菅政権になって次から次に選挙公約が反故にされている。
一言一句変えるなというつもりはないが、なんでもかんでも「財源不足」のせいにして増税するのはよくない。
民主党政権が当初唱えた「高速無料化」に対しては多くの人が否定的だった。
否定的というのは無料にまでしなくてもいい、現行の土日祝日1000円高速のままでいいという意見だ。
その後、民主党の道路政策は右往左往した。
「高速無料化」の看板は下ろさず、1000円高速の法律期限切れ後は2000円高速を打ち出したが、それでは逆に値上げになる区間があると党内から批判されると、2000円高速を引っ込め、代わりに一部区間に限っての無料化社会実験を行うとした。
この時点で1000円高速期限切れ後どうするかという高速料金の青写真が民主党から消えた。
そして今度は1000円高速も廃止し、旧に戻すという。
これは実質値上げである。
たしかに時限立法だから、期限が来れば元に戻すのは当然、というか、そういうこともあり得る。
あり得るといったのは一度値下げしたものを値上げするのはなかなか難しいし、多くのものは値上げ後売り上げがダウンし再値下げせざるを得なくなっている。
高速利用でいえば、利用者の減少になるということだ。
まず無料化区間に関して言えば交通量が増えたところもあるし、変わらないところもあったようだ。
これはもともとそれほど影響がない区間、もっとはっきり言えば本当に高速道路が必要だったのかどうかよく分からないようなところに高速道を造り(造ったのは自民党政権だが)、もともと通行量がそれほど多くない、地方の区間を無料にしただけだから結果は最初からある程度予測できた。
要は無料化社会実験は「実験」にもならないということである。
つまり実験結果のデータがデータ足りえないということだ。
だから、無料化社会実験区間でこれ以上実験する必要はないし、旧に戻してもプラスマイナスどちらの影響もほとんどないだろう。
問題は1000円高速だ。
そもそも導入の理由は経済活性化、つまり景気のテコ入れのためだった。
その実証結果がきちんと分析されたのかどうか。
高速料金の上限を1000円にしたが、経済効果はほとんどなかったというなら、旧に戻しても仕方ない。
だが、経済効果があったのなら継続した方がいいということになる。
こうした点をうやむやにしたままで上限1000円廃止というのは筋が通らないのではないか。
特に経済が落ち込んでいるいま、経済効果があるものを廃止すればさらに経済が落ち込むのは眼に見えている。
震災後、財源優先論ばかり先行しているが、経済を活性化することを考えない財源論はマイナス思考、縮み思考で、景気はますます悪化するだろう。
数日前、サービスエリアの情報センターで職員と次のような会話を交わした。
「1000円高速の廃止日はいつからか決まりましたかね」
「いや、まだですよ。とりあえず6月初めまでは現行のままでしょう。廃止になるにしてもシステムの変更に時間がかかりますから」
「廃止するならするで、いつから廃止するということは事前に発表してもらわないと困るね」
「そうなんです。私らも困っているんです。お客さんから問い合わせがあっても答えられないし。一番困るのはどうなっているのかが全く分からないことで、その間の情報がないことなんです。本当に菅さんはイカンです」
これが多くの国民が抱いている感情だろう。
とにかく議論の中身が全く見えない。
1000円高速を廃止するのかしないのか。
廃止して旧に戻すのか戻さないのか。
廃止する理由はなにか。
そういうことを1000円高速導入後のデータを元にきちんと議論し、国民が納得いく形で行って欲しい。
すくなくとも、先に財源ありきで決めるのだけはやめて欲しい。
いまの民主党政権は自民党政権時代より、非民主的な決め方、やり方が増えている。
これではなんのための政権交代かと多くの国民が思うのは当然だろう。
一言一句変えるなというつもりはないが、なんでもかんでも「財源不足」のせいにして増税するのはよくない。
民主党政権が当初唱えた「高速無料化」に対しては多くの人が否定的だった。
否定的というのは無料にまでしなくてもいい、現行の土日祝日1000円高速のままでいいという意見だ。
その後、民主党の道路政策は右往左往した。
「高速無料化」の看板は下ろさず、1000円高速の法律期限切れ後は2000円高速を打ち出したが、それでは逆に値上げになる区間があると党内から批判されると、2000円高速を引っ込め、代わりに一部区間に限っての無料化社会実験を行うとした。
この時点で1000円高速期限切れ後どうするかという高速料金の青写真が民主党から消えた。
そして今度は1000円高速も廃止し、旧に戻すという。
これは実質値上げである。
たしかに時限立法だから、期限が来れば元に戻すのは当然、というか、そういうこともあり得る。
あり得るといったのは一度値下げしたものを値上げするのはなかなか難しいし、多くのものは値上げ後売り上げがダウンし再値下げせざるを得なくなっている。
高速利用でいえば、利用者の減少になるということだ。
まず無料化区間に関して言えば交通量が増えたところもあるし、変わらないところもあったようだ。
これはもともとそれほど影響がない区間、もっとはっきり言えば本当に高速道路が必要だったのかどうかよく分からないようなところに高速道を造り(造ったのは自民党政権だが)、もともと通行量がそれほど多くない、地方の区間を無料にしただけだから結果は最初からある程度予測できた。
要は無料化社会実験は「実験」にもならないということである。
つまり実験結果のデータがデータ足りえないということだ。
だから、無料化社会実験区間でこれ以上実験する必要はないし、旧に戻してもプラスマイナスどちらの影響もほとんどないだろう。
問題は1000円高速だ。
そもそも導入の理由は経済活性化、つまり景気のテコ入れのためだった。
その実証結果がきちんと分析されたのかどうか。
高速料金の上限を1000円にしたが、経済効果はほとんどなかったというなら、旧に戻しても仕方ない。
だが、経済効果があったのなら継続した方がいいということになる。
こうした点をうやむやにしたままで上限1000円廃止というのは筋が通らないのではないか。
特に経済が落ち込んでいるいま、経済効果があるものを廃止すればさらに経済が落ち込むのは眼に見えている。
震災後、財源優先論ばかり先行しているが、経済を活性化することを考えない財源論はマイナス思考、縮み思考で、景気はますます悪化するだろう。
数日前、サービスエリアの情報センターで職員と次のような会話を交わした。
「1000円高速の廃止日はいつからか決まりましたかね」
「いや、まだですよ。とりあえず6月初めまでは現行のままでしょう。廃止になるにしてもシステムの変更に時間がかかりますから」
「廃止するならするで、いつから廃止するということは事前に発表してもらわないと困るね」
「そうなんです。私らも困っているんです。お客さんから問い合わせがあっても答えられないし。一番困るのはどうなっているのかが全く分からないことで、その間の情報がないことなんです。本当に菅さんはイカンです」
これが多くの国民が抱いている感情だろう。
とにかく議論の中身が全く見えない。
1000円高速を廃止するのかしないのか。
廃止して旧に戻すのか戻さないのか。
廃止する理由はなにか。
そういうことを1000円高速導入後のデータを元にきちんと議論し、国民が納得いく形で行って欲しい。
すくなくとも、先に財源ありきで決めるのだけはやめて欲しい。
いまの民主党政権は自民党政権時代より、非民主的な決め方、やり方が増えている。
これではなんのための政権交代かと多くの国民が思うのは当然だろう。