だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

「?」 「!」

2007-04-14 21:20:17 | 演劇
日本では“ああ、無情”(黒岩涙香による翻案作品から)で、知られているフランスの作家ヴィクトル・ユーゴーが1862年に書いた、“レ・ミゼラブル”。映画の方は、アメリカ製のフランク・ロイド監督作(18)やリーアム・ニーソン主演作品(98)、本国フランス製作では、レイモン・ベルナール監督作品(33)の他、ジャン・ギャバン主演(57)、リノ・ヴァンチュラ主演(82)、ジャン=ポール・ベルモンド主演(95)など。

しかし、“レ・ミゼ”といえば、ミュージカル!!1980年に、クロード・ミッシェル・シェーンベルク作曲、アラン・ブーブリル作詞で製作されました。初演はロンドンで、85年10月8日のこと。日本では、87年東宝で製作され、帝国劇場で上演されました。ジャン・バルジャン=鹿賀丈史、ジャベール=滝田栄。

エポニーヌ=島田歌穂、ファンティーヌ=岩崎宏美、コゼット=斉藤由貴、マリウス=野口五郎、テナルディエ=斉藤晴彦、テナルディエの妻=鳳蘭、アンジョルラス=内田直哉…、初演のオリジナル・メンバーたち。懐かしいですね~。

この舞台はもう何度も何度も見ていますが、山口祐一郎、別所哲也、今井清隆、村井国夫(←個人的にジャベール、最適役と思ってます)、本田美奈子、鈴木ほのか、マルシア、純名里沙、石井一孝、山本耕史(←小学生の時、ガブローシュ役で出演経験あり)、笹野高史、前田美波里、森公美子、福井貴一、岡幸二郎…、この人たちも好きなキャストたちです。

日本上演2000回達成記念は、2005年5月24日~29日に上演。そして今年、日本初演20周年記念“レ・ミゼラブル Les Miserables”が上演されます。もう、20年なんですね。再演されるたびに見続けてきた、愛すべきミュージカル。4ヶ月連続公演で、様々な組み合わせの舞台が見れます♪6月分は買いました。7月分は今月発売。

ところで、作者ユーゴーの有名な逸話を。この本の売れ行きを心配した彼が、出版社に出した手紙と、その返事。「?」 「!」 分かりますよね~!
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2本のモディリアーニ映画

2007-04-12 21:24:57 | 展覧会
フランス人のジェラール・フィリップ。美しい人でした。1922年12月4日カンヌで生まれ、ドストエフスキー原作の「白痴」(45)でデビュー。「パルムの僧院」(47)や「肉体の悪魔」(47)などで、日本でも大人気となりました。他にも「夜ごとの美女」(52)や「花咲ける騎士道」(52)など、2枚目俳優の代表格でした。

「赤と黒」(54)や「奥様ご用心」(57)「モンパルナスの灯」(58)も良かったですね~。ただし、私の場合は渋谷の名画座や、NHKなどTVの映画劇場で見たんですが…。(彼は肝臓がんのため、59年11月25日亡くなりました。37歳でした。)

中でも代表作と言われているのが、「モンパルナスの灯」。この映画は、画家のアメデオ・モディリアーニの人生を描いています。モディリアーニは1884年イタリアのトスカーナ地方で生まれ、1906年パリに移住。彼の描く絵のほとんどは、肖像画。しかも顔や首がひょろ長く、目には瞳を入れていません。

そのせいか、一度見ると強い印象を受け、決して忘れることがありません。イタリアから成功を夢見てパリに来たのですが、現実には貧困を極め、持病の肺結核に苦しんでいました。やがて1917年にモデルをしていた画学生のジャンヌ・エビュテルヌと知り合い、結婚。

モディリアーニは、苦しみから逃れるために大量のお酒を飲み、薬物も使用し、わすか36歳で死亡します。さらにジャンヌは、妊娠9ヶ月の身で、2日後に後追い自殺します。この辺の経緯を映画にした、アンディ・ガルシア主演の「モディリアーニ 真実の愛」(04)もあります。

長い前置きになりましたが、現在渋谷のザ・ミュージアムで、「モディリアーニと妻ジャンヌの物語展」が開催されています。モディリアーニとジャンヌの出会いからジャンヌの自殺までを、絵画や写真で紹介しています。2本の映画を思い出しながら、今度の休みに行こう~っと。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

衝撃の女流カメラマン

2007-04-11 21:46:15 | 映画
スキャナー・ダークリー」(06)、見ました?フィリップ・K・ディックの世界を独自の方法(ロトスコープ)で、見事にアレンジした作品でした。主役はキアヌ・リーヴスですが、くせ者ロバート・ダウニー・Jr.はここでも“異色”。(ファンです、念のため)

1965年4月4日NY生まれ。父は映画監督ロバート・ダウニー、母は女優。映画への環境はすでに整っていて、「ベイビー・イッツ・ユー」(83)でデビュー。87年の「レス・ザン・ゼロ」(アンドリュー・マッカーシー主演♪)で、すでにドラッグ中毒の青年を好演。後に麻薬所持で、実際に逮捕されるに至ります。

それはともかく、「エア★アメリカ」(90)で共演したメルとは友人関係。「チャーリー」(92)で、アカデミー主演男優賞にノミネート、英国アカデミー賞では見事受賞。50本近い出演作の中で、私のお気に入りは「ヒューゴ・プール」(96)。早くDVDにならないかな~。

大幅に横道にそれましたが、最新公開作が「毛皮のエロス」(06)です。パトリシア・ボズワース著『炎のごとく 写真家ダイアン・アーバス』を原作に、「セクレタリー」(02)以来、久々のスティーヴン・シャインバーグ監督作です。主役のダイアンを演じるのは、オスカー女優ニコール・キッドマン。

ダイアンは、1923年3月14日NYでユダヤ人の裕福な家に生まれました。18歳で結婚し、夫とともに写真を始め、やがてヴォーグやグラマーといった有名誌で活躍。注目されます。62年から、撮影(35mm)も開始。ただ彼女の作品のテーマは、性倒錯者、小人、巨人、精神病院患者、ヌーディスト、覆面舞踏会など、かなり特異。

1969年離婚。71年9月、大量の薬物使用後、手首を切って自殺しました。映画はそんな彼女のアパートを舞台に、隣に越してきた男ライオネル(ロバート・ダウニー・Jr.)との関わりを描いています。私は、彼が、彼女が魅了される異形の男なのか、この話が実話なのか、今はまだ知りません。でもダイアンのことを知り、興味津々。こんな女性がいたなんて!

そして、「セクレタリー」のシャインバーグ監督の視線も気になってしかたありません!うう、早く見たい!
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いないのは、誰?

2007-04-10 21:22:10 | 映画
この映画に関わる、スタッフもキャストもまったく知りませんでした。でも、とても気になるし、ぜひ見たいなと思っています。その映画は、「明日、君がいない」、原題を“2:37”といいます。このタイトルの意味は?2:37という時間は?それは映画を見れば分かることですが、まずスタッフのお話から。

監督のムラーリ・K・タルリは、1984年8月4日オーストラリアのキャンベル生まれのまったくの新人。彼は友人を自殺で失って半年後に、自らも人生に絶望し自殺を図った過去を持っています。弱冠19歳。その経験をもとに2年の歳月をかけて書いた脚本が、この映画です。

2006年カンヌ映画祭の“ある視点”部門で上映され、絶賛されました。物語は監督の住むアデレードのハイスクール。明るい日差しに包まれた、いつも校庭。外見は普通の高校生の6人の主人公たち。しかし、彼らはそれぞれの悩みを抱えていたのです…。

成績優秀なマーカス(フランク・スウィート)は、ピアノが得意で一流弁護士の父を尊敬しつつも、プレッシャーに苦しんでいます。彼の妹メロディ(テレサ・パルマー)は、両親から疎まれていると感じています。サッカーに夢中でスポーツマンのルーク(サム・ハリス)は、仲間と弱い者いじめを繰り返しています。

ルークの標的は、長髪でゲイを公言しているショーン(ジョエル・マッケンジー)。両親から見放され、麻薬を常用して逃避しています。もう1人の標的は、3ヶ月前にイギリスから移住したスティーヴン(チャールズ・ベアード)。彼は病気のせいで、片足を引きずっています。

美人のサラ(マルニ・スパイレイン)は、ルークに夢中。卒業したら、仕事なんかしないで結婚することを夢見ています。時間は、2時37分。この中の誰が自らの命を絶とうとするのか、いったいその理由は?

監督の願いは、「この映画が、私だけでなく多くの人の命をも救うことを願ってやまない」(チラシより)ということ。年齢に関係なく、自殺を考えている人の手助けになると良いですね。その意味でも、19歳で書いた物語を感じてみたいです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

物語の主人公になりたい!

2007-04-08 22:02:02 | 映画
エマ・トンプソンは、ホントにすごい女優さん。その才女ぶりは、バイオグラフィからもシネマグラフィからもよく分かります。1959年4月15日、ロンドン生まれ。父親は、舞台演出家のエリック・トンプソン。母親は女優のフィリーダ・ロウ。「ウィンター・ゲスト」(97)で、娘と初共演。ちなみに、監督はアラン・リックマンで、こちらも初監督&脚本。

ケンブリッジ大学卒業後、ケネス・ブラナーの“ルネッサンス・シアター・カンパニー”に参加し、1989年結婚(95年離婚)。デビューは「彼女がステキな理由」(89)で、ジェフ・ゴールドブラム主演のロマンチック・コメディでした。ブラナーと結婚後は、共演作も多く、印象は“うまい女優!”。「ハワーズ・エンド」(92)でアカデミー主演女優賞を受賞し、翌年の「日の名残り」「父の祈りを」の2本でも主演/助演女優賞にノミネートされています。すごい!

95年の「いつか晴れた日に」では、アカデミー脚色賞を受賞!「ナニー・マクフィーの魔法のステッキ」(05)でも、脚本を担当。本も書けるんです。だからこんな作家の役は、ぴったり!「主人公は僕だった」(06)のエマは、10年ぶりに新作の悲劇を書き始めたカレン・アイフル役。彼女の作品の主人公は、実在の人物だった(!?)んです。

過去12年間、同じ時間に起きて、同じ回数歯を磨く、同じ歩数でバス停に行き、国税庁の会計検査官としての仕事をする、そして同じ時間にベッドで眠る…。仕事以外での人との関わりを持たず、12年間平凡な暮らしをして来たハロルド・クリック(ウィル・フェレル)。こんな人、いますよね~。

ある日、彼は自分の行動を同時進行でナレーションする、女性の声を聞きます。さらにこの声から、自分がもうすぐ死ぬらしいのです!ええっ~、そんな!驚いたハロルドは、大学の文学部教授ジュールズ・ヒルバート(ダスティン・ホフマン)に相談。はたして、教授のアドバイスとは?ハロルドの運命は?

こんな奇想天外の脚本を書いたのは、これが初のザック・ヘルム。エマの助言はあったのかしらん?と思ってしまう私ですが、余計なお世話。共演は、ジェイクのお姉さん、マギー・ギレンホールと「ビューティー・ショップ」(05・未←未見ならお勧め)のクイーン・ラティファ。「プロデューサーズ」(05)のフェレルの迷演に期待!
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スリのアンディ

2007-04-06 21:57:16 | 映画
香港映画は、私の好きな映画のジャンル(?)。そもそもの始まりは、やっぱりブルース・リー。カンフー映画の面白さに驚かされました。そしてジャッキー・チェン。コミカルなストーリーと、軽快なカンフーにまたまた魅了されました。この時期に活躍した、サモ・ハン・キンポー、ユン・ピョウ、アラン・タムなど、楽しませていただきました♪

そして、チョウ・ユンファ!さらにレスリー・チョン、トニー・レオン、ジョイ・ウォン、マギー・チェン、アニタ・ムイ、ブリジット・リン、レオン・カーフェイ、カリーナ・ラウ、ロザマンド・クワン、ジャッキー・チュン、ああ~、限がない。そういえば「大英雄」(93・未)なんて、とんでもないオール・スター・キャストのとんでもない映画がありましたっけ。

で、もう1人、忘れてはいけないのが、アンディ・ラウ。1961年生まれのアンディは、いまだ魅力的♪最近では、「インファナル・アフェア」(02)シリーズの他、「マッスルモンク」(03)「イエスタデイ、ワンスモア」(04)「ベルベット・レイン」「マジック・キッチン」「LOVERS」(04)「愛と死の間で」(05)「墨攻」(06)と、大活躍。

04年の作品、「イノセント・ワールドー天下無賊ー」が、公開されます。監督は、「ハッピー・フューネラル」(01)フォン・シャオガン。この映画は、ドナルド・サザーランドとグォ・ヨウ、ポール・マザースキーといった異色のキャストのお葬式の映画。未見の方は、どうぞ。

ワン・ポー(アンディ・ラウ)とワン・リー(レネ・リウ)は、恋人同士。仕事は詐欺とスリ。もう、長いことそんな暮らしをしていたのですが、彼女は嫌気がさして彼との別れを覚悟して、『足を洗いたい』と告白。喧嘩別れした彼女は、大平原で車から降りてしまいます。歩き疲れた彼女を助けたのが、農民の青年シャーケン(ワン・バオチアン)。

そしてある日、彼と彼女は駅で再会。たまたま大金を持っていた連れのシャーケンを、ワン・ポーや窃盗集団のフー・リー(グォ・ヨウ)が狙います。列車の中でワン・ポー、フー・リー、ワン・リーたちの攻防が、始まります!果たして、シャーケンのお金は?

ちなみにレネ・リウは、「ダブル・ビジョン」(02)に出演。この映画もレオン・カーフェイとデヴィッド・モース主演のホラーで、変わってたなぁ~。今日は横道にそれてばっかり…。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

黒いスパイダーマンの謎

2007-04-04 20:43:27 | 映画
今さらですが、マーベル・コミックのヒーローには“スパイダーマン” “X-メン” “ハルク” “キャプテン・アメリカ” “デアデビル” “ファンタスティック・フォー” “パニッシャー” “ゴーストライダー” “アベンジャーズ”など、いずれも映画化済み。すごい!原作コミックは一部日本でも発売されていたり、専門店やネットで購入OK。

米映画界では映画の脚本調達が問題で、オリジナルのものが不足していると言われています。そこでこうしたアメコミを映画化したり、日本や香港、中国、ドイツ、フランスなどの海外映画をリメイクしたり、かなり苦労がうかがわれます。よい脚本って、なかなかないんですね~。

話を元に戻すと、「スパイダーマン3」(07)がもうすぐ公開。ヒットシリーズは平均的に3部作が多く、この作品もそのようです。しかし、主役にトビー・マグワイアがキャスティングされた時は、いささか驚いた私。だってマグワイアといえば、「アイス・ストーム」(97)や「カラー・オブ・ハート」(98)「楽園をください」(99)「サイダーハウス・ルール」(99)などの作品で、若手演技派!と印象付いていたから。

まっ、演技派なのでどんな役もこなしてしまうんですけど。確かに1作目の「スパイダーマン」(02)では、自分がスパイダーマンになってしまったことを受け入れたし、「スパイダーマン2」(04)では、大学生なんだけどヒーローである自分に苦悩していました。

彼って口の中でモゴモゴしゃべる印象があり、ヒーロー的でないかも。でも、いいんだ!マグワイアのファンだから。今回のスパイダーマンは、かなりダーク。ポスターでも分かるように、黒いスーツを着て~る!!?

ある日ピーターは、黒い液状生命体が取り付いて“ブラック・スパイダーマン”になってしまいます。そのスーパー・パワーに酔いしれるピーター。しかし、同時に怒りや憎しみといった感情も生まれてしまうのです!いったい彼に何が起こってしまったのか?

叔父を殺したサンドマン(トーマス・ヘイデン・チャーチ)や、父の後を継いでニュー・グリーン・ゴブリンとなった親友のハリー・オズボーン(ジェームズ・フランコ)、そして恋人のメリー・ジェーン(キルステン・ダンスト)との関係に悩みます。他にブライス・ダラス・ハワードやジェームズ・クロムウェル、ビル・ナン、テレサ・ラッセルら、豪華共演。監督はもちろん、サム・ライミ。見ます。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゴンドリー・ワールドへ、ようこそ!

2007-04-03 21:29:32 | 映画
ミシェル・ゴンドリー監督の「ヒューマンネイチュア」(01)を見た時、『なんじゃ、これは!?』が第一感想。「マルコヴィッチの穴」(99)のチャーリー・カウフマン(脚本)&スパイク・ジョーンズ(監督)ゴールデン・コンビの新作ということで、期待は大。彼らの名前を聞くだけで、見たい!と思っちゃいます。

「ヒューマンネイチュア」の“自分を猿と思っている男”+“宇宙一毛深い女”+“ネズミにテーブル・マナーを教える博士”の物語は、驚きの設定。まともな映画を期待してはいけませ~ん、当然!この作品で初監督を務めた、ゴンドリー監督はMTV界の新鋭。そして続く「エターナル・サンシャイン」(04)は、私のお気に入り♪

こちらもチャーリー・カウフマンが脚本を担当し、主演はジム・キャリーとケイト・ウィンスレット、キルステン・ダンスト、マーク・ラファロ、「LOTR」3部作を終えたばかりの イライジャ・ウッドと、キャストも豪華。でもなによりストーリーが、ス・テ・キ。テーマは“記憶”や“夢”。未見の方は、お勧めです。

で、ゴンドリー3作目が「恋愛睡眠のすすめ」。今回は脚本もゴンドリー。なによりうれしいのが、主演がガエル・ガルシア・ベルナルだぁ~!今度のお相手は、シャルロット・ゲンズブール。他に、ミュウ=ミュウも出てます。テーマはやっぱり“夢”ですね。

メキシコに住むステファン(ガエル)は、父親の死をきっかけに母のいるパリに帰って来ます。見かけと違ってステファンはシャイな性格で、仕事も恋愛も全然うまく行きません。彼の住むアパートの隣にステキな女性、ステファニー(シャルロット・ゲンズブール)が引っ越して来て、一目惚れ。

引っ込み思案のステファンは勇気を奮って、ステファニーに想いを告げるのですが、あさっりフラれ…。ステファンは現実から逃避するために、夢の中で恋愛を成就。そのせいで思い込みの激しいステファンは、現実でも恋人だと思うようになってしまいます!果たして、この恋の行方は?

この映画の魅力は主演のガエルだけでなく、ステファンが見る“夢”の世界の造形。ペーパークラフトや着ぐるみ、ぬいぐるみ、海の中、雲の上、ステファンTV(って?)、もう、そこは究極のゴンドリー・ワールド!わくわくしちゃう~♪シャイでキュートで困り顔のガエルに、会いたい!夢でなく、劇場で♪
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハンニバル、誕生

2007-04-01 21:57:02 | 映画
ハンニバル・レクターといえば、アンソニー・ホプキンスの代表作の1本。シリーズ化されたヒット作なので、当然といえば当然ですが、物語の始まり…つまり序章に当たる部分が映画になりました。「ハンニバル ライジング」が、それ。シリーズ4作目にして、原点に戻ります。

ご存知の映画ファンも多いと思いますが、トマス・ハリスの原作を映画しているのは、もう1本あります。TV「CSI:科学捜査班」のギル・グリッソム役、ウィリアム・ピーターセンが主役の「刑事グラハム/凍りついた欲望」(86)。原題から、実はシリーズ3作目の「レッド・ドラゴン」と同一内容です。

整理すると、≪0≫「刑事グラハム/凍りついた欲望」(86)監督:マイケル・マン≪1≫「羊たちの沈黙」(90)監督:ジョナサン・デミ≪2≫「ハンニバル」(01)監督・リドリー・スコット≪3≫「レッド・ドラゴン」(02)監督:ブレット・ラトナー≪4≫「ハンニバル・ライジング」(07)監督:ピーター・ウェーバー

ピーター・ウェーバーといえば、「真珠の耳飾りの少女」(03)。余計ですが。で、今回はじめてトマス・ハリス本人が、脚本を書いています。主役の若き日のハンニバル・レクターを演じるのは、ギャスパー・ウリエル。「ロング・エンゲージメント」(04)のマネクや、「パリ、ジュテーム」(06)でマリアンヌ・フェイスフル主演の“マレ地区”に出てましたね。クールなハンサム♪

共演は「ノッティングヒルの恋人」(99)「Jの悲劇」(04)のリス・エヴァンス。「フォーガットン」(04)のドミニク・ウェスト。やはり個性的な俳優を集めてます!

1952年のリトアニア。第二次大戦で両親と妹を失い、記憶の一部と言葉も失ったハンニバルは、ソ連の孤児院に収容されます。ある晩、脱走を図り唯一の血縁である叔父の住む、パリを目指します。しかし叔父はすでに亡くなり、そこで出会ったのが、日本人の叔母ムラサキ(コン・リー)。

成人したある日、彼女が市場の肉屋に屈辱されたこと知り、彼の中に封印されていた闇の扉が開き、今まで忘れていた記憶と共に“狂気”が目覚めていくのです…。日本というキーワードが、映画の中に溢れています。鎧、兜、刀…

天才精神科医で知的な容貌。そして冷徹なシリアル・キラーのハンニバル・レクターの誕生(ライジング)をしっかりと、見届けたいと思います。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする