栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

低年齢化するイイ大人達

2010-12-26 22:11:36 | 視点
 最近、社会が低年齢化してきた。
だからなのかどうか分からないが、いい歳をした大人がバカげたことをよくやっている。
待てよ。そんな大人が増えたから社会が低年齢化してきたのか。
まあ、卵が先か鶏が先か分からないが、両者が相互に関係しているのは間違いないだろう。

 いまや聖職という言葉はなく、聖職は「性職」に変わったということは以前どこかに書いた。
「先生」と呼ばれる人ほど人間としてのバランスが取れてないようだ。
教職にある人達の犯罪も、昔は金銭に関係したことが多かった。
ところが最近は性犯罪に関係するものが激増している。
セクハラどころの話ではない。
買春、強姦を含め、犯罪なら何でもありの状態になっている。
もう職業倫理があるないというレベルではなく、人間としてどうかというレベルである。
まあ、先生の性犯罪は昔からあったのだろうが、いまほどおおぴらではなかっただろうし、それほど数も多くはなかった。
それが通りがかりの女性をナイフで脅し、無理やり思いを果たそうとした「先生」までも現れてきだすと、精神的に未発達、あるいは人格異常という言葉では済まされないものがあるように思う。

 ところで、いい歳をした大人が、といえばクリスマス前後にマスコミを賑わせたあの騒動。
あれは一体なんだ。
ツイッターで相手の名前をあげ、過去の不倫の告発をしたあれ。
不倫は内輪の話、プライバシーに属する話で、それを公の場で明らかにするとは。
それもいい大人の女性が。
「いい大人」といったのは大桃美代子氏が45歳だからだ。
それが20代、大甘で見ても30代の女性がするようなことをしたのだから、大人って一体何歳からだろうと考え込んでしまう。
 個人的な感想を言えば、口が歪んでいる人はどこか心にも歪みがあると思っているので、彼女がこうした行動に出たことを特別に驚きはしないが。それと彼女の行動が理解できるかどうかは別問題で、どう考えたって45歳の分別のある女性がすることではない。
 こう書いて気づいた。
そう分別がある女性ではなかったということだ。

 こういう問題に関してはもう一方の当事者は無視を決め込めば済む話なのだが、こちらも会見したのだから驚きだ。
プライベートな出来事なんだから。
それなのに相手と同じ土俵の上に立ってしまった。
麻木久仁子氏の年齢は48歳。
もう少し大人の対応が取れないのか、と情けない。
 さらに悪いのは言わなくてもいいことを、彼女も同じように言ってしまった。
山路氏の生活をサポートしていたことだ。
仮にそうだったとしても、そんなことは会見で言うべき話しではない。
結局、両者とも女を下げただけだ。

 たしかに最近、日本では「ガール」が増殖している。
山に登る女性は「山ガール」だし、写真を撮る女性は「写ガール」「写真少女」、旅をする女性は「旅ガール」だって。
要は「女性」がいなくなり、少女で成長がストップした女が増えているということだ。
欧米で呼ばれる「レディ」など今の日本には存在しないのだ。

 では、大人の対応をする女性が全くいないのかといえばそうでもない。
演歌歌手の神野美伽氏が作詞家の夫、荒木とよひさ氏との別居が発覚した後、会見で余裕たっぷりに述べている。
「主人の浮気? あります、あります! でも忘れてます。大石内蔵助が討ち入り前、芸者遊びをしたでしょ。それと同じで、大きな仕事の前に夜、お茶屋さんに行くこともあるでしょう。今どき素晴らしい! ええんちゃいます」
 結婚11年目、荒木氏が自宅を出て別居したのが6月。神野氏の会見がこの10月。どうやら荒木氏はお茶屋通いをして遊んでいるらしいが、そのことを芸能レポーターに突っ込まれてもこの対応だ。
因みに神野美伽氏は大桃女子と同じ45歳。
 女子ばかりでなく、ちゃんとした大人の女性もいるんだとホッとした。


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