栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

知恵を絞れば地方でも集客できる。

2012-12-29 21:53:36 | 視点

 この時期、日本列島はどこもかしこも光り輝いている。
光ることはいいことだ、とばかりに、数を競い、街を、通りを、建物を、光で包んでいる。
その規模は年々大きくなるばかりだが、電力使用量は増えていません、LEDに替えていますからと言い訳をしながら、決して総電力使用量は明らかにしない。
 これって原発は安上がりと言っていた論理と同じことだと思うが、クリスチャンでもない日本人がクリスマスイブを盛り上げている。
真のクリスチャンはむしろ厳かに、静かに、神に感謝し、降誕を祝っているのと対照的だ。

 あちらが何万個なら、こちらは何十万個の光と、競い合うのは数ばかり。
数が大きければ感動も大きいと言わんばかりに演出をする。
だが、数を競えば数に負ける。
心に残るイルミネーションは数ではない。
そんなことを教えてくれたのが田んぼの中のイルミネーション。
場所は熊本県南阿蘇村の観光施設「あそ望の郷くぎの」。
そこに今年初めてお目見えしたのが「南阿蘇スターライトイルミネーション」。

 パンフレットを見た瞬間、田んぼに水を張り、水面に映るようにしたと分かった。
生憎こちらの都合が合わず、昼間の時間しか見ることができなかったが、予想した通りの演出だった。
見ようによっては池に映ったツリーイルミネーションと思えなくもないが、水を張ったのは1面の田だけ。
水面に映るから、むしろ厳かで倍楽しめる。

 飾り付けた電球は何万個でも何十万個でもなく、たったの1000個。
ツリーの高さは16m。
点灯期間は12月1日~来年2月17日午後5時~9時まで。


 昼間はバックに阿蘇の広大な風景が見える。
夕方から訪れると写真のような光景と、イルミネーションが点灯された夜の幻想的な風景の二度楽しむことができるだろう。
 金をかけずとも知恵を絞れば、地方でも集客できる--南阿蘇のイルミネーションはその見本だ。
他の地方も大いに見習うべきだろう。


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売れる秘訣は「簡単、安い、面白い」 ~ 日本の製造業はなぜ衰退したのか。

2012-12-24 00:24:02 | 視点
歴史は繰り返す

 デジカメ各社が低価格コンデジから撤退する動きを見せ始めたのは、ケータイや

スマートホン(スマホ)に役目とシェアを奪われ、儲かる商品ではなくなったからである。

 過去何度も目にした光景である。

「ユーザーニーズがある」「消費者は便利なものを求めている」という思い込みから

多機能競争に走る。ところが、案に相違して


売れる秘訣は「簡単、安い、面白い」

 デジタルが社会の様々なもの、システムさえ変えてしまい、

それに伴い日本メーカーの優位性がなくなってきた


 ミラーレス市場をリードしているのはパナソニック、オリンパス、ソニーの3社。

ソニーはミノルタのカメラ部門を買収しはしたが、パナソニックと同じく家電メーカーである。

ミラーレス御三家の中でフィルム時代からカメラを作っているのはオリンパスだけだが、

オリンパスも業界シェア下位企業だ。

 常に時代を変えるのは下層階級、よそ者、下位企業であり、売り上げ上位企業は

高みの見物をしばらく決め込むのはどこでも、いつでも同じ構図である。

そして新市場が拡大し始めた頃


新カテゴリーの創造に3社の協力

         (中 略)

モノではなく文化を作る発想がない

         (中 略)

強迫観念に苛まれ、本質を疎かに

         (以下 略)




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日本の製造業はなぜ衰退したのか。~デジタル革命が原因

2012-12-15 12:28:36 | 視点
デジタル革命が原因

 結局のところ、日本企業が自ら招いた種である。

海外に工場を移転し、生産する以上、技術も一緒に移転、漏洩せざるを得ない。

シャープの亀山工場は情報防衛のためにも国内生産にこだわり、工場を丸ごと

ブラックスボックス化したが、一つの成功に気をよくして、さらなる量産体制に入るべく大設備投資

 原因はデジタル革命である。

デジタル化は処理速度と処理能力を飛躍的にアップし、商品のコンパクト化、新商品の開発に大きく

貢献しただけでなく、製品の作り方そのものまで大きく変えてしまった。

 それでもまだ初期には日本企業の優位性は保たれた

       (以下略)

台湾メーカーに握られた命運

 現在、日本企業が世界で強さを発揮している分野は一眼レフカメラだとは既述したが、

実態は上記のように台湾メーカーなしにはもはや成り立たない構造になっているのだ。

 その中で唯一、自社生産にこだわっているのが

       (以下略)



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シェアトップ企業が落ちる罠

2012-12-09 20:30:40 | 視点
デジタルカメラの技術を最初に開発したのはどこかご存知だろうか。

アメリカのフィルムメーカー、コダックなのだ。

フィルム時代はアメリカを代表する企業の一つであり、世界に君臨したといっても過言ではないだろう。

ところが、2012年1月に連邦破産法第11条の適用を申請し、経営破綻したのは記憶に新しい。

 世界に先駆けた技術を開発しながら、なぜコダックはその技術を自社のために使わなかったのか。

では、どこがその技術を使い、フィルムカメラ退場への道を作ったのか。

 シャープやパナソニックも同じ過ちを起こしていた

       (以下略)


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専門家の意見を聞けば商品開発に失敗する。

2012-12-04 07:59:52 | 視点
 「プロの意見を聞きたい」「専門家の意見を聞き、開発した」。

中小企業が新商品を企画したり、開発する際によく耳にする言葉である。

ところが、このように専門家や、商品を熟知しているはずのヘビーユーザーの意見を参考に

開発したにもかかわらず、あまり売れなかったという例は案外多い。

 一方的な思い込みではなく、ユーザーニーズを調査して開発したのに、なぜ売れなかったのか。

そこには製造業の陥りやすい盲点がある。以下、具体例を上げながら見ていこう。

◆販売前に品切れになったコンデジ

 カシオ計算機(以下カシオ)は先進的かつユニークな企業である。

電卓やデジカメを現在のように普及させた立役者でもある。

だが、開発した商品が発売前に品切れになり、販売停止にしたのは同社の歴史始まって以来だろう。

 断っておくが、発売「直後」に品切れになったわけではない。

発売「前」に品切れになり、以降の販売を停止したのだ。

 この商品とはカシオのコンパクトデジカメ(以下コンデジ)「EXILIM EX-TR150」である。

カシオのコンデジといえば高速撮影ができることで有名だが、この商品は「自分撮り」がウリである。


◆モノづくり神話から脱却できない

 いいモノが売れるとは限らない--。

すでに言い古された言葉にもかかわらず、モノづくりの現場は「いいモノ」を作ろうとする。

 ユーザーニーズという神話に捕らわれるとこうなる

 ユーザーニーズの魔物に振り回されたメーカーは多いが、根本は「いいモノは売れる」という

モノづくり神話から抜け切れていないことだ


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