栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

ハローデイ躍進の秘密を語る。

2009-06-30 18:49:20 | 視点
 リエゾン九州7月の例会は先月に引き続き、元気が出る内容をお届けします。

講師は(株)ハローデイの神戸みずち常務。

ハローデイはいまさら説明の必要もないでしょうが、

今一番元気がいい食品スーパー、

全国から視察が一番多い食品スーパーです。

 流通小売業はどこも青息吐息、流通トップを走るイオンでさえ新規出店を

見合わせたり、遅らせているばかりか、逆にどんどんスクラップしている時代です。

 そんな時になぜ、ハローデイは元気がいいのか。

その秘密をしっかり話してもらいます。

業種は違っても元気がいい企業から学ぶことは多いものです。

とても忙しい神戸常務に無理矢理時間を割いてもらいました。

こんな機会はないので是非お見逃しなく。


             --記--

●日 時:7月11日(土) 13:30 ~ 17:00

●場 所:九州大学西新プラザ(早良区西新2-16 tel 092-831-8104)

地図 http://www.kyushu-u.ac.jp/university/institution-use/nishijin/infomap.htm
 
        博多駅、天神方面からは地下鉄「姪浜」行きで「西新」下車
        7番出口より徒歩10分


●内 容:
1.勉強会
 「ハローデイ躍進の秘密を語る」
 
    講師:(株)ハローデイ常務取締役 神戸みずち 氏

2.企業発表
 「光触媒を利用した空気清浄機の販売代理店募集について」

    発表者:(株)ありがとう・河野隆尋 社長


●例会参加は誰でも自由です。
 参加費用:会員は 1,000円  非会員は 2,000円。

●参加申し込みは事前に!
 当日、会場準備の都合上、極力事前に参加申し込みをお願いします。
 
●例会後、懇親会を予定しています。
 予算2,700円。
 (渡辺通沿いのセントラルホテル1Fレストラン予定)

サービス業の原点に立ち戻れ、タクシー業界

2009-06-26 14:12:16 | 視点
 小泉構造改革路線でタクシー業界の規制緩和が進み、異業種を含め参入が楽になった。
小泉・竹中路線によれば、規制緩和が進めばビジネスチャンスも生まれるし、産業は活性化するはずだった。

ところが、業界が直面したのはタクシー台数の過剰状態。

その結果、1台あたりの売り上げは減少の一途を辿り、タクシードライバーの給料は下がる一方で、「生活保護をもらうより低い」(業界関係者)と言われる有様に。

 実際、ドライバーに聞いても「いくら募集をしても若者は来ません。稼ぎが少ないと知っているからです。いまでも乗っているのは年配者ばかりですが、その内高齢者だけになりますよ。年金をもらいながら、年金の足しか、小遣い稼ぎぐらいの考えでなければ、この商売はやっていけません」という返事しか返ってこない。

 とはいえ、この業界はいままで規制に守られ、その裏で甘い思いを続けてきたのだから、もっと早くに経営改善、サービス改善に力を注ぐべきだった。

それを怠ったツケが回ってきたのに、今度は国に規制を働きかけ、自助努力を後回しにして再び規制に守られようとしている。

これではいつまでたっても変わらないだろう。

 最近、MKタクシー進出のお陰で、タクシーの予約・配車・乗降時にサービスを提供するタクシー会社が増えてきたのはいいことだ。

 同じ乗るなら感じのいいところに乗ろうと思うのは誰しも同じ。

やはりタクシードライバーの教育をしっかりすることと、それを支える会社の体制を作ることだろう。

 「タクシーはサービス業」という観点に立てば、写真のようなサービス提供は当たり前。

要は顧客の視点に立つサービスということだ。

 写真は岡山県美作市(人口3万程度?)の某スーパーの入り口で見かけたものだが、知恵を絞ればもっと色々なサービスが出来るはずだ。


クリアランス特集【トイザらス】

大いなる勘違い東国原にとことん嘗められた自民党

2009-06-25 12:32:28 | 視点
 「豚もおだてりゃ木に登る」という言葉がある。
本来、木に登れない豚でも、おだてられれば木に登ってしまうということだ。
豚でさえこうだから、人間はおだてにもっと弱い。
いとも簡単に木に登るばかりか、おだてられて身を滅ぼす。
だから、おだてには注意しろ、と過去、何度もベンチャー経営者に警鐘を鳴らしてきた。
それでも人は自分の力を過信し、謙虚さを忘れ、頭に乗りすぎて木から落ちる。

 人間には2種類ある。
比較的冷静でおだてに乗りにくいタイプと、ちょっとおだてられれば調子に乗って舞い上がり、自らの力を錯覚するタイプの2つが。
東国原・宮崎県知事は明らかに後者のタイプである。

 そのことに最初に気付いたのは半年前。
衆院選出馬が取り沙汰された時のことだ。
あの時、彼は舞い上がって中央政界に出たがっていた。
もともと目立ちたがり屋だけに、もう地方の県知事職にうんざりしていたに違いない。

 好意的に解釈すれば、1年足らずで挙げた自らの実績(その大半は観光PRに過ぎないのだが)に有頂天になり、自分の力を過信し、中央政界でも力を発揮できると勘違いしたのだ。
 この時は宮崎県民の反対(冷静な判断)に遭い、衆院選出馬を封印した。
ただし、きっぱりというわけではなく、未練たっぷりな様子だった。
「宮崎のために」と何度も言っていたが、本心はそうではあるまい。
「宮崎」ではなく「自分のために」なのだ。
 そのことを感じた。
だから、直前にもう一度出馬を言うだろうと思っていた。
その通りになった。

 そのことは彼の行動をじっと見ていれば宮崎県民も分かったはずだ。
週のうち半分以上東京に行き、TVに出ているのだから、どんなに「宮崎のため」と強弁しても、それは自身のタレント活動で、県政に割く時間が少ないのは誰の目にも明らかだ。
 宮崎のPRなら他県などでよくやっているタレントを「大使」に任命し、PR活動をしてもらえばいいのだ。

 それにしても「私を総裁候補にして戦う覚悟があるか」とはよくもまあ言ったものだ。
自民党選挙対策委員長の古賀誠氏が会いに来るので舞い上がったのだろうが、実はその前段があった。
 2日前の22日、県庁で記者団から県知事と総務相との兼務について聞かれた時、次のように答えているのだ。(内閣改造で東国原知事を総務相に起用する案が、自民党の一部で取り沙汰されていた)

 「法的には可能だが、物理的にはどちらも中途半端になるのでは。両方激務で、責任もあるから」

 一応、その線はないと否定するポーズを取りはしているが、きっぱり拒絶はしていない。
 それどころか続いて
「僕の能力からして可能かもしれない。その辺りは少し微妙。県民、国民が判断すること」
 と述べている。

 もう、この段階でやる気満々。入閣OKなら出馬間違いなしだ。
「僕の能力からして(知事と総務相の兼務は)可能かもしれない」だって。
思い上がりも甚だしい。
 半年前には県民の総反対に遭い、衆院選への出馬を取りやめた経緯があるので、今回は用心深く「県民、国民が判断すること」と「国民の判断」を付け加えている。
つまり、県民が反対しても、全国で「出てくれ」という声が高まれば、衆院選に出ると言っているのだ。
狡い男だ。

 そして2日後、古賀選対委員長との会談で「総裁候補」云々という発言が出る。
思い込みが激しいタイプにはこうした思考回路はありがちである。
自らの中ではすでに総務相は既定事実である。
だから次は「総裁」となる。

 本人の思考回路は「宮崎を変えた」→「日本を変える」→「それは俺しかいない」→「俺にしかできない」となっている。

 それにしても自民党はよくぞここまでコケにされたものだ。
ただ、東国原知事の先の発言は両刃の剣で、自民党だけでなく自身をも傷付けた。
自民党議員の反発を招き、「総裁候補」どころか、最悪の場合、自民党公認での衆院選出馬の芽もなくなるだろう。

 宮崎県民の東国原熱も一気に冷めたに違いない。

案外失ったものの方が大きくなるのではないか。





威勢がいいのは見かけだけ、決断できない失格宰相

2009-06-23 22:59:20 | 視点
 見かけ倒しというのはこの人のことを言うのだろう。
威勢がいいのは大衆を前に口を歪めて演説している時だけで、党首討論でも、自民党の広告ででも、野党を批判する内容ばかり。
1国の宰相ともあろうものが国の在り方や政策ではなく、野党批判を広告や党首討論でしなければいけないとはなんとも情けない。
この人には政権与党トップとしての自覚など微塵もないのだろう。
だから応援演説で「必勝を期して」というところを「惨敗を期して」などと言ったりする。
これは国語力がないとか言い間違いの類ではなく、今度の衆院選で下野せざるを得ない恐怖に捕らわれていることが、そのまま口を突いて出ただけだ。

 前首相の福田さんも何もしなかったが、麻生首相は自ら決断を全くしない男だ。
それならそれで各大臣に全面的に任せればいいのだが、思い付いたことをすぐ口にし、反対されるとすぐ前言を翻す。
だから閣内がまとまらない、決まらない。

 その最たるものが日本郵政の社長人事だ。
一時は鳩山前総務相を支持し、西川社長の退陣に賛成し、後任人事案まで出しながら、小泉を筆頭にした郵政民営化推進派議員にちょっと圧力をかけられると、いともたやすく前言を翻し洞ヶ峠を決め込んだ。
まるで関ヶ原の時の小早川に似ている。
家康側に鉄砲を撃たれると慌てふためいて東軍に味方してしまった。

 西川氏自身、一時は社長辞任やむなしと考えていた節がある。
その時、麻生首相が強い態度に出なかったから、嘗められ開き直られてしまった。
 そうなるともうだめだ。
鳩山総務相に代わって総務相に就任した佐藤氏は密かに社長辞任を西川氏に打診したようだが、打診というような弱腰交渉では相手に分があるのは当然で、社長報酬カットという処分で続投を認めさせられた。
なんとも情けない。
わずかに報酬30%カット、それも3か月でチョンだ。
これこそ麻生首相側の「惨敗」だろう。

 わずかながらでも成果といえるのは、西川氏が自らの出身母体、三井住友銀行から出向という形で引き連れてきた横山邦男専務、後藤英夫秘書室長、百留一浩グループ戦略室長、奥村真コーポレート・コミュニケーション部次長の「チーム西川」と呼ばれる連中の退職を受け入れさせたことぐらいだ。
 郵政民営化の具体的な仕事はこの連中の主導の下に行われているのだから。






あなたの会社の競争力をア ップする妙手を教えます。

2009-06-22 23:43:07 | 視点
 リエゾン九州の6月例会は中野建築システムの中野龍之会長に「あなたの会社の競争力をアップする妙手を教えます」と題して話をしてもらいましたが、非常に好評かつ刺激的でした。

 中野さんの話を聞いた人は間違いなく全員元気をもらったと思いますし、同社が毎期予算を期初に達成し続けていることも納得できたと思います。

 懇親会とその後の席で近未来ホールディングスの相川氏が何度も「中小企業はトップが全てですよ」と繰り返していましたが、その通りだと思います。

 元気な企業はトップがとてもエネルギッシュです。
そして恐らく中野さん以上に元気な経営者に私はまだ会ったことがありません。

 元気な経営者といえば社員に檄を毎日飛ばすタイプを想像すると思います。
もちろん中野さんもそのタイプです。

 ただ他の人と決定的に違うのは、徹底的に社員教育をしているということです。

社員教育といえば精神論的なものと勘違いされるかもしれませんが、中野さんの教育は非常に具体的かつ実践的だということです。

 うちも教育には力を入れている、という会社もあるでしょう。
でも、それは机上のマナー教育だったり、営業の基礎知識だったりではないでしょうか。

 中野さんの教育は例えていうなら鬼軍曹の実践教育と参謀の知識教育を足したようなものです。
 これ以上は触れませんが、ここまで教育すれば、このやり方で教育すれば、どの会社でも売り上げが上がるのは間違いありません。
 この話を聞けばいかに自分が甘い経営者だったかということを思い知ると思います。

 懇親会の席である人から頼まれました。
「中野会長も今日は言い足りなかったところが多いと思いますよ。来月も話をしてもらったらどうでしょうか」

 私の答えはノーでした。
当然のごとく「何故ですか」と問わたので、「幸運の女神に後ろ髪はない」と答えました。

 チャンスの平等は提供するというのが私の主義です。
それを掴む掴まないはその人の都合です。
後で他人の話を聞いて聞きたかったと思うのもその人の都合ですし、他に用があり時間を割けなかったのもその人の都合だからです。
さらにいうなら、せっかく話を聞いて刺激を受けても、その後それを生かすかどうかもその人の都合です。

 ただ言えるのは、ほとんど経営者が営業(力)のことを勘違いしている、軽んじている、教育していないということです。



スペースアイスシートひえひえ
NASAの技術を転用!寝苦しい夜を快適に

日本郵政・西川社長擁護派の奇妙な論理

2009-06-19 19:03:34 | 視点
 「鳩」が帽子から出てきて、それで終わりになるはずだった。
ところが、マジックの世界のように行かなかったのが日本郵政の社長人事を巡る一連の問題。
 この問題、誰が見ても鳩山前総務相の主張に理がある。(6月9日の当ブログも参照)
 しかし、正義が通らないのが政治の世界。
寄ってたかって鳩山総務相を追い出してしまった。

 その時に使われたのが「郵政民営化を逆行させるな」「改革を逆行させるな」という主張だ。
 郵政民営化推進派は皆こう主張している。
竹中平蔵元総務相なども最近勢いづいてきて、TVなどで声を張り上げている。
その前に彼らが推し進めた構造改革路線の反省をすべきだと思うが、これに対してはまだ構造改革が不十分だからだと主張している。

 構造改革、小さな政府路線を推し進めた結果が現在の世界不況だというのに、本家本元のアメリカでさえ誤りを認めた論理をいまだ振りかざしているのだから、なにをかいわんやだが、そのことはおいといて、そもそも今回、西川社長に辞任を迫った鳩山前総務相の論理を彼ら郵政民営化推進派はすり替えている。

 鳩山前総務相が言っているのはかんぽの宿売却を巡る経営責任で、郵政民営化の是非ではない。

 鳩山前総務相が唱えた問題は次の点である。

1.かんぽの宿が不当に安い価格で売却されようとしている。

2.売却先企業は民営化情報を知りうる非常に近い立場にいた人物が経営する企業

3.売却先企業決定の過程が不透明。

4.文化財的価値がある建物を取り壊し、新ビル建設を行いつつあるが、敢えて文化財の指定を拒んだ疑念がある。

5.郵便料金に関する不正

 こういう問題に対し、企業のトップが経営責任を取るのが当たり前だ、というのが鳩山前総務相のいう「正義」で、この点に疑念を挟む余地はないだろう。

 それに対し、鳩山前総務相に反対の立場を取る人達、主に郵政民営化推進派議員だが、彼らは上記の問題点ではなく、郵政民営化を逆行させるものだという反対しているのだ。
 これは誰が見ても論理のすり替えである。
ところがマスコミはこの点をあまり指摘していない。

 郵政民営化に対しても再検討すべきだろう。
実際、地方ではサービスが大幅に低下しているし、そもそも見本とした外国、特にうまくいっているといわれたドイツでさえ民営化は成功したとは言われていない。
問題点が色々指摘しているのだ。

 それにしても、なぜ西川氏は辞めないのか。
考えられるのは
1.過去、金融機関のトップが責任を取って潔く退いたためしがない。
 西川氏の出身母体は銀行である。
そしていま、日本郵政の民営化をリードしているグループは西川氏の出身母体出身の人間達で作っている「チーム西川」である。

 では、金融機関のトップが引責辞任するのはどういう時なのか。
それは世論に追い詰められたときだけである。
その時でも引責辞任とは認めない。

 つまり、西川氏に責任を取らせるには世論の声を大きくするしかない。

2.日本郵政の指名委員会が西川氏の社長再任を認めた。
 外部の人間で構成される委員が社長再任を判断したのだから、一見公平なように見えるが、ここに落とし穴、国民を欺く穴がある。

 この指名委員は小泉政権の時に郵政民営化を推進するために選ばれた人達だ。
つまり彼らは民営化を疎外するような事案に対しては端から反対する人達である。

 私自身、行政の委員を務めたことがあるからよく分かるが、委員の大半は行政寄りの人達である。特に議論をリード、集約する委員長は。
これでは行政に都合のいい結論しか出ないのは分かるだろう。
つまり、最初から結論は決まっているようなものなのだ。

 西川氏の社長再任の決定は茶番劇だ。
そのことは今回、民主党の原口議員の求めで日本郵政が提出した資料の中でも明らかになっている。

 なぜ西川氏を社長に再任したのかの理由が議事録に残されていないのだ。
しかも、その時の議事はわずか20分。
これでは、まず西川氏の再任ありきで行われたようなものだろう。

 こんないい加減なやり方を許していいのか。
国民は西川氏の社長ノーという声をもっと上げなければならない。
我々は税金の使われ方をもっと厳しくチェックすべきである。


ソースネクスト

マーケットの見方の盲点(3):市場の盲点を突き、ロングセラー

2009-06-17 16:43:10 | 視点
既存市場の盲点を突き、高画質・単機能で
ロングセラーを続けるリコーのデジカメ


 機能付加、価格据え置き競争は現在、デジカメで行われている。

言い換えればデジカメ市場は成熟市場になっているということである。

 コンパクトデジカメは手ぶれ補正機能、動画撮影機能、1000万画素超の高画質を競いあっているが、

機能を付加しても販売価格は旧機種発売時と同じ価格に維持しているから、これは実質的な

値下げであり、利益率はますます悪くなっている。

 同じことがデジタル一眼レフカメラでも行われている。

 本来、デジタル一眼はレンズセットを安く出す代わりに、交換レンズを買い増してもらい、

そこで儲けるというビジネスモデルだった。

 ところがレンズセットモデルを充実させるものだから、それだけで満足し、

交換レンズの買い増しをしないユーザーが増えている。

カメラメーカーは自分で自分の首を絞めているわけだ。

 とはいえ、すべてがそうではない。

その対極でロングセラーを続けているカメラもある。

代表格が・・・・


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エプソンダイレクト株式会社

キャスティングボードを狙い動き出した平沼議員

2009-06-11 21:48:11 | 視点
 岡山県北の故郷に帰省したとたん目立つのが写真のポスター。

平沼赳夫氏の選挙地盤は津山市を中心とした岡山3区である。

6日、津山市など各地で講演し、新党結成への意欲を語った。

といっても衆院選前ではなく、衆院選後というところに、彼一流の読み、というか保険があるのだろう。

 とはいえ、無所属ながら10数人を平沼グループとして支援しているのは大したものだ。

最大の支援は資金面だろうから、政党補助金がなくてもそれができるのだから、さすが大物。

次期衆院選にはグループから「5、6人は当選できる」と予測しており、そうなった暁には

「自民、民主の一部も巻き込んで」、新たな保守政治の流れを作りたい意向だ。

 いずれにしろ次期衆院選で自公政権が政権の座を守れないのはほぼ確実で、

民主党中心の政権が生まれるだろう。

ただ、これは新たな地殻変動の始まりであり、国民新党、平沼グループ、さらに自民党内の一部が

様々な動きを始めるに違いない。

政界戦国時代に覇を唱えるのは誰か。

平沼議員も虎視眈々と狙っているのだけは間違いない。

2つの要素が揃った商品はヒットする(マーケットの見方の盲点)

2009-06-11 09:51:35 | 視点
 商品がヒットするには片方の市場だけではダメなのだ。

2つの市場(要素)が揃った時に初めて爆発的に売れる。

 ところが、既存メーカーは機能を増やした新機種を出すことで、利益率の高い価格帯を

維持する戦略を取ってきた。

それを台湾メーカーのアスースはいとも簡単に破ってしまった。

ネットブックは電子レンジと似ている。

ユーザーは多機能、高機能を望んでいると思っていたら、実はその対極にある

少機能パソコンの需要が想像以上にあったということだ。

 これはOSに関してもいえる

 いずれもマーケットの見誤りである。


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日本郵政社長、西川氏はなぜ辞めない。

2009-06-09 21:15:48 | 視点
 日本郵政の社長人事を巡る鳩山総務省の対応に政府・自民党が二部して揺れている。
といっても、外部へ大きく漏れ伝わってくるのは鳩山総務大臣批判の声の方だが。
彼らがいうのは、マスコミの論調も含め「郵政民営化を逆行させるな」だ。
そして郵政問題になると決まってこの人がしゃしゃり出てくる。
小泉元首相だ。

 彼の頭の中には郵政民営化しかなく、それ以外のことは皆「大したことではない」のだ。
息子にカンバン、ジバン、カバンの3バンを世襲させることも、格差社会を拡大・固定化させたことも、日本経済を崩壊させたことすらも「大したことではない」のだ。
 こんな男を熱狂的に支持した日本国民も日本国民だが、小泉・竹中の両氏はこんな日本にした反省などさらさらないどころか、構造改革の張本人、アメリカでさえ反省し、軌道修正しているというのに、彼らはいまだ反省がない。
それどころか、さらに構造改革が必要だと平然と言い放っているのだから開いた口が塞がらない。
どうやら彼ら2人の辞書には「反省」という文字はないらしい。
代わりにあるのは「厚顔無恥」という文字か。

 そもそも「郵政民営化」とは何のために必要だったのか。
それは巨大な無駄遣いをなくすことが目的で、そのためには民営化しなければならないという論理だったはずだ。
 それがいつの間にか手段の「民営化」が目的になってしまった。

 手段を目的にすり替えたわけで、中川某議員など「小泉改革」を支持している議員達の念頭には、もはや「改革の中身」などどうでもいいらしく、ひたすら「郵政民営化」という言葉だけに反応しているように見える。

 「かんぽの宿」という国民の財産を2足3文で売り払ったばかりか、売却先企業の選定過程が不透明なのは誰の目にもおかしなことである。
こうしたことに疑義を唱えたのが鳩山総務大臣で、彼の指摘がなければ国民はこうした事実を知らないまま一部企業を儲けさせることになっていたのだから恐ろしい。
 当初はマスコミ各社も鳩山総務大臣の頑強な姿勢に批判的だったが、徐々に事実関係が明らかになってくるに及び、日本郵政の姿勢にこそ問題があると分かってきた。

 さらに言うなら、いまの日本郵政を牛耳っている「チーム西川」の構成メンバーや彼らの出身母体にも目を向けて考える必要があるだろう。
そうすると郵政民営化で誰が儲けているのか、儲けようとしているのかも見えてくる。
 リーマンブラーズ破綻の裏でゴールドマンサックス出身者が様々な動きをしていたように。
 そういう意味では、鳩山総務大臣の指摘に我々は大いに感謝すべきだろう。

 日本郵政公社はまだ完全な民営企業でないとはいえ、これが一般企業ならトップは責任を取って辞めるべきだろう。
事実多くの企業がそうしてきた。
にもかかわらず西川社長は「辞めない」というのだから、こんな人間に完全民営化後の社長を任せるわけにはいかないだろう。

 それとも西川氏が社長を辞めないのは他に理由があるのだろうか。
例えばその間に甘い汁をたっぷり吸っておきたいとか、誰かを利したいとか。
そう勘ぐられても仕方ないだろう。

 鳩山総務大臣の「正義」というのは正しい。
正義が廃ってはいけない。
誰がなんといっても鳩山総務大臣には頑張って欲しいし、国民も自らの財産を守るために声を大にして「西川社長辞めろ」と言うべきだ。


富士通

マーケットの見方の盲点(1)

2009-06-07 21:27:54 | 視点
 日本メーカーはいつも同じパターンを繰り返し、自分で自分の首を絞めていく。

電子レンジがそうだったし、パソコンがそうだし、デジカメもそうだ。

過去の歴史に学ばないのか、皆と同じことをしないと不安なのか、冒険が嫌いなのか

よく分からないが、とにかく毎度同じ失敗を繰り返し、価格下落と利益率低下を招き、

最後は体力勝負になる。

 だから市場には似たような商品ばかりが並び、消費者にとっては面白みがなくなる。

そうなると選択肢は価格かブランド、せいぜい加えてもカラーしかなくなる。

これではアジア諸国に負けるのは当たり前だろう。

 例えば最近人気のネットブックと呼ばれる小型の携帯パソコン。
台湾メーカーのアスースが出してブームになったが、日本メーカーの参入は市場の動向を

見極めた後で、最後発に近かった。

 後発なら後発でもよいが、後発ならではのものが付加されるべきだろう。

それがアスースやヒューレッドパッカード、デルと機能、性能共に大差なければ、後は

価格勝負しかない。

 だが、価格はアスースに横並びの4万円台。

これでは国内市場ではメーカーの知名度でなんとか売れるだろうが、国外(世界市場とまでは言わないが)

では勝負できない。

もちろん端から国外市場は考えていないというのなら話は別だが。


   続きを読む





こんなデジカメが欲しい。

2009-06-04 06:55:25 | 視点
いま持っているコンパクトデジカメ(コンデジ)は300万画素。
最近のコンデジは1000万画素のものもあるから、画素数からいえば時代遅れだ。
ただ、コンデジでそんなに大きな画素数は必要ない。
実際、皆がメールで送ってくる画像の大きさは640×480Pixelsか800×600Pixels。
500万画素か600万画素もあれば十分すぎる。
だから別に不自由を感じているわけではないが、時々シャッターが切れないなどの不具合が出だしたため、最近買い換えを考えている。
ところが気に入ったコンデジがない。

 探しているのはビューファインダーが付いているもの。
最近のコンデジはモニター画面だけのものばかりだ。
モニター画面で見ながらシャッターを押すから手ぶれが起きる。
それを防ぐために手ぶれ補正機能を付けている。

しかし、老眼になるとモニター画面を見ながらの撮影はやりにくい。
老眼といっても40歳からなる人もいるわけで、実はかなりの人が見にくいのを我慢しながら写しているはずだ。
なぜメーカーはビューファインダー付きのコンデジを出さないのか。

 デジタル一眼レフカメラ(デジイチ)はキャノンとニコンのをそれぞれ1台ずつ持っている。
だが、最近は誰でもデジイチを下げているので、他とは違ったデジイチが欲しいと思い出している。
例えば2眼レフカメラのような、あるいは昔あったアサヒフレックスのような上から覗いて写すタイプのカメラ。
ハッセルブラッドのような6×6版のような型もいい。
共に上から覗くタイプだが、人物撮影などにはこのタイプの方が被写体が緊張しないから自然なポーズを写しやすいのだ。

 こんなちょっとこだわったデジカメを出して欲しい。
初心者と女性ユーザー狙いのデジカメばかりでは、最後は価格競争にしかならない。
もう少し「持つ喜び」があるカメラを開発して欲しいものだ。
 すでに大量生産・大量消費の時代は終わっているのだから、日本メーカーももうそろそろ頭を切り換えないとビッグスリーの二の舞になる。