栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

中国で成功する方法(2)

2005-11-26 11:59:43 | 視点
現地化とは中国人をトップに据えることではなく、
現地の責任者に人事権、財務権を持たせることだ。


問題は日本人責任者
エース級を派遣せよ

 ーー中国で成功するためには文化・習慣の違いを理解すること以外にどういう点に気を付ければいいですか。
 平野 (略)・・何が問題かというと、現地の日本人責任者ですよ。
         (中 略)
 働く現地の責任者にやる気があるかどうかで年間数100万円ぐらいの利益はいくらでも上がるわけです。
 なによりの問題は2線級3線級の人間を現場の責任者で送り込むことです。例えば東京の企業が九州に工場を造る時に2線級、3線級の人間を送り込んで、その工場がうまく行きますか。うまく行くはずないでしょ。それと同じですよ。
 エース級の人材を投入するから本社への要望もスムーズに繋がるし、本社は本気でバックアップするんだと現地のスタッフも思い、やる気が出るんです。

苦労したのは文化の違いを
自分自身が認識すること


        (中 略)
人を大事にしないから
1、2年で転職する


       ・・(中 略)・・


 全文は以下のHPに収録していますから、そちらをご覧下さい。
 リエゾン九州のHP内「九州の頑張る企業」


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中国で成功する方法(1)--中国人の文化・考え方を理解せず、 自分のやり方を押し付けるから失敗する。

2005-11-24 10:13:42 | 視点
中国人の文化・考え方を理解せず、
自分のやり方を押し付けるから失敗する。


 生産拠点と見るか、消費マーケットと見るかの違いはあっても、日本、いや世界中の企業にとって、中国はますます無視できない存在になってきつつある。しかし、かたや中国に進出して成功している企業があるかと思えば、こなたでは失敗し、二度と中国人とは組まないと息巻いている人もいる。なぜ、そのようなことが起きるのか。今後、中国に進出する企業はどこに注意すればいいのか。中国に進出した中小企業で成功組といわれる上海平野磁気有限公司の董事長、平野信幸氏に聞いた。
(聞き手・ジャーナリスト 栗野 良)

総経理は昔のバイト留学生
能力を見越して、彼に投資


  (中 略)

明治維新に似た感動が
変化し続ける上海にある


 ーー日本の事業を整理してでもこちらに拠点を移そうと思われたのはなぜですか。
 平野 上海に来るたびに目の前で上海の街が変わっていくわけですね。それを見ているとワクワクしてくるわけです。事業家としてこんないいステージはないと思いましたね。あの頃の感動は恐らく明治維新を生きた人達の感動と同じものだったと思います。
 来るたびにどんどん近代化され変わるわけです。こんな所にビジネスチャンスがないわけはないと思いました。それと日本にどんどん魅力がなくなってきたということも相対的にありますけどね。
 ーー中国の企業と取り引きしたり、中国への進出、あるいは投資をためらう理由に、中国の企業は品質が悪い、納期を守らない、共産党1党独裁政治だからいつ政策が変わるか分からない、これからはベトナムだという人もいますが。
 平野 中国のマイナス要因をいう人達は中国に進出しない理由を探しているだけですよ。情報を上手に収集して、現状を分析して行くか行かないかを決断するのではなく、行かない理由を探しているだけです。
 ベトナムとかタイに工場を移転している人はその企業の持っている特性であり、いま中国で頑張ろうとしている人達は中国を市場として見ている人達です。この10年程で中国はアメリカに並ぶでしょう。その中国を自分の事業の市場として見るかどうかだけです。

海外で事業する文化が
日本には育ってない


          (略)

 全文は以下のHPをご覧下さい。
 リエゾン九州のHP内「九州と中国の頑張る企業」

国語力が落ちているのは若者だけではない。

2005-11-19 02:12:27 | 視点
 毎年のように大学生の国語能力の低下が言われている。特に「四字熟語の書き取り」や「誤字訂正」、「対義語・類義語」に弱いという結果が、今春、日本漢字能力検定協会が実施した「漢字能力調査」で浮き彫りになった。
大学生に限らず若者の国語力が低下した原因は様々だろうが、そのうちの一つに本を読まなくなったことがあるのは間違いないだろう。それも元はといえば国語審議会が常用漢字の数をどんどん減らし、新聞でも平仮名ばかりになったことと関係ある。つまり責任の一端は国にあるということだ。

 そうした反省からか最近はTVも本もやたら日本語ばやりだ。しかし、所詮は受け狙いのものばかりだから、その効果はたかがしれている。
 では、どうすればいいのか。まず小中高校の国語の授業を変えるべきだろう。いや、その前に国語の先生の国語力をテストすべきかもしれない。
兎にも角にもこれほど国語授業を軽視している国は他にない。
筆順をやかましく言うより漢字の成り立ちや日本語の豊かな表現力、文章の作法をきちんと教えたほうがよほど増しだ。

 他言語に比べて日本語の際だった特徴は豊かな表現力と語彙の豊富さである。
例えば雨を表す言葉だけでも小雨、氷雨、春雨、五月雨、驟雨、村雨、快雨、糸雨、夕時雨・・・など、上げれば切りがない。

 それはさておき、国語力の低下は何も大学生に限ったことではない。
ちょっと前のことになるが、ある女性デザイナーと話をした時のことである。
「小異を捨てて大同につくという言葉があるけど」と私が言うと、「それ、誰が言った言葉ですか」と即座に聞かれた。
聞かれた私は意味が分からず言葉に詰まっていると、今度は「あっ、四文字熟語ですか。私、四文字熟語弱いんです」と言われた。
もう完全に絶句である。

 実は言いたかったのは「日本では小異を捨てて大同につく、というけれど、中国では小異を残して大同につく、という。オールオアナッシングではなく、小さな違いは残しながら、大筋で一致しているところで協力するという方法がいい」ということだったが、最初で躓いたので話はそこまでできなかった。
 この言葉、民主党の菅直人氏が党首の時、小泉首相との党首討論の時に言った言葉なので、ある程度の年齢の人なら当然知っているだろうと思っていたが、間違いだったことに気付かされた。
 それにしても、40歳に手が届きそうな年齢で、この言葉を知らないのにも愕然としたが、なにより「誰が言った言葉ですか」「四文字熟語苦手なんです」という反応の方にもっと驚いた。
 そこでちょっと嫌みな質問をしてみた。「社会科の成績も悪かったでしょう」と。
返事は予想通りの「そうなんです。何で分かりました?」だった。

 実は国語力がないと社会科はもちろんのこと、理科や数学などの成績さえも悪くなることがある。
数式は解けるけれど、出題の意味が理解できなければ答えられない問題が一杯あるからだ。
 だから理科や数学の成績が悪い子の場合、一度国語力を調べてみることも重要だろう。
 なにより困るのは、国語力がないと人とのコミュニケーションが取れなくなることだ。
言葉の意味や使い方を理解していなければ、同じ言葉を使っていても外国人と話しているような感じになる。
これではちょっと突っ込んだ話や、込み入った話になると意思の疎通ができなくなる。
ビジネスにも差し障りがでてくるというものだ。

いまインターネットで流行っているもの

2005-11-04 11:40:15 | 視点
 いまインターネットで流行っているものをご存知ですか。
ヒント1、若者も主婦も皆これにはまっています。
ヒント2、なかにはこれでちょっとした小遣いや生活費を稼いでいる強者もいます。
ヒント3、相手が変わればまだまだ現役。立派に役立ちます。

 分かりましたか?
ちょっと待ってください、変なことを想像していないでしょうね。
答えは「ネットオークション」です。
インターネット上で個人が手持ちの商品を売買するオークションです。

 歳暮・中元でもらったものが結構押し入れに眠っていたり、子供が大きくなったた
めにもう使わなくなったベビー用品、二度買いした本やCD、通販で買った健康器具
まで、リサイクルしたいものは結構あるものです。
 使わなくなったものをそのまま置いておけばゴミですが、欲しい人に使ってもらえ
ばその商品も喜びますし、高値で売れればちょっとした小遣い稼ぎにもなります。
時にはちょっとした掘り出し物を手に入れることもあります。

 そんなわけで、いまネットオークションが大流行です。
その一方で、注文したのに商品が届かなかった、販売代金が送られてこない、商品が
見本と違ったなどのトラブルも起きています。

 これだけネットオークションが流行っているのですから、安全に、安心して利用で
きる方法があれば、今後もっと利用者が増えるのは間違いありません。そんな方法が早く登場するのを待ちたいものです。