リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

マンション管理組合の年次総会で

2019年02月25日 | 日々の風の吹くまま
2月25日(月曜日)。晴れ。ただし、強風注意報発令中。そんなにびゅんびゅん吹いてないけど、日が照っているのに身を切るように冷たい。川から吹き上げる風はもっと冷たそうだったので、坂道ウォークは逆の10番アベニューへ行って、今日は回れ右せずに5番ストリートに足を延ばしたら、うわ、別世界の風景。道路の両側とも歩道と車道の間に車が2台並んで走れるくらい幅広の芝生になっていて、そこに4、5センチの雪が積もったままで、まるで真冬さながら。歩いていて雪目になりそうなくらいまぶしかった。今年は平年より暖かい春になるそうだけど、予報はその春が「いつ」来るのか教えてくれないから、待ち遠しいことには変わりない。早く来い、春!

今夜はマンション管理組合の年次総会で、会場は車で5分ほどの警察学校などがある学院の会議場。エレベーターを待っていたら隣のジャネットが出て来たので、彼女の車で一緒に会場へ。開会は6時半だけど、定足数に達しなければ開会は規定に従って7時になる。高層棟と低層棟を合わせて188戸だから、委任状を出席者を合わせて63戸が定足数になるけど、実際はせいぜい30戸くらい。賃貸に出している不在オーナーが多いし、住んでいるオーナーも英語がわからない人たちも多いし、無関心な人もけっこういるからしょうがない。議事進行役の管理会社の新任担当者は若いけどなかなか好感が持てるな。収支報告があって、新年度予算の説明。管理費の増額についてちょっとだけ討論があって、予算案は賛成多数で可決。

次の管理組合の規約改正は法律によって(各戸1票で)出席者の4分の3の賛成が必要。まずは禁煙条項にマリファナと電子たばこを明記する案の討議で、そこで髪を派手なブルーに染めた若い女性が電子たばこも禁止することに異議を唱え、「自分はロシアから来た。カナダは自由の国ではないのか。有害だと実証されていない電子たばこを禁止するのは人権侵害だ」と熱弁したので、年配者の多い会場には静かな失笑。うんざりした人が投票実施を求める動議を出して、賛成82%で可決。そのとたんにブルーの髪のお姉ちゃんが憤懣やるかたないという態度で会場から飛び出して行ったので、また静かな失笑。

ま、典型的なミレニアル族とみたけど、多数決に基づく民主主義を理解していないのか、曲解しているのか。それにしても、ちょっとばかり(特に自分の)権利意識が過剰じゃないかなあ。

スタンリー劇場20周年おめでとう

2019年02月25日 | 日々の風の吹くまま
2月24日(日曜日)。晴れ時々曇り。今日は坂道ウォークは休み。今夜のArts Clubのスタンリー劇場オープン20周年を祝うディナーパーティでちょっと飲みそうなので、車をニューウェスト駅下の駐車場に置いて、電車を乗り継いでシティホール駅へ行って、そこから会場のレストランまで歩くことにしたからで、駅からブロードウェイ沿いに片道30分のウォーキング。幸い雪も雨も予報にないから、腹ごなしがてら帰りも歩けば合計1時間のウォーキング。

Arts Clubのメインステージになっているスタンリー劇場は1930年にできたバンクーバー市の歴史遺産になっている建物で、映画館だったのが90年代に入って間もなく売りに出され、映画館も閉鎖。その後、正面だけ残して商業施設に建て替える計画が浮上したけど着手されることなく頓挫して「空き家」のままになっていたのを、Arts Clubが3年がかりの資金集めキャンペーンの末に(芸術監督のビルが懐疑的な理事会を説得して)買い取って、買値の2倍の経費をかけて大改修と設備の近代化を実行して、劇場として保存したという経緯がある。映画館だった頃(1977年)にカレシと『スターウォーズ』を見に行ったときはいかにも場末の映画館という感じだったけど、有名だった金箔の装飾も復元されて、華やかなりし頃の雰囲気が伝わって来る。

私たちが再生したスタンリー劇場で初めて観た芝居は2000/2001年のシーズンのしんがりだったアガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』。あれはごたごたの底なし沼を抜け出した頃で、ワタシは仕事を半分に減らして、早期リタイアしたカレシと「2人暮らし」の再構築を図っていたときだった。うん、生の舞台のおもしろさに目覚めたあのときがArts Clubとの付き合いの始まりだったんだ。最初は1シーズンに1本くらいだったのが、2本になり3本になりしているうちに寄付のキャンペーンに応じるようになり、その流れで内輪の「芸術監督サークル(ADC)」に入ったのが数年前。それ以来チケットを取り忘れて観たいものを見逃すこともなくなって、1シーズン15本を「制覇」したりして、これまで観た芝居はArts Clubだけで106本。

Arts Clubとの出会いの最大の贈り物はADCの集まりを通して友だちがたくさんできたこと。ガリガリと仕事をして来たからそういうサークルに入れるようになったんだとしたら、リタイアまで30年近くがんばった甲斐があったということで、演劇関係の交流はそのご褒美なのかもね。