リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

クリスマスの次の日はボクシングデイ

2020年12月27日 | 日々の風の吹くまま
12月26日(土曜日)。☂☁。今日は「ボクシングデイ」の祝日。イギリス発祥なので、今でも祝っているのはイギリスと旧植民地のカナダ、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカなどほんの数ヵ国だけ。なにせ「ボクシング」なんて言うもので、何それ?ってこになるけど、「殴る」のboxじゃなくて、「箱」のbox。大英帝国が栄えたビクトリア女王の時代に、上流階級の家庭でクリスマスの翌日に使用人たちに休みをあげて、家族の元に帰す習慣ができて、そのときにおみやげ?を入れた箱(ボックス)を持たせたので「ボクシングデイ」と呼ばれるようになったという話。

ワタシがカナダに来たばかりの頃は、ボクシングデイは売れ残りのクリスマス用品を(翌年に使うために)激安で買える日だったんだけど、いつの間にかエレクトロニクスやら何やらの在庫一掃セールみたいになって、量販店の外にはまだ真っ暗な早朝から行列ができる盛大な年中行事になり、そのセールもボクシングデイから「ボクシング週間」になり、しまいには寝具やタオルの類などの家庭用品をセールに出す1月の伝統的な「ホワイトセール」を飲み込んでの「ボクシング月間」。とにかく「お得、おとく、オトク」のかけ声は勇ましいけど、とっくに生産終了になった製品が多いから、短期間に使い潰すつもりでないと安もの買いの銭失い。でも、最近のボクシングデイはアメリカの感謝祭翌日の「ブラックフライデイ」(11月末)の熱狂的なセールに押されがち。ま、ブラックフライデイのセールで目いっぱい使ったクレジットカードの請求が来る時期だし、もう一度「安い、安い」に浮かれる余裕がないのかもしれないけどね。

午後になって雨がやんで、薄っすらと日が差して来た頃、Arts Clubのティムから電話。コロナの規制強化でキャンセルになってしまった一人芝居シリーズの3作目『The Twelve Dates of Christmas』のチケットをストリーミングに切り替えたんだけど、なぜかメールで送られて来たリンクからアクセスできなくて、観られなぁ~いと返信したメールに応答したのがチケット窓口部門のティム。みんな休暇を取っている間ひとりでストリーミングの問題の対処に当たっていて、ワタシとはこれで3度目のトライ。Arts Clubのアカウントにはログインできて、デジタルのコンテンツも問題なく観られるのに、ショーのストリーミングだけがダメということで、「どうしてだろうなあ」と思案投げ首。上司にアカウントを作り直してみたらと言われたからと、電話でここをクリックして、あそこをクリックして、「はい、メールアドレスとパスワードを入力して、アクセスできるかやってみて」。やってみたけど、パスワードが間違っていると言うメッセージ。電話の向こうとこっちで2人してため息をつきながら、あれこれ変えてみて試して、どうしても埒が明かないので思い切って別のメールアドレスでやってみたら、おっ、アクセスできたよっ。

ばんざぁ~い、おめでとうとバーチャルのハイタッチ。「難しかったけど、解決できて良かった。何か楽しかったよ」というティム。うん、いつもの癖でやたらとジョークをかましてたワタシ。夜、カレシの英語レッスンが終わるのを待ってアクセスして、カレシも椅子を持って来てワタシの後ろに座って、さあ開演。ライブの感触とはまったく違うけど、芝居は笑わせたり、ほろっとさせたりで、ハッピーエンドの兆しで幕。ああ、早く劇場の椅子に座れる日が来ないかなあ。