後に同じ機材で撮った惑星画像です。
2018/ 6/ 4 21:37’~ 他の撮影DATAは今回と同じ
2018/ 7/30 21:45’~ 4分録画 他の撮影DATAは今回と同じ
2018/ 8/ 4 23:54’~ 4分録画 他の撮影DATAは今回と同じ
この時は火星大接近の4日後で視直径24.3”
今年の最接近は10月6日で22.6”ですので ほとんど同じ大きさ。
2年前は砂嵐がひどかったので今回は期待できるのでは。
それにしても日本でシィーングに恵まれるのは月に一夜ぐらいなので
「晴れたらひたすら撮るしかない」・・ といわれてもねぇ。
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実は一昨日(6日)夜半前、これまで経験したことのない
台風10号が九州に接近したころ、
もしかしたら経験したことのないシィーングにめぐまれるのでは・・
と思って木星を撮影しました。
結果はまともに処理できないほどひどい画像が。
9月に入っても猛暑日が続き、趣味部屋からデスクトップPCをリビングに移動してブログ作成
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NGC7331から ステファンの五つ子(ペガスス座)
2020年09月04日
|
天体写真(系外銀河)
少し間が空きましたが、先月19日夜
(正確には20日早朝)
に撮った最後のタイトル
ペガスス座の系外銀河
NGC7331
付近で、
はるか遠方の銀河群
ステファンの五つ子
も写っています。
NGC7331 から ステファンの五つ子
(ペガスス座)
NGC7331
(中やや左):距離 4000万光年 視等級 10.4等級 視直径 10.5’×3.7’ 渦巻銀河
( 画像クリックで 元画像の25%サイズで表示します )
( ほぼノートリミング 上方向が 北 になります )
撮影DATA
: 2020/ 8/ 20am 02:17’~ Vixen
VC200L+レデューサーHD(合成f=1,386mm)
露出
8
分 ×
10
枚 +
3
分 ×
4
枚 ISO
6400
LPS-D1
EOS 6D
(HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam
ステラショット2
銀河群
ステファンの五つ子
は下やや右に写っています
これでも長焦点の部類にはなるのですが、フルサイズカメラで撮っているためやはり小さすぎます。
縮小率を50%に抑えてトリミングしてみました。 ↓
やっと五つ子銀河の個々の形が見えてきました。
さらに
ステファンの五つ子
の等倍
(縮小なし)
画像です。 ↓
各銀河の明るさは14等級、距離は2億9000万光年と NGC7331の7倍以上も遠くにあるが
五つ子のうち NGC7320だけはたまたま同じ方向に見えているだけで距離は4000万光年と近いとの事
恒例のおりおんショット(ただいま撮影中)です。 ↓
( 画像クリックで星座名を表示します )
中央に「ペガススの四辺形」、上端にはアンドロメダ銀河も写っています
この秋らしいさみしい(?)領域をもっと枚数を撮るつもりでしたが、
朝の薄明が始まってしまいました。
その後、25日から2夜連続で晴れたため追加撮影したのですが、
薄雲があったようで使いものになりませんでした。
8月26日am 02:20’~ 10分×8枚+2分×4枚 *他の撮影データは同じ
2夜連続撮影で画像ストックもできたと喜んだのに・・
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連日 何通もフィッシングメールが届きます。
特に多いのが ”
amazon
" をかたったもの。
毎日メール削除が日課になっていたのですが・・
昨日は「ご注文の確認」なるメールが届きました。
”新しい手口”かと思ったのですが、念のため amazon の注文履歴を見たところ
なんと前日にほんとに注文したことになっていました!
急いでこれまで変更したことのないパスワード変更を実施。
実害が出たのはこれが初めてですが、ゲーム機のダウンンロード利用券2件で1600円ほど。
手口は不明ですが、アカウント・パスワードが盗まれたわけで、
「盗まれるほうが悪い」となるのでしょうか?
”
皆様くれぐれもご用心を!!
”
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