栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

会期末になると繰り返される茶番劇に愚行の数々。

2014-11-19 22:17:23 | 視点
 「税金無駄づかい選挙」--。
今回の衆院選挙はいっそそう呼んだらどうか。
大義なしの解散・総選挙。
裏にあるのは政権の延命のみ。
そして会期末に繰り返される審議なしの法案可決。
アベノミクスの効果って一体どこに表れているのか。
期待値で上がったのは株価だけで、あとは円安による原材料費の高騰と一部大企業社員の給料のみ。
中小零細企業の懐は逆に厳しくなっている。
こんな時に年末選挙ではなかろうと思うが、議員先生は庶民の生活はご存じないらしい。
「選挙する金があるなら、その金を社会福祉に回せ」と誰かが言っていたが、まさにその通り。

 権力の味を覚えた公明党はいまやすっかり自民党の補完勢力に成り下がり、なんでも自民党の言いなり。
「平和の党」「庶民の味方」が聞いて呆れる。
野党も野党で選挙前の合従連衡は常だが、みんなの党は創立当時から「渡辺の党」で、「みんな」は単なるお題目に過ぎなかったが、ついに本質が現れ、ばらばらの党になり、ついには消滅の党になってしまった。
 笑ってしまったのは議員総会。
創立以来独裁を続けてきた渡辺氏が「極めて独裁的な『みんなの党抹殺事件』だ」と、のたまわったこと。
ついこの間まで「独裁的」と批判されていたのは誰だったっけ。

 ペンタス(写真の花)の花言葉は「希望は実現する」「博愛」。
解散前のドタバタ劇を見ていると、とてもそんな気分にはなれないし、議員先生たちに「博愛」精神を求めても無理な話だろう。
そんな議員を選んだ国民はもっとバカということになるが、今回の選挙でも同じ愚が繰り返されるのだろうか。



技術革新はメーカーに何をもたらしたのか(4)~ニコンの悩み

2014-11-06 10:11:07 | 視点
ニコンの悩み

 世界市場で未だに圧倒的な強さを誇っている日本製品(メード・イン・ジャパンではない)は一眼レフカメラである。
単独ブランド力ではライカの後塵を拝するが、一眼レフカメラというカテゴリーでは日本製品のシェアがダントツである。
これはデジタルになっても変らない。
 デジタル化があらゆる製品をコモディティー化しているのにもかかわらず、カメラだけはそうなっていないのだ。
それはレンズというアナログの部分があるからである。(「栗野的視点(No.429):日本の製造業はなぜ衰退したのか(4)~強さの秘密はアナログ技術」参照)

 ところがこの世界にも変化が訪れつつある。
最初はコンデジ市場の縮小、売り上げ減という形で現れ、普及タイプのコンデジ市場から撤退する日本企業も現れだした。
 この動きはカメラ市場の2強、キャノンとニコンも例外なく襲っている。両社ともにコンデジの売り上げは激減しているが、問題はニコンだ。

    (中略)

 カメラも同じで低価格コンデジから一眼レフまで幅広く扱う段階から次のステップ、特徴あるカメラ、「新しいカメラ」を市場が求めている。
にもかかわらず、ニコンはそれに対応する体制へと脱皮できてない。
あるいは、いま脱皮しようともがいているが、まだ自社の方向性が明確に見えていないようだ。
 ニコンの脱皮を邪魔しているのは

    (以下略)



 ☆全文は「まぐまぐ」内の下記「栗野的視点」ページから
  http://archive.mag2.com/0000138716/20141005140223000.html

 「栗野的視点」はリエゾン九州のHPにも収録しています。




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