【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

暮らしの中の雑花香

2011-07-25 16:28:16 | ハーブと香り雑学






「いい匂いですものね、ヘリオトロープ は。
又、優しい名前が付いたものですね、
チェリー・パイ なんて。
忘れられるものではありません。それに 葡萄 の木。
小さくて甘いけど、早く食べられる葡萄でした。
でもあんまり過去の事を忘れずにいるのは
良くありませんね」
「それから草花などの生垣もあったのでしょう」
ミス・マープル が言った。
(中略)
「アンシアは パンパス草
又植えたいらしいです。
それからシムキン夫人の なでしこ も。
これは白です。花壇の石の縁全体に沿って。
又温室のすぐ外に生えておりました
イチジク の木も」
                 【A・クリスティー「復讐の女神」】
【注:パンパス草 ススキに似ているが、花穂は30cmから1mある】


   今日も涼しい朝を迎えました。それでもひとしきり蝉の合唱。
  「シー、シー、シー、シー~~ッ!!」

   そして昨夕もそうですが、今朝もアゲハ蝶が数頭連れ立って庭に。
  あっちの花からこっちの花に舞っている姿は壮観です。
  これまでは2頭がいい処でしたのに、一体どうしたのでしょう。
  
   見るともなしに見ていますと・・。
  1頭だけ、赤いセージに止まっています。
  やはりアゲハ蝶は、チェリー・セージがお気に入りのようです。


   さて、今日の写真。何度もやめようと思ったポプリ作り。
  でも気が付けば、ついつい花びらを摘んでいる私がいます。
  
   それでも、ポプリにする花は絞り、
  薔薇やハイビスカスなどに限定しましたが、溜まる一方です。
  
   それにしても上記の 「ヘリオトロープ」、欲しくなりました。
  別名が英国では「チェリー・パイ」。
  
   日本では 「匂い紫(ニオイムラサキ)」、「木立瑠璃草(コダチルリソウ)」(香水草)。
  素敵な別名からも、どんなに素晴らしい香りか容易に想像出来ますね。
  それは、バニラに似た甘い、清々しい香りとか。

   花びらを摘んでは乾かし、乾いたら瓶に入れ保存。
  蓋を開けた時に漂う仄かな香り。そんな時に感じる幸せ感。
  オイルなんて垂らさなくても十分、香ります。

   いいえ、今では硝子のお皿に乾かしながら飾っています。
  梅雨以外でしたら十分、立派なポプリになります。

   そんな花びらを見ていると楽しくて。愛しくて。
  そして、ハーブの葉っぱ。花以上に香るものもありますものね。
  今年はそれらも加わりました。


   こちらは又々、ミス・マープルの言葉。
  私と同じで、思わず 「同類だわ!」 と叫んで? いました。
  そうですよね、野菜が嫌い・・ではなく、“趣味がない” のですよね。
  
   そう言えば、何かの本で人物の好みなども、あからさまに “嫌い” と言わずに
  “苦手” と言えば、角が立たない・・というような事を読んだ記憶があります。
  こんな風に思うと、言葉って素晴らしいですね~!