名古屋・三の丸の大津通にある街路樹、プラタナスの芽吹き前の姿を描きました。
三の丸は愛知県庁舎や名古屋市庁舎、愛知県警本部などのある、いわば名古屋の官庁街。本数が少なく樹齢も若くて、プラタナスとしては大きくもありませんが、1933年(昭和8年)の完成で、国の重要文化財に指定されている名古屋市庁舎本館の時計塔を入れて描きました。
プラタナスは大正年代に全国で植えられた人気の街路樹。名古屋でも都心を貫く広小路通りのシンボル的街路樹だったシダレヤナギを、プラタナスに植え替えたそうです。
しかし、プラタナスは樹勢が強すぎ、葉も大きくて枯れ葉の清掃など管理が大変、などといった理由から各地で他の樹木に取って代わられました。名古屋でも鶴舞公園内にあるプラタナス並木以外に見かけることはあまりなく、三の丸のプラタナスは貴重な存在です。絵は10号です。