リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

人間、楽しみにして待つことがないとね

2020年12月15日 | 日々の風の吹くまま
12月14日(月曜日)。☁☂☁。静かな月曜日。上のフローリング工事は終わったらしいけど、おっちゃんが帰って来ていないようで、何だかちょっと静か過ぎるような感じ。まあ、ワタシとしては完全防水で防音性能が良いという新しい床材の効果がどんなものか興味津々なので、早く戻って来てほしいところ。現金なもんだね、人間って。

ミニチュア作品第16号が完成したので、今日から大車輪で「やることリスト」の消化にかからないとクリスマスが来てしまう。ということで、まずは日本で宅配してもらう「お歳暮」の注文。長年のお付き合いの会社はパンデミックのせいで事業をたたんでしまうんじゃないかと心配したけど、社長の奥さんが在宅営業。いつも配達希望日の10日くらい前になって間に合いますかぁ~と注文を出すので申し訳ないんだけど、今年も24日にお願いしたら、「大丈夫ですよ」との返事。ああ、良かった。次にクリスマスカードの宛名書き。コロナで飛行機が大幅減便になったせいで日本とカナダの間の郵便物がえらく遅れているそうなので、これは今から出したら年明けになってしまうかもしれないな。でも、この1年のご無沙汰のお詫びと近況報告を兼ねて、「ニュースレター」を書いて入れようっと。

今日は2022年の北欧クルーズの残金を払い込む期限。ジェフにクレジットカード用意してるよぉ~とメールを飛ばしてあったので、11時過ぎに電話。ゆうべアメリカからワクチンが到着して、明日から優先順トップの医療関係者に接種を始めると言うことで、旅行ビジネスが俄然忙しくなったそうで、電話の向こうの声に心なしか弾みがある感じ。後でSilverseaのサイトにログインしたら、さっそく2021年と2022年の予約が載っていて、来年のは「出航まで203日」だって。指折り数えるにはちょっと長いけど、今年の春に行きそこなった地中海は来年7月、12月にはCrystalのニュージーランド/オーストラリア(大晦日にシドニー入港)、そして再来年6月にはほぼ3週間の北欧めぐり。今年はクルーズが三球三振でアウトになってしまったけど、来年、再来年とまた3つ。そんなに先の話をしていたら鬼が笑い死にしそうだけど、楽しみに待つことがあれば、窮屈なコロナ暮らしにも張り合いが出ると言うもの。

ブードルズのジンとベルモットのビアンコを切らしてしまったので、車の「運動」を兼ねてMarket Crossingの酒屋までひとっ走り。カレシが「コロナが収まるまでは電車もバスも乗るな」と言うので、徒歩圏の外へはどこに行くにも車が頼り。運動不足でバッテリが上がってしまったら足がなくなってしまうので、さすがにめんどうくさがり屋のカレシもときどきは重い腰を上げて、切らしたジンを買うのに遠くの酒屋まで足を延ばしたり、Hマートでのアジア食品の買出しに付き合ってくれたり。おかげで、今日も一発でエンジンがかかって、いざドライブ。いたるところに飾ってあるクリスマスツリーを見て、「今年は誰もどこにも行けないんだから、いっそのこと雪が降ってくれないかな」とカレシ。うん、窓の外のホワイトクリスマスというのもいいねえ。でも、その前にクリスマスの「やることリスト」を消化しなくちゃ・・・。


真夜中のパリがクリスマス風景に変身

2020年12月14日 | ミニチュア工房にて
12月13日(日曜日)。☂☁☂。またよく眠ったぁ。寒いけど静かな、静かな日曜日。子供たちはじじばばのおうちに行けないし、敬虔な人たちは教会での礼拝に行けないし、エネルギー溢れる人たちはジムにもヨガ教室にも行けないし、雨がじゃぼじゃぼ降ってクリスマスショッピングも湿っぽいし、テイクアウトも飽きちゃったし、あぁ~あ、もう・・・と、大きなため息が聞こえて来そうな日曜日。(ファイザーのワクチンを載せたトラックの列が今夜カナダに到着するんだって。)

さて、11月から始めた「くるみ割り人形スィート」が最終的に完成して、女の子が夢見るようなパリのおしゃれっぽい寝室がみごとに家庭的なクリスマスの風景に変身。そぉ~っと起きてきたクララが階段の上から広間を見て、「あっ、くるみ割り人形だわっ」と思わず歓声を上げる場面かな。5週間かけて、想像をフルに働かせて次々と思いつく小物を作っている間に、いったいどれくらいたくさんのストーリーがワタシの頭の中を駆け抜けて行ったことか。つまるところ、ワタシにとってはミニチュア作りは一種のストーリーテリングの舞台作りのようなもので、そのときそのときに思い浮かぶ話に合わせて、あれが要るなあ、これを作らなきゃ、あれを置いたらどうかなあ、これがあるといいなあという具合に、物語の小道具がどんどん増えて行くことが多い。

   

ストーリーを思いつくと、舞台装置や小道具の方もあれこれ具体的なアイデアが浮かんで来るので、現物はどんな感じなのか画像をググッて回って、頭の中のスケッチブックにだいたいのデザインを描くわけだけど、簡単で楽しいのはそこまで。オリジナルのキットにはないものだから、当然のごとく組み立てるだけの部品や材料がないし、手順の説明書もない。あるのは頭の中のスケッチから想像した「完成予想図」だけだから、頭の中でそれを分解して必要な部品をイメージして、だいたいの手順を考えて、ぴったりの材料を探しにかかる。すでにオリジナルのキットで作ったことのあるものは、使い残しの材料や説明書を取ってあるので簡単だけど、そうは行かないのがワタシの脳内にしかないオリジナルの小道具。でも、趣味に関しては「いつか何かに役立ちそう」なものを取っておく習癖があるのが勿怪の幸いで、使い残した紙、布、木、不用にした部品、その他を数個の箱に仕分けしてあるし、これはと思って買い集めたビーズのコレクションもあるので、何かしら使えそうなものが見つかる。

そういうわけで、「くるみ割り人形スィート」の暖炉の両脇は菓子楊枝。薪は拾って来た小枝。暖炉の道具はビーズと針金と銀色に塗った熱収縮チューブ、マントル時計は紙とリングと木切れ、ストッキングはフェルトと綿。サンタのおやつのクッキーは粘土で、ミルクはビニールのチューブに白い綿。暖炉の上のろうそく立てはビーズと金属チューブとキャンディ用のスティック。テーブルは使い残しの部品。クリスマスツリーは厚紙と緑の紙と刻んだ乾燥苔で、リースも同じ要領。くるみ割り人形の頭と胴と帽子はビーズ、腕は爪楊枝、足は竹串で、アクセントは金色の紙。ポインセチアは針金、紙、フォームの粒々に使い残しの植木鉢で、出入り口に下げたヤドリギも同じ要領。窓のカーテンはマスクに化けたハンカチから切り取ったレースで、カーテンロッドは竹串。自分流の思いつきに挑戦するのは楽しいね。ペットのワンちゃんがいたら、床からの目線だとこんな感じかな。



なぜか今日は元気いっぱい

2020年12月13日 | 日々の風の吹くまま




12月12日(土曜日)。☀☀☁。なぜか2人ともぐったり疲れていたらしく、爆睡して目がさめたらもう8時に近い時間。空は晴れているけど、濃い霧がフレーザー川の上をポートマン橋もスカイブリッジも飲み込んで粛々と流れていて、やがて日の出。太陽が山脈の向こうから顔を出すと、霧が燃えるようなオレンジ色に染まって幻想的な風景。晴れていれば必ず見られる冬の日の出は毎朝まったく同じということがないので、いつも、ああ、今日も新しい1日が始まるんだなという気持になる。朝ご飯を食べながら、「今日は何か元気が溢れている気分」というカレシ。うん、ワタシも何だか心が軽やかでアップビートな感じ。

その勢いで今日はベッドからシーツ類を剥がして大洗濯。ついでにマットレスをぐるりと180度回転。ダブルより大きいクィーンサイズで、おまけにポケットコイルのは分厚いから、あっちを押して、こっちを引いて、またあっちを押しての腰が痛くなりそうな大格闘。えらい重労働だけど、ローテーションはマットレスのメインテナンスだからね。何とかベッドフレームに納まったら、頭の方が足の方になり、足の方が頭の方になり、カレシの側がワタシの側で、ワタシの側がカレシの側。フレッシュなシーツでベッドメーキングして、今夜も爆睡できるかな。

隅っこなどを掃いて掃除機をかけた床にごしごしモップをかけていたら、上からまたトントン、コツコツ。おいおい、週末は工事はできないって知らないのかな。でも、何となく音がくぐもって聞こえるのは後片付けの段階だからかな。ツリーの飾りを直していてふと見上げたら、我が家のオフィスの真上にある部屋の窓にフローリングの箱らしいものが立てかけてあって、「Rigid Engineered」、「vinyle」という(フランス語の)文字が判読できたので、ちょっとググッてみたら、どうやら「luxury vinyl plank」というハイテクのビニールフローリング。見た目が木のフローリングと変わらなくて、完全防水で防音効果もラミネートよりずっと高いということで、タイルのパターンもあるようだから、我が家のキッチンの床はこれだっ。ワタシにはなぜかいろんなものにふと目が留まる癖があって、おかげで思いがけない発見をするから、あんがいセレンディピティなのかも。

午後は「くるみ割り人形スィート」の仕上げ。ほこり除けと美観を兼ねて天井に開いている天窓?と階段の上に透明シートを貼ってから天井を壁枠に固定。透明シートの部分には飾りに大きな雪片をぺたぺた。次はツリーとシャンデリアのワイヤをまとめて電池ボックスに接続する作業で、いつも裏に出したワイヤの処理にひと工夫もふた工夫も必要になって、かなりの手間と時間がかかる。それでもシャンデリアとツリーの明かりが点くと、ほんわかして雰囲気がいいね。あしたは外側を「ペンキ塗り」をして、いよいよプロジェクト第16号が完成。ざっと5週間半かかった勘定だけど、フレームと階段の材料と家具3点以外はほぼ思いつくままの創作だから、自分流率は95%というところかな。ここまで来るとミニチュア作りの趣味も病膏肓の域かも。



マルチタスキングはながら族のこと?

2020年12月12日 | 日々の風の吹くまま
12月11日(金曜日)。☂☂☁。何だかよく眠った気がしないけど、7時起床。朝ご飯が済んだら、まずはツリーの飾りつけ。合間に「くるみ割り人形スィート」のシャンデリアの組立てにかかって、接着剤が乾くのを待っている間にツリーの飾り付けをして、またミニチュア工房に行ってシャンデリアの仕上げ。オリジナルのキットでは寝室の、それもベッドの上に取り付けることになっていたけど、金色のワイヤで凝った作りになるので、寝ているときにこんなのが落ちて来たらエライこっちゃと思ってしまう。説明書の寸法だとかなり低く下がるので、ビーズを1個省略。アームにつける「長さ5ミリのワイヤを曲げた唐草模様」のような飾りも冗談じゃねぇやと省略。シンプルが一番。

9時近くになって上階でカンカン、バンバン。フローリングを敷き始めたみたいで、2人でやっているのか、叩く音がシンコペーション。土曜日は原則として工事はできないので、今日中に終わらせるつもりなのかな。1日中頭の上でカンカンとやられてうるさくないと言えば嘘になるけど、来日も来る日もいつ果てるともなく走り回っていた幼い子供の地団太を踏むような足音に比べたらちっとも気にならないから、人間の心理っておもしろいな。コンクリート造りの建物だと、硬いものを落としたり、床をハンマーで叩いたりすると階下にかなり響くけど、床と天井の間に電気配線や配管のダクトが縦横にあるので、どの部屋にいてもすぐ頭の上のように聞こえるし、廊下の天井からも聞こえて来る。それでも、ちょと神経を集中して聞いていると、どこにいるのか大体察しが付くからおもしろい。

昼前にワルデマーが電話して来て、「きのうスプリンクラー業者と会ったら、リビングルームエリアとの間に壁を作っても問題はないってさ。レターを書いてくれるから、カバーの上にあるナンバーを写真に撮って送って」。やっぱりねえ。管理会社の担当者が、スプリンクラーの対象範囲が狭まる恐れがあるから、プロの確認がないと許可が下りないかもと言って来たので、ど素人がなぁ~にを言ってんだか。でも、ワタシが説明しても説得力がないので、リビング、ダイニング/キッチン、デンにある4個のスプリンクラーの位置を示した間取り図と、前の迷惑オーナーが不動産サイトに載せた写真(我が家のスプリンクラーの位置にクーラーがついていて、スプリンクラーはパティオドア沿いの天井のダクトに下向きに付いている)をワルデマーに送って、どう見たってリビングまで放水するようにはできていないよねと言ったら「同感だよ」。

脚立に乗ってスマホで撮った番号の写真を、即刻テキストメッセージに添付して送信。こういうときはスマホは便利だな。頭の上のカンカン、バンバンを聞きながら、午後いっぱいかかってツリーの飾り付けを済ませて、「くるみ割り人形スィート」の天井にシャンデリアを取り付けて、とりあえずワイヤを電池ボックスにつないで、飾ってみたら、やれやれ、やっとクリスマスらしい気分。クリスマスまであと2週間。そういえば去年の今頃は「シルバーミューズ」に乗ってタスマン海を横断していたんだなあ。早く船の旅に戻りたいなあ。

     



クリスマスの準備は待ったなし

2020年12月11日 | 日々の風の吹くまま
12月10日(木曜日)。☁☁☂。7時起床。ほどなくして頭の上でトントン、コトン。あれ、午前8時前に業者が作業するのはマンションの規約違反なんだけどなあ。だからいろんな点検も下水管の清掃も始まるのはいつも午前8時なんだけど、ま、こっちが先に起きたし、工事が早く終わってくれれば御の字なので、ここはよしとするか。ゆうべは明かりが点かなかったところを見ると、オーナーのおっちゃんはホテルにでも避難しているのかな。正月明けまでは親子でも互いの家を訪問するのは禁止されているから、近くに家族がいても泊まるわけには行かないもの。

カレンダーを見たらクリスマスまであと2週間。ほんっとに時間の流れ方がおかしくなっている感じ。きのうの夜に収納ロッカーから出して来たクリスマスツリーをダイニングエリアのパティオドア脇に立てて、枝ぶりを整えて、まずはライトを。クローゼットからクリスマス用品の箱を出して来て、ライトを取り出したら、あれ、何だか大きいけど、もしかして屋外用じゃないのかな。そっか、古くなったので捨てちゃったんだっけ。でも、すぐに道路向かいのLondon Drugsにひとっ走りして調達できるのは街中住まいならでは。クリスマスライトの棚には「25%オフ。最後のチャンス」という大きな札があったけど、売れている感じはなし。今年はクリスマスツリーが品不足気味なんだそうで、みんなもう買ってしまったのかな。LEDのミニライト100個ひとつなぎというのを2箱買って来たら、点滅用のライトが付いていたので、つなぎの中間のライトを抜き取って取り替え。早速プラグを差し込んで試験点灯したら、おお、新しいライトは色鮮やかにチカチカ。うん、やっぱりこの方がいいね。

午後に飾り付けを始めるつもりだったけど、ツリーにライトを巻きつけるのに、ライトが偏らないように配置するのに手間取ったもので、飾りつけは断念。何しろ200個以上あって時間がかかるし、それをテーブルいっぱいに広げるので、食事時間にぶつからないようにタイミングを計らないとね。それにしても、旅行のたびにご当地みやげのクリスマス飾りを探して買って来て、ツリーを飾るたびに2人で思い出話に浸っていたのに、今年はクルーズを全部キャンセルされてどこにも行けなかったから、新しい飾りが何にもなくて、まだ記憶に新しい思い出話がないのがさびしいね。それでも、過去20年の旅行の思い出をたくさん飾って、来年に期待をかけよう。

カナダでもコロナのワクチンが承認されて、来週月曜日にはワクチンが到着して、優先順位トップの医療機関や介護施設の第一線で働く人たちに接種を始めるというニュース。高齢者として優先順位が高い私たちも春気がさして来る頃には受けられるかな。トンネルの出口の光が見えて来た感じで、気持が軽くなったところで、明日はツリーの飾りつけをして、(今ごろ)クリスマスカードを書いて、日本に送る「お歳暮」の注文をして、「くるみ割り人形スィート」を完成させて・・・と、クリスマスは待ったなし。こりゃあ、腕まくりをしなきゃ。


上階のフローリング工事と下水管の清掃が重なって

2020年12月10日 | 日々の風の吹くまま
12月9日(水曜日)。☁☂☁☀。わりとよく眠れたのかなあという。何となく半端な気分で7時半に起床。きのうからマンションの共有下水管の清掃をやっていて、今日は23階。点検だの検査だのは各階の部屋番号「1」から始まるので、我が家はいつもいの一番の朝8時半なんだけど、共有下水管の清掃は下の階で部屋の構成が変わるフロアの下水管が通っている部屋だけが対象なので、23階は5戸のうち3戸。部屋番号「6」(迷信家の中国人が嫌う「4」がない)はきのうのうちに済んだので、今日は午前中がエレベーター前の部屋(「3」)で、午後12時半から4時までの間が我が家という予定。

おまけに9時半を過ぎた頃から上の階でフローリングの取替え工事が始まって、頭の上でトントン、ガシャン、コロン。去年だったか本来付いていないはずのエアコンから漏れた凝結水でラミネートの床がボコボコになったんだそうで、室外機が簡単にアクセスできないところになって保守点検ができないから修理責任は管理組合にあると主張するおっちゃんと管理組合はエアコンの存在を知らなかったんだからオーナーの責任だと主張する管理組合の間でかなりもめていたのが、保険請求を避けるために、おっちゃんは免責額まで、管理組合は免責額を超えた分をそれぞれ負担することで合意して、修理にこぎつけたということらしい。あの迷惑家族はいったいどうやってマンション開発大手を説き伏せたのかなあ。ま、こう言っちゃ悪いけど、下請け業者に鼻薬を使ったんじゃないかな。そういう文化の人たちだったから。

早めのランチの後でキッチンのシンクにストッパーを入れたり、園芸ルームにある下水管へのアクセスパネルの周りを片付けて作業スペースを確保するのにバタバタしていたら、12時半きっかりにドアにノック。マスクをした2人組がごっつい機械を持って来ていて、さっそくアクセスパネルを外して作業を始めたので、邪魔にならないようにカレシはオフィス、ワタシはミニチュア工房。上の階のトントンにスネークのゴリゴリと水を通すジャァジャァが加わって、にぎやかなこと。でも、どっちも何をしているかわかっているからか、ほとんど気にならない。ユニット全体を取り替えるようなので、しっかり防音効果のあるアンダーレイを敷いてくれるとうれしいね。朝起きぬけのおっちゃんの足音って(ソフトだけど)けっこうドスドスと響くのよね。

午後いっぱい4時間という作業予定だったのに、2人組は仕事が早いのか、下水管の目詰まりの原因になる油脂やコーヒーのかすを流さないようにいつも注意していたからか、清掃は何と30分で終わってしまって、「水を流してもいいですよ」。うわっ、早っ。ちょうど外では明るい日が差していて、2人組を見送ったカレシが「そうとわかっていたら、雨の中をウォーキングに行かなくてもよかったのになあ」。ワタシは買い物の時間まで、上の階のトントン、コンコンを聞きながら「くるみ割り人形スィート」の小道具作り。ほぼ完成に近づいて、あと残っているのはシャンデリアくらいかな。地下のロッカールームに行ってクリスマスツリーを出して来ようっと。



労災保険に賠償責任保険に旅行保険で1日

2020年12月09日 | 日々の風の吹くまま
12月8日(火曜日)。☂☂☂。今日もうんざりするような雨、雨、雨の天気。あぁ~あぁ。今ごろは解除されているはずだったコロナ対策の交流の制限が1月8日まで延長されてしまって、Arts Clubの1人芝居第3作はとうとう公演中止。録画してあるものをネットで見るしかなくなったわけで、ほんとにがっかり。でも、新規の感染者数が横ばいになりつつあるときに、クリスマスと大晦日/新年のホリデイの時期を通して同居家族以外との交流を禁止した裏には、今ここで規制を緩めたら、そうでなくても長引く行動制限にうんざりしている州民の箍が一気に外れて元の木阿弥になるという危機感があったんだろうから、苦渋の決断は念のためってことで、保険みたいなものかな。

今日はほんとに1日中「保険」がテーマみたいな日だった。まずマンションの管理会社にきのう送ったメールの返事が来て、ワルデマーがリフォームの施主であるワタシのコンサルタントの役目を担うのみで、工事において実際に作業をしないのであれば、我が家のコンドミニアム総合保険の「住居における雇用者」として、労災保険加入は不要という回答。ワルデマーは5億円の事業者賠償責任保険をかけているし、我が家の総合保険には来訪者に事故があった場合の医療費や補償を含む1億円の対人賠償責任が入っているから大丈夫と思っていたけど、やっぱりほっとした。管理会社が労災保険にこだわったのは、管理組合に賠償責任がかかってくるのを避けたいからで、最近マンション管理組合が法律で義務付けられている総合保険の料率が暴騰している中で、去年は水漏れ事故修理で2度も保険請求をしたせいで保険料が跳ね上がって、管理費の値上げと特別課徴金の徴収を余儀なくされたことが背景にある。これでリフォームプロジェクトは一歩前進。

午後にはトラベルエージェントの保険スペシャリストのコリーンから、2022年6月のクルーズのキャンセル保険の証書を送るので一読してほしいとの電話。明日中に手続きをすれば「理由の如何に関わらずキャンセル可」(CFAR)のカバレッジを買えるんだけど、旅行費用の12%以上と言うばか高い保険料を払っても補償額は費用の50%なので、すごく損をする気分になってしまう。一方で、クルーズ会社のキャンセルポリシーでは、6月のクルーズについては、2022年2月8日、つまり出発日の4ヵ月前までなら、1人2万6千円のキャンセル料だけで済むので魅力的。でも、あくまでもキャンセルポリシーであって旅行保険ではないから、保険料(約50万円)とキャンセル料(5万2千円)の差だけで判断するのは難しい。さらに、保険料は年齢と共に高くなるけど、カレシの場合は心臓手術の経歴があるから「高リスク」ということで、ワタシのよりも8万円くらい高くなる。最終的にはカレシに下駄を預けることにしたら、夜になって電話して来た(心臓手術と初期のパーキンソン病がある)ジェフと長々とおしゃべりして「CFARはいらない」と言うので、はい、了解。それにしても、保険というのはとにかく複雑怪奇で、ほんっとにギャンブルみたいなもんだな。

パンデミックの世界は何もかもがギャンブルという感じがしないでもないけど、イギリスでは世界に先駆けて90歳のおばあさんがコロナワクチンの接種を受けたそうだし、カナダでも「ワクチン大作戦」に元NATO派遣軍指揮官を任命して、早ければ来週には最優先の人たちに接種を始めるそうだから、コロナ感染が横ばいから減少に転じて、年明けには規制緩和または解除ということになれば「勝ち」ってことかな。考えたら、規制や自粛も保険みたいなものかもしれないという気がするけど・・・。


ほのめかしと恩着せが満載の文書を書くのに2日がかり

2020年12月08日 | 日々の風の吹くまま
12月7日(月曜日)。☂☂☂。きのうから先週とは打って変わって寒々とした雨模様で、今日は大雨注意報発令中。この先1週間はこんな天気なんだって。まあ、気温は高めだし、これがこの地方の典型的な冬の天気なので、気が滅入るほどではないんだけど、それでも時が時だから、うん、やっぱりちょっとため息が出てしまう。

キッチンとバスルームの改装に関して、管理会社が詳細な計画書を出せと言って来たので、きのうの午後からその「計画書」の作成にかかりっきり。しかるべきところに出すようなきちんとした文書そのものは翻訳現役時代から慣れてはいるんだけど、自分で白紙から書き起こすのはまったく別の話。プロジェクトそのものは、コロナ関連の規制の強化でワルデマーが進行中のプロジェクトの日程の修正に専念することとマンションの下水管の清掃が今週から始まることを考慮して年明けに進めることにしたことから始めて、労災保険に関して、ワルデマーはコンサルタントであって工務店ではないので自分では工事をしないことを説明。さらにプロジェクトはシニアの住まいを安全なものにするのが最大の目的であることをぶち上げておいて、どうぞよろしく。ここまで書いたらもう店じまいの時間・・・。

今日はレターに添付する「改装計画の概要」のまとめ。シニアの自立生活のための安全対策が最優先であることを徹底して強調して、キッチンはかくかくしかじかで、開発業者の設計ミスや内装の施工業者のミスをそれとなく指摘しながら、構造的な変更は一切ないこと、ガスレンジの上の換気扇つき電子レンジは位置が高くて熱したものの出し入れが危険だし、換気扇も2年間の大嵐で壊れたので、外して代わりに強力なレンジフードを取り付けること、新しいキャビネットは(安全のため変更する)1個を除いてすべて既存のものと同じサイズと構成であること、シンクの位置も変更はないことを箇条書き。デンにはキャビネットとカウンターを取り付けて、(換気扇なしの)電子レンジを置いてキッチンの延長として使うと説明しだけど、一部は園芸コーナーで新たにシンクと水栓を付けることは余計な話としてだんまり。バスルームは、特にカレシがバスタブで滑って怪我をしたこと(大きなあざを作っただけだったけど)に触れて、バスタブを外してシャワールームに改造するのは安全のための必須事項であることを強調。最後に春先の上の階のシャワーからの水漏れ事件はオーナー(おっちゃん)が迅速に手当てをしてくれたおかげで1回きりで済んだことに感謝しているとして、水を吸った形跡のある壁はマイナーなのでこちらの費用で修理するとちょっぴり恩着せがましく明言しておしまい。

日英翻訳の経験からこういう文章には慣れているはずなんだけど、何と2日がかり。交渉的な要素があるから熟考が必要だし、英語は単語の選択でニュアンスが違って来るからかな。でも、最近は1200文字くらいのブログでさえ何だかやたらと時間がかかるようになって来たから、日本語で書こうとしたら3日以上かかったかもしれない。ああ、くたびれたぁ・・・。


土曜日の午後の非日常的できごと

2020年12月06日 | 日々の風の吹くまま
12月5日(土曜日)。☀☀。起床7時。公式の日の出の時刻は7時52分で、太陽が山の上から顔を出す頃にはもう8時。今は標準時間だけど、来年もしも通年で夏時間ということになったら、冬至のころの日の出は9時過ぎということになる。つまり、真っ暗のうちに起き出して、まだ暗い中で朝ご飯ということで、何か今ひとつぴんと来ないな。朝ご飯が済んだらすぐに洗濯機を回し始めて、いつものサタデイクリーニング。窓を開けていないから埃は少ないけど、横向きに日が差し込んで来ると床のありとあらゆるゴミが照らし出されるので、いやでも掃除に力が入る。おかげでフローリングはピッカピカになって気分は最高。

午前中のウォーキングは日差しを浴びてビタミンDたっぷり。ゆうべ急遽London Drugsに注文してあったカレシのUPSのバッテリをピックアップ。カレシがデスク周りの整理整頓と掃除なんて、ふだんやらないことをやったら、なぜか無停電電源が頓死。カレシはモノが故障したりすると少々パニクってあたふた、やいやいの騒ぎになるので、ワタシが原因調査をして解決を図ることになるのがいつものパターン。バッテリの上に溜まっていた埃をティッシュで拭いたそうだから、もしかしたら差込口から押し込まれた埃でショートしたのかもしれないな。そうとわかれば対策はバッテリの買い替えしかない。店に出向いて在庫がないと無駄足なので、オンラインでチェックして、ピックアップする店を指定して注文。店が窓の下の6番ストリートの道路向かいにあるから、1週間くらいかかる配達より格段に便利。

ランチが終わって、さあ午後の部!と気合を入れた頃に外でけたたましいサイレン。中心街だから緊急車両のサイレンは日常茶飯事だけど、今日のはマンションのすぐ傍で止まったので、おいおい。バルコニーに出てみたら、6番ストリートと5番アベニューの角に消防車が2台、救急車が2台、パトカーが3台というものものしさで、道路に白い車が止まっていて、すぐそばの路上には数人の救急救命士。うは、交通事故。車は1台だけなので、どうやら歩行者がはねられたみたい。位置関係からして、もしかしたら横断歩道までの30秒を惜しんで信号が変わらないうちにと道路を突っ切ろうとしたのかな。ニューウェストの歩行者はどこでもおかまいなしに道路を突っ切る悪い癖があるからなあ。かく言うワタシもよくマンション前の道路では角まで行かずに真ん中で渡ってしまうけど。

6番ストリートが封鎖されてしまって、通れなくなった106番のバスが1台、また1台と数珠つなぎになって、辛抱強く待っているうちに上下線で3台ずつ立ち往生。けが人を乗せた救急車がサイレンを鳴らして去って行って、消防車も引き上げた後で、警察官がバリケードを置いて、さらに道路半分を黄色いテープを張り回して封鎖。現場検証かな。重大な事故と言うことだろうな。道路封鎖は5時近くまで続いて、迂回する車で5番アベニューと7番ストリートは大渋滞。23階から高みの見物をしているうちに土曜の午後はあっという間に過ぎてしまった。ニュースでは「横断歩道を渡っていた女性がはねられて重傷」と出ていた。


クリスマスカードを買うのを忘れていた

2020年12月05日 | 日々の風の吹くまま
12月4日(金曜日)。☀☀。12月にしては暖かい。晴れているせいかな。午前中のスペアルームは低くなった太陽がいっぱいに差し込むので、一番奥のパティオドアの傍に位置するミニチュア工房で作業をしていると何となく汗ばんで来るくるほど暖かいし、まぶしい日差しは手元がよく見えていい。まずは壁に飾る絵を3枚作ってさっさと糊付け。ちょっとまたくつろいだ感じになったかな。ここで、カレシが「おい、ウォーキングに行くぞ」。はいはい。帰って来たら、おとといのポットローストビーフでサンドイッチ。

クリスマス風景の「くるみ割り人形スィート」は、主だったものがほぼでき上がったので、この先はアクセサリーの小物を気まぐれに思いつくまま。今日はいの一番に火かき棒と薪をつかむトングと灰をかき出すシャベルの暖炉の道具3点セット。そこから思いついてかごに入れた(拾って来た小枝の)薪3本。2つを暖炉の両側において、ふむ、マントルピースに時計を置こうか。何だったらクラシックな置時計がいいね。ということで、厚紙で形を作って台に固定して色を塗り、ちょうどいい大きさのリングに合わせてコンパスで描いた丸い文字盤を切って、フェルトペンで時刻と針を書いてリングで縁取りして本体にぺたん。そこでまた思いついて、銀色のワイヤで時計全体を縁取りしてみたら、うん、頭の中のイメージだけを頼りに作ったわりにはなかなかのでき。



今日はスーパーに行かなくてもいいので、きのう第1号が届くまですっかり忘れていたクリスマスカードを買いに、マスクをして道路向かいのLondon Drugsへ。店に入るのに誰も並んでいなかったので、そのまま中に入ったら、うはっ、布マスクのコーナーができていて、クリスマスカードのコーナーよりも格段に大きい。クリスマスのデザインのもたくさんあって、ひとつ買ってみたい気にもなるけど、お目当てはカードだから、いつもより種類が少ない中から14枚入りの箱。あの家、この家と離れているのは何となくソーシャルディスタンスという感じかな。



きのう届いたクリスマスカード第1号はカレシが州税監査官だった頃の同僚で一番親しかったアルバートと奥さんのローリーから。「2人だけになって家が広いよ」というメッセージが添えてあって、そっか、1人息子のエリックも大学を卒業して独立したんだな。2人が住んでいるのはカレシの実家だった家で、カレシ自身も高校時代からいったん就職してその後に大学を卒業するまで屋根裏部屋に住んでいたところ。年を取って家の維持がめんどうになったママがタウンハウスに移ることを決めたときに、カレシから話を聞いたアルバートが「売ってほしい」と名乗り出て、あっさり売買成立。あれから30年近いかな。「落ち着いたら会って積もる話をしたいね」というメッセージに、人付き合いがいいとは言えないカレシが「このクリスマスは電話で旧交を温めまくるか」。そうだねえ、ぜひともそうしなさいね。


マスクのファッションが花盛り

2020年12月04日 | 日々の風の吹くまま

12月3日(木曜日)。☀☁。何とも壮観な朝焼けで始まった木曜日。は、またもう木曜日なんて、忙しないなあ、ほんと。あたふたしている感覚はないんだけど、気がつくたびに時間がいつのまにか早足の抜き足差し足で通り過ぎて行っているというのかな。きのうキャシーとおしゃべりしていて、彼女も何となく時間の感覚がおかしいと思うと言っていた。いっそのこと「西暦2020年」と言う年は世界が時間というものが存在しない異次元にスリップしたんだと思えば、みんな去年の年のままでいるってことだよね」と言ったら、「つまり、人生を1年節約したってことよねえ」とキャシー。そう、そんな風に考えてみたら、あんがいit’s not that badよね。

曇って来るという予報なので、今日も早めにウォーキング。屋内の公共的な場所でのマスク着用が義務付けられて2週間。当然マンションでもロビーやエレベーター、廊下などの共有部分ではマスクを着用すべしというお達しがあちこちにべたべた貼り出されて、自宅のドアから正面玄関を出るまでは要マスク。拒否反応を起こしていたカレシもさすがにマスクを着けてから廊下に出るようになって、今では道路に出ても外さずに我が家に帰るまでしたままで、「風邪を引かないように、冷たい風から喉と鼻を守ってるんだ」そうな。ワタシは自分で作った9枚の布マスクをとっかえひっかえしているけど、カレシはもっぱら不織布の使い捨てマスク(2、3回使ってから捨てる)で、あんがい薄っぺらくてダサい水色のをやめて、ちょっぴり上質の黒いのに変えたことで抵抗感が薄れたのかもしれないな。アンチマスカー(マスク反対派)みたいに「政府に命令される筋合いはない」と息巻いていたのは何だったんだろう。

都会のバンクーバーではどうか知らないけど、人口7万5千人ほどのニューウェストミンスター市では道路でもマスクをしている人の割合は老若男女合わせて80%くらいかな。商店街では店の前でいちいち立ち止まってはマスクを出して着けて入るのがめんどうだからという向きもあるだろうけど、元暴走族みたいなごっついおやじさんやビール腹に短パンの元青年までがわりと普通にマスクをして歩いているから感心するな。一番手軽なのがスーパーで盛んにセールをやっている使い捨てマスクだけど、黒いのが人気一番らしくて、スペースが空になっていることが多い。いつも一番たくさん残っているのはいかにも病院っぽい感じのする白いマスクで、水色のはその中間。女性の間でも黒いマスクの愛用者が増えているようで、水色のが主流の座を明け渡すのも近いかもしれないな。

洗って使える布マスクも、おしゃれなデザインで高そうなものからジョークっぽい絵柄のものまで、実にいろんな柄のものが行き交っていて、歩きながら品定めしてみるのはいい暇つぶし。ネットでもしょっちゅうマスクの広告が出て来るし、マスクファッションが百花繚乱という観があるけど、エレベーターで乗り合わせた19階のエリックが「スマイルが見られなくなったのはさびしいね」と言っていて、表情もコミュニケーションのうちという文化だから、コロナが喉元を過ぎてしまえばマスクはあっさりお払い箱になるのかな。


お日様たっぷりでアップビートな1日

2020年12月03日 | 日々の風の吹くまま


12月2日(水曜日)。☀☀☀。日の出前の空の下、フレーザー川に沿って流れて来た霧が南に蛇行する曲がり角をすっぽり覆って、ポートマン橋はちょっと幻想的な浮橋。ゴージャスとしか言いようがないくらいまぶしい日の出を見ながらの朝ご飯。あんまりにもいい天気なので、いつもよりずっと早くにウォーキング。太陽の位置がやたらと低いもので、サングラスをしていてもこっちに向って歩いてくる人が見えなくて、うっかりするとぶつかりそうになるくらい眩しい。

帰って来て、すっかり習慣になった手洗いを済ませたところでジェフから電話。きのうSilverseaが2022/2023年のGrand Cruiseの日程を「ヴァーチュオソ」ネットワークの加盟旅行会社とリピート客向けに正式発表したので、仮予約してもらった2022年6月の北ヨーロッパ/バルト海の2セグメントを確定するかどうか。引渡しが済んだばかりの新造船「シルバームーン」でレイキャビク~コペンハーゲンの13日のセグメントとコペンハーゲン~ストックホルムの8日のセグメントをつないで21日間。来年1月に予定していた3週間の南米クルーズとほぼ同じ値段だけど、往復ビジネスクラスの飛行機代と乗船前のホテル1泊、船内での「おこづかい」、さらには寄港地での無料観光ツアーまでが込みになっていて、今月14日までに全額払い込めば早割り10%引き。相対的にはお得かな。来年7月の地中海クルーズの料金を全額払い込んだばかりだけど、これも払い込んじゃおうね。やれやれ、戻って来たお金がまたそっくりSilverseaに戻るわけだな。

ミニチュア工房の陽だまりの中で、クリスマスをテーマにしたミ「くるみ割り人形スイート」の作業。きのうハイライトになる「くるみ割り人形」ができ上がったので、今日はまずレースのカーテンを固定して、ツリーのワイヤを窓の下から外に出して、ツリーを床に固定。くるみ割り人形はデスクのそばに立っていてもらって、階段の下にほとんど見えないけど(ちゃちな)古ぼけたトランク2個。そこで、きのうふと思いついた「ヤドリギ」の束を作り始めたら思ったより簡単にできて、我ながらご満悦、階段脇のアーチの下に下げるつもりだけど、とりあえず部屋の真ん中に下げておくか。昔から、ぶら下がっているヤドリギの束の下で恋人たちがキスすると婚約とか、たまたま下を通りかかった人にキスしてもお咎めなし(今ならセクハラで訴えられそうだけど)とかいう伝統があって、いわば大人のクリスマスの遊び。テーマがテーマだから、思いついたものを即興で作るのはかなりのチャレンジだけど、そこが醍醐味でもあるから楽しい。

   


午後には自宅でリモートワークをしているArts Clubのキャシーから、クリスマスキャンペーンで寄付したお礼を兼ねて「ちょっとおしゃべり」の電話。州のホーガン首相が選挙で公約した1世帯あたり10万円をクリスマス前に要らなくてもくれるそうなので、それじゃあ要るところに回せばいいということでArts Clubに寄付したわけだけど、元理事会メンバーのボニーが100万円までマッチングすると名乗りを上げたところで、いいタイミング。キャシーによると、マッチングが発表されたとたんに寄付が増えて、これまで一度も寄付したことのない人たちからもかなりの寄付が来ているとか。来週に制限が解除される可能性はあまり高くないから、いい傾向だね。それにしても、川向こうのコロナ事情と来たら・・・。


 一時帰国は楽しいだろうけど永久帰国となると・・・

2020年12月02日 | 日々の風の吹くまま
12月1日(火曜日)。☀☀☀。冷え込んだようで、どころどころに霜で白くなった屋根が見える。今日から1年最後の月、12月。つまり、突然世界が真っ逆さまにひっくり返ったような、日常があってなきごときだったような「2020年」もあと1ヵ月だけになったってことか。何かさっさと終わってほしい気がする。最近のある調査ではパンデミックはもっと悪くなると思う人たちの割合が第1波のときより高かったそうだけど、悲観的な見方が蔓延するときが災厄が底を打ったときだったりするんじゃないかな。夜明け前が一番暗いというしね。

ドイツに住む友だちが日本に帰る決心をしたようで、すでに今月末での退職を決めて、今「断捨離」の真っ最中。小町横町でも長年海外で暮らしていた日本人からのそういう相談をときどき見かけるけど、彼女もドイツ暮らしが30年以上になって、離婚してかなり経つし、コロナのおかげで時短になって収入も減ってしまったので、3人の子供も末っ子が家を出て自立した今が日本に帰る潮時だと判断したんだろうな。海外在住日本人として休暇などで日本に行くのを「一時帰国」と言っているけど、そうやって海外で確立していた生活基盤をたたんで日本で暮らすために帰るのは「永久帰国」というらしい。若いうちは外国暮らしにけっこう腰を落ち着けていても、40代、50代に入ったあたりから望郷の念が沸いて来るんだろうな。つまりは、何年、何十年外国で暮らしていても精神的な根っこは日本の土に残ったままだったということかな。

ワタシは女は「お嫁に行く」時代の育ちなもので、日本を出たのは結婚のために実家を離れたのと同じで、カナダに(いるカレシのところへ)嫁に来たという感覚だったから、日本に「帰る」という発想はなかったし、帰りたいと思ったこともない。カレシの家族が快く迎え入れてくれて、いつの間にか「嫁に来た」というよりもパパとママの「養女になった」ような居心地の良さに恵まれた幸運もあると思う。ママは「義母」のイメージにはほど遠い人で、ワタシはそのママの勤勉で思慮深い背中に育てられたようなものだから、いうなればワタシのカナダでのお母さん」。パパにはかわいがってもらったし、カレシの2人の弟はワタシにとっても気の置けない弟たちだし、義妹たちはとっくに「義」を取り払ってしまった仲良し姉妹。だから日本で日本人として生活する自分を想像することができないんだけど、ワタシはごく稀なケースなのかもしれないな。

でも、いくらひんぱんに「一時帰国」して来たといっても所詮は「お客さん」なわけで、日本の日常から20年、30年と離れていた人が永久帰国したとしても、はたして「今」の日本での日常にすんなりと溶け込めるものなのかな。小町横町での相談には手厳しいコメントが並ぶところを見ると、日本の水は帰国しようとする人が思い描いているほど甘くないのかもしれない。来年の春には帰国したいというドイツの友だちには幸運を祈るばかり。


あわやだったあのときからもう3年

2020年12月01日 | 日々の風の吹くまま
11月30日(月曜日)。☁☀☀。目が覚めたらやたらと静かで、ゆうべからの強風注意報は何だったんだと思いながら起床。8時近くになって朝日が昇って来たら、すごい数の枯れ葉が空中で乱舞する中で、カモメの群れが楽しそうにすぃ~っ、すぃ~っと風サーフィン。でも、我が家とは対角の西から吹いているせいで、23階にあるルーフデッキもバルコニーもそれほどの風じゃないから大助かり。

今日で11月も終わり。先の予定に目配りするために、いつも末日になると月ごとにばらしてクリップで留めてあるカレンダーからその月のページを外して、「TODAY(今日)」の赤いフラッグを翌月1日の前の枡に移すんだけど、外した11月のページを見ながら、ああ、もう3年になるのか。日付が29日になった頃にカレシが突然の心筋梗塞で、救急センターに駆け込んだのが3年前。カテーテル治療担当の心臓専門医が午前3時に呼び出されて来て、ステント挿入の緊急処置で命拾い。治療室の外の寒々とした廊下に並んだ椅子に1人ぽつんと座って治療室のドアが開くのを待っていたときはやさすがにちょっと心細かったな。朝の6時に1人で帰って来たのが3年前の今日。カレシは入院したままで12月4日にトリプルバイパスの手術。12日に退院して来るまで、毎日病院に通ったっけ。

あれからもう3年経ったんだなあ。カレシは今年めでたく喜寿を迎えて、坂道歩きもなんのそのでいたって健康なのが何よりもうれしい。手術から1ヵ月後に救急車で病院に搬送されたときに、異常はなかったものの2人そろって風邪をもらって帰って来て、それから2週間というもの、カレシは抗生物質の副作用、ワタシは極度の疲労で、2人とも精神的にぎりぎりの状態になった苦い経験から、コロナウィルスが徘徊している間は緊急センターに駆け込むような事故や病気は何としてでも避けたいものね。でも、退院当初は5種類も処方されていた薬も今では3種類に減って、ベビーアスピリン以外の2種類は用量も半減したから、まさに模範患者の模範だろうな。飛行機で時間帯をいくつも超える長旅も平気だし、毎日欠かさず最低30分のウォーキングで健康維持。

晴れの日も雨の日も風の日も一緒に歩いているもので、トカイナカのこととて、最近はどうやらマンションの中でも商店街でも「いつも手をつないで歩いているあの2人」として知られて来ているらしい。(まあ、年寄りの異人種カップルだから人の記憶に残りやすいのかもしれないけど。)来年はカレシ78歳、ワタシ73歳。せっかく悠々自適の老後を手に入れたんだし、いずれはどちらかが1人になるのは人類の自明の理ではあっても、ワタシはまだ「小金持の未亡人」になる気はないんだから、これからも心して健康を保って、老人2人旅を楽しもうね。