栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

岡山県北の街、津山周辺をステンレスの一大加工基地にしようとしている池田精工

2009-03-27 23:21:09 | 視点
 「このエリアをステンレスの一大加工基地にしたいんです」
 池田精工(株)の社長、池田晃の口調が一段と熱を帯びた。
「このエリア」とは岡山県北の津山市一帯のことである。
かつての城下町という以外にさしたる産業集積もなかった山あいの街、津山市をステンレスの加工基地にしたいと池田が考えたのは、まだ元号が平成に変わる前の昭和の時代。会社を設立して10年経った頃ではなかったろうか。その頃は朧気にそうなるといいなという感じだった、と笑う。

 ところが、その想いは平成9年に「津山ステンレスネット」という形で実現する。
 互いに加工工程は異なるがステンレス加工技術を誇る8社が集まり、共同受注グループを結成したのだ。つやま新産業開発推進機構、津山工業高等専門学校、岡山県産業振興財団と連携し、ステンレス加工に関する技術やビジネス情報の交換、技術者の育成などを目的に活動している。

 「子供の頃から歯車の一部になるより会社を興したいという気持ちは強かった」という池田が帰郷して創業したのが昭和47年。仕事先を確保して独立したわけでも、仕事の明確な当てがあったわけでもなかったが、自ら「楽天的な性格」というように、「なんとかなるだろう」ぐらいに考えて起業したようだ。

 というのも、当時、ステンレス配管製品の専門メーカー、オーエヌ工業の津山工場がすでに稼働しており、うまく行けばそこの仕事でもできるのではないかと漠然と考えていたからである。

 ともあれ創業した時は旋盤1台。津山工業高校の卒業とはいうものの、会社員時代は「工程管理や営業中心で、技能者ではなかった」から、自分で本格的に旋盤の操作をしだしたのは創業してから、と笑う。

 だが、頼まれればなんでもこなした。もともと器用で工夫好きだったから、「もうできたのか」と相手がビックリするぐらい仕事が速くて喜ばれた。

  記事全文は「九州・岡山の技術」で






奇妙な凪状態が続く国会

2009-03-16 11:05:24 | 視点
 わ~、きれい。
子供が見つめる目線の先にあるのは満開のオオカンザクラ、
ではなく、大寒桜の花吹雪。

 文字から連想されるように本当は寒い状態なのに、
なぜか静かな国会。
 すでに花見の時期は過ぎ、風が吹けば枝から剥がれ落ち、
一斉に花散るはずなのに、風も吹かねば、枯れ落ちもせず。
妙に静かな均衡を保っているこの国の国会。

 それまで吹いていた風が止んだのは
西松建設の違法献金問題が持ち上がったから。
 なんといっても民主党は風頼みの政党だけに、風が止むと弱い。
風を防ぐこともできなければ、自ら風を起こすこともできない。
 ひたすら逆風がやむのをじっと待つしかないとは
なんとも能がない話だ。

 今回の問題、道義的な問題とか倫理を別にすれば小沢代表の言っていることに分がある。
「いきなり秘書逮捕云々」という部分だ。
そこになんらかの検察バックの動きを感じ取ってもおかしくはない。
だが、そこを正面突いて言えないところに民主党のひ弱さがある。

 なにより問題なのは政権構想を打ち出せないことだ。
民主党政権が目前になりながら、オバマ現象のように
世論の風がいまひとつ民主党支持への雪崩現象を起こさないのは
民主党が一向に政権奪取後の構想を明確に打ち出さないからだ。
民主党が政権を取るとどうなるのだ。
こんなあやふやな思いを国民が抱いたままでいる限り、
民主党政権への支持は広がらない。
そのことには気付くべきだ。



花粉の悩みに貼るだけケア。眠くならず、気分もスッキリ!
花粉レスキューバン2

トップセールスマンの販売極意を盗め。

2009-03-10 11:15:22 | 視点
 不況で世の中人員整理ばかりと思ったら大間違いで、むしろ営業職は重宝される。
作ったモノは売れなくては意味ないし、売れなければ作りたくても作ることさえもできないのだ。
 結局、不況になればいままで以上にセールスが重宝されることになる。
といっても営業職や販売職などのセールス一般が重宝されるわけではない。
数字を上げるセールスが重宝されるだけで、結果を残せないセールス、彼らは往々にして売れないことを景気のせいにしたがるが、こういう人間はいつでも(営業に限らずどんなセクションにいても)自分の成績が悪い理由を自分自身ではなく他のせいにして言い訳をしているが、そういう人は重宝されるどころか真っ先にリストラの対象にされる。

 では、重宝されるセールスになるにはどうすればいいのか。
一番簡単なのはトップセールスマン(ウーマン)と言われる人達のやり方を盗むことだ。

「学ぶは真似ぶから始めよ」という言葉がある。
 まず真似ること、その人のやり方を盗むことだ。
最初は猿まねでいい。続けているうちに自分のものになっていく。

 では、トップセールスマンといわれる人達はどのようなやり方をしているのか。
例えばBMWを全国1売っているトップセールスマンはTVの取材で「車を売らない」と言っていた。
 車のセールスマンが車を売らずに何を売るのだと不思議に思うが、トヨタ自動車のトップセールスマンも「車を売っていない」と言っていた。

 彼らに共通しているのは・・・・続きはこちら





顧客満足度をアップするサービス「大入繁盛」

2009-03-03 17:33:17 | 視点
 市場が拡大期の戦略戦術と、縮小期のそれは明らかに違うはず。

にもかかわらず、同じやり方でやったが故に失敗した企業のなんと多いことか。

しかし、このことはあまりよく理解されていないように思う。

 市場拡大期、例えばバブル期のような時には新規顧客の獲得の方にウェイトが

置かれるが、市場縮小期、つまり現在のような不況期には既存顧客をいかに

大事にし、顧客離れを防ぐかが重視される。

いまは1人の顧客が10人、100人の顧客に匹敵する。

つまり1人の顧客を粗末にすれば、その瞬間に10人~100人の顧客を失うこと

になる。

お客様に満足してもらい、何度もリピートしてもらうにはどうすればいいのか。

今回は「顧客満足度をアップする」方法をIT的に実現したシステム「大入繁盛」

について、(株)出水・コンピュータ・コンサルタントの出水社長に発表してもらう。

         --リエゾン九州3月例会案内--

●日 時:3月19日(木) 19:00 ~ 21:00

◎場 所:天神・正友ビル5F(中央区天神4丁目5-20 tel 092-761-7397)
     日本銀行(昭和通り沿い)の角を浜の方(須崎公園の方)に進む。
     ガーデンパレス、「ほっともっと」を右側に見、
     もう少し進んだ左側のビル。須崎公園前の大通りに出る手前。

●内 容
1.「顧客満足度をアップするサービス”大入繁盛”」について


   発表者:出水・コンピュータ・コンサルタント

●例会参加は誰でも自由です。
参加費用:会員は 1,000円  非会員は 2,000円。