【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

麗華揃い踏み

2011-07-10 16:57:56 | 香る庭の花綴り

【「木槿(ムクゲ)」】








彼女は窓の外の庭へ目をやったが、
その視線をらして庭の事は考えない事にした。
庭は彼女にとって大きな楽しみの源であると
共に、ミス・マープル にとって長年来の
大変な骨折り仕事でもあった。
しかも、今やお医者さんたちの大袈裟おおげさ
心配のお陰で、庭仕事をする事を
彼女は禁じられているのである。
(中略)
彼女は自分の椅子の角度を、
何か特別にはっきりと明確に見るため以外には
庭を容易には覗けないような風に配置していた。
                【A・クリスティー 「復讐の女神」】







   夏空が続きます。
  しかも今日は昨日と違って、
  雲一つありません。
  
   見るともなしに窓外に目をやりますと、
  夏の太陽を一杯に受けた草花が、
  折からの風にごく僅かですが、
  葉っぱを揺らしているのが見えます。

   視線の先にはピンクのゼラニウム。
  ちょっと横に目をやりますと海老草、
  半夏生、もう一つその横には
  チェリー・セージの紅い花。

   “「貝塚伊吹(カイヅカイブキ)」 の
  間から蔓草が・・。
  あれは 「ヘクソカズラ」 だわ・・” 
  
   “いつの間に
  「白粉花(オシロイバナ)」 が・・?”
  毎日見ている庭ですのに新しい発見。
  
   庭に出て抜きたいのは
  やまやまなのですが、外は炎天下。
  
   ボ~ッと眺めているだけで、身体が動きません。
  これでは上記のミス・マープルにも劣るではありませんか・・。
  
   彼女は老齢でリウマチ? のために、
  庭仕事をお医者さまから止められているのですけれど。
  
   そんな中、暑かった去年よりもより早く
  「木槿(ムクゲ)」 が開花。(冒頭の写真) 
  そして、ハイビスカスの中では1番遅く、黄色の花が。
  
   赤、オレンジはもう何度も咲いているのですが、満を持していたのですね。
  そうそう、ペラルゴニウムも何度も花芽を付けています。


【「捩花(ネジバナ)」】

   一方、裏庭にはひっそりと 「捩花」 が。
  木槿やハイビスカスのような華やかさはありませんが、大好きな花。
  ずっと待っていましたよ。今年は随分、遅かったのですね。