栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

ノートパソコンを選ぶ時のいくつかの注意点

2010-10-28 18:36:30 | 視点
 OSがWindows7になり1年余り。
評価も大体固まってきたので古いパソコンを買い替えようかという人も増えているだろう。
その場合、ちょっとしたことに気をつけたほうが良さそうだ。

 以下は私自身の経験だが、レノボのノートパソコンを今夏購入した。
販売員が「このパソコンにはオフィスは入っていませんよ」と言ったが、もともとマイクロソフトのオフィスは使ったことがなく、代わりにフリーウェアのOpenoffice.orgをずっと使っているので別に不自由はない。
このソフトはマイクロソフトのOfficeと互換性がある上に、無料で使えるので非常に重宝している。
だからMSのオフィスが入ってなかろうと、メーカーが国産でなかろうとそんなことは関係なかった。
いま使っているのはEverexの17インチディスプレーのノートだし、その前はCompaqのノートを使っていた。
だからメーカーなどどこでもよかった。

 ところが今回は事情が少し変わった。
マイクロソフトが64ビットOSと32ビットOSを出していたからだ。
要はWindows7に32ビット用と64ビット用の2つが存在しており、両者が店頭、あるいは通販で販売されているのだ。
国産メーカーの場合はほとんど32ビット用だが、デル、レノボその他の外国メーカーの場合、64ビット用OSを搭載しているものを販売していることがある。
 64ビット用OSの場合、メモリー制限がないという利点はあるが、すべてのソフトが対応していないという欠点もある。
実はレノボの64ビットOSを購入するまで、このOSの違いをほとんど計算に入れていなかった。
一部ソフトが64ビット上で動かないだけで、ほとんどのソフトは関係ないはずと高を括っていたのだ。

 ところが64ビットノートを購入後すぐ、この問題にぶつかった。
ハードディスクドライブ(HDD)をパーティションで分割しようとした時、フリーウェアのパーティション分割ソフトが使えなかったのだ。
何度やり直しても「64ビットには対応していません」というメッセージが途中で出て、それ以上の作業ができなかった。
3回目に初めて、もしかしてこのパソコンは64ビット?と思い、OSを確認し、はじめて気付いたというお粗末さ。
他にも接続周辺機器の中に使えないものが出てきたりしたので、購入前にOSがWindows7の32ビット用か64ビット用かを確かめることをお勧めする。

 もう1点はディスプレーサイズ。
最近は15.6インチワイド画面のノートパソコンが主流になっているが、これはどう考えても使い勝手がいいとは思えない。
写真右側のノートPCは3、4年前の機種でディスプレーサイズは15インチ。
両方を比べてみると15インチのほうが縦長なのがよく分かる。
こちらの方がHPを見るのも、文章を書くのも使いやすいのだ。
15.6インチワイド画面がいいのは映画を観るときぐらいだろう。

 なぜ15.6インチワイド画面が主流になったのかその理由はよく分からないが、15型ノートがまだ買えるなら迷わず買った方が良さそうだ。
 私の場合は写真右の15型ノートのキーボードが壊れたため(Jのキーがいくら叩いても何も反応しなくなった)にやむなく、写真左のレノボ(15.6インチワイド画面)に買い替えたのだが。






そんなに問題か、鳩山氏の政界引退方針撤回発言。

2010-10-26 23:31:01 | 視点
 鳩山前首相が政界引退方針を撤回するような発言に批判が集中しているが、鳩山氏の方針撤回がそんなに問題だろうか。
「言葉に責任を持て」という意見は分かるが、使う場所を間違っているとは言わないが、この程度のことで言うことではないだろう。
政界を引退するといって撤回した人は過去に何人もいるわけだし、それよりは当選時の所属政党を任期中に替えることの方が問題だと思うが。

 個人的には政界引退発言そのものを信用していなかったから、ああ、やはり議員活動継続かという程度の感想しかないが。
 なぜ、鳩山氏の政界引退発言を信用していなかったかと言うと、鳩山氏にとって民主党は自分が創ったという意識が強いからである。
 会社で言うなら創業者意識である。
実際、設立当時にかなりの資金も提供しているはずだ。
オーナー経営者がなかなか会社から離れないように、鳩山氏も理想は理想として、現実的にはそうあっさりと自らが創り上げた党を離れることはできないだろう。
その辺の感情は他の党員とは違うはずだ。
特に民主党に対する風向きが変わって来つつある現状では。

 いずれにしろ、この程度のことであまり騒ぎすぎるのはおかしい。

バトンタッチの問題は皆の関心事

2010-10-21 16:58:02 | 視点
 講演後の懇親会で出席者からの話が多かったのは、前回の公演内容でもあり、その後メルマガで数回に渡り書いた「バトンタッチはどのようにすべきか」ということ。

 6回シリーズで「まぐまぐ」から配信したので、「まぐまぐ」の「栗野的視点」か、私のHP内の「栗野的視点」を一読頂きたい。

 中小企業の経営者にとって後継者へのバトンタッチ問題は非常に関心が高いだけでなく、頭の痛い問題でもあり、何人かの経営者が上記の記事で背中を押されたらしい。

 ある経営者はそれまでの息子かわいさからくる贔屓目をやめ、冷静に、客観的に判断し、息子へのバトンタッチをやめたし、またある経営者は「家康型」で行くことを決心し、若い後継者を社長に据えたと私に打ち明けた。
 また別の経営者はバトンタッチの準備を急ぎ、息子を副社長にしたと言う。「先生、会社の借金をどうするかというと、それまで他人に背負わせるわけにはいかない。だから息子にさせるしかないんです。ただ、社内にそのことまではっきり伝えました」。

 そう、中小企業経営者の悩みの一つはそこにあるのだ。
企業経営がうまく行っている時ならいいが、いまのように景気が悪いと、後継者には会社の負債も一緒に負担させなければならず、それは結局、直系の子供に納得させるしかないのだ。

 私の講演がそうした決断をするのに多少なりとも役立ったようなら、それはうれしい。

「商品企画とマーケットニーズ」というタイトルで講演

2010-10-19 21:17:28 | 視点
 10月19日、岡山県産業振興財団主催のセミナーで「商品企画とマーケットニーズ」と題して講演した。

対象は岡山県内の製造業の皆様。

商品企画の重要さを説き、商品企画は具体的にどのように行うのか、マーケットニーズをどのように把握するのかというようなことを、具体的な実例、商品を提示しながら行った。

 このグループを対象に講演するのか今年3回目で、その中で繰り返し強調しているのが、中小企業が陥りやすい弱点。

 特にマーケットの分析、製品を開発する場合にいかに視点を変えるのか、ユーザーの視点に立つのかということを、具体的な事例を交えながら説いている。

 そして心がけているのがマーケティングの専門用語を使わない、カタカナ語を使わないこと。

お陰で皆さんから、話が分かりやすい、面白い、退屈しないという評価を得ている。

 懇親会での話を聞いていると、今回も皆さんに喜んでいただいたようだ。


クリーニングでシミが付く

2010-10-14 15:48:15 | 視点
 クリーニングとは本来汚れを落とすものである。
ところが、そのクリーニングで汚れが付いてきたら誰でも驚くに違いない。
いままでクリーニングは福岡でも高いとされているH洋舎に長年出してきた。
受付がある天神のデパートまで持っていっていたのだ。

 しかし、昨夏から夏物はそこに出すのをやめた。
というのもその前年の夏、買ってから2回しか履いていない綿のパンツを出したところ、シミが付いて帰ってきたのだ。
その場で気付きやり直してもらったが、「洗い直しましたが、これ以上は落ちません。これ以上すると生地が傷みますから」という返答と共にパンツが帰ってきたのにはさらに驚いた。

 実はH洋舎は上手という話だったのだが、夏物のジャケットを出すと袖口の汚れは落ちないし、白のジャケットにシミが付いて来たりしていた。
 しかし、出す前に入念にチェックしているわけではないので、新品でない限り着ている内に付いたのかクリーニングに出して付いたのかが分からない。
 それに普通、汚れを落とすクリーニングに出して汚れが付いて帰ってくるなどとは思いもしないので、多少合点がいかなくても、最初からシミが付いていたのだろうと納得せざるを得ない。
 ところが、パンツはそのシーズンに新たに買ったもので、しかもシーズン中わずか2回しか履いていなかったし、白色はちょっとした汚れでも目立つから、出す前にチェックもしていた。
 それにシミが付いて帰ってきたのだ。
これ以上どうしようもありませんと言われれば仕方ない。
まあ、コットンパンツだからそれほど高価なものでもないしと諦め、今夏まで全く履くこともなく仕舞い込んでいた。

 それがある時、洋服タンスから出してみてビックリ。
写真(ちょっとわかりにくいかも)のように一面シミだらけになっていたのだ。
そこで「染み抜きはお任せください」と書かれていたクリーニング店に持って行ってみた。
「これはカビかも分かりませんね。クリーニングから帰ってきた後も袋に入れっぱなしにされていたのではありませんか。袋から出して保管してください」
 この時初めて不織布付きの袋から出さないといけないのだと知った。
それにしてもクリーニングで汚れてくるなんて信じられない。
デラックスやロイヤルで出しているというのに。

 ところで件の麻ジャケット、ダイエー笹丘店内のクリーニングに出してみた。
やはり「染み抜きはお任せください」と表示されていたから。
すると袖口の汗ジミがきれいになって帰ってきた。
料金はH洋舎より安かったと思う。

グローバルとローカル~県民性

2010-10-13 10:42:17 | 視点
標準化が世の中をつまらなくする

 グローバル経済にグローバル社会、グローバル市場、グローバル企業、グローバル戦略、グローバルマーケティング、グローバル人材・・・。世はあげて「グローバル」時代である。「グローバル」が標準で、「グローバル」と言わないと時代遅れのような感さえある。その一方で「地産地消」が言われ、また民族間の紛争が増えるなど、逆にローカルが注目されている面もある。

 ローカルといえばかつて「県民性による違い」が言われたことがある。
例えば熊本県人は「肥後もっこすだから」とか、岡山県人は××だ、というものから始まり、「博多時間」「宮崎時間」「沖縄時間」など、各地域に標準時間とは別に「地方時間」というものがあった。 

 こうしたことを知らずに域外から転勤その他で来た人は、とんでもない目に遭わされたものだ。会合時間に会場に行っても誰もいなかったり、約束の時間を守らないというのは普通で、それで怒ると「○○時間というのを知らんのか」と逆に説教されたりした。

 時代とともに標準時間と「地方時間」の差は縮まっていくが、福岡では新幹線開通で関西圏からの人の往来が増えたことが差を一気に縮めた。その後、福岡は「支店経済」「1%経済」と言われるように、域外経済の影響を色濃く受けることになる。それにつれ「郷に入りては郷に従え」というローカルの常識・ルールより標準常識・ルールの方が重んじられるようになっていった。

 実際、1970年代初頭まで九州では関西弁を嫌う風潮があった。「男は黙って」ではないが、口先でべらべら喋る人間は軽く見られ、「九州男児」は無口で木訥で、そういう人間の方を信用したような風潮があったように思う。事実、私の関西訛りはその頃矯正され、以来関西弁でも、博多弁でも、岡山弁でもなく、時にそれらが多少混じる程度の、比較的標準語に近い「デラシネ(故郷喪失者)言葉」になった。

キーの情報はアナログ

        (以下略)

幻に終わった第2国土軸構想

        (以下略)

ローカル復権の動きも一部で


        (以下略)



  「まぐまぐ」から毎回全文を配信しています。

  全文は「リエゾン九州」のHPでも見られます。


奢りが見えた蓮舫氏、規則違反撮影

2010-10-08 18:44:38 | 視点
 蓮舫行政刷新担当相が満面の笑みをたたえ、ファッションモデル然として写っている。
国会議事堂内でファッション誌「VOGUE NIPPON」の写真撮影とインタビューに応じていたのだ。
そのことを7日の参院議院運営委員会理事会で問題視され、謝罪した。

 何が問題なのか。
国会内の撮影許可は議員活動にかかわる場合とされており、それ以外の目的での撮影は許されていない。
ところが蓮舫氏は「議員活動」という理由で撮影申請を8月18日にし、翌19日に撮影、インタビューを受けたのだ。

 一般紙の記事ではよく分からないが、百聞は一見にしかずで、下記「VOGUE NIPPON」のHPにアクセスすれば、同氏がファッションモデル然として写っているのがよく分かる
http://www.vogue.co.jp/fashion/news/2010-09/24/renhou

 これでは「議員活動」の一環という言い訳は通らないだろう。
ヴォーグ誌も「国会議事堂でのファッション撮影を敢行」「国会議事堂でモード誌の撮影が行われることは、異例中の異例」と書いている。

 好事、魔多し(好事魔、多しと時々書いている向きがあるが、好事、魔多しである。余談だがジャストシステムのATOKは「好事魔」で変換するようになっている。辞書ソフトとして恥だ!)というか、「仕分け」でちょっと注目されたからといって有頂天になりすぎている。


髪を染めるとかゆくなる・・と、お困りの方へ≪サスティ≫