栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

書物との出合いは必然・・・

2015-11-27 11:26:40 | 視点
 乱読、精読、速読、熟読、多読・・・と、本の読み方は人それぞれだろう。さて、私はと言えば、まず乱読、多読、速読とは程遠く、かと言って精読、熟読でもなく、強いて言えば遅読。とにかく読むのが遅い(小説の類は別にして)。そして最も得意とするのが積読(つんどく)だ。
 書棚に並んでいる本は書店の棚みたいなもので、およそ3分の1ぐらいは読み終えてない。中には20年近く表紙を開けた形跡すらない本もあるからムダに空間を占拠させていると言われても仕方がない。これはいかんと考え直し読書に専念、ではなく、極力本を買わないようにして10年余りがたつ。それでも本は増える。

 すぐ読みもしない本をなぜ買うのかと言われそうだが、それには学生時代の経験が影響している。書店で興味を引く本を見つけても、その時すぐ買わず(買えず)に後日、書店に出かけて買おうとすると、目当ての本が書店から消えていたということが何度かあった。やがて、書店は本を約3か月で返本するということを知った。以来、本は出合ったチャンスを逃すと二度と手に入らないと思うようになり、本との出合いを大切にし、極力すぐ買うようにした。
 しかし、買った本をすぐ読むわけでもない。とりあえず手元に置くことが優先で、読むのはいつでもできると安心してしまう。かくして何か月も、いやどうかすると何年もそのまま書棚に鎮座したままという本が出てくる。「軍靴の響き」(半村良著)もそんな1冊だった。

完本 妖星伝(1)鬼道の巻・外道の巻 (祥伝社文庫)
半村良
祥伝社


 この1、2か月、なぜか半村良が気になっていた。氏の作品の中では「妖星伝」が好きだったが、作中で地球のことを「あまりにも命が満ち満ちた、宇宙では稀有な妖星」というような表現があり、妙に納得したものだ。
 地球上に住んでいる我々は動植物の生命が満ち溢れたこの星の状態こそが普通と思っているが、宇宙から見れば稀有な存在であり、異常である。
 多数だと思っていたものが、逆に少数どころか希少稀有な存在だったということを知ることは非常に重要なことだ。
 なぜなら、希少なものが多数になることは絶対ないからである。希少なものはすでに消滅の過程に入っているから希少であり、待っているのは消滅だけで、後はいかに生きながらえるか、そのためにどういう方法を取り得るかだけだ。

 間違っても自らの死期を早める方法は取るべきではないだろう。にもかかわらず、この星の一部の生物は「万物の長」と自らを称し、他の生物に対し傲慢に振る舞い、挙句にはこの星そのものの寿命を縮める行為さえ行っている。
 このまま進めばこの星諸共消滅するか、この星上の傲慢な生物を排除し、せめてこの星を守ろうとする自然の摂理が働くかのどちらかだろう。

 私は神の存在を認めるものではないが、「時代の意志」があると考えている。アダム・スミスの「見えざる市場の手」よりはもっと確かな存在として。そしていま、「時代の意志」が少しずつ動き始めているのではないかと感じている。この星を破滅から救うために、愚かな種を廃し、新たな種にこの星の未来を託そうと考えているのではないかと。

 それはともかく、1972年に半村良が著した「軍靴の響き」をいま私が手にしたのは偶然でも、たまたまでもなく、必然の出合い、本に呼ばれたような気がしている。
 1972年といえばまだ70年安保騒動の余韻が燻っていた頃だ。その頃この本を読んでも、当時の現実を小説化したものという印象しか持たなかったに違いない。それから時は45年も過ぎ、当時の若者は作中の島田、飯岡老人に近い年齢に差し掛かっている。そしていま、まるでデジャブ(既視感)のようなものを感じているはずだ。
 井上ひさしも「吉里吉里人」(1981年)で似たようなことを書いたが、ともに中心になって動くのは若者よりは老人というのはなぜだろう。
 いま彼らのような危機感を持った作家はいない。安保関連法案が成立し、「軍靴の響き」が現実になったというのに。

 暗闇はひそかにやって来る。抜き足、差し足、忍び足で背後からやって来るから気付きにくい。しかも一見それらしき論理を掲げ、時には高らかに、勇ましく迫って来る。
 ありもしない「現実」、起こりもしない「現実」を極論で提示する手法はヒトラーが得意としたやり方。人はぬるま湯と極論に弱い。そんなことは起こりはしない、という希望的観測に流れ、懸念する声を心配性だと退ける。ああ、本当に心配性なのだろうか。「ゆでガエル」になってから、もっと早く気付いておけば、と後悔しても遅い。そうなる前に一見居心地がいい、いまの環境から抜け出さなければならない。半村良は「軍靴の響き」でそう警鐘を鳴らしている。

軍靴の響き (角川文庫)
半村 良
KADOKAWA / 角川書店


「最近の男たちの間に、制服や兵器に対する人気が爆発的に高まっている理由が、なんとなく判るような気がしていた。セクシーなのだ。平和に飽きた人間の心をわき立たせる何かがあるのだ。絶対服従という軍隊のルールさえもが、禁欲的なかっこよさにつながっている」
 作中で侑子はそう感じていた。男達はなぜ戦争が好きなのか、と自問しながら。
80-90年代によく語られた言葉がある。「日本(人)は平和ボケ」「韓国の若者と日本の若者の違いは徴兵制があるかないかだ。日本も徴兵制を導入し、若い奴を鍛えた方がいい」等々。当時、30代後半の人間ですら、こう言うのを聞いて内心驚いた記憶があるが、彼らは自分が徴兵される年齢をすでに過ぎていたから言えたのではないか。他人事(ひとごと)として。その彼らもいまでは20歳前後の子供を持つ親になっている。いまでも同じことを言うのだろうか。同じ気持ちなのだろうか。
 人にはないものねだりの傾向がある。戦争をしたことがない世代に戦争志向が強かったり、「武闘」の経験がない世代ほど「武闘」したがる。戦争の愚かさや武闘の愚かさ、バカらしさは経験したものなら皆感じている(はず)。「平和ボケ」で結構、平和がいいじゃないか。そう思いませんか。そんなことを感じさせてくれた半村良の書だった。

SIMフリースマホを使って分かったこと~メリットと注意点(2)

2015-11-19 10:18:50 | 視点
 最後にデュアルSIMスマホを使っていて感じたメリット、デメリットを書いておこう。(ここで言うデュアルSIMとは両スロットとも3G/LTE対応だが、同時使用はできず、SIM1と2を切り替えて使うタイプのこと)

 まずメリット
よく言われるのが海外に行った時で、片方のSIMスロットに国内のSIM、もう一方に渡航先の現地SIMを差せば日本からの電話も、現地の電話もそれぞれ国内通話料金で済むから、ローミングなどの高い料金を払わなくて済む点。
 では海外旅行に行かない人にはメリットがないのかというとそうではない。私などは海外旅行目的でデュアルSIMスマホを買ったわけではなく、日本国内でスマホ通信料を安くあげるのが目的で、片方のSIMスロットにケータイ(通称ガラケー)SIMを、もう一方にMVNO業者のSIMフリーを入れ、両方を切り替えて使っている。
 もう少し具体的に言うと、通常は通話用のケータイSIMを待ち受けにし、インターネットやメールチェックをしたい時のみデータ通信専用SIMに切り替えている。

 この方法の不便さは2つのSIMを適宜切り替えなければならないということと、切り替えた後、元に戻すのを忘れるという点だ。
 実はこれがデメリットになるのだが、SIMの切り替えを忘れるとどうなるか。データ通信SIMにしたままで通話用SIMに戻し忘れていると、その間にかかってきた電話を受けられない(不通状態になる)ということだ。何度か電話したけど通じなかった、と後で相手から指摘されたことがある。

 もし、これが仕事上大事な電話だったら信用を失ったり、仕事を失うことにもなりかねない。それでは困ると言われそうだが、回避方法はある。050などで始まるIP電話を使い、ケータイ電話番号にかかってきた電話をIP電話番号に転送するのだ。これでケータイにかかってきた電話を逃すことはない。

 それでは転送電話料がかかるではないかと思われるだろうが、かけ放題契約なら転送も無料だから、余分な料金が発生することはない。
 IP電話は音声状態がよくないから使いたくない、という人もいるだろう。その場合は受信直後に自分の方からかけ直せばいい。どうせかけ放題なのだから(かけ放題プランに契約している場合)。
 この場合の問題はSIMフリーがIP電話付きであることと、各社のかけ放題プランに入っているかどうかだが、通話量が多い人はケータイのかけ放題プランはお勧めだから、ぜひこの方法を試してもらいたい。
 以上が実際にSIMフリースマホを使って分かったことなので、もしSIMフリースマホを買う場合の参考にしてもらえば幸甚だ。


ひかりTVショッピング

SIMフリースマホを使って分かったこと~メリットと注意点(1)

2015-11-16 23:14:55 | 視点
 昨年12月にデュアルSIMフリースマートフォン(以下スマホ)を買い、ケータイ(従来型携帯電話、フィーチャーフォン)との2台持ちよりコストパフォーマンスがいいと書いた(「栗野的視点No.498」)が、1年近く使ってみて分かったこともあるのでSIMフリースマホを買う場合の注意点も含めて、使用感をリポートしてみたい。

スマホ利用料がさらに下がった

 現在、私が使っているスマホはコヴィアの「FLEAZ F5」という3G回線専用のSIMフリースマホ。このスマホの仕様(スペック)は「栗野的視点(No.522)」に記しているから細かいところは先メールで確認していただくとして、大きな特徴のみを示すと
1.標準SIM、マイクロSIM用のスロットがあるデュアルSIM。
2.両SIMの同時使用はできない。
3.両スロットともLTE未対応。
4.無線LAN(WiFi)が2.4Ghzと5Ghzに対応
5.販売価格は2万円を切る

 このスマホにソフトバンクのケータイから抜いたSIM(標準サイズ)を差し、もう一方のSIMスロットにはヨドバシカメラで購入したワイヤレスゲートのデータ通信専用「480円プラン」SIMを差している。
 ワイヤレスゲートの「480円プラン」は通信速度が250kbpsと遅い代わりにデータ通信に制限がなく、いくら使っても月額480円と安いのが特徴だ。他社にも低額使い放題はあるが、通信速度が皆150kbpsか200kbpsまでで、ワイヤレスゲートの方が少し速い。
 ところで、250kbpsってどこまで使えるのか、という疑問がおありだろうが、実際に使った経験では結構というか案外使える。「結構(案外)」とはメールの送受信は問題なく使える、HPも大体見ることができる。画像、ファイルのダウンロードはかなり時間がかかる。
 さらにいいのは外出時にワイヤレスゲートWiFiが無料で使えることだ。駅、空港、ファストフード店、カフェ、商業施設等の全国4万か所でWiFi接続(無料)できるから、ちょっと重い(画像が多い)ホームページを開いたり、ファイルのダウンロードをするときはワイヤレスゲートWiFiが繋がる場所に行けばいいわけで、これも結構使える。





 データ通信はこれでいいが、音声電話はどうするのかといえば、もともと契約していたソフトバンクのケータイに入っているSIMを抜き替えてスマホに差している。こちらは2200円でかけ放題。つまり月の利用料は2200円+480円=2680円(税別)。

 だが現在、通信費はさらに下がった。データ通信用のSIMをワイレスゲートからFREETEL(フリーテル)の「使った分だけ安心プラン」に変えたのだ。
 同社プランは、~100MB(299円)、~1GB(499円)、~3G(900円)、~5G(1,520円)、~8G(2,140円)、~10G(2,470円)と分かれている。
 つまり、ほとんど使わなければ月299円だし、もっとも使っても2,470円まで。

 FREETELがこのプランを打ち出したのが今年7月から(たしか)。私は早速、FREETELの同プランに乗り換え、現在、データ通信料は299円で済んでいる。しかも10月1か月は299円で10Gまで使い放題を実施したから、この月に限ってはガンガン使えたはず。私自身の使い方は変わらなかったからほとんど関係なかったが。

FREETEL マイクロSIMカード[LTE対応・データ通信専用] FREETEL SIM データ通信専用 M002K01


ソフトバンクユーザーは要注意

 政策の人気取りもあり、国は携帯電話(主にスマホ)の通信料の引き下げ圧力を強めているから、来年から少し通信料金は下がりそうだが、逆に端末機器を「実質無料」で手に入れられなくなる可能性が高い。
 そうなるとキャリアでスマホを買うのを止め、格安のSIMフリースマホに替えようと考える人もいるだろう。実際、SIMフリースマホに替えるとスマホにかける金額がかなり下がるのは上記の例からも分かるように明らかだ。

 しかし、SIMフリースマホならなんでもいいわけではない。よく調べずに買って、こんなはずではなかったと後悔することもある。
 例えば私の場合、地方に出かけて電波が入らずに困ったことがある。その時は「ああ、やっぱりソフトバンクはダメだ。地方はドコモかauでなければ」と思ったものだ。
 ところが、同じソフトバンク契約の友人はアンテナが立っていた。もちろん通話ができていたのだ。ということは私の場合のみ電波が通じなかったわけで、それは友人がLTE回線で、私が3G回線だからだろうと考えていた。

 だが、よく考えてみればこれはおかしな話で、音声通話はどのキャリアも3G回線で、LTE、3Gの差が出るのはデータ通信時である。つまり音声通話ができない(電話ができない)のは電波の周波数帯(バンド)が対応しているかどうかの問題だ。
 しかし、しかしである。SIMフリースマホの多くは「ドコモのFOMAエリアのみでなくFOMAプラスエリアにも対応」しているから、「ドコモの電波が届く範囲内なら通話できる」ことを唱っている。
 これを周波数帯(バンド)で見ると、FOMAが2100MHz(バンド1)、FOMAプラスが800MHz(バンド6、19)となる。
 私が使っているコヴィアのSIMフリースマホにはもちろん2100MHz、800MHz対応と明記してあるし、日本国内で売られているSIMフリースマホにもそのように明記されている。にもかかわらず電波が届かず、通話ができないのはどういうことだ。





 実は、いままで漠然とドコモとソフトバンクは同じ方式(W-CDMA)でauのみ別(CDMA2000)だと思っていたが、ドコモとソフトバンクでは対応周波数帯(バンド)が違っていたのだ。
 ちょっと専門的な話になるが、ソフトバンクユーザーがSIMフリースマホに変更、あるいは現在使っているスマホにキャリアのSIMではなくSIMフリーを入れようと考えている方は注意して欲しい。

 ドコモの周波数帯(バンド):2100MHz(Band1)、800MHz(Band6、19)
 ソフトバンクの周波数帯(バンド):2100MHz(Band1)、900MHz(Band8)

 要するに2100MHz(Band1)は同じだが、より広範囲に電波が届くプラチナバンドと呼ばれている周波数帯がドコモとソフトバンクでは違うのだ。そしてほとんどのSIMフリースマホはドコモの周波数帯には対応しているが、ソフトバンクの周波数帯(900MHz)には対応していない。そのためソフトバンクの電波は繋がりにくい、届かないという症状が出る。私の場合が完全にそれだった。
 これはSIMの問題ではなくハードの問題だから、後でソフトのバージョンアップを行えば対応できるということではない。それ故、SIMフリースマホを買う場合、最初にスマホ本体が対応している周波数帯をよく調べて買う必要がある。

 SIMフリーを勧めたり、メリット・デメリットを紹介しているメディアでも、このことに触れているものが皆無に近いのも問題だろう。

 またソフトバンクはフィーチャーフォン(従来型ケータイ)のSIMサイズの変更には応じてくれない。例えば標準SIMをMicroSIMに変更する場合は機種変更するしかない。早い話、SIMのサイズ変更に際し、高い金を払わされるわけだ。
 ソフトバンクがSIMフリー化や、通信料の値下げに前向きではなく、後ろ向きなのがよく分かる。






期間限定で半額セールを実施中(2015年12月17日(木)10:00~2015年12月28日(月)9:59)
Acer Liquid Z330の端末費用が半額の6,000円


メーカーが変わる~Made in JapanからMade by Japanへ

2015-11-04 23:43:52 | 視点
 今秋話題のSIMフリースマートフォン(以下スマホ)がある。株式会社UPQ(アップキュー)が発売した「UPQ phoneA01」と、プラスワン・マーケティング株式会社が発売した「FREETEL 雅(みやび)」。
ともに2万円を切る低価格でコストパフォーマンスがよく、発売前から注目されていた。
 実は私も「FREETEL 雅」に興味があり、発売当日ヨドバシカメラ博多店まで買いに行ったが、午前10時には売り切れたと言われ買い損ねてしまった。
即日完売といっても仕入れ在庫が数台しかなくても即日完売になる。
そこで入荷台数を尋ねると10台とのこと。

 大手キャリアで扱っているスマホならいざしらず、無名に近いベンチャー系企業が発売したSIMフリースマホ、要はdocomoやau、ソフトバンクなどのキャリアに販売ネットワークを持たず、当然それらのキャリアでは取り扱ってももらえないスマホが、ヨドバシカメラ博多店で販売開始とほぼ同時に10台全てが売り切れたわけだから好評と言っていいだろう。
その後のネット書き込みを見ていても「コストパフォーマンスがいい」「満足度の高い、買って損のない端末の一つ」などと概ね高評価である。

 「安いが、スペックが低い1世代前の端末」というちょっと前のSIMフリースマホとは雲泥の差(というのは少し言い過ぎか、でもそれに近い)だ。
通常この価格ならROM8G、RAM1Gというところだろうが、「雅」はROM32G、RAM2G。内蔵カメラは1300万画素。デュアルSIMでサイズは5インチと私の希望ともピッタリだった。ただ、サイズだけは持ちやすく、胸ポケットにも入る4.5インチ程度の方が好みだが。

 まあ、それはさておき、ここでスマホのスペックや使い勝手について述べようとしているのではない。
前出の2社を見て「メーカーとは一体何か」ということを考えたのと同時に、中小製造業はこれら2社のやり方から学ぶべき点があると感じたので、以下にそれらについて述べてみたい。

UPQのやり方から学ぼう

 UPQから学ぶものは多い(プラス面だけでなく反面教師としても)--。

1.経歴がウリになる

2.商品企画の時代

           (中 略)

Made in JapanからMade by Japan

           (中 略)

メーカーのあり方が変わる

           (以下 略)





 ☆全文は「まぐまぐ」内の下記「栗野的視点」ページから

 「栗野的視点」はリエゾン九州のHPにも収録しています。



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