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今日の午後・・(中略) <緑の河> の上流にあるえぞ松の原に さんざし を摘みに行った。 私達はさんざしで籠を一杯にし、 周りを取り巻く小さな樅の木の親しみ深い 呟きを聞きながら原を彷徨い、 素晴らしい一時を過ごした。 誰かが苺について言った事を 私はさんざしに言いたい。 「神はもっと美しい花を作る事が 出来たのに、作らなかった」 【「エミリーはのぼる」 第11章】 |
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迎えました。
夜にも雨が降り出すそうですが、
何より心配だったのは、
先日来から採り溜めている、
どくだみ。
この梅雨の中休みで、何とか
カビさせずに済みそうです。
後は、残りのどくだみを
いつ採るか・・ですが、当分、
梅雨空が続くようですね。
又、その時にでも考えましょう。
この程度の量では到底、
持ちませんから。
そんな私に触発されたのか?
朝、お隣の奥様に尋ねられました。
「このどくだみ、飲めるように
なるのはいつ頃かしら?」
「パリパリに乾けば大丈夫ですよ」 と、私。
見るともなく見ますと、そこには1束だけ。
「それだと1回分くらいですよ。
乾けば、もっと小さくなりますから。」
と付け加えて置きましたが、試しに飲んでみられるのかも知れませんね。
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摘み残しの丈の低いどくだみを
今は使わない土物のティーカップに挿してみました。
本当にどんな器にだって似合う花。
それにティーカップの中も意外に居心地良さそうで、
何だか素敵! (冒頭から3枚目の写真)
こんな風にどくだみに囲まれ、新茶のプ~ンと香る中にいますと、
今日は、ここでお茶、したくなりました。となれば・・。
随分、久し振りですね。『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』 の開店と致しましょう。
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先日、押入れの中から
見つけ出して置いたものです。
すっかり忘れていて。
吉谷硝子の手作り品で
「氷紋」 というタイトルが。
「氷紋」 と言えば、渡辺純一の
同名の小説を思い出しますね。
実は、そんな連想もあって
求めた物ですが、生憎、
耐熱ではなかった事。
そんな事が押入れ行き・・となってしまったようです。
でも麦茶代わりの冷えた、どくだみ茶でしたら、このカップで十分。
おまけにいかにも涼しそう。これからの季節に持って来いです。
昨日のラベンダーポプリの入った硝子の器と同様、
「ダイヤモンドダスト」 をイメージして作られた物かも知れません。
最後に今日の引用文。ここでも 「さんざし」 です。
さんざしならぬ、それこそ、どくだみで籠を一杯にしている私。
言うなれば、このどくだみだって貴重なハーブ。
何と言っても、名前が悪過ぎますものね。
そんなどくだみの花言葉、“白い追憶” には、ほっとします。
田舎の家の路地に一杯咲いていたどくだみ。
なぜか “白いかっぽう着を着た女性” を思います。