26日の土曜日、日本色彩学会の総会の後に「くらしの中の色談義」と題したセミナーが開かれたので参加してきた。
場所は福岡工業大学。
5人のデザイナーによるトークセッションなので、デザイナーが色をどのように捉えているのか、このポスターにこの色を使ったのはなぜか、というような話が聞かれるのだろうと期待したからだ。
企画としては実に面白いと思った。
旧知のデザイナーも2人いたし、最近色の役割が増えているから、当然、色とデザインというような話になるだろうとは誰もが多少思ったに違いない。
ところがセミナーの内容は意に反して各デザイナーの作品紹介で始まり、デザインに関する話で終わったのはちょっとガッカリした。
話としてはそれぞれに面白かったが、やはり色に関連して話をすべきだっただろうと思う。
そこで質疑に入ったとき、食品パッケージに黒を使っていたデザイナーがいたのであえて食品に従来はタブーと考えられていた黒を使った理由を質問してみたが、明確な答えが返ってこなかったのはちょっと残念だった。
何となくとか、自分の感性でその色を使ったでは、クライアントの方はたまったものではないだろう。
色は色単独で存在するとともに、時代の中で色の持つ役割が変わっても来ているし、国や地域によって色の持つ役割が違ってもいる。
黒はその最たるもので、昔は暗いとか、不吉なモノの象徴としてとらえられていた。
それが時代と共に格調の高さを表す色として使われるようになり、数年前から食品にも使われ出してきた。
デザイナーは目立たせるだけである色を使いたがる傾向もあるが、目立てば売れるわけではない。
その端的な例がメグミルクの赤で、牛乳の白さの中で目立つ色として「赤」を持ってきたが、逆に消費者に指示されなかったように、デザイン面からのみ色を採用すると失敗する。
その辺りのことはHPの「栗野的視点」で「なぜ今、食業界に黒が使われるのか」「カラー戦略で失敗したメグミルク」に書いているので、そちらを一読して欲しい。
ただ分科会に入ると、参加者を巻き込んだ面白いやり方をしているデザイナーもいた。
「春の喜び」「夏の怒り」「秋の静寂」「冬の憂鬱」をキャラクターの形と色で表現させ、そのあと参加者で最もうまく表現していると思うものに1点ずつ点数を与えていくもので、「くらしの中の色談義」というテーマに多少とも沿いながら、なおかつキャラクターデザインのことを体験させるという面白いやり方で、これは興味深かった。
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