リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

2人だけのクリスマスの宴

2020年12月26日 | 日々の風の吹くまま
12月25日(金曜日)。☂☁☂。気温が上がって、予報どおり雨の静かな、静かなクリスマスの朝。サンタクロースは無事に仕事を終えて北極に帰ったのかな。もう少しでホワイトになりそうだったクリスマスの後は、どうやらまたぞろハワイ方面からパイナップル特急の到来らしい。もしかして、コロナのおかげでホリデイシーズンを南国ハワイで過ごせない人たちのために、ハワイの方が来てくれる・・・なんてのはないか。

でも、いつも東部のオンタリオやケベックからRVを駆ってフロリダやアリゾナに避寒に行く「スノーバード」と呼ばれるリタイア組が、この冬はコロナのおかげでアメリカとの国境が閉鎖されているので、それじゃあと国内で西に向かってRVを走らせているという話。マニトバやサスカチュワン、アルバータは厳寒の地だから、スノーバードが目指しているのは当然のごとく温暖な西海岸。バンクーバー島のビクトリアから北のナナイモやパークスヴィルのあたりまでの海峡沿いはずっと昔から「リタイアしたら住みたいところ」のナンバーワン。でもさあ、せっかくBC州では7日平均のコロナ感染者数を示すラインが下向きになって、ボニー先生もピークを過ぎたと言うところまで来たのに、第1波に続いて第2波でも猛威を振るっているオンタリオやケベック、ロッキー山脈のすぐ向こうで第2波が来てからケベックと肩を並べる勢いのアルバータからぞろぞろ来て欲しくない感じ。開拓時代に新天地を目指した幌馬車隊じゃあるまいし・・・。

でも、今日はクリスマス。もうちょっと広い心持になって、ご馳走を作ろうっと。我が家のクリスマスの宴(と言っても、もう長いことカレシと2人だけ)の定番は鴨のもも肉のコンフィ。昔は習慣に従って、朝から5、6キロもある大きな七面鳥と格闘して、1日がかりで焼き上げたものだけど、2人だけだからその後がタイヘン。それで、七面鳥より小さい鴨をジュリアチャイルドの本を見ながら丸ごと焼いてみて、七面鳥よりもずっと味が濃くておいしいじゃん!ということになり、油脂の中に沈めて低温のオーブンで調理する「コンフィ」のレシピを見つけ、スーパーに(ケベック産の)冷凍の鴨の骨付きもも肉がお目見えして、ときには冷凍の鴨の脂も並ぶようになってから、いたって簡単な「鴨のもも肉コンフィ」が我が家のクリスマス料理として定着。

鴨の脂が買えなくても、切り取ったよけいな皮を冷凍しておいて、まとまったら脂を煮出して、冷めて表面に固まった脂をすくったり、料理に使った後で上の方のクリアな部分をすくって冷ましたりして、まとめて冷凍保存しておけばいつでも簡単にコンフィを作れる。ただし、熱で溶けた鴨の脂は「ぎとぎと」という形容詞がぴったりするものは他にないと思うくらいに「こてこて、ぎとぎと」なのが難点。それでも、柔らかな鴨のコンフィには一度はまっちゃうとやめられない。さて、簡単な前菜を用意して、まずはマティニで2人だけのメリークリスマス。