スマートフォン(スマホ)を使いだしてからずっとドコモやauのキャリアでは
なく格安SIMを使っている。今使っているのはy.uモバイルで契約して1年になるが、
実感したのは同社のSIMが自分の使い方には一番ピッタリだということと、
y.uモバイルは太っ腹で利点が多いということ。
最後にたどり着いたy.uモバイル
昨年1月26日のNo.756では「y.uモバイルを勧められない最低3つの理由」と題し
て記事を書いたが、その時に挙げたのは次の点だった。
1.ヤマダ電機グループ(ヤマダ電機、ベスト電器)の店頭で即日加入手続きができない。
2.問い合わせはメールのみで、電話もチャットもなし。
3.最初にU-NEXTへの登録が必要など加入手続きが少し面倒
それから1年使用してみて評価は大きく変わった。冒頭に書いたように私の使い
方にはy.uモバイルがピッタリで、利点も多く、これに勝るところはないことが分かったのだ。
格安SIMを選ぶ時、私が重視しているのは利用料金が安いこと。
安いと言っても内容は色々で、
①初期費用が安い、②毎月のランニングコストが安い、③契約後半年とか1年間だけ安い、
④追加ギガ数料金が安い、⑤5分とか10分かけ放題料金が安いなどと分かれるが、
安さを全面に出してPRしているところには回線速度が遅いところもある。
また高速、低速モードの切り替えがあっても低速モードが使い物にならないところも
あるなど、目先の「安さ」にだけ釣られるのではなく、多方面からチェックし総合
的に判断した方がいい。
過去、フリーテル、マイネオ、BICSIM、iijmio、楽天モバイルなどを使用してきたが
今ひとつピッタリこなかった。
例えばフリーテルは使ったギガ数に応じて料金が毎月変動する段階制で気に入って
いたが、楽天モバイルに吸収され料金システムが変わったので他社に乗り換えた。
BICカメラのBICSIMは「ぎがぞう」というWiFi接続アプリが利用できる点がメリット
だったが街中でWiFiに接続することが多くなく、さほどメリットを感じられなかったので、
最初1年間のBICSIM料金割り引きが終了した時に他社に乗り換えた。
マイネオは「フリータンク」「パケット放題」という独自システムが面白く、
特に定額で使い放題の「パケット放題」が気に入り使っていたが、iijmioが料金を
下げて安くしたので、それに釣られてiijmioに乗り換えたが、実際に使ってみると
ギガ数を消費しない低速モードが使い物にならなかったのと、通常回線も混んで
いて速度が遅かった。
速度の遅さにイライラがつのり精神的によくなかったので半年程で契約を解除した。
その間に「1ギガ未満の使用なら1年間無料ですから」という言葉に釣られ、
楽天モバイルSIMを使った。ただし、この時は乗り換えではなく併用。
そのためスマホを常時2台持ち歩くという不便があった。
それでも楽天モバイルが「1ギガ未満ゼロ円」を止めて有料に値上げしたのを契機に解約。
解約の主理由は電波状態。
繋がらない箇所が多すぎたし、通話品質も悪く、電話相手から「声が割れて聞こえる」
などと指摘されていたので、他社を解約して楽天モバイル1本に絞るのは危険すぎ、
あまり使えない楽天モバイルを躊躇なく解約し、y.uモバイルに1本化した。
y.uモバイル最大のウリは永久不滅ギガ
y.uモバイルの特長であり、最大のウリはその月に使い切らず余ったギガ数が
永久に消滅しないことだ。
他社の場合、使い切らず余ったギガ数は翌月に繰り越すことができるか、
繰り越せるのは翌月までで、それ以降は消滅する。
y.uモバイルのように残ギガ数が永久不滅なところはないので、これは同社独特の
突出したメリットである。
例えば私のように2拠点生活をしていたり、月によって消費するギガ数が
一定せずに上下する人は消費したギガ数分だけ支払う変動制か、余ったギガ数が
永久に消滅しないy.uモバイルの制度は大いに助かる。
私は普通の時は1ギガ未満しか使わないが、インターネット回線がない
実家滞在中はスマホのテザリング接続でPCを使用している。
すると最低でも16ギガは消費してしまう。
格安SIMの多くは3ギガか5ギガを標準にしているが、y.uモバイルは5ギガ
一択で、他社のように契約ギガ数を1ギガとか3ギガ、あるいは10ギガなどと
選べるわけではない。5ギガだけだから契約時に悩まなくてもいい。
月5ギガは多すぎると思っても余ったギガ数はなくなることがないので
貯金しているようなものだ。
もし必要になれば手続きなしで消費することができるのは便利だ。
私の場合だと通常の月は1ギガ未満しか使わないから3か月目には14ギガ
使えることになる。それでもし月末近くに足りなくなれば1~2ギガチャージすればいい。
1ギガのチャージ料は330円と安い。
因みに他社では1ギガ550円のところが多いからy.uモバイルのチャージ料は安いと言える。
1、2ギガ分だけ追加するのもいいが、10ギガまとめてチャージすれば
半額の1650円に割り引かれる。
ところが2021年10月以降さらに安くなり1200円へ値下げされた。
ある月、14ギガで足りなくなったので10ギガまとめてチャージしたが
追加料金は1200円。しかも使い切らなかったギガ数は貯金して永久不滅。
これでネット回線がない場所でのPC使用もスマホのテザリングで残ギガ数を
気にしながら使わずに済み、精神的には随分楽になった。
X'masプレゼント、長期継続利用特典で34ギガ
実は1年前までy.uモバイルを乗り換え先として考えたことがなかった。
たしかにギガ数永久不滅は魅力だったが、毎月の料金は他社に比べてそれほど安くはなかったからだ。
ところが既述したように2021年10月から料金を大幅に下げたため、
コストパフォーマンスが大きくアップし、乗り換え先の有力候補に上がってきた。
y.uモバイルの料金体系はほぼ5ギガ一択と考えていい。
料金は通話SIMで5ギガ未満がそれまでの1,639円から1,070円に、
10分かけ放題は858円から550円に大きく値下げされた。
10分かけ放題料金は850円という格安SIM会社が多く、
同社の550円は最安料金である。
さらに追加の1ギガチャージ料金は330円というのは既述した。
すると月の利用料金は5GB(1,070円)に10分かけ放題(550円)を
付けても1,620円で済む。
低価格で使いやすいマイネオの場合は5GB1,518円+550円(10分かけ放題)=2,068円。
このようにy.uモバイルは永久不滅ギガ数だけでなく、毎月の料金も安く、
私のように月の使用ギガ数が変動する使い方にはピッタリきた上に価格も
安いので使い続けていたが、昨年12月に驚くことがあった。
なんと「クリスマスプレゼント」で24GBチャージされた。
予期せぬプレゼントに太っ腹と感心したが、それだけではなかった。
利用開始から1年になる1月28日に「長期継続利用特典」として
10GBのチャージをするというメールが届いた。
クリスマスプレゼントと長期継続利用特典を合わせると34ギガが無料で貰えたのだ。
盆と正月が一緒に来たという言葉があるが、クリスマスと正月が一緒に来て
プレゼントとお年玉を貰った気分。
もちろん、いずれの場合もギガ数は永久不滅。
ただ、この両企画が毎年実施されるのかどうかは分からないがy.uモバイルの
太っ腹に「こいつは春から縁起がいいや~」と言いたくなる。
y.uモバイルもその辺はもう少しPRしてもいいのではと思ったが、大々的に
打ち出さないところを見ると継続的な企画ではないからか、「ゼロ円」を廃止した
途端に契約解除が相次いだ楽天モバイルの二の舞いのようなことになりたくないからか。
その辺りのことはよく分からないが、いろんな価格、サービスの値上げが相次いで
いるだけに同社のプレゼントに感謝したい。