「栗野的視点」の読者の皆様、日頃お世話になっている皆様、リエゾン九州で出会えた皆様、お忙しくて今年お会いすることができなかった皆様、1年ありがとうございました。
今年後半はアメリカ発の「津波」に襲われ、世界的に厳しい年の瀬を迎えましたが、悪いことばかりでもないようです。
逆境にも負けずに頑張っていらっしゃる人もいますし、心温まるような動きもありました。こうした小さな「希望の光」を紹介したいと思います。
例年、その年を表す言葉(のつもり)を書いて年賀状を出していましたが、今回は紙メディアを廃し、「栗野的視点」を年末年始にお送りすることで代えたいと思います。
新自由主義的経済下の「勝ち組」総崩れ
アメリカのサブプライムローンに端を発した金融不安は瞬く間に世界に広がり、不動産、銀行、証券、自動車、半導体と次々に巻き込み、不況の嵐が国内に吹き荒れ、いまだ収まる気配はないが、新自由主義経済下で「勝ち組」と称された企業ほど「津波」の直接被害を受けたのが特徴だ。
「津波」が大きかっただけに、その他の分野も余波による大きな被害を受け、そのことが景気の悪化をさらに大きくしたといえる。
いつの時代でもそうだが、災害に遭遇した時に人が取る態度は2つに分かれる。
1つはまず自分が助かろうと逃げる人で、もう1つは自分より弱い人(女性、子供、老人)を助けようとする人である。後者は被災後のボランティア活動という形などで現れる。
今回はこの2つの動きが際立った。
「勝ち組」と称された企業ほど雇用調整という名の下に派遣社員、期間従業員など非正規社員に対する突然の、容赦ない削減(契約途中での雇用打ち切り)を行い、そのことが事態をより深刻にさせた。
麻生福岡県知事が25日の定例会見で次のように怒りをぶつけた。
「中小企業の皆さんは一生懸命、雇用を維持しているが、大企業はどんどん人員整理をしている。企業の大きな社会的役割は雇用維持だということをよく考えてもらいたい」
さらに「内部留保があるということも十分考えてほしい」と、この人にしては随分まともな感覚で苦言を呈したが、まさにその通り。今回の知事の発言を全面的に支持する。
一体、企業の社会的使命はどこに行ったのか。
今年後半はアメリカ発の「津波」に襲われ、世界的に厳しい年の瀬を迎えましたが、悪いことばかりでもないようです。
逆境にも負けずに頑張っていらっしゃる人もいますし、心温まるような動きもありました。こうした小さな「希望の光」を紹介したいと思います。
例年、その年を表す言葉(のつもり)を書いて年賀状を出していましたが、今回は紙メディアを廃し、「栗野的視点」を年末年始にお送りすることで代えたいと思います。
新自由主義的経済下の「勝ち組」総崩れ
アメリカのサブプライムローンに端を発した金融不安は瞬く間に世界に広がり、不動産、銀行、証券、自動車、半導体と次々に巻き込み、不況の嵐が国内に吹き荒れ、いまだ収まる気配はないが、新自由主義経済下で「勝ち組」と称された企業ほど「津波」の直接被害を受けたのが特徴だ。
「津波」が大きかっただけに、その他の分野も余波による大きな被害を受け、そのことが景気の悪化をさらに大きくしたといえる。
いつの時代でもそうだが、災害に遭遇した時に人が取る態度は2つに分かれる。
1つはまず自分が助かろうと逃げる人で、もう1つは自分より弱い人(女性、子供、老人)を助けようとする人である。後者は被災後のボランティア活動という形などで現れる。
今回はこの2つの動きが際立った。
「勝ち組」と称された企業ほど雇用調整という名の下に派遣社員、期間従業員など非正規社員に対する突然の、容赦ない削減(契約途中での雇用打ち切り)を行い、そのことが事態をより深刻にさせた。
麻生福岡県知事が25日の定例会見で次のように怒りをぶつけた。
「中小企業の皆さんは一生懸命、雇用を維持しているが、大企業はどんどん人員整理をしている。企業の大きな社会的役割は雇用維持だということをよく考えてもらいたい」
さらに「内部留保があるということも十分考えてほしい」と、この人にしては随分まともな感覚で苦言を呈したが、まさにその通り。今回の知事の発言を全面的に支持する。
一体、企業の社会的使命はどこに行ったのか。