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雲の上には宇宙(そら)
雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!
撮影2時間、動画処理20時間(上弦の月)
2015年05月30日
|
天体写真(月・惑星・彗星)
26日に撮影した上弦の月の全面動画モザイクが完成しました。
上弦の月 (月齢 8.3)
( 画像クリック個所に応じて、北部・中部・南部にわけて元画像の50%サイズで 拡大表示 ) *上が 北
撮影DATA
:
2015/ 5/ 26
20:54’~
動画40秒×48枚モザイク
EOS CMR x5クロップ
Vixen
VC200L
+canon 1.4x(合成f=
2,520
mm ) ISO
400
Cooled60D
(冷却オフ)
EM-200USD赤道儀
Rejistax6 マイクロソフト ICE
でモザイク結合
パソコンの処理能力の制約から最初サイズを75%に縮小して始めたのですが、
クレーターの縁にジャギー(ギザギザ)が目立ってしまいました。
そこでサイズは撮影時のままで、動画時間1分のものを40秒に短縮してやりなおしたりして、
処理にのべ20時間ほどかかってしまいました。
( 注.サイズ変更、動画時間短縮はフリーソフトの
VirtualDubMod
を使っています。)
やはり心配していたモザイクの欠損個所が数か所発生していましたが、
目立たないよう静止画を貼りこんだりしてあります。
(どこか、わかりますでしょうか?)
動画処理により かなり細部まで描写できるのですが、月の全面となるとよほど大きくプリントでもしないと
その違いを見てもらうのはむづかしいと思います。
天文ガイド6月号の応募作品にも月の全体写真が2点掲載されていましたが、
選者も謝ってるように、サイズが小さくて切れ味のすばらしさがまったく伝わってきません。
その点、ブログはまだましです。
上記の掲載作品には足元にも及びませんが、等倍で切り出した欠け際のクローズアップです。
( 画像クリック個所に応じて、北部から南部にかけて 5枚に分割して 等倍表示 )
月の全面を動画モザイク撮影したのは初めてだったのですが、
動画処理した48枚もの画像をつないでくれたのは Microsoftの
I
mage
C
omposite
E
ditor
でした。
まず北部・中部・南部をつないでからの2段階で結合しています。
モザイク撮影の欠損個所がわかってしまいますね。
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月の全面モザイクは動画処理がとても大変なのですが、
撮影自体は効率的にやれば1時間程度で済みます。(半月の場合)
今回 かなり教訓も得られましたので、条件の良い時に
再挑戦したいと思います。
500本を超えるこれまでの全記事リストは、
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コメント (16)
上弦の月 動画全面モザイク進行中
2015年05月28日
|
天体写真(月・惑星・彗星)
冬の日本海側を真逆にしたような晴天が連日続いております。
当然 撮影画像のストックもできたのですが
今回は26日に撮影し、現在進行中の「
上弦の月 動画全面モザイク
」の途中経過の報告です。
動画処理が済んだ1枚画像です。
( 画像クリックで拡大表示 )
DATA
:
VC200L+canon1.4x
(合成f=2,520mm)1/20秒 ISO400
Cooed60D
(冷却オフ)
EOS C.M.R
x5クロップ 約1分間の動画を
RegiStax6
で処理
処理の済んだ8枚をマイクロソフトの
ICE
でつないでみました。
( 画像クリックで拡大表示 )
ブログ掲載にあたり、画像サイズを縮小しています。
(注1).今回は画素数を稼ぐためFIL改造した
Cooed60D
を使用したため、カラーバランスがくずれています。
(注2).
RejiStax6
で処理する前に75%に画像縮小しています。・・PCのメモリ不足と処理時間から
いつもは月の撮影というと、極軸合わせやカメラの向きも適当だったのですが、
今回は少し真面目に取り組んでみました。
事前に作成した撮影プランです。
ところが撮影開始してすぐ気が付いたのですが、
連日の撮影疲れからか1日遅れの27日の月で作成していました。
それでも極軸もカメラの向きもきちっと合わせた結果、赤緯(南北)方向の構図のずれが無くなったので、
EOS CMR
のクロップ枠だけでモザイク枠を決めることができました。
当初は欠け際だけを動画で撮って、全体は静止画像でと考えていたのですが
勢い余って、全面の動画撮影をする事に。
撮影済みの動画ファイルのアイコン画像から今回の撮影エリアをプロットしたものです。
背景画像はそのまま通常撮影した静止画の1枚画像です。(2枚をモザイク結合)
赤い点線枠が今回つないでみた8枚の範囲です。
経験から、月のモザイク撮影で最大の課題は欠損部分を出さない事。
特に今回の様に全面となると、上のマッピングを見ても一部発生しているおそれがあります。
これは今回得た貴重な
教訓
なのですが、
極軸設定とカメラの向きを正確に合わせた事により南北方向のずれの心配がなくなりました。
ところが日周運動の東西方向は、これまでの銀河の撮影で周知のごとく大きくブレてしまいます。
ましてオートガイドを使わない月の撮影では撮影中に構図が変化してしまいます。
このため、撮影する順序は
まず
横(東西)方向にずらし
ながら撮影し、
次に
縦(南北)方に移動
して繰り返す。
今回欠損が生じたとしたらその原因は、
当初欠け際だけの予定だったため、まず縦(南北)方にずらしながら撮影した事にあります。
モザイク結合に欠損が生じたかどうか?は、まもなく判明します。
欠損個所があってもちょっと見ではわからないように処理する予定ですが、
あまり欠損が大きいと・・
================================================
昨夜(27日)も月が出ていたので、さっそく教訓を生かして・・
と思ったのですが、近所のご親戚を招いて我が家で開いた
「芍薬(シャクヤク)を愛でる会(仮称)」で、
持ってきていただいた美味しいお酒を飲み過ぎて・・
今年も華麗に咲いてくれた芍薬(シャクヤク)
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この回転花火(M101) 訳あり品につき・・
2015年05月25日
|
天体写真(系外銀河)
21日に徹夜で子持ち銀河を撮影した疲れもとれてないのに、
翌日22日夜のGPV予報は一晩中雲なしの真っ黒けでした。
まだ月も細くこの時期を逃してはならないと、昼間から寝だめをして臨みました。
一晩中かけて撮ったのは・・
回転花火(
または
車輪)銀河 M101
(おおぐま座)
( 画像クリックで元画像の35%まで拡大 )
ほとんどノートリミング
( 右が北の方向 )
撮影DATA
:
2015/ 5/ 22
22:07’~ Vixen
VC200L+レデューサー
(合成f=
1,278
mm F
6.4
) 露出
15分×8枚 20分×9枚
ISO
1600
Cooled 60D (気温16~12℃ 冷却 -4~-7℃) ガイド鏡GS-60S タカハシEM-200USD PHD2 ステライメージ7 FlatAide
総露光時間は前夜の子持ち銀河には及びませんが、それでも
5
時間かけたことから、
淡い腕の部分もそれなりに出せたと思います。
それなのに
この画像のどこが ”
訳あり品
” なのか?
ヒントは以下の2つ
1.
なぜ、構図にうるさい
雲上(くもがみ)
なのに銀河が右に偏っているのか?
2.
なぜ、前夜の子持ち銀河のようにレデューサーなし
(f=1800mm)
で撮らなかったのか?
答えは今年3月27日に撮ったこの画像。
( 画像クリックで該当記事にリンクします。)
この画像を撮った夜は薄明が始まってしまったため、15分5枚しか撮れませんでした。
今回、この銀河を選んだのは北天で長時間撮れる対象であることの他に、
3月に撮った画像と構図を合わせ、重ねる事(コンポジット)により総露光時間を増やすためでした。
このため、目盛り環導入から慎重な構図合わせに1時間近くもかけて、
特に左端にあるNGC5474がギリギリ入るよう試写で確認したのですが・・
本番の画像ではわずか外れて写っていませんでした。(ショック)
なぜ、本番で位置がずれてしまったのか?
わたしの場合、構図が決まったあとにキャリブレーションを行うのですが、
その順序は
W→E→N→S
になります。
わたしの赤道儀EM-200はN,S方向(Dec)の
バックラッシュ(ギヤのあそび)が大きいため、
N方向に移動したまま戻らなかった可能性が考えられます。
くやしいので、重なった部分だけコンポジットしてみました。
これで総露光時間が
6
時間を超えましたが、違いはあるでしょうか?
撮影中のおりおんショットです。
================================================
一晩中かけて”訳あり品”を撮った翌日の夕方の空には
大きなペケが。
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子持ち銀河M51 2つの長時間記録更新
2015年05月23日
|
天体写真(系外銀河)
前回記事
で前宣伝した21日徹夜で撮った
子持ち銀河M51
の画像処理が終わりました。
この銀河をVC200Lのレデューサーなし(f=1,800mm)で撮るのも初めてだったのですが、
一枚の
露光時間
30分
および 一晩で同じ対象の
総露光時間
5時間半
というのも過去最高記録。
果たしてその成果はあったのでしょうか?
子持ち銀河 M51
(りょうけん座)
( 画像クリックで元画像の35%まで拡大 )
ほぼノートリミング画像です
( 上が北の方向 )
撮影DATA
:
2015/ 5/ 21
21:27’~ Vixen
VC200L
(f=
1,800
mm F
9.0
) 露出
20
分×6 枚
30
分×6 枚
ISO
1600
Cooled 60D (気温15~11℃ 冷却 -4~-7℃) ガイド鏡GS-60S タカハシEM-200USD PHD2 ステライメージ7 FlatAide
(30分露光の最後の画像は低高度となったため使用しませんでした。)
時間が無くて、周辺のカブリ補正などが不十分ですが比較的ナチュラルな処理を心掛けました。
5/24 16:40’ 派手めの再処理画像に差し替えました。
撮影中のおりおんショットです。
TAMRON Zoom f=17mm F4 2分×5枚 ISO1600 KissDX(SEO-SP2) TOASTPro
TAMRON Zoom f=50mm F4 2分×5枚 他のデータは上と同じ
処理を終えて感想でも書きたいところですが、昨日も徹夜撮影だったため別途まとめてという事で。
二日連続徹夜。寝だめではやっぱり無理なようです。(今夜は一休み)
================================================
連続2夜目の昨夜の撮影も結局一晩一タイトルになりました。
また長時間露光を目指したというより、
疲れがたまってずぼらしただけです。
処理は明日以降ですが、どうも訳あり作品になりそうです。
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画像処理したいけど、仮眠しなくちゃ・・
2015年05月22日
|
天体写真(月・惑星・彗星)
昨夜(21日)は夕方晴れていたものの23時頃から雲が出るというGPV予報。
短時間勝負で何を撮るか決まらないまま、取りあえず設営開始。
薄明の西空を見たところ、見事な(?)三日月が。
夕食ができたところだったのですが、月ならわずか10分程度で済むということで。
はじめてまじめに撮った
三日月 (月齢 3.2)
( 画像クリックで元画像の35%まで拡大 )
撮影DATA
:
2015/ 5/21
19:40’~ 露出1/25秒×18枚コンポジット
Vixen
VC200L
(f=
1,800
>mm F
9
) ISO
400
kissX2
(未改造)
EM-200USD赤道儀
AviStack
今回は低空のためエクステンダーによる拡大もモザイク結合もなし。
それでこの夜は結局何を撮ろうとしたかというと、
ちょうど21時過ぎに南中する
子持ち銀河 M51
を、
思い切ってレデューサなしのVC200L(f=1,800mm)で拡大撮影することに。
当然暗くなった分 露光時間が必要なので、感度はISO1600のまま一枚20分に決定。
予報から20分×6枚くらいで雲が出始めるのでは・・ と思っていたところ、
なんとズルズルと
(いい意味で)
朝まで撮り続ける事になりました。
まだブレの問題が未解決というのに、調子にのって途中から
30分露光
に切り替えています。
結局 撮影枚数は 20分×6枚と、30分×7枚になりました。
レデュサーなしのVC200Lで子持ち銀河を撮るのは今回が初めて。
更に
■
一枚の露光時間
30分
というのはこれまで最長。
(たぶん)
■
一晩で同じ対象の総露光時間
5時間30分
というのもこれまで最長。
(たぶん)
そんな訳で早く画像処理をしたいのですが・・
GPV雲予報を見たところ、今夜は文句なしの雲なし”真っ黒”。
今朝も撤収が終わったのが4時ころで、あまり寝てないし、ここは仮眠をとって今夜に備えねば。
せっかくブログ訪問していただいたので、かたてまに日が替わった頃に撮ったはくちょう座付近の画像をお見せしします。
はくちょう座 北部
撮影DATA
:
2015/ 5/22am
01:33’~ 露出
3分
×5枚コンポジット
TAMRON Zoom
(f=
50
mm F
4
) ISO
1600
kissDX(SEO-SP2)
TOASTPro
まずい! もうこんな時間。 それではしばしの間、
おやすみなさい
。
================================================
今夜なにを撮るか決めてなかった。
まぁ、目が覚めてから考える事にします。
今朝は玄関前から火打山(2,462M)がくっきり見えていました。
(合成f=400mmで撮影)
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