栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

崩壊するニッポン(1)~連鎖していくヒューマンハザード

2014-09-21 21:30:17 | 視点
 ここ数年、世界規模で異常気象が続いている。
気象の異常は地球環境の異常(変化)であり、地球を取り巻く環境の異常は太陽系、ひいては宇宙の変化ではないか、
と考えていると、近年、地磁気の逆転現象が起きつつあるらしい。
 地磁気の逆転とはN極とS極が入れ替わることで、北極と南極の磁場が逆転するというのだから驚く。
しかし、この現象はそう珍しいことではないらしく、定期的に起こっていると聞けばますますビックリ。
定期的と言っても100万年に1.5回の割合で起き、過去360万年の間に11回も起きているとのこと。
そして、地球はいま(といっても1年、10年の単位ではないが)、その逆転期に向かって動いているらしい。

 地球の磁場逆転は非常にゆっくりしたスピード(人間にとってはという意味で、地球時間ではかなり速い速度)だが、
太陽でも同じく磁場逆転現象が起きており、こちらは11年周期と速い。
 太陽の磁場は本来なら昨年か今年、北極と南極の磁場が入れ替わっているはずだ。
ところが、北極の磁場は1年以上も前に逆転しているにもかかわらず、南極の磁場はまだそのまま。
ということは、現在、北極と南極が同じ磁場になっているというわけだ。
ただ、近いうちに(1-2か月)太陽の南極の磁場も反転すると言われているから、そうなれば磁極が反転しただけで済むが、
このまま同極状態が続けばどうなるのか。

 問題はこうした状況が地球環境にどのような影響を与えているのか、いないのか。
その影響は自然界だけにとどまるものなのか、それとも人類にもなんらかの影響を与えるものなのかどうかだ。

 さて話は変わるが、この頃、日本人が変。ひと言で言えば、モラルハザードが起きている。
数え上げればきりがないが、犯罪を見ていくといくつかのパターンに分けることができそうだ。

1.性衝動を抑えられない

    (中 略)

2.「リアル」と現実の違いに気づかない

    (中 略)

3.退行する大人、低年齢化する日本人

 女子とは女の子のことであり、それは大人の女性を意味する言葉ではない。ガールも同様だ。
それなのに、いい大人の女性が「○○女子」「○○ガール」と呼ばれて嬉々としている。
欧米では大人の女性に「○○ガール」と言えば怒られる。相手をバカにした言葉だからだ。

 ところで、人は何歳になると不惑の境地に達するのだろうか。
「三十にして立つ、四十にして惑わず」と言ったのは孔子だが、
いまの40歳は不惑どころか迷いの真っ只中にいるように見える。

    (中 略)

4.他力頼みの未成熟型成人

    (中 略)

5.生命が物化する

    (中 略)


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日本から四季が消えていく

2014-09-10 22:49:22 | 視点
「暦の上では」って何

 最近、夏が短くなった。夏が消えた、と言ってもいいかもしれない。

今年など梅雨明け発表はあったが、その直後から雨が降り続き、ず~と梅雨状態。

梅雨前線は日本列島に居座ったままで、これを梅雨前線と呼び続けるか、

それとも秋雨前線と呼び方を変えるか、気象予報士も迷っているようだ。

 ともあれ夏が来た実感がないのに「残暑見舞い」だけは8月上旬に来る。

8月上旬といえば梅雨が明けたかどうかという頃で、これから夏本番、夏真っ盛りという季節。

それなのに、もう残暑? とどうにも合点がいかない。

 合点がいかないといえば、メディアでは必ず「暦の上では」と枕詞を付けて

「今日から秋」「明日からは残暑見舞いになりますね」などと言う。

こういう断りを入れないとおかしい、実感、実態と合わないということだろう。

合わないなら合わせればいいようなものだが、なぜか実態に合わせようとしない。

 ところで「暦の上では」という暦とは・・・・


   (以 下 略)

日本から四季が消える

   (以 下 略)



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グローバル化が招いた食の危険~上海福喜食品の期限切れ食肉問題(1)~(5)

2014-09-03 17:26:45 | 視点
 食の安全・安心はどこへ行った! そう感じさせる出来事が近年相次いでいるが、深刻度では中国・上海福喜食品の期限切れ食肉販売事件がトップだろう。
 問題はなぜ、このようなことが行われたのか。上海福喜食品の鶏肉だけが問題で、ほかは問題ないのか。影響は日本マクドナルドとファミリーマートだけなのか。問題の背景はどこにあるのか。今後、類似した事件が起きる可能性はあるのかどうかーー。

中国で常態化している食の汚染

 数日前、中国の知人人から「福岡に戻ってきました」と、スカイプでメッセージが届いた。この5-6年連絡が取れず心配していたが、ビジネスは順調のようだった。北京に住みながら、福岡にも住居と事務所を構え、中国と日本を行き来しているから、そこそこ稼いでいるのだろう。
 会うといきなり「痩せましたね」と言われたが、彼も一時よりは少し痩せて見えた。健康に留意しだしたのだろう。「日本の生活が一番いいですよ。食べるものが安心できる。中国ではなにが入っているか分からないから不安」と言う。
 最近、インターネットのショッピングモールに出店し、日本製品を中国で販売しているようだが、これが結構人気らしい。話を聞くと中国の若者の間でも自然志向、安全意識が高まっているらしい。
 そうした中で起きた上海福喜食品の腐敗鶏肉混入事件は中国内でも大きく取り上げられ、問題にされているようだ。

 この事件を報じるニュースをTVで最初に見た時、よくビデオ撮影できたものだなと感心した。まさかビデオを回していることを知りながら、床に落ちている食肉を混ぜたり、期限切れし変色している食肉を堂々と混入したわけではないだろうと思うが、隠し撮りにしてもよく映像に収めることができたものだ。
 潜入取材は2か月間に及んだらしいが、中国メディアのジャーナリスト精神にまず感心した。


問題は上海福喜食品だけではない

 それにしても、近年、中国における食の汚染問題はあまりにも多く、かつ深刻だ。以下に主なものを列挙してみる。
 2003年、中国茶からDDTが検出
 2004年、成都市や四川省で作られた漬物から残留農薬が検出。
 2007年5月、中国製原料の中に有害物質メラミンが見つかり、米国でドッグフードとキャットフードが自主回収。
 2007年12月-2008年1月、中国製冷凍ギョーザ中毒事件
 2008年7月、メラミン入り粉ミルクを飲み、乳幼児が6人死亡。
 2010年、下水道の汚水を精製した油を食用油として中国の飲食店で多数使用されていたことが発覚。
 2011年2月、
 2011年3月、重慶市のウォルマート・ストアーズ店舗で期限切れの食肉が販売されていた。
 2012年12月、ケンタッキー・フライド・チキンとマクドナルドに供給されていた鶏肉から過剰な抗生物質が検出。
 2013年3月、上海市の主要水源の1つで豚の死骸約1万6000頭が見つかる。
 2013年5月、ネズミ等の肉を羊肉と偽装販売していた犯罪組織を公安当局が摘発。
 2014年1月、ウォルマートの中国事業で、商品のロバ肉製品にキツネ肉が混入していたことが発覚し、自主回収。

 こう見てくると問題はほぼ中国全土に広がっていることが分かる。

これでは鶏肉に限らず広く中国製食材の安全性を疑わざるをえない。

マックとファミマの2社だけか

         (略)

安全安心な食はどこにもない

 上海福喜食品はアメリカの食品卸売会社OSIグループ(世界各地に工場を持つ世界最大の食品卸売会社)の企業、つまりOSIの中国法人企業である。

平たく言えば米系企業の中国工場が起こした食肉汚染問題。

同グループの工場はHACCP(ハセップまたはハサップ)の認証を取得している

         (略)

中国特有の問題か?

 上海福喜食品が起こした問題はOSIグループの他の工場でも起きている、とニューズウィークが記者の署名入り記事で報じている。(2014年8月5日号掲載)

         (略)

背景にコスト優先圧力

 HACCPの衛生管理方法まで実施している工場が、なぜマニュアル通りに廃棄しなかったのか

         (略)

グローバル化が招いた結果

 グローバル資本主義とは世界規模での搾取経済にほかならない。安い労働力を求め、その地で生産し、豊かな国の消費者に供給する。

         (略)



 本稿は8月10日に「まぐまぐ」から配信したものです。
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