栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

無節操極まりない「減税日本」の河村氏

2012-11-22 22:24:21 | 視点
 選挙にドラマは付き物だが、今回はもうぐちゃぐちゃ。
メロドラマ風があったり、地球防衛軍風、あっちがダメならこっち風、どこかとくっつきたいコバンザメなど様々。
共通しているのは理念なき無節操だ。

 国会でメロドラマが見られるとは思わなかったが、見事にヒロインを演じたのは民主党の田中美絵子議員。
舞台は民主党幹事長室前。
そこへやってきたのは離婚届けではなかった、離党届を手にした初鹿明博議員。
TVカメラも入っている衆人環視の中で、「止めに来た。出て行かないで」と目に涙をためながら、相手の目を見つめて訴えたのだから、完全にメロドラマの1シーン。
一瞬、この2人の間になにかあったのかと思ったほどだ。

 それにしても田中美絵子議員、元は小沢ガールズというか、小沢氏の肝煎りで当選した議員。
だが、小沢氏の力が下降気味と見ると、「私はむしろ河村ガールズと言って欲しい」とアピールしていた。
そして今度は小沢新党に対する刺客役まで引き受けた。

 まあ、メロドラマのヒロイン役以外に注目されない議員はいいとして、問題は彼女の「親分」の河村氏だ。
 彼が作った党は「減税日本」。文字通り「減税」を大目標に掲げた党である。
 消費税に関しては次のように謳っている。
「国税である消費税減税(5→4%)、および地方税(市県民税)10%減税を実現」
 つまり消費税値上げに反対である。

 ところで「たちあがれ老人」党、ではなかった「たちあがれ日本」は消費税増税賛成。「減税日本」とは正反対の主張をしている党だ。
この2つの党が合併しようというのだから、もう政治理念も何もありはしない。
しかも河村氏は「減税日本」の党名を変更しても言いとさえ言い出したから驚きだ。
自らの理念を捨ててまで合併しようとするのだから、河村氏には最初から理念などなかったということだ。
 そんなに日本維新の会と合併したいのか。
その結果、なにをしようとしているのか、なにをしたいのか。
設立の理念さえ捨て去ろうとしているのだから、ただ単に数が欲しいだけだろう。
しかし、そんな党を有権者が支持するのか。

 と思っていたら、今度は「反TPP」を唱え、山田正彦議員、亀井静香議員の「反TPP・脱原発・消費増税凍結を実現する党(略称・反TPP)」と合併した。
 河村氏が民主党の国会議員の頃はもう少し筋を通す男かと思っていたが、筋も理念もない、名古屋弁だけを売りにする男だったようだ。

 理念も政策もなき合従連衡--。
これが現在の乱立新党の現状である。
その頂点に位置しているのが前東京都知事の石原氏なのは衆人の認めるところだろう。

 おかしなのは石原氏だけではない。
筋を通していると思っていた平沼氏率いる「たちあがれ老人」、また間違った、「たちあがれ日本」は結局自らの手では立ち上がれない老人ばかりで、若者の手を借りなければ立ち上がることさえできないことを自ら暴露してしまった。
 石原氏を代表に迎える必要があったのか。
石原氏を代表に向かえ、党名を「太陽の党」に変更したかと思えば、わずか2、3日後には「太陽の党」を解党し、日本維新の会に合流したのだから、なんのための新党結成かと思ってしまう。
 いずれにしろ今の国会議員にまともな感覚の持ち主はいないということであり、有権者は今回の選挙でどこに票を入れるのか難しい選択を迫られてきた。
1票を託すべき政党が見当たらないだけに。

 

サンライズではなくサンセットもある太陽(の党)

2012-11-16 23:19:34 | 視点
 ここにきて急展開した政界。
野田首相がやけくそ解散に打って出たものだから、沈む泥船から逃亡・脱出する者達が後を絶たない状況で、いよいよ民主党は瓦解に向かって走り始めた。
 しかし、自民党も喜べる状態にはなく、党首討論で野田首相が「16日解散」と言っているのに、自民党の安倍某氏はまさかと思ったのか、それとも病気以来判断力が鈍ったのか、あれだけ解散約束をと迫っていたのだから、喜ぶかと思いきや、むしろ戸惑い気味だったのがなんとも情けない。
「覚悟のない自民党」と野田首相から言われる始末だ。

 それにしても民主党の瓦解は凄まじい。
瓦解を通り越して一気に崩壊しそうな勢いだ。
離党する人の理由はそれぞれだろうが、一概に離党者を責めることはできない。
民主党を離党して自民党に入党する人もいるようだが、このように政治的理念の節操なき人も多いが、野田政権を見ていると離党やむなきと思えなくもない。
一体、野田政権ってなんだったのだろう。

 ドジョウは所詮ドジョウで、ウナギでも、地震を起こすナマズでもなかった。
泥の中で生きる大海を知らないドジョウに理念などあるはずもない。
突然、消費税増税を言い出し、また大企業を利するだけのTPP参加を急ぐ。
要は自分に確たる理念、信念がないものだから、諸外国の首脳に接したり、ちょっとアメリカから恫喝されるととたんに彼らになびく。
元々野田首相は自民党に近い考えだから、民主党より自民党にいるほうがふさわしい男だった。
そういう意味では前原氏も同じで、かれは小泉の新自由主義に近い考えで、野田、前原の両氏がなぜ民主党にいるのかいままで理解できなかった。

 ところで、見苦しいのは第3極を唱える連中の合従連衡だろう。
「たちあがれ老人」じゃなかった「たちあがれ日本」という老人ばかりの政党はいよいよ存在そのものが危ういとばかりに縋ったのが若者ならず、さらなる老人というから笑ってしまった。
しかも、その老人に縋る奴がいるっていうのだから、一体どうなっているのかと思ってしまう。
 「減税日本」なんてまるっきり石原氏が唱えている政策(? あったっけ)と違うのに、合流しようというのだから、河村たかし氏の頭の中を疑ってしまう。
一体どうすれば消費税値上げ反対、税金値下げを唱える党と、消費税値上げを唱える党が合流できるのか。
石原氏は民主党を寄せ集め、野合と批判していたが、現在第3極の結集を目指す連中は政策の一致もないのに、それを野合と言わずになんという。
いまだかつてないほどの野合ではないのか。

 「太陽の党」という名前を聞けば、太陽の塔を思い出すが、太陽の塔を制作した岡本太郎氏には理念があった。
維新の会、みんなの党、減税日本など、国民の生活が第一以外はOKという政党が本当に第3極になれるのか。
これこそ寄せ集め、選挙目当ての野合ではないか。

 こういう連中に比べれば「みどりの風」の方がはるかに信用できる。
しかし、「みどりの風」に合流する意向を示している福田衣里子氏は夫君が新自由主義路線の維新の会に近い存在だけに、今後どうなるのだろう。
夫婦で意見が違うと共同生活を続けていくのは難しいと思うが。
かといって妻が夫に従う時代でもないし、もしそうなら政治理念はなんだったのだということになるし。
福田衣里子氏の選択を支持している身としては今後を見守りたい。


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治具と機械のプロフェッショナル、長山鉄工所

2012-11-14 15:23:03 | 視点
 「人のご縁です」--。この人と話をしていると何度もこの言葉が口を突いて出る。

会社がここまで来られたのも、不況の時期に仕事があるのも、OB人材を採用できたのも、

皆「人のご縁」があったから、と言う。

 当初、同社は部品加工中心の仕事だったが、設計からできるという点が評価され、

仕事の幅、取引先ともに着実に増えていった。

小回りがきき、スピーディーな対応も顧客を増やす一因だった。

「治具&機械のプロフェッショナル」を自認し、様々な専用治具や治具設備の設計から製造、

組み付け、据え付けまで行っている。

                   (以下略)



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デル株式会社



搬送能力3倍、価格30%安のリフト

2012-11-01 23:47:25 | 視点
 第一施設工業株式会社(福岡県粕屋郡新宮町)が一般物流世界で役に立つリフトを開発した。

同社は搬送装置の開発、近年は特にクリーンルーム内で稼働する搬送装置の開発で有名。

 リエゾン九州のHP内の「九州の技術」内に下記紹介記事

  「クリーンルーム内で稼働する非接触搬送装置の開発で大いに注目を集める

  「下請けの悲哀を脱し、メーカーを目指した男」

 今回、開発した新製品の情報は以下の通りだ。

搬送能力は従来リフトの3倍

価格は約30%安

 という画期的な新製品。

 製品内容は下記動画を

  動画http://www.daiichi-shisetsu.co.jp/movie/121011sl.html

 食品製造メーカー、薬品、水物(牛乳)など、農協関連等に喜ばれそうだ。




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