毎日のように個人情報漏洩が報じられています。
情報漏洩といえば一昔前ならスパイ(産業スパイを含め)に関したものと決まってい
ました。
ところがデジタル時代になり、個人情報はすべてどこかで記録され、持ち出し・加工
がしやすくなりました。
例えばカードを作ればどこからともなくすぐダイレクトメールが届くし、
同窓会名簿からと思しき電話もかかってきます。
街を歩けばあちこちに監視カメラが設置されて、誰がいつ、どこで、何をしていたの
かが全て記録されています。
「マイノリティレポート」は映画の世界だけでなく、現実に起きていることです。
もっと怖いのは、あなたのパソコンの中身までも見られているということです。
その結果、あなたの趣味・嗜好はもちろん、仕事の内容、銀行のキャッシュカードや
クレジットカードの暗証番号まで、すべてが知られているのです。
そんなバカなとお思いでしょうが、アマゾンで書籍を注文したり、ネットでどこか
のアンケートに答えたりすれば、すぐにあなたが読みたい本の紹介や欲しいもの、興
味を引くものの案内が届くはずです。
このお節介なサービスを喜ぶか迷惑と考えるかは個人によって違いますが、個人情
報が記録されているという事実は同じです。
個人情報の記録、漏洩といっても、あなた個人の趣味嗜好や性癖が多少知られたか
らといって大した問題ではありません。
えっ、性癖までは知られたくない! それはそうですね。誰しも個人の密かな楽し
みまで公にはされたくないはずです。
そう思うならあなたのパソコンの中身が流出しないように注意してください。
個人的な問題はさておき、経営者にとって重要なのは顧客情報や会社の重要な情報
が漏洩し、ネット上で不特定多数の人に自由に、いつでも、いつまでも見られ続ける
ことです。
個人情報を流出させた場合、個人情報保護法で罰せられるのはもちろんですが、中
小企業にとってもっと深刻なのは顧客を失うことでしょう。それは即倒産に繋がりま
す。
情報漏洩に共通したパターンはWinny(ウィニー)ソフトを使っていることです。
もちろん会社でウィニーを使うことはないでしょうが、個人のパソコンに入っていた
り、いつの間にか紛れ込んでいることです。
仕事のデータを家に持ち帰らないようにすればいいのでうが、中小企業の場合そう
はいかないでしょう。
あるいは個人のパソコンを会社でも家でも使っている人も多いでしょう。
もしかするとあなたのパソコンに知らないうちにウィニーがインスツールされてお
り、そして知らない間にウィニーに感染して情報流出をするウィルスソフトがパソコ
ンに入っているかもしれません。
そうした事態を防ぐためにすぐあなた自身のパソコンを、そして全社員のパソコン
をチェックしてみてください。
以下にウィニー、ウィニーを悪用して情報漏洩をするAntinny(アンティニー)の検索・駆除方法を記したサイト情報を紹介しておきます。
いずれのソフトも無料で提供されています。
★シマンテック、ファイル共有ソフト「Winny」の検出ツールを無償公開
http://www.symantec.com/region/jp/winny/
上記サイトの下の方に「Winny 検索ツールの配布」「W32.Antinny 駆除ツールの配
布」があります。そこからツールをダウンロードして下さい。
★トレンドマイクロ Winny悪用ウイルス専用駆除ツール
http://www.trendmicro.com/jp/support/Fix_VirusOnWinny.htm
★ファイル共有ソフト「Winny」を強制的に自動終了させる常駐ソフト
http://www.forest.impress.co.jp/article/2006/03/22/okiniiri.html