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雲の上には宇宙(そら)
雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!
きりん座 IC342、有名になり損ねた銀河
2023年11月28日
|
天体写真(系外銀河)
前回に続き21日 上弦過ぎの月明りの中で撮影開始したこの夜2タイトル目の
きりん座
の
IC342
銀河です。
この銀河はわたしたちの天の川銀河から700万光年と近いため見かけの大きさも十分なのですが、
銀河赤道面に近いため天の川銀河の塵による掩蔽で明るさが損なわれて
美しい渦巻きの姿を観測することを困難にしています。
この銀河の撮影は今回が初めてではないのですが、CMOSカメラで再挑戦してみました。
有名になり損ねた銀河 IC 342
(きりん座)
( 元画像の 60%に縮小 ほぼノートリミング )
( 上 が 北 になっています )
撮影DATA
: 2023/ 11/21 23:51’~ Vixen
R200SS(コレクターPH)
(合成fl=760㎜)
露出 360秒 × 26枚 (
Gain150
) LPS-D1フィルター
ASI533MC Pro(冷却-10℃)
タカハシ EM-200 Temma2M
ステラショット2
(導入・撮影・オートガイド)
ステライメージ9
(画像処理)
ダーク・フラット処理はまじめに行っています
月が沈んだのは撮影開始してから30分後、前半は月明りの影響を受けています。
左上に明るい星の存在をうかがわせる青い光芒が写っていますが、
その正体がわかる 以前フルサイズデジ一眼で撮った画像です。 ↓
( 点線の枠が今回撮った画像範囲になります )
撮影DATA
(抜粋):2018/11/ 4am・2021/10/ 4am Vixen
VC200L(レデューサーHD)
(合成fl=1,386㎜)
露出累計 10分 × 21枚 + 2分 × 17枚 ISO 6400 LPS-D1フィルター
EOS 6D
(HKIR改造)
2年がかりの撮影で総露光時間は4時間余りとなっているため、デジ一眼でも塵を通したこの銀河の姿が浮かびあがっています。
今回のCMOSカメラでの撮影もGain控えめの”150”として、星の色が飽和しないよう
留意しながら画像処理を行ったのですが、その成果は出ているでしょうか?
撮影時の空の状態がわかる「只今撮影中ショット」です。 ↓
( 鏡筒の向いた方角に見える小さな
□
が今回の撮影範囲です )
2023年11月22日 01時10分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8)30秒×6枚 ISO1600
ソフトフィルター使用
kiss DX(SEO-SP2)
三脚固定撮影
じゃまものの月が沈んでくれて、薄明で空が明るくなるまでは約3時間、
いよいよこの夜のメインタイトルの撮影を開始したのですが ・・ (以下 次号)
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今年は「星の文化祭」にもいけなかった
上越清里 星のふるさと館
もまもなく冬季休館に入ります。
昨日 ふるさと館スタッフでもあり、「上越天体写真友の会」の仲間でもある
AKIYAMAさんから、早くもふるさと館の積雪の写真を送っていただきました。
撮影は26日(日)だそうですが、前日に12㎝の積雪があったそうです
星のふるさと館は12月1日から4カ月間の長い冬休みに入ります
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月明かりのアンドロメダ銀河M31と伴銀河M110
2023年11月24日
|
天体写真(系外銀河)
期待していた11月でしたが、新月期
(わたしの場合は下弦の月から上弦の月)
の間は
法事と同期会で2夜の外泊もあり、一夜も撮影できず。
( 2夜とも予報では貴重な晴れだった!)
そして新月期が過ぎた上弦の月の翌日21日になってやっと撮影することができました。
結局11月になんとか徹夜撮影できた2夜は上って来る下弦を過ぎた月と、
沈まぬ上弦の月翌日の明るい月を気にしながらの撮影となりました。
21日夜に最初に撮ったのはまだ月が高く、月明りに負けないのはこれしかないということで ・・
アンドロメダ銀河M31 と 伴銀河M110
(アンドロメダ座)
( 元画像の 60%に縮小 ほぼノートリミング )
左下に
M31
銀河の中心部が 、右上がお供の銀河
M110
になります
( 上 が 北 になっています )
撮影DATA
: 2023/ 11/21 20:40’~ Vixen
R200SS(コレクターPH)
(合成fl=760㎜)
露出 360秒 × 28枚 (
Gain150
) LPS-D1フィルター
ASI533MC Pro(冷却-10℃)
タカハシ EM-200 Temma2M
ステラショット2
(導入・撮影・オートガイド)
ステライメージ9
(画像処理)
ダーク・フラット処理はまじめに行っています
カラーCMOSカメラの
ASI533MC
で撮ると、短焦点の反射鏡筒でもアンドロメダ大銀河の一部しか入りません。
それでも 月明りで空が明るかったのですが、予想以上の写りになってくれました。
( 月明りの無い夜に 再挑戦したいです )
アンドロメダ銀河は わが”天の川銀河”のお隣の銀河で近いため、とても見かけの大きな明るい銀河です。
(空が良ければ肉眼でも見えます)
以前にフルサイズデジ一眼で撮った2年がかりのモザイク撮影の画像です。 ↓
( 元画像の 25%に縮小サイズ )
( 水色の枠内が 今回の撮影範囲です )
撮影時の空の状態がわかる「只今撮影中ショット」です。 ↓
( 鏡筒の向いた方角に見える小さな
□
が今回の撮影範囲です )
2023年11月21日 21時41分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8)30秒×7枚 ISO1600
ソフトフィルター使用
kiss DX(SEO-SP2)
三脚固定撮影
明るい月の光で、筒内気流抑制のため鏡筒に張り付けたアルミホイルが輝いています。
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この先の天気が心配なため、晴れた日を逃さず
冬タイヤ交換と庭の植木の冬囲いを自力で済ませました。
冬囲いは例年より早かったため、枝の絞り込みはもう少し先に延ばしました
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月が高く上って、くじら座M77付近
2023年11月19日
|
天体写真(系外銀河)
11月 3日夜(
正確には
4日早朝)、日が替わってから撮ったのは
くじら座のM77付近
。
M77銀河
自体は丸い形で中心部が明るく周辺部が淡い二重構造の渦状銀河ですが、近くにある
まるで”ピエロの顔”のように見える2つの明るい星と細長い系外銀河の組み合わせが面白くて、
これまでに数回撮影しています。
M77
付近
(くじら座)
( 元画像の 60%に縮小 ほぼノートリミング )
左下のが丸い銀河が
M77
、右上の横から見た銀河は
NGC1055
になります
( 上 が 北 になっています )
撮影DATA
: 2023/ 11/ 4 00:53’~ Vixen
R200SS(コレクターPH)
(合成fl=760㎜)
露出 360秒 × 15枚 (
Gain150
) LPS-D1フィルター
ASI533MC Pro(冷却-10℃)
タカハシ EM-200 Temma2M
ステラショット2
(導入・撮影・オートガイド)
ステライメージ9
(画像処理)
ダーク・フラット処理はまじめに行っています
実際には6分露光20枚撮影したのですが、撮影終了時の3時前には上弦前の明るい月が65度まで上る一方
M77
の高度は30度余りまで低くなりコントラストが低下したため、終わりの方の画像は使いませんでした。
このエリアを以前撮影した画像を調べたら、2年前の12月にデジ一眼の
Cooled60D
で撮影した画像が見つかりました。
撮影DATA
(抜粋):2021/12/ 9 20:39’~ Vixen
VC200L(レデューサーHD)
(合成fl=1,386㎜)
露出 20分 × 5枚 + 5分 × 20枚 ISO 3200 LPS-D1フィルター
Cooled60D
(冷却オフ)
撮影時のブログ記事は ⇒
こちら
薄明が始まるまでまだ2時間ほどあったのですが、月明りが無視できなくなったため早めに撤収しました。
撮影時の空の状態がわかる「只今撮影中ショット」です。 ↓
( 鏡筒の向いた方角に見える小さな
□
が今回の撮影範囲です )
2023年11月 4日 01時10分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8)30秒×6枚 ISO1600
ソフトフィルター使用
kiss DX(SEO-SP2)
三脚固定撮影
左側(東側)が明るいのは高く上った月明りによるものです。
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すっかり忘れていました、我が家の『かたてま野菜』で この夏の猛暑で
すっかり葉が焼けて枯れてしまった里芋を。
秋になって少し生えかわった葉を手掛かりに掘り起こしてみました。
里芋はほとんど育っていませんでした
水やりもしていたのですが、マルチングが今年は逆目に出たようです
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Gain150で撮った「カシオペア座 IC59・IC63」
2023年11月15日
|
天体写真(星雲・星団)
3日夜の3タイトル目は、カシオペア座の”W”の形の中心にある星γCas(ツィー)付近の淡い散光星雲
IC59・IC63
です。
2等星のγCasとまばゆいその光に照らされて淡く浮かび上がる星雲の対比がおもしろくて
過去にもデジ一眼で何回も撮っている星雲です。
今回初めてCMOSカメラの
ASI533MC
で、星の色も飽和しないよう
ユニティーゲインに近いGain
150
で撮影してみました。
IC59 & IC63
(カシオペア座)
( 元画像の 60%に縮小 ほぼノートリミング )
γ星の上方が IC59、左上がIC63になります
( 上 が 北 になっています )
撮影DATA
: 2023/ 11/ 3 22:17’~ Vixen
R200SS(コレクターPH)
(合成fl=760㎜)
露出 360秒 × 24枚 (
Gain150
)
ASI533MC Pro(冷却-10℃)
タカハシ EM-200 Temma2M
ステラショット2
(導入・撮影・オートガイド)
ステライメージ9
(画像処理)
ダーク・フラット処理はまじめに行っています
3年前にフルサイズデジ一眼で撮った画像です。 ↓
( 元画像の 35%に縮小 上下をトリミングしています )
こちらは長焦点のVC200L反射鏡筒+レデューサーで撮影しているため、フルサイズカメラの割には写野が比較的近くなっています
CMOSカメラでGain控えめの効果があったのかどうか、同じ範囲を切り出して比較してみました。 ↓
EOS 6D
の方は
533MC
の5割ほど総露光時間が長いため、背景にある赤い星雲まで浮かび上がっています。
反面
533MC
の方は星の色が飽和しないよう画像処理も控えめにしたため、星雲自体の明るさも暗めになりました。
まばゆい2等星は別として、今回の狙いであった
533MC
の画像で星の色は出せたのでしょうか?
EOS 6D
も5分・2分の短時間露光も加えているため 星の色がそれなりに出ています。(皆さんの判定は?)
撮影時の空の状態がわかる「只今撮影中ショット」です。 ↓
( 鏡筒の向いた方角に見える小さな
□
が今回の撮影範囲です )
2023年11月 3日 22時44分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8)30秒×7枚 ISO1600
ソフトフィルター使用
kiss DX(SEO-SP2)
三脚固定撮影
すでに月齢
約
20の下弦前の明るい月が上って空が明るくなっていました。
(今回の撮影終了時の月の高度は約
40
度)
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この11月前半はスケジュールが立て込んでいて
「
上越清里 星のふるさと館
」の
「
星の文化祭
」
にも行けませんでした。
上越市の「健康診断受診」と「コロナワクチン接種」、
親戚の一周忌に告別式、東京からは孫たち家族が。
締めくくりとして昨日から会社入社時(昭和43年)の同期会で妙高赤倉温泉へ。
同期会で出かけていた今朝(15日)の妙高赤倉です。(妙高山は長野ではなく、新潟県の山です・・ 念のため)
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”庭撮り”には不得手な 南天の「らせん星雲」を撮る
2023年11月11日
|
天体写真(星雲・星団)
3日夜の2タイトル目に選んだのは、南天のみずがめ座にある
らせん星雲
でした。
1タイトル目の はくちょう座の
北アメリカ星雲
の撮影を終えたのが
20時半という記録的な早い時間帯でした。
南天にあるこの
らせん星雲
は我が家では南中時でも光度は32度と低く、
おまけに自宅裏口の機材設置場所からは 真南方向に電柱(
しかも
防犯灯付)が立っています。
この夜のらせん星雲の南中時刻は22時22分、すでに1時間余り経過していたのですが
丁度じゃまな電柱を通過したころで、撮影対象に選んだというわけです。
NGC 7293 らせん星雲
(みずがめ座)
( 元画像の 60%に縮小 少しトリミング )
( 上 が 北 になっています )
撮影DATA
: 2023/ 11/ 3 20:32’~ Vixen
R200SS(コレクターPH)
(合成fl=760㎜)
露出 360秒 × 14枚 (
Gain150
)
ASI533MC Pro(冷却-10℃)
タカハシ EM-200 Temma2M
ステラショット2
(導入・撮影・オートガイド)
ステライメージ9
(画像処理)
ダーク・フラット処理はまじめに行っています
南天の対象が不得手なのは高度が低いだけではありません。
南中時に電柱にかかるだけでなく、その後10数本の電線群の通過が待ち構えています。
今回は電線の干渉による斜めの光条は明るい星が無かったためか目立ちませんが、
ガイド星が電線を通過するたびにガイドが暴れ、星の肥大化につながっています。
高度が低くなったので 総露光時間は約1時間半ですが、もう一夜追加露光すれば
星雲左上部から伸びる”眉”のような淡い部分も もう少しはっきり写ると思います。
撮影時の空の状態がわかる「只今撮影中ショット」です。 ↓
( 鏡筒の向いた方角に見える小さな
□
が今回の撮影範囲です )
2023年11月 3日 21時16分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8)30秒×6枚 ISO1600
ソフトフィルター使用
kiss DX(SEO-SP2)
三脚固定撮影
すでに電線群を通過したあとの時間のようです
恒例というわけではないのですが、比較のため 過去に撮った フルサイズデジ一眼
EOS 6D
の画像です ↓
2年かけて撮った総露光時間2時間半以上の画像になります。
さらに星雲部分の同じ範囲を切り出して比較してみました。 ↓
まず目立つのが、
533MC
のノイズの少なさ!
冷却しているので当然といえば当然ですが、総露光時間が少ないにもかかわらずです。
このカメラの素性の良さが見てとれます。
天候に恵まれれば、もう一夜 追加露光してみたいです。
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今月1日から
上越清里 星のふるさと館
」で
令和5年度「
星の文化祭
」
が開催されています。
いつもならブログ記事で展覧会の様子を報告しているのですが、
どうしたわけか今年の11月はスケジュールが立て込んで見に行けません。
親戚の「法事」に「告別式」、市の「健康診断」に「コロナワクチン接種」。
更に東京から孫たち家族が来てくれたりと・・
それでも今年も作品の出展はできたので 良しとします。
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上越天体写真友の会(J-APA) 『第4回天体写真展』 開催中
さすけ/
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雲上(くもがみ)/
たまたま撮れた 3億光年彼方のバラ銀河
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雲上(くもがみ)/
ステファンの5つ子(C11鏡筒開眼 !? その2)
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雲上(くもがみ)/
C11鏡筒のラスボスは”結露”、月明りの中で対策検証(その1)
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雲上(くもがみ)/
自宅で撮った紫金山・アトラス彗星(10月14日)
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