栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

権力は簒奪すべし ~ IDC大塚家具の「内紛」で考えること。

2015-03-26 10:17:51 | 視点
 なかなかの女傑である。北条政子に比肩すると言うのは言い過ぎだろうか。
IDC大塚家具の大塚久美子社長(執筆時)のことである。
同族企業に内紛は付きものとはいえ、ここまで創業者に「ノー」を突きつけた例は数少ない。
あっても創業者一族以外からの「ノー」であり、直系の身内から「ノー」を突き付けられた例はないのではなかろうか。

ワンマン経営者が失敗する時

 「内紛」の場合、表面的には経営路線をめぐる対立と見えても、内実は
もっとドロドロとした経営の実権という言葉以上の、金銭絡みの権力争いで
あることがほとんどだが、今回は少し様相が違うというのも珍しい。

 企業が生き残れるかどうか、そのためにはどのような経営体制が必要か
という「路線闘争」であり、週刊誌的な(といえば怒られそうだが)
面白おかしく捉えた父娘の権力争いではないし、そのような捉え方をすると見方を間違うだろう。

 経営路線の問題は善悪で論じられないのはもちろんだが、どちらが正しいかどうかもなかなか論じにくい。
というのは「勝てば官軍」的な部分があり、路線が正しいかどうかは
時代的なものも影響するし、その時の運もある。

 もっと平たく言えば、路線は正しいのに権力争いで敗れるということもままあるからだ。
もちろん、その逆もある。
 結局、生き残った方が支持されたということになる。
後世、その選択が間違いだったと認められたとしても、だ。

 ワンマン経営の欠点は

 ワンマン創業者に共通しているもう一つの点は


必要なのは権力簒奪の気概

 対して2代目(3代目)の方はといえば、権力の禅譲しか頭にないから、
先代を批判することなど思いもよらず、他のイエスマンと大差はない。
それに加えて摩擦回避世代が増えているから余計


         (以下 略)

 ★本稿は3月19日に「まぐまぐ」から配信したものです。


 ☆全文は「まぐまぐ」内の下記「栗野的視点」ページから
  http://archive.mag2.com/0000138716/20150122220000000.html

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