栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

三菱重工・IHIなど大手各社が絶賛した竹田鉄工所の加工技術

2008-04-24 14:38:20 | 視点
「機械代を出してもいいからやってくれ」
三菱重工は竹田鉄工所にそう言った。
翼径(翼回転部分の直径)92m、出力2400kw、国内最大級の風力発電装置を造るには竹田鉄工所の精密加工技術が必要だったのだ。

 ヤンマーは船舶エンジン関係で「機械を払い下げるから、やってくれ」と言ったし、IHIと三菱は「電子制御式の燃料噴射エンジンを国産化したい。竹田、やってくれないか」と言っている。
 いずれも日本を代表するメーカーばかりである。それらの企業がそこまで竹田鉄工所を買う理由はどこにあるのか。

   全文はリエゾン九州のHP内「九州・岡山の技術」にアップしているので、そちらを。


NEC デスクトップ(VALUESTAR G タイプLスタンダード)

こんなEメールは嫌われる

2008-04-17 18:33:51 | 視点
 地球温暖化防止に協力して省エネを実行しているわけではないだろうが、最近、エコメールが増えている。
 届いたメールにそのまま返信する「RE:エコ返信メール」に、毎回同じタイトルで出す「エコタイトルメール」、署名なしの「名無しメール」など数え上げればきりがない。

 ちょっと楽する省エネ、エコメールかもしれないが、わずかの労力を惜しんだばかりに信用をなくすこともある。インターネットの世界に限らず、マナーが乱れている昨今だからこそ、メールのマナーにもう少し気を付けたいものだ。
 では、どんなメールが嫌われるのだろうか。

タイトルと本文が一致しないメール

 まさかと思われるかもしれないが、実はこのタイプのメールは結構多い。
このタイプのメールは大別すると次の2つだ。

1.タイトルを書き換えずに、そのまま返信

 携帯メールの影響か、それとも普段から何気なく送っているのか、受信者側のことを全く考えていないのか分からないが、とにかく多いのが「そのまま返信」。
 受信したメールにそのまま返信すれば、タイトルの先頭に「RE:」がついたメールが相手に届く。
 普通、この種のメールは出したメールに対する返事なりコメントをするときだが、全く関係ない内容が書かれたメールは困る。

 こういう時は本文に応じてタイトルを付け直すのがマナーである。
特に目上の人とか取引先に出す時は「タイトルをきちんと付け直す」べきだろう。
でなければ失礼な印象を与えることがあるので要注意だ。

2.タイトルに毎回、自分の名前を書いて送る

 誰から届いたかがよく分かるメールで一見よさそうだが、毎回同じではタイトルから内容が判断できないので困る。
 後で読み直したり、検索するときにもタイトルから中身が判断できない。

全文を付けたままの返信メール

 返信メールに先方から届いたメールの全文をそのまま付けて送り返しているもので、実はこのマナー違反が最も多い。

 受信メールを読んだ後、返信ボタンをクリックすると、タイトル欄の先頭には「RE:」が、受信メール本文には行頭に「>」が付く。
 通常、「>」が付いた箇所は下に付くので、自分が書き終わった後、下の部分を削除して送るべきだ。
ところが、そのわずかの労力を惜しんで書きっぱなしで送るものだから、まるで金魚の糞のように「>」付きの文が付いたまま先方に届くことになる。
 一度、相手にそのまま全文「>」付きで返信してみたが、それで気付くどころか「>>」付きの二重引用メールで返ってきたのには驚いた。

 さらに酷かったのは、そのまま返信メールで届き、書いてあるのは「近況をお知らせします」の1行だけ。もちろん差出人の署名もなし。
 残りはこちらが送ったメールが「>」で付いており、「近況」部分は添付ファイルになっていた。

署名がないメール

 署名なしメールも困る。
日に何10通も受信していると、本文に署名がないと誰からのメールか分からない。
いちいちアドレスをアドレス帳で調べるのも手間だから大概の場合は読み飛ばすしかない。
 最近はメールアドレスを複数持っている人も多い。ところが、知らされていないアドレスで送られてくるとアドレスからだけでは判断できない。
おまけにそういう人に限ってメール本文中に署名がないことが多い。
 署名をする時は必ずフルネームでするのがマナーだ。
名字だけでは相手に分かってもらえない。
同じ名字の人が複数いるからだ。

 今後ますますメールがコミュニケーションの重要な手段になるのは間違いない。
それだけに最低限のマナー、ルールを守り、互いにコミュニケーションをとりたいものだ。





リエゾンは商品とマーケットを結ぶ懸け橋を目指した組織

2008-04-15 15:28:34 | 視点
 「リエゾン」とは「懸け橋」という意味のフランス語が語源です。
8年前に、ベンチャー・中小企業が開発した商品とマーケットを結ぶ懸け橋ができないかと考えたのが、リエゾン九州設立の動機です。

 毎月1回、オープンな、誰でも参加できる例会を開いていますが、講師を呼んでの卓話勉強会をしたり、販路を求めているベンチャー・中小企業に商品を発表してもらったりと形はその時々で変わっていますが、変わらないのが「発表の場」を設け続けてきたことです。

 「自分が考えている販路は本当にこれでいいのだろうか」
「自分ではいい商品だと思っているが、外部の人の評価はどうなんだろう」
「社内の人間は心地いいことしか言わないが、本当にこれでいいのか。外部の人の意見を聞いてみたい」

 こんな悩みは誰もが持っています。
そこでリエゾン九州の例会では、商品を発表してもらい、参加者全員でブレーンストーミング的に意見を出し合い、発表企業が抱えている問題を解決するアドバイスを行っています。
 例会には業種、立場など様々な人が参加するので、そこで交わされる意見は非常に参考になるという声を発表企業だけでなく、参加者からも頂いています。



ソースネクスト

親離れができない子供、子離れができない親が多すぎる。

2008-04-12 08:40:16 | 視点
東大生は親離れを 入学式で安藤忠雄氏が喝(共同通信) - goo ニュース

 最近では大学の入学式に親が参列するのは当たり前になっているらしい。
それも母親だけではなく両親が。
それどころか入学式への参列を3人まで認めろという意見も多いらしい。
3人目は誰なのだろう。
まさか祖父母?
 大学の卒業式はおろか高校の卒業式でさえ出席するのは気恥ずかしいというか、別に特別なこととも思わなかったので、後で卒業証書だけもらいに行った自分などから見れば、なんで親が大学の入学式に、と不思議でしようがないが、そういうご時世なのだろう。
 安藤忠雄氏が怒りたかったのは本当は親の方だろう。
あなたたちが子供を甘やかしている、と。

 それにしても親がこの大学入学式に参列し出したのは一体いつ頃だろうか。
60年代後半の学園紛争華やかなりし頃に東大で学生にキャラメルを配った母親がいたというから、恐らくすでにその頃もう東大では親が入学式に参列していたのだと思う。
 政治的な課題でデモやストをしている学生(恐らく自分の子供も参加していたのだろう)にキャラメルを配って、「そんな危ないことはやめなさい。さ、これでも食べて!」とやったのだろう。
きっと家ではそういう風に子供に接していたのだろう。
そして彼女の息子はキャラメルに欺されてか、欺された振りをして彼女の言うことを聞いていたに違いない。

 その時の子供ももう50代後半。いわゆる団塊の世代か、それに近い世代。
そしていま問題を起こしているのは彼ら世代以下の子供達。
 団塊の世代というのは国内において中間階層が増えた時代であり、社会は豊になると思っていた世代。
実際、彼らは親によってモノを与えられてきたし、物質的な幸福感を味わってきた世代である。

 だから自分達が親になった時には子供に精神的なものではなく物質的なものを与えることで子供は満足すると思ってきたのだ。
 その一方で親子の関係が兄弟姉妹のような近い関係になることを喜んだ。
それが子供の自立を邪魔することだとは気付かずに。
その結果がいまである。
 親の過干渉や、その裏返しの非干渉が最近多発している理由なき(と見える)犯罪を起こしていることを親の世代はもっと自覚する必要がある。


ゴルフダイジェスト・オンライン

ガソリン128円に値下げ

2008-04-02 23:49:00 | 視点
 ガソリン税の暫定税率が切れ、1日から値下げするガソリンスタンドが相次いでいるようだ。

福岡市南区の住宅街にあるコスモスタンドの前を通ると、レギュラー128円、ハイオク139円との表示に思わず足を止めてしまった。
いつもはそんなに気にも止めずに通り過ぎていたが、やはり一気に11円も下がるとインパクトが強い。

 焼酎は3月から値上がりしているし、食パンも随分値上がりするなど生活必需品が相次いで高くなっているだけに、今回のガソリンの値下げは素直に喜べるし、喜びたい。

 自治体の首長達は道路特定財源の暫定税率廃止に大反対で、地方に道路ができなくなると脅しているが、米国のサブプライムローン破綻はアメリカ経済のみならず世界経済に深刻な影響を与えつつあり、中国がその影響で景気失速というような事態にでもなれば、間違いなく世界恐慌になる。

 ここは景気失速を防ぐ上でも暫定税率の廃止を続けて欲しい。
もともと「暫定」税率である。
暫定とは臨時措置、しばらく定める、という意味だ。
それを20年も続けていること自体が異常で、いずれ正常な形に戻さなければならないのは当然だろう。
1か月後にまた暫定税率を導入するなどということはやめ、これを機会に正常な形に戻して欲しいものだ。
道路特定財源といいながら実際には道路以外のことに随分使われているということも最近次々に明るみに出ている。
それでもなお道路特定財源を主張する政治家や行政に関わる人間は、どここかで私利を得ているのではないかと勘ぐりたくなる。


Just MyShop(ジャストシステム)

情報発信力が弱い地方企業

2008-04-01 16:58:51 | 視点
 長年、いろんな地方の様々な中小企業を取材してきて思うのは、地方にはキラリと光る「匠の技」を持った技術が結構多いということである。ただ、そういう技術が広く世に知られているかといえば、そうでもない。むしろ逆のことの方が多い。
 せっかくいい技術を持っているのに、なぜ知られていないのか。そのために何かお手伝いできることはないか。そう考えながら地方のキラリと光る技術を取材・紹介し始めて20数年になるが、そのうちあることに気付いた。
 一つは自らの技術を知らせる努力をあまりしていない、いわゆる情報発信が少ないということだ。
 もう一つは面的な繋がりの弱さである。これは技術集積と言い換えてもいいだろう。中小企業の場合、どんなに優れた技術があっても点でしか存在していなければ情報発信力は大企業に比べ圧倒的に弱い(=存在の希薄性)。
 では、どうすればいいのか。

  続きは「リエゾン九州」HP内の「九州・岡山の技術」で