栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

現場からすべてが生まれる。

2008-03-19 12:39:40 | 視点
キャリア組10数人を地方配属へ 40代中心に 農水省(朝日新聞) - goo ニュース

 遅きに失したとはいえ、この決定を歓迎する。
政策には大所高所の視点が必要だが、霞が関にいたのでは現場の状況が分からない。
このことは何も農水省に限ることではなく、ほかの省庁でも同じだ。
とにかく現場を知らないというか、現場に行かない官僚が多い。
それは中央官庁だけの問題ではない。
地方官庁の行政マンでさえ現場に行かない人間は非常に多い。

 自分の足で情報を収集しないから、生の情報をほとんど知らない。
例えばベンチャーや中小企業のサポートという場合でも、同じ企業が何度も補助金を受けたり、表彰されるなど、「厚遇」を受けていることが多い。
ほかにも頑張っている企業があるのになぜだ、という感じを抱いた人は多いと思うが、こんなことが起こるのも行政マンが現場に行かないからである。
 過去に補助金を受けたり、表彰された企業やウェブで検索して探すなど情報収集の方法が限られているから、どうしても同じ企業が何度も支援を受けるというパターンになる。

 かつて公務員は公僕と呼ばれたが、いまでは彼ら自身にこの意識は皆無だろう。
僕(しもべ)ではなく、あるとすれば公の上に位置するという意識の方だろう。
そうした意識を変えるためにも地方へ配属するのは効果がある。
 ただ、地方へ配属するだけでは何も変わらない。
むしろ地方で特権意識を身に付けて帰ってくるがオチだろう。
そうではなく、地方で現場回りを徹底するような部署に配属することだ。
総務部長とかでなくて。

 最近、キャリアとノンキャリアの昇進待遇差をなくす方向に動いているが、現実にはまだまだだ。
そうしたことをなくすためにも、農水省だけでなく他の省庁ももっと地方や現場に人間を配属して欲しいものだ。


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秀吉型で行くか家康型か

2008-03-15 03:02:06 | 視点
◆後継者に必要な条件は

 さて、話を本題の後継者のことに戻そう。
私が中野さんから「社長を後退する」と聞かされたのは、いまから3、4年前だと記憶している。
「歳も社歴も最も若い彼が次の社長です」
 そう言う中野さんの言葉に「ああ、将来の社長候補生か」ぐらいに聞いていたが、来年の話と聞いてちょっと驚いた。
わずか社員5人の会社である。いかに実力査定人事だとしても、社内のチームワークが乱れはしないか。そんな懸念が過ったが、挙手した社員を社長にしたと聞いた時にはさらに驚いた。
「朝礼で、次は君らの中から社長になってもらおうと思う。誰かやるというものはいないか、と手を挙げさせたんです。こんなすごいチャンスはないでしょう。なのに誰も手を挙げないんです。すると、それまで黙ってじっと先輩達の動きを見ていた彼が、誰も手を挙げないのを確かめて『私がやります!』と手を挙げたんです。入社歴も歳も一番若いんですからね。面白いでしょう。それで『よし、分かった。お前、やれ』と決めました」

 大企業でもサプライズ人事は時折りあるが、中小企業では珍しい。特に今回のような例は。
 次期トップに要求される条件は

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Sony Style(ソニースタイル)

「緑のgoo版Firefox」で環境保護に一役を

2008-03-09 01:02:18 | 視点
 様々な方面で環境問題への取り組みが行われているがインターネットをしながらでも環境保護に貢献できる。
検索エンジンにgooを使うだけでいいのだ。

 インターネットで何かを調べようと思う時、gooやyahoo、googleなどで検索すると思うが、その設定を「緑のgoo」に替えれば、検索回数に応じて検索サービスの収益の一部が環境保護団体に寄付される仕組みになっている。
そしてブラウザの中でバーチャルな緑の木が育っていくのが見えるのだ。
緑の木を育てられるブラウザ(インターネットをする時に使っているソフト)はFirefoxやInternet Explorer7。
またMacOSXのDashboardから緑のgoo検索を使うためのウィジェットもある。

 私は以前からFirefoxを使っているので、昨年12月からFirefoxに緑のgooのエクステンションを追加して使っている。
私個人が植えた緑の木はまだ1本の1/10程の大きさにしか育ってない(あまり検索しないので)が、それでも木が育っていく様子が目に見えるので、環境保護への貢献が実感できる。

  ぜひ、「緑のgoo版Firefox」やIE7に緑のgooスティック(ツールバー)、検索プラグインを追加して環境保護に一役買って欲しい。
 詳しくは「緑のgoo」の概要ページhttp://green.goo.ne.jp/info/に。





1人1億円を売り上げる少数精鋭のユニークな企業

2008-03-07 08:39:42 | 視点
 福岡の中野建築システム(株)はとてもユニークな会社である。
私もいろんな企業を見てきたが、こういう企業にはあまりお目にかかったことがない。
まず、創業者の中野龍之氏本人が、ついで組織形態がユニークである。

 私が初めて中野さんに会ったのはもう6年近く前になる。佐賀県武雄市にある若木ゴルフ倶楽部を舞台に経営側と、それに対抗する会員が組織した「守る会」が対峙しており、その闘いの過程を取材して欲しいという依頼だった。
 ゴルフをしない私にとって、この話は当初あまり気が進まないものだった。
ただ、紹介者の手前もあり一応話は聞いてみることにしたが、内心は断るつもりでいた。というのも、所詮は預託金の返還率をアップしろという話で、儲かると思ってゴルフ場の会員権を買った連中が当てが外れて騒いでいるだけだろうと考えていたからだ。
 私はこの手の話にはおよそ興味がなかった。
ところが、「私達は預託金を返せと言っているわけではないんです。ゴルフ場は誰のものなのか。会員から金を集めてゴルフ場を作って、それを会員に黙ってハゲタカファンドに売却したんです。そして再生と称して民事再生を申請し、会員の預託金を大幅カットする。こんなことが許されるようでは世の中に社会正義なんてなくなりますよ。ね、そう思いませんか」と熱く語る中野さんの言葉を聞きながら、この人は純な人だなと感じた。
 結局、引き受けるかどうか決めるのに少し時間をもらうことにし、取り敢えずその時は返事を保留したまま別れた。それから1か月ほど、全国のゴルフ場を巡る動きや、若木ゴルフ倶楽部のこと、会員の動きを予備取材し、再度中野さんと会い、彼らが何を目指しているのかを聞くことにした。
 会員によるゴルフ場の自主運営--どうやら中野さん達の最終目標はそこに設定しているようだと分かり、これは社員、株主による企業再生と同じ構図ではないかと考え、それまでと一転して取材意欲が湧いてきた。そして執筆を引き受けたのだった。(若木ゴルフ倶楽部を守る会がどう闘ったのかは拙著「日本のゴルフ場が危ない!」(海鳥社)に詳述しているので、そちらを一読されたい。因みに中野さんは当時、「守る会」の事務局長であり、氏の類い希なリーダーシップで「守る会」は結束を誇りながら闘い続けたのである)

 これが縁で以来お付き合いをしているが、中野さんには会う度に驚かされる。
ある時など席に着くや否や、「いやー、困りましたよ」と言う。

             (以下略)


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Sony Style(ソニースタイル)

マイクロソフト不人気OS、Vistaを値下げ

2008-03-03 11:58:28 | 視点
 マイクロソフトがついにVistaの値下げに踏み切った。
重い、使いにくいなど、発売当初からVistaの評価は散々だった。
それでも発売後1年以上経過して、高速処理が可能なCPUやメモリーなどが出揃ってきたので、やたら図体が重いVistaでもなんとか動かせるようになったが、そういう環境で我慢を強いられているのは個人ユーザーだけで、企業ユーザーは相変わらずXPを使い続けている。

 それどころか各メーカーも直販サイトではXP搭載パソコンを売り続けているし、マイクロソフト自身がXP搭載パソコンを売ることを容認した。
このことはマイクロソフトにとって大きな後退だが、そうせざるを得ないほどVistaの評判は思わしくなかったということである。

 ところが、ここにきてマイクロソフトはさらに後退を余儀なくされた。
今月に予定しているVistaの更新ソフトセット「サービスパック1(SP1)」の配布に合わせて、Vista2種の値下げを発表したのだ。
 値下げするのはホーム・プレミアムとアルティメットで、いずれも20~48%の値下げになりそうだ。

 こうなると気になるのがVistaがMeの二の舞になりそうなことだ。
いまではWindowsMeの存在さえほとんど忘れ去られたが、発売後5年ほどの短命に終わったOSだ。
まあ、いまのままいけばVistaがMeの二の舞になることはほぼ避けられないだろう。
雑誌などではしきりに「いま買うならVista搭載パソコン」という特集をして、Vista搭載パソコンを売ろうとしているが、あれはパソコンメーカーからの広告出稿量を当てにしてのことで、ユーザーのことを考えているわけではない。

 もし、これからパソコンを買おうと考えているなら、まだまだ使えるXP搭載パソコンだろう。
ただ店頭で買おうとしてもXP搭載パソコンはほとんどないので、買うならやはりメーカーの直販サイトだろう。
第一、メーカーの直販サイトの方が安い。
大体10万円前後で15型ノートパソコンが買える。


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「九州経済NOW」で井筒屋についてコメントします。

2008-03-01 20:40:02 | 視点
 TVQが毎週土曜日の朝9時~10時 「九州経済NOW」という番組を報道しています。

3月8日(土)9時~10時放送は北九州の井筒屋デパートのことを取り上げるようです。

 実は先日、井筒屋が小倉伊勢丹の後を引き受け、若者向けの業態店にすると発表しましたが、その日の夜7時前にTVQ北九州のディレクターから私に電話がかかってきました。

 どうやらHPにアップしている「栗野的視点:伊勢丹、小倉から撤退。重荷を背負った井筒屋は今後どうする」が目に止まったようです。
 まだお読みになっていない方は<リエゾン九州>のHP内の<栗野的視点>を一読してください。一連の流れと今後のことがよく分かるはずです。

 いろいろ聞かれるままに1時間以上も電話で喋っていました。(途中でちょっとサービス精神が過ぎるなと反省しましたが、いろんな見方を教えてあげました)1時間ぐらい経過した頃に、ちょっとサービスし過ぎたし、もう夕食にしなければと電話を終わりにしようと思った頃に、「TV取材したいので、いまのような話しをしてもらえませんか」と切り出されので応諾しました。

 当初取材は北九州・伊勢丹店舗内で小倉まで来てもらえないかという話しでしたが、最終的には井筒屋の許可が下りず、私の事務所(兼自宅)で録画撮りということになりました。
「散らかっているし片付けないといけないから」と自宅取材は断ったのですが、「片付けるの手伝いますから」と押し切られてしまいました。
 まあ映るのはデスクの前だけですからね。
とはいえこちらの仕事柄、先方も本棚は撮したいみたいだから、その前と机の上だけは片付けないとね。
でも、正直これが結構大変なんです。(^^ゞ

 取材は4日午後4時から約1時間。
TVQの取材は7、8年前にベンチャー関連でやはりコメントを求められたことがあります。
取材1時間、実際の放映時間5分というところでしょう。
 これでTVQからは「ベンチャー」と「流通」という私の得意分野でそれぞれコメントを求められたことになります。
同局とは一切繋がりもなく、担当ディレクターも福岡と北九州と全く関係がないだけに人脈ルートではなく、私の評論が目に止まったのだろうと喜んでいます。

 私はあいにく7日から岡山県産業振興財団のアドバイザーの仕事で岡山入りしているので、8日の放送はリアルタイムで見られそうにありませんが、ご都合が付く方はぜひご覧頂けたらと思います。

 放送日:3月8日朝9時~10時(予定)
 番組名:「九州経済NOW」
 TV局:TVQ

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ソースネクスト