自分の中に4つの軸がある
技能者集団を率いる中小企業のトップは大体職人タイプか技能者・技術者が多い。
当然、中原社長もそうだろうと考えていたら、違った。
「ホウガク」出身だと言う。「コウガク」の聞き間違えかと思い、再度尋ねると「法律の法」と言うので驚いた。
驚いたのは技術のことにやたら詳しいだけでなく、自分でも切削加工ができると言うからだ。
大学は東京大学法学部卒業。政治学を専攻。住友重機械工業(株)に入社し精機事業部企画室
国際企画室、シンガポール駐在員、プラスチック機械事業部企画、同事業部営業部、
同海外営業部と歩いたが、93年に突然退職し、父の経営する中原鉄工(株)に入社。
一流企業で世界を飛び回っていた文系出身の2代目と、腕は確かだが寡黙な職人達。
最初は互いに相手を観察するような目で見ていたであろうことは容易に想像がつく。
「技術も分からない奴が頭だけで物を言うな」
古くから居る職人程そういう目で見ていた・・・
続きは「まぐまぐ」内の「栗野的視点」で