雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

一足早く  ほぼ 『火星大接近時』 と 2大惑星

2018年07月31日 | 天体写真(月・惑星・彗星)
火星が最も地球に接近するのは 本日31日の16時50分なのですが、
GPV雲予報では薄雲がかかりそう。
そこで一日早く昨夜(30日)月明かりの中で撮影を行いました。

明るい惑星を撮るのなら 電柱の防犯灯も まぶしい月もおかまいなし
火星が南中するのは0時前だったので、木星土星を先に撮影。

木 星
DATA: 2018/07/30 20:50'~ 21:01'~(各3分間動画)VC200L+バーローレンズ3x(合成f=5,400mm) ADC ASI 224MC
FireCapture(録画) AutoStakked(30 %/約4,100フレーム) RegiStax6(Wavelet処理)ほか
残念ながら大赤斑は明るい時間帯に通過していて裏側に。

続いて 〇年ぶりの撮影となる
土 星
DATA: 2018/07/30 21:29'~ 21:43'~(各4分間動画)VC200L+バーローレンズ3x(合成f=5,400mm) ADC ASI 224MC
FireCapture(録画) AutoStakked(50 %/約4,070フレーム) RegiStax6(Wavelet処理)ほか
これは予想以上の写りでした。
ブログをさかのぼって前に撮った画像を探したところ ・・
( この画像は上が南になります )
4年ぶりになるようです。

この夜もケーブル接続による遠隔撮影だったのですが、
対象導入とピント合わせに時間がかかり、ヤブ蚊と熱帯夜にヘトヘト。

まだ時間があったので、ここで入浴して汗を流してから
南中した火星の撮影を行いました。
ほぼ最接近時の 火 星
DATA: 2018/07/30 23:46'~ 23:54'~(各4分間動画)VC200L+バーローレンズ3x(合成f=5,400mm) ADC ASI 224MC
FireCapture(録画) AutoStakked(50 %/約24,050フレーム) RegiStax6(Wavelet処理)ほか
”地形がくっきり” とはいきませんが、これでも期待以上でした。
それというのも、
ここにきて火星では大規模な砂嵐が発生しており、まともな火星画像が見れていませんでした。
そこで日が変わった31日に3カット目を撮影。
DATA: 2018/07/31 00:08'~ (4分間動画)AutoStakked(30 %/30,075フレーム) 他のDATAは共通
ステラナビゲーターで地形の同定をしてみました。↓
砂嵐は少し収まりつつあるようです。

おまけで、火星の約25分間の自転をGIFアニメにしました。↓

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今夜が『火星大接近』の本番なのですが、
今夜も暑い上に 二夜連続のヤブ蚊はゴメンなので わたしはパスします。
逆走台風12号が本州に近づいた28日夕方
東南の夕焼け空に見事な虹がかかりました

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雲のち電線 無理してクレセント星雲(はくちょう座)

2018年07月27日 | 天体写真(星雲・星団)
14日夜の3タイトル目は、はくちょう座のクレセント(三日月)星雲にしました。
この星雲は8日夜にヨンニッパレンズでサドル付近(はくちょう座ガンマ星)を撮った際に
画像の端に写っていたものを R200SSでアップして撮り直すことに。

問題は前回同様 南天撮影用の道路側設置場所の真上に電線群が通過しており、
南中後に横切らなければならず、その際に不都合な事が発生しやすい事。

そこで南中直後から撮り始め、電線群にかかる前に撮り終えようとしたのですが・・
あいにく雲が流れてきてしばし待たされることに。
結局 雲が無くなったの南中してから40分後になりました。
撮影開始したころには既に電線群に入り込んでいました。
最初に撮った1分露光8枚は大丈夫だったのですが
6分露光画像のガイド流れが目立ち、4枚で打ち切りました。

なんとか処理した画像です。
NGC6888 クレセント星雲 (はくちょう座)
( 画像クリックで元画像の25%表示 )
( 北 は 上方向 になります )
撮影DATA : 2018/ 7/ 15am 01:11’~  Vixen R200SS+コレクターPH(合成f=760mm))
露出 分 × 枚+分 ×  ISO 3200 LPS-D2 EOS 6D (HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam ステラショット ステライメージ7

実は流れた6分露光の4枚の画像はそのままでは使えませんでした。↓
そこで、昔 使ったことのある 『比較暗ずらし』 処理を行いました。↓
ステラショット7 で コンポジット前の流れた画像を開きます
合成 メニュー/コンポジット を選択
ウインドウ で 「 次の画像を選択 」
合成方法 を「 比較暗
ずれた方向に合わせて 移動 させて、星を丸く 流れが目立たないようにします
処理の終わった画像をコンポジット(重ね合わせ)に使用します。

今回は流れの方向が揃っていた事、流れの目立たない1分露光画像もあったことから
あえて 弊害のある 『 比較暗ズラシ 』 を久々に使ってみました。

尚 今回ガイド流れが目立った大きな要因として
流れた向きと電線の方向が合っていることから
電線によりガイド星に発生した光条がいたずらしたのでは?
と考えています。

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連日の猛暑で夕方の水やりはかかせません。
昨日 里芋の大きな葉の裏で見つけました。
どっちが頭かわかりません
これは以前「モスラの幼虫」としてブログに登場したものの仲間でしょうか。
「モスラの幼虫」 過去記事は → こちら

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干潟星雲から猫の手星雲 (フルサイズ+R200SS)

2018年07月23日 | 天体写真(星雲・星団)
あまりの暑さで趣味部屋に入れず画像処理ができません。
( デスクトップPCのある趣味室はエアコンが無いため日中は30℃オーバー )
それでもPCパワーの必要なコンポジット処理だけを済ませて、
残りの処理はエアコンのあるリビングのノートPCでおこないました。

14日夜に撮った2タイトル目のいて座の星雲です。

M8干潟星雲 と 猫の手星雲 (いて座)
( 画像クリックで元画像の25%表示 )
( 北 は 上方向 になります )
撮影DATA : 2018/ 7/ 14 23:06’~  Vixen R200SS+コレクターPH(合成f=760mm))
露出 分 × 枚+分 ×  ISO 3200 LPS-D2 EOS 6D (HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam ステラショット ステライメージ7
8日夜にもヨンニッパレンズで いて座の三つ子として撮っていますが、
今回はそのうちの2つをR200SSで少し拡大してみました。

干潟星雲のトリミング画像ですが、中心部がとばないよう1分露光6枚だけで処理したものです。 ↓
総露光時間わずか6分でここまで写るとても明るい星雲です

縦構図で撮れば 三裂星雲 が入るのですが、今回は横構図で 猫の手星雲 と。
手か足かは別にして 全体を見た形から名づけられたものと思われます

撮影を開始したころの おりおんショット(撮影風景)です。

まだこの夜に撮った画像はあるのですが、画像処理をするのが・・

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猛暑もここまで続くとこたえます。
まだ7月、孫たちが来てくれる盆まで身体が持つでしょうか。
6月にわが上越市にオープンした うみがたり
遅ればせながら行ってきました。
今度は孫たちと来ようと、年間パスポートも作りました。

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早くも、ヨンニッパ から R200SS にアップして 「S字状星雲」

2018年07月19日 | 天体写真(星雲・星団)
久々に撮影できた8日夜はフルサイズカメラと改・ヨンニッパレンズで3タイトル撮れました。
その後も猛暑の晴天が続いたのですが、夜は星が見えてもモヤモヤの空。
そんな中、14日夜は雲に邪魔されながらも徹夜で撮影する事ができました。

出番の少ないヨンニッパレンズでもう少し撮りたいところですが、
早く反射鏡筒を使ったフルサイズ画像が見たくてR200SS鏡筒に載せ替えました。

撮影を開始してまもないころの おりおんショット です。↓
7/14 22:08~ TAMRON Zoom f 17mmF2.8 ISO1600 30秒×7枚 固定撮影
前回(8日)よりも モヤっぽい空だったのでさそり座のカラフルエリアはあきらめて・・

S字状星雲 周辺 (へびつかい座)
( 画像クリックで元画像の25%表示 )
( 縦構図で撮っています 北は右方向 になります )
撮影DATA : 2018/ 7/ 14 21:48’~  Vixen R200SS+コレクターPH(合成f=760mm))
露出 分 × 枚+分 ×  ISO 3200 LPS-D2 EOS 6D (HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam ステラショット ステライメージ7
どんよりした画像ですが、これでも星を基準にまじめに画像処理しています。
ご覧の通り ”星雲”といっても ”暗黒 星雲” です。
背景はガス雲ではなくて、天の川中心部の密集した星たちです。
S字状星雲部分を拡大した画像です。↓
( 画像の上が北になるよう変更してあります )
このトリミング画像だけでも数千個の星が写っているのでは!

団地内につき、撮影にあたっては 『防犯灯隠し箱(敷地内電柱の防犯灯にかぶせる)や、
灯火遮蔽パネル(掲載のおりおんショット右端)
光害対策をしているのですが
高度が低く鏡筒が横向きになると防ぎきれません。
カブリを目立たなくする補正前の画像を見ると ↓
あらかじめ室内で作成したフラット画像も使っているのですが、
画像下端に 別の防犯灯や正面の家々の灯火が原因と思われる 明るいラインができています。

4年前の6月に0時過ぎにサンニッパレンズで撮った画像があります。
画像データ掲載記事は → こちら

灯火が少ない深夜帯に撮るためには、もっと早い時期に撮るべきですね。

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ステラショットを使い始めたのをきっかけに、
すっかり室内からのリモート撮影が定着しました。
ただいま S字状星雲 を撮影中です
ただ 機材設営時の基本設定と カメラ構図・ピント合わせだけは
屋外のノートPCで行ってから、室内のPCにつなぎ替えています。

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等倍画像もノイズレス! フルサイズで 『はくちょう座サドル付近』

2018年07月16日 | 天体写真(星雲・星団)
8日夜に最後に撮ったのは南天の対象ではなく、
南中を過ぎてほぼ真上に上ったはくちょう座の領域。

はくちょう座ガンマ星(サドル) 付近
( 画像クリックで元画像の25%表示 )
( 上 が 北 になります )
撮影DATA : 2018/ 7/ 9am 01:24’~  canon (改)NFD400mm F2.8(手製絞りF4)
露出 分 × 10枚+分 × 11 ISO 3200 LPS-D2 EOS 6D (HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam ステラショット ステライメージ7
この領域の撮影前に ピントが移動していたのがわかったので再調整しました。
( 前回記事の 『いて座の三つ子』 はピントずれで撮影した事になります )

使い始めたばかりのフルサイズカメラEOS-6D (HKIR改造) が優れている点は
高画素では無く、個々の素子が大きくなった事によるノイズ抑制だと思っています。
今回の撮影でそれを実感する事ができました。
元画像縮小なしで部分的に切り出した画像をお見せします。
( 画像クリックで等倍画像で表示します )
最近まで、はくちょう座ガンマ星付近の星雲の形が馬の鞍(くら)に似ているから ”サドル” かと思っていました
ノイズを目立たなくする画像処理や、スターシャープもごく控えめにしました。
この星雲は NGC6888 三日月(クレセント)星雲 と呼ばれています
上の画像の明るい星の光条を良く見ると少し変な事がわかります。
その原因は おりおんショット(撮影中風景)を見るとわかります。
道路側設置場所の真上には10本近い電線群が横切っています
撮影中に電線群を通過すると・・
ɤCyg(サドル) の等倍画像です ( いずれも1分露光 )
光条が発生するのはピント合わせ用のバーティノフマスクと同じ理屈ですが、
太い電線群を通過する場合はガイドが乱れ、星像が流れることがあります。

運よく14日夜も撮影することができました。
次回はR200SS鏡筒に載せ換えて撮った画像の予定です。

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連日猛暑が続いております。
夜になっても23℃前後の中での撮影になります。
ここのところ搭載機材の入れ替えがひんぱんで、趣味部屋の整理を怠っています
最近はステラショットでもっぱら室内から遠隔撮影しています。
もう ヤブ蚊に悩まされずに済みます。

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