だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

いないのは、誰?

2007-04-10 21:22:10 | 映画
この映画に関わる、スタッフもキャストもまったく知りませんでした。でも、とても気になるし、ぜひ見たいなと思っています。その映画は、「明日、君がいない」、原題を“2:37”といいます。このタイトルの意味は?2:37という時間は?それは映画を見れば分かることですが、まずスタッフのお話から。

監督のムラーリ・K・タルリは、1984年8月4日オーストラリアのキャンベル生まれのまったくの新人。彼は友人を自殺で失って半年後に、自らも人生に絶望し自殺を図った過去を持っています。弱冠19歳。その経験をもとに2年の歳月をかけて書いた脚本が、この映画です。

2006年カンヌ映画祭の“ある視点”部門で上映され、絶賛されました。物語は監督の住むアデレードのハイスクール。明るい日差しに包まれた、いつも校庭。外見は普通の高校生の6人の主人公たち。しかし、彼らはそれぞれの悩みを抱えていたのです…。

成績優秀なマーカス(フランク・スウィート)は、ピアノが得意で一流弁護士の父を尊敬しつつも、プレッシャーに苦しんでいます。彼の妹メロディ(テレサ・パルマー)は、両親から疎まれていると感じています。サッカーに夢中でスポーツマンのルーク(サム・ハリス)は、仲間と弱い者いじめを繰り返しています。

ルークの標的は、長髪でゲイを公言しているショーン(ジョエル・マッケンジー)。両親から見放され、麻薬を常用して逃避しています。もう1人の標的は、3ヶ月前にイギリスから移住したスティーヴン(チャールズ・ベアード)。彼は病気のせいで、片足を引きずっています。

美人のサラ(マルニ・スパイレイン)は、ルークに夢中。卒業したら、仕事なんかしないで結婚することを夢見ています。時間は、2時37分。この中の誰が自らの命を絶とうとするのか、いったいその理由は?

監督の願いは、「この映画が、私だけでなく多くの人の命をも救うことを願ってやまない」(チラシより)ということ。年齢に関係なく、自殺を考えている人の手助けになると良いですね。その意味でも、19歳で書いた物語を感じてみたいです。
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