こだわりの焼酎づくり
「それにしても人が多すぎるな」
社長に就任し、経営者の目で社内を見回した時、売上高と人員がアンバランスなことに気付いた。
大手企業ならリストラをするところだ。いや大手に限らず、再建第一に考えるなら、まずリストラに着手すべきだろう。
だが、輝行はそうしなかった。
「地場中小の蔵は社員といっても皆地元の人で、それこそ父や祖父の代から働いてくれている人達ばかりですから、大手企業のように非情にはなれませんよ」
かといって余剰人員を抱えたままでは経営がおかしくなる。
そこで輝行が打った手は新商品の開発だった。
新商品を開発し、商品アイテムを増やすことで、皆の仕事を増やそうと考えたのだ。
最初の1年間は機械の購入や、試作の繰り返しなどの、いわば「仕込み」に追われた。
よそと違うもの、よそに負けないものを造りたい。おいしくて、個性のあるものを・・・。
そう考え、材料、段取り、仕込み、方法などを一つ一つ見直していった。
全文を読む
池亀酒造・蒲池輝行社長がこだわって造った麦焼酎「ちくご胡座」
「それにしても人が多すぎるな」
社長に就任し、経営者の目で社内を見回した時、売上高と人員がアンバランスなことに気付いた。
大手企業ならリストラをするところだ。いや大手に限らず、再建第一に考えるなら、まずリストラに着手すべきだろう。
だが、輝行はそうしなかった。
「地場中小の蔵は社員といっても皆地元の人で、それこそ父や祖父の代から働いてくれている人達ばかりですから、大手企業のように非情にはなれませんよ」
かといって余剰人員を抱えたままでは経営がおかしくなる。
そこで輝行が打った手は新商品の開発だった。
新商品を開発し、商品アイテムを増やすことで、皆の仕事を増やそうと考えたのだ。
最初の1年間は機械の購入や、試作の繰り返しなどの、いわば「仕込み」に追われた。
よそと違うもの、よそに負けないものを造りたい。おいしくて、個性のあるものを・・・。
そう考え、材料、段取り、仕込み、方法などを一つ一つ見直していった。
全文を読む
●常圧蒸留・無濾過 ちくご胡坐(あぐら)1,8L● |