栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

今すぐできる「踏み間違え」3つの防止策

2019-12-31 23:17:56 | 視点

 連日のように報道される高齢者によるアクセルとブレーキの踏み間違え事故でついに政府が対策に動き出した。

その内容は次の3つに分かれる。
1.急加速抑制装置の導入
2.自動ブレーキの搭載義務付け
3.高齢者向けに安全運転サポート車限定免許制度の創設

 自動車メーカー各社もこの動きに同調(歓迎)する意向を見せている。というかすでに先取りして動いている。

ただ、自動車メーカーの踏み間違え対策の方向性に多少の疑問を感じもするが、防止策に取り組む姿勢は評価したい。

 本メルマガでも過去、数度に渡り「踏み間違え」問題について書いてきたので、以下を参照していただきたい。


 「No.570:高齢者の運転事故は本当に激増しているのか」((2017/1/31))


 「No.581:ブレーキとアクセルの踏み間違いについて考える」(2017/6/8)


 「No.593:再び、ブレーキとアクセルの踏み間違いについて考える」(2017/9/20)

80歳以上と軽自動車の事故が急増

 最近は「高齢者の運転=危険、事故」という論調がメディアで目立つ。

きちんとした分析なしの、ざっくりと一括りにした取り上げ方が多いように感じるが、前提条件をきちんと分けて論じるべきだろう。

でないと、結果が違ってくる。

 例えば
1.高齢者が引き起こす交通事故は多いのか、増えているのか。

2.高齢者とは65歳以上なのか、70歳以上、あるいは80歳以上か、それとも85歳以上なのか、高齢者の定義を明確にする必要がある。

3.「高齢者の交通事故」という場合、交通事故一般なのか「踏み間違え」によると見られる交通事故のことなのか。

 こういうことを明確にせず「高齢者」という言葉で一括りにすれば課題も対策も的を射ないものになるだろう。

早い話が「高齢者向けに安全運転サポート車限定免許制度の創設」という場合の「高齢者」とは何歳からのことなのか。

               (中 略)

防止策は足し算ではなく引き算で

解決策1:ペダルの位置を右寄せに

解決策2:ブレーキは左脚で

解決策3:マニュアル車を増やす

               (以下略)

 

 全文はHP内の「栗野的視点」で

 栗野的視点(No.653):今すぐできる「踏み間違え」3つの防止策

 

 


「2000万円」問題の裏に隠されていた本当の恐ろしさ

2019-12-31 21:47:37 | 視点

 この頃いろんなところで「人生100年」という言葉や文字を見聞きする。メディアだけではない。

「100歳まで生きましょう」と事あるごとに言う友人もいる。

その度に「そんなに生きなくていい」「100歳までも生きられない」と言葉を返すと、

「頑張りましょうよ。どんどん寿命が延びて200歳までは普通に生きられるそうですから、

100歳まで現役で仕事をするような時代になるんですから」と言われる。

人生100年もカネ次第

 いやはや大変な時代になったものだ。200歳は別にしても平均寿命100歳になり、90歳まで働かなければならないのか。

いやいや、そんなに走り続けたくない。走り続けてどうする。

ゆっくりスローライフで生きたい、と思うが政府もメディアも「100歳まで生きろ」と煽り立てる。

 年寄りがいつまでもしゃしゃり出る社会はおかしいと思うが、最近の年寄りは皆元気だ。

元気なのはいいが、議員から各種団体、同窓会長に至るまで役職を手放さないのはなにか役得でもあるのかと勘繰りたくなる。

 70歳過ぎても働ける社会は幸せかもしれないが、70歳過ぎても働かなければならない社会は不幸だろう。

本来なら年金で、そんなに欲さえ言わなければ何とか生活していける社会でなければならない。

 ところが年金だけではとても生活できない。年金以外に2000万円(3000万円という話もあったが)は最低でも必要と言う。

政府の方針と違うものは認めない

 「2000万円」という金額は別にして、審議会で議論しまとめた報告書を「政府の方針と違うから受け取らない」と

平然と言い放った麻生大臣をはじめとした政権の態度には恐ろしさを覚える。


  全文はHP内の「栗野的視点」で

  栗野的視点(No.650):「2000万円」問題の裏に隠されていた本当の恐ろしさ