栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

車の燃費が約20%アップ、オイル交換4倍長持ち

2013-08-30 11:53:47 | 視点
 ガソリン価格の高騰が続いている--。
資源エネルギー庁によれば、8月に入りレギュラーガソリンの全国平均価格は1リットル当たり160円超になっている。
2008年10月以来、4年10か月ぶりの高値。
「アベノミクス」効果(?)で多少上向きになりつつある経済も、このところのガソリン価格高騰で帳消し。
業界によってはマイナスになっているところもあるだろう。

営業で車を使う企業、運送関係に人気

 最も打撃を受けているのが運送関係。ついで営業車が多い企業ではないか。
とにかく車を走らせなければ仕事にならないところは直接響く。
原材料費の高騰と比べるとガソリン価格の高騰は価格に転嫁しにくい。
特に間接経費に類するところでは。

 食品系メーカーなどは秋以降の商品出荷分から値上げを表明しているが、逆に大手スーパーは
数100品目前後の値下げ・価格据え置きを行っている。
小売店側がその分のコストを負担するならなんの問題もないだろうが、そこは力関係がものをいう世界。
どこかに直接か分散するかは別にして、なんらかの形で肩代わりさせられでもすれば、
それこそ泣きっ面に蜂だ。

 かといって車を使わないわけにもいかないし、エコ運転に努めるといっても限度がある。
特に夏場はエアコンを使うから、その分燃費は悪くなる。
おまけに今年は猛暑が長い。
出るのは溜め息と汗と出費ばかり。
こんな状況から少しでも脱却したい、と願っているのはいずこも同じだろう。

 そこでいま人気なのが(株)トライボロジー(福岡市)が開発・製造・販売している
エンジンオイル「トリボレス」(製法特許)。
従来のオイルから「トリボレス」に替えて「燃費が平均20%向上した」という声が同社に多数寄せられている。
これだけでも大いに助かる話だが、さらにオイルが4倍長持ち。
つまり、従来5,000km毎に行っていたオイル交換が2万km毎でよくなるのだから、この上ない省エネ商品だ。

       (略)

ディーゼル車は排ガスの黒煙減少

 なぜ、燃費が向上するのか。使えるのはガソリン車のみか、それともディーゼル車にも同じものが使えるのか。

       (略)

製法特許取得製品「トリボレス」

 平島氏がこのオイルを取り扱い始めてすでに25年以上になる。その辺りの詳しい内容と開発のいきさつは、
リエゾン九州のHP内の「九州の頑張る企業」という項目に「燃費を改善するエコオイル・大魔神で
注目されるトライボロジー」と題して詳しく紹介しているので、そちらを一読していただきたい。
 (http://www.liaison-q .com/company/tribology.html


産業機械、農業機械分野でも効力発揮

       (略)


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「医者の不養生」で信頼されるのか。

2013-08-19 11:55:11 | 視点
 医者の不養生、という言葉がある--。
意味はいまさら説明するまでもないだろうから省くが、こうした例は結構多い。
ある時など医師自身がそう言うのを耳にした。
「あいつはヤブではないが、タバコを吸うからな。そんな医師から健康がどうの、肺ガンがどうのと言われても、信用できないだろう。ああいうのを医者の不養生と言うのだ」と。
至極ごもっとも。

 公と私、内と外は別、という言い訳は通じない世の中になってきた。
ついでに言えば「上半身と下半身は別人格」ということさえ指弾される世の中になってきた。
プライベートな趣味の世界(性癖)のことまでとやかく言われるのもどうかと思うが、そこに金や権力を介在させるから、随分後になって相手から暴露されることになる。

 「ジコチュー(自己虫)」という言葉が流行ったのは2000年。
いまやすっかり定着した感がある(定着してもらうと困る。むしろ死語になって欲しいのだが)この「虫」、
繁殖力が非常に強いと見え、死滅するどころかあらゆる所で増殖しているから手に負えない。

 中でも問題は喫煙。
医療関係や、環境関係の仕事に従事、あるいは環境保護を訴えている人間、カエルや小さな動物観察・保護を訴えている人間ほど閉鎖空間で喫煙するのはおかしい



  (以下略)



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岡山弁は「ぼっこーきょーてー」。

2013-08-10 10:32:04 | 視点
 暑中お見舞い申し上げます。

 立秋(今年は8月7日)を過ぎると「残暑」になるので、本来は「残暑見舞い」と言われますが、
私はこの説には従わず月遅れの盆が過ぎるまでは「暑中」で通しています。
月遅れ盆の頃になると朝夕の風や雲に小さな秋の訪れを感じるようになるからです。

 それにしても暑い! 残暑どころか、猛暑という表現の方がピッタリ来ます。
年々日本は暑くなっているような気がしますね。
九州地方はもう完全に亜熱帯気候。そういう声を数年前から頻繁に耳にするようになりました。
 冷房嫌いの私も年々冷房を入れる回数が増えだしました。
決して年齢のせいだけではないと思っていますが、果たしてどうでしょう。
それでもまだ冷房を入れて寝たことはありません。

 日中の気温が40度近くになると、もう脳みそは沸騰状態。
まともに物を考える力はなくなりますね。
そんな時にタイミングよく、岡山の中原鉄工・中原成始郎社長から面白いメールが届いたので、
それを紹介することにします。
 方言に関する話です。

> 岡山県には、3ないし4類型の方言が存在するとのことです。
> パターンは 備前 備中 美作 各地だそうで 命令形でいうと以下になるそ
> うです
>  せられー  しねー しんちゃい しんさい
>  こられー  きねー きんちゃい きんさい けー

 岡山地方の方言(便宜上、岡山弁と表記)に接したことがない人にはチンプンカンプン、
なんのことやらさっぱり分からないでしょうね。
かく言う私も18歳までしか美作弁に接してなく、以後は美作弁もほとんど使ったことがない
デラシネですから、感覚的にしか分かりまんが、これに関しては大体分かります。
 上段は「しなさい」、下段は「来なさい」という意味の命令形で、備前、備中、美作地方で、
このように言い方が変わるということでしょう。

 次は面白い岡山弁の使い方が紹介されていましたが、皆さん、意味が分かりますか。

> ☆ バアチャン ハヨー シネー
> ☆ ケイコ コケー ケー ココ ココ
> ☆ ホットカレー 
> ☆ キクカワレー

 これを見て(聞いて)、岡山県人は恐ろしい奴だな、と思わないで下さいね。
平気で婆さんに「早く死ね」と言っているではないか、ですって。

 いやいや、「はよー、しね」というのは「早く、して」。つまり「婆ちゃん、早くしなさい」という意味です。
 これ、博多弁だと「はよーせんと」「はよーせんね」と言うんですかね。

 2番目の例は鶏の鳴き声ではありませんよ。
漢字で書けば「景子、こけえ来え。ここ、ここ」となります。
 ケイコという、恐らく娘さんの名を呼び、電車の中かどこかで、隣の席を指し、
「ここに来い、ここに」と言っている情景が目に浮かびます。

 3番目の「ホットカレー」はカレーライスの種類、じゃなかった。「ほっときなさい」という意味。
 最後のは漢字で書けば「菊、買われー」。「菊を買って行きませんか」「菊を買って下さい」という意味でしょう。
 動詞の最後に付ける「れー」は命令形? それとも丁寧な言い回し?
その辺は門外漢でよく分かりませんが、方言には昔のみやび言葉が残っているように感じます。
 松山の「おいでる」(在宅という意味での「いらっしゃる?」、
あるいはこちらに「来る」という丁寧語の「お出でになる」)なんかもいい言葉ですね。

 岡山といえば桃太郎伝説が有名。
だからというわけではないでしょうが、岡山弁ではイヌとサルは同じことです。
だからといって犬のことを猿と呼んでいるわけではありませんよ。
もし、そうだったら桃太郎の家来の見分けが付かないことになりますから。

 「イヌ」は漢字で書けば「去ぬ」で、これは「去る(サル)」と同意語です。
この「去ぬ」という言い方は岡山に限らず各地でまだ使われているはずです。
非常に古くから使われている古語の一つです。
 たしか博多弁でも使われてなかったですかね。

 最後に博多弁の特徴を。
他所から来た人(私もその一人でしたが)には意味不明な繰り返し語が多いですね。
九州地方の言葉はもともと分かりにくい上に同じ語を繰り返すものだから、最初はバカにされたような気になります。

「スースースー」
「トットット」
 と聞いて分かりますか。

 最初のは「風が吹いてスースーする」というような時に使います。
次のは「取っている」「取り置きしている」という意味でしょう。最後の「と」は接尾語だと思います。

 この種の話題は全国各地にあり、地元で受ける自虐ネタですね。
他地域の人間にとっては面白くもなんともない話で、特に文字にすると余計面白くなくなりました。
やはりこういうのは方言丸出しで語るところに面白さがあるのでしょうね。






「一人称表記をどうするか」に関連し、ホンダの社内呼称について

2013-08-05 06:31:51 | 視点
読者の皆様、猛暑お見舞い申し上げます。

 連日の暑さを感じるのは歳のせいばかりではないと思いたいのですが・・・。
さて、今回は「栗野的視点(No.451):一人称の表記をどうするか。」に対して読者
から届いたメールをお届けします。

> いつも貴重な情報を有り難うございます。
> 今回の一人称の表記はとても興味があるテーマです。
> まず、記憶にあるのはホンダに転職したときに、まだ20代前半の若造でしたが、
> 前の会社では上司から君付けで呼ばれていましたが、ホンダでは課長からもさん
> 付けで呼ばれました。
> 自分も一人前の人間として扱われているのかなと、何だか気持ちが良い思いをし
> たことを思い出します。
> それ以来私も管理職になってからも、若い部下でもさん付けで呼ぶようにしまし
> た。

 ホンダの「さん付け」は有名ですね。
昔、宮崎のホンダロックを取材した時に、この話も聞きましたし、皆さんそう呼ん
でいました。

 もう1点、たしか「経営理念」だったかと思いますが、「私たちは」で始まって
いるのを見て感心した記憶があります。
社是・社訓・理念の類は殆どの企業で「我が社は」で始まっていますが、ホンダグ
ループは会社ではなく、そこで働く人を主役にしているというのがよく表れていて、
感心しました。

> それと、最近一人称で困っていることは、私は個人事業を営んでいますが、社用
> の文章で自分のことを何と書いたら適切なのかということです。
> 私・当方・当所・当社いろいろあるようですが、私は私又は当方です。

 それでいいと思います。

> 中には法人でもないのに当社と書く人もいるようですが、これも全くダメと言う
> こともないようです。
> 何と表記するのが適切なのでしょうか?

 法人組織でなくても身内以外の社員を雇用している所もありますし、何人も社員
がいる所もありますから、ここはあまり厳密に考えなくてもいいのかと。
当方、当社あたりで問題ないように思います。



ホンダ イノベーションの神髄――独創的な製品はこうつくる
小林 三郎(元・ホンダ経営企画部長)
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