栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

acerのネットブックが2万5000円

2010-01-29 14:21:20 | 視点
 12月のある日、移動用に持ち歩いていたパナソニックのレッツノートが突然起ち上がらなくなった。
「増設メモリーモジュールの異常」というメッセージが出ている。
本体メモリーは256MBなので、それに256MBのメモリーを増設して使っていたので、増設部分のメモリーが壊れたのかと思い、再び256MBのメモリーを買い増設した。
ところが、やはり起ち上がらない。
しかし、増設メモリーを取り外すと問題なく起ち上がる。
メーカーで調べてもらうと本体部分が壊れているので修理が必要とのこと。
修理代は概算で3万5000円近く。
この金額を出すとネットブックが買える。
元々2年前にソフマップで4万5000円程で買ったものだけに、さらなる追加投資は悩むところだ。
かといって、256MBのメモリーではさすがに動きが思い。
512MBの時はそれなりに快適に使えていただけに、よけい悩む。

 そうこうしているうちにデオデオが3日限定販売でacerのネットブックを2万5000円で出した。
OSはWindowsXP、メモリー1GB。思わず買った。
キー間隔はレッツノートに比べ、やや狭い。
しかし、用途はモバイル用。写真撮影のお供に持ち歩き、撮影した写真の確認やメール、インターネットの閲覧程度で、ネットブックで本格的に文章を書くわけではないし、ノートブックはほかにも持っているので不満はない。
256MBのレッツノートよりは動きが軽いので、それなりに満足している。
なにより2万5000円という価格に大満足。

 最近は1台目のパソコンにネットブックを買う人もいるらしいが、実際に使ってみてある程度納得できる。
インターネット程度の使い方ならこれで充分だろう。
 ところで21日、デオデオに寄ると、同じacerのネットブックが再び2万5000円で売り出されていた。
2万5000円なら買いたいといっていた友人がいたので、早速連絡。
買っておいて欲しいと言われたので、また買う。
お買い得の1台だった。


NEC Direct(NECダイレクト)

景気が悪くなると流行るもの

2010-01-22 23:58:15 | 視点
 景気が悪くなるといろんなものが流行りだす。

それらに共通しているのは「楽をして儲ける」話。

景気がいい時ならいざ知らず、不況期にそんな「おいしい話」などないと思うのだが、なぜか景気が悪くなると決まってこの手の話が増える。

ちょっと前までは「未公開株」を買いませんかという電話勧誘が多かったが、このところ株価が低迷しているのでさすがに株に関係したインチキまがいの電話はかかってこなくなった。

代わりにかかってきたのが投資話だ。

電話口で女性がこう言った。

「投資信託に興味はおありですか」

「いままでに投資や株をされたことはおありですか」

こちらが株や投資に関心があるかどうかを探っているのだ。

「したことがある」と言うと、どういうものを買ったことがあるのかなどと尋ねながら、少しずつ自分のペースに引き込もうとする。

「アルトン株式会社って、あまり聞かれたことがないと思うのですが・・・」と言いながら、和牛の輸出をしている会社で、1口10万円で最低50万円からだが投資すれば、5年で12%の利子が付くと勧める。

電話をかけてきた会社は大阪本社で、岡山支社は駅前にある、という。

電話をかけてきた会社は「AI(アイ)・・・」。

 昔から「うまい話には裏がある」という。

では、低金利のこのご時世に「5年で12%」という、うますぎる話には何があるのだろう。

 それにしてもこんな話に乗る人間がいるのだろうかと思うが、ヒトラーがこう言っていたのを思い出した。

大きい嘘をつけ。
人が確かめられないような大きい嘘はバレにくい。
そして肝心なのは小さな真実を入れておくこと、と。

 岡山駅前に支社があるという事実。

その支社から岡山県内在住の人に電話をしているという「確かめられる小さな」事実。

そして確かめるすべがないか、おいそれと確かめられない、和牛を輸出しているという事実や、和牛の輸出先、それも日本から比較的遠い外国を加えれば、まさにヒトラーがいう「大きな嘘」になる。

 不況だからよけいに「うまい話」に飛びつくのかもしれないが、そうそう「うまい話」があるわけはないと知るべし。



理念なき時代をどう生きるのか

2010-01-19 10:46:44 | 視点
 山と谷の幅は同じで、高さと深さもほぼ同じ。

だから失われた10年は、その後の10年で取り戻せる。

人間は「反省する動物」だから、と考えていた。

 ところが、どうもそうではないらしい。

人間は「反省する動物」どころか、人間ほど過去の経験、歴史に学ばない動物はいないようだ。

 一攫千金を夢見たバブルの亡者は不動産、株、ITと分野こそ変わるものの、何度も消えては現れる。

 あれだけ批判を浴びたアメリカ金融界の給与は、リーマンショック後1年あまりで再び巨額報酬が復活している。

彼らはなんて「強欲」なんだろう。それとも国に関係なく人間が強欲なのか。

 それにしてもこの変わり様は何だろう。

かつて日本人が広く持っていた「助け合い」「先義後利」といった思想は

「個人的利益優先」「市場万能主義」に置き換えられ、

これが同じ日本人かと思うほど変わってしまった。

 アメリカではオバマ大統領が今月14日、金融機関大手に「金融危機責任料」という実質特別税を課すことにした。

 背景に・・・

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年賀状に表れる性格

2010-01-14 15:54:33 | 視点
 今年は電子年賀状が少なかった。
というか届いたのは1通だけだった。
かくいう私も昨年は電子年賀状を中心に出したが、今年はやめて年賀ハガキにした。
 電子年賀状の方が文字は多く書けるが、もらった方の印象は薄いように感じたからだ。
やはりパソコンの画面で見るより、ハガキを裏表ひっくり返して眺める方が正月らしい。
なにより印象に残る。

 ところで、年賀状も書き方、出し方に性格は出るもののようだ。
安心できるのは毎年きちんと年賀状を交わす人。
そんな人からたまに届くのが遅れたりすると体調が悪いのではないかと心配になる。
相手が企業経営者の場合は、会社の業績が悪いのではないかとつい考えてしまう。
しばらく会ってない相手の場合は特にそうだ。
だから届くとホッとする。なんとか頑張っているなと、安心もする。
ところが、出した年賀状が返送されてきたりするとよけい心配になる。
電子メールも出してみるが、返事もない相手が1、2いた。

 出会ったその年だけ年賀状を出すという功利的な人も多い。
なんらかのビジネス的な繋がりを求めて年賀状を出すのだろうが、それでは人間関係は作れないと思うのだが。

功利的といえばビジネス上の関係が切れた(先方の都合で)瞬間、小郡市の某社のように創業者をはじめ1通も来なくなったところもある。
創業者には毎年自宅に年賀状を出しているのに。
もちろん今年も変わらず出しているが、それでも先方からは届かない。
こういう付き合い方を見ていると、業績が悪化したのも納得できる。

 よく分からないのは年賀状が来たり来なかったりする人だ。
そこに一定の法則がないからよく分からない。
気まぐれな性格なのだろうが、やはりこのタイプも人脈は作りにくいだろうと思う。

 かと思えば15年以上の付き合いがあるのに一度も年賀状を受け取ったことがない人、会社の住所でしか来なかった人が今年からそれぞれ自宅の住所で年賀状が届いた。

 年賀状は一番簡単な人脈形成ツール。
出すなら会社の官製年賀状ではなく個人的な年賀状、会社住所ではなく自宅住所を記し、出し続けてこそ人脈が作れると思うのだが・・・。

視点を変え、中小企業生き残りの戦略を考えよう。

2010-01-12 10:49:10 | 視点
 リエゾン九州の1月例会は今年最初の例会ということもあり、私が以下のタイトルで講演します。

「視点を変え、中小企業生き残りの戦略を考えよう」

 例えば流通小売業は今後どうなるのか。

 デフレ下で中小企業はどういう戦略をとればいいのか。

 活路は海外に求めるべきなのか、それとも他に方法があるのか。

 中小企業は大手企業の戦略を真似るべきなのか、それとも別の戦い方をすべきか

 信長、ナポレオンは何故勝ち続けたのか

  等々について話したいと思います。

        --リエゾン九州 2009年1月例会 --

●日 時: 1月16日(土)13:30 ~ 17:00

●内 容:
1:「視点を変えて、中小企業生き残りの戦略を考えよう」
    リエゾン九州代表・栗野 良

2 :「中途半端なれどよろしきわが人生」
    はるだ自動車販売・畑山 郁夫社長

    自動車不況の昨年、前年比50%増の売上高を誇ったのが
   「はるだ自動車販売」(筑紫野市)。
    その秘訣は何なのか。どういうやり方をしているのか等々について
    語ってもらいます。

◎場 所:光ビル5F(中央区天神4丁目9-12)
     日本銀行(昭和通り沿い)とガーデンパレスの間の道を浜の方
(須崎公園の方)に進む。
     「ほっともっと」を通り過ぎ、道路に交差する手前、右側のビル。
以下地図
     http://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&ie=UTF-8&tab=wl


サントリーウエルネスオンライン

2次クレームを防ごう:「クレーム客をファンに変えた旅館」(2)

2010-01-11 16:28:29 | 視点
 前号で「クレーム客をファンに変えた旅館」について書いたが、少し関連補足をしておこう。

 旅館で起きた問題は次のような点だった。
 1.関西の客が熱海の旅館に宿泊した。
 2.料理が口に合わなかった。
 3.味が悪いと料理長にクレームを付けた。
 4.翌朝、女将が客に詫び、手土産を渡した。


 1から3までは比較的起こりうるパターンである。

 ところが、この後の対応にはいくつかのパターンが考えられる。

 A.当館の味はこれだ、と自らの主義を通すパターン。

 B.客の指摘を受け、味が変っていたのかどうかを確かめ、味が落ちていれば調理場にそのことを指摘し、改善を図る。
  イ.ただ、客にはその事実を告げずに無視する。
  ロ.

 C.調理場で実際に味を確かめてみたが、味はいつも通りだった。
  イ.客にはそれ以上の対応をしない。
  ロ.

 このほかにも対応はあるかもしれないが、以上のように大きく分けただけでも旅館側の取り得る行動には6パターンある。

 問題は客との間に軋轢が生まれ、それが2次クレームに繋がる可能性がきわめて大きいことだ。

 現実的に最も多いのが「Bイ」「Cイ」の対応だろう。

 今回、熱海の旅館の女将がとった対応は「Cロ」である。

なぜ、女将はそのような対応をしたのか


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年賀のご挨拶--視点を変えよう。

2010-01-07 12:43:30 | 視点
視点を変えよう。

 昨年は日米の政治が大きく変化しました。

一方、経済はデフレがさらに進み、物価の下方圧力が企業の体力を奪っています。

しかし、そういう時代でも伸びている企業もあります。

 必要なのは視点を変えて見るということ、そして営業力を強化することではない
でしょうか。

いままで以上に自社の得意、弱点を把握し、マーケットを攻めることが重要だと思
います。

 昨年は
「中小企業が陥りやすい弱点と、その改善点」

「失敗するベンチャー・中小企業に共通しているのは」

「営業力がない製造業は生き残れない」

「トップセールスマンの販売極意を盗め」

「有田(焼)ブランドの再構築に向けて」

「価格決定に必要な3つの視点」


等と題して、福岡・佐賀・岡山で講演・セミナーをさせてもらいましたが、共通したテーマは「視点を変える」ということと「マーケットの見方」です。

 中小企業にとっては厳しい年が続きそうですが、乗り越える方法を一緒に考えてみませんか。

            ジャーナリスト・中小企業経営アドバイザー 栗野 良

クレーム客をファンに変えた旅館

2010-01-05 15:30:33 | 視点
 明けましておめでとうございます。

昨年は「変化」の年でしたが、皆さん、今年はどんな年になりそうですか。

 さて、今年最初のメルマガはちょっといい話をお届けしたいと思います。

以下は神戸の友人から聞いた話です。

 昨秋のある日、温泉好きの友人は夫婦で熱海に行き、早速温泉に浸かり、おいしい料理に舌鼓を打つはずだった。

ところが、出てきた料理がなんとも口に合わない。

味にうるさいだけに、納得しかねたのだろう。

とうとう仲居さんに言い、料理長を呼び付け文句を言った。

「ようこんな料理が出せるな。関西の人間は口が肥えているんや。こんな料理を関西人に出しとったら笑われるで」と。

 料理長は「お口に合わなかったようで、まことに申し訳ありませんでした」と素直に謝った。

 この種のクレームを付けるのは大体酔客か団体客と相場が決まっているが、友人のように夫婦二人連れというのは大概珍しい。

といって彼らはクレーマーでもなく、普段はごく普通の小市民である。

ただ、関西の味に対するこだわりがちょっと強かっただけだ。

 実はこの話を後日友人から聞かされた時、織田信長が上洛した時の逸話を思い出した。

 信長が天下統一を目指して京に上り・・・・


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不況の影響が初売りにも・・・。

2010-01-02 17:28:24 | 視点
 初売りにあまり景気のいい話が聞こえてこない。

九州の5デパートが初売りを例年に比べ1日繰り上げ元旦から行ったが、それらのデパート名を見るとなるほどという感じだった。

要は売り上げが苦しく、元旦営業で1日でも稼ぐ必要に迫られている(?)ところで、さすがに九州・福岡市のデパートは元旦営業は行ってなかった。

 2日、岡山県北の家電量販店の初売りに出かけた。

車が列をなしているかと思ったが、かえって年末の方が多いくらいで、人出は大したことなし。

 出かけた目当ては日替わり限定品。

なかでもデオデオのレノボのノートパソコンは5万円を切る初売り価格だっただけに、即完売と思われたが、意外にも昼前後にまだ大半が残っていた。

マイクロソフトの「オフィス」が入って49,800円だから、どう考えてもお得だと思うが、なぜか売れ残っていた。

 日本人はやはり国産メーカー品の方を好むのだろうか。

 しかし、店内を見回してみるとプリンターもデジカメも買い得価格にもかかわらず売れ残っていた。

やはり不況の影響か・・・。

 一方、ヤマダ電機の日替わり限定品は「開店前から並ばれていたので売り切れ」。

 価格は7万円とちょっと高めだが、ノートパソコンにコンパクトデジカメ、多機能プリンター、フォトフレーム、SDカードのセットというお得感が受けたのだろう。

 モノ余り+デフレ時代の販売は本当に難しい。

安くすれば売れるというものでもないし、高ければ売れないし・・・。

商品価値と価格のバランスをどこに置くか。

この10年あまり小売りはこの難問にぶつかったまま、まだこれという解は見つかってないようだ。


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