『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

五冠なるか・・・

2022-02-11 06:45:00 | 藤井 聡太
長引く風邪っぴきで
きのうは全身痛で
鎮痛剤を呑んでの
出勤だった。

執務デスクに着くと
サイドテーブル上にある
金光教の『書き附け』に向かい
一日の無事勤務成就の
ご祈念をさせて頂いた。

不思議なもので、
生徒や父兄を目の前に
カウンセリングが始まると
体調不良だったことも忘れて
気のせいか、どんどん
体調が回復していくのである。

【病は気から】
とは言うが
風邪程度ならば、
気が張ってると
症状を感じずに済むようだ。




T中の三角地にある
校庭の遠方が
ヴァニシング・ポイントになっていて
ものすごい奥行きを
感じさせてくれる。

世間では大雪を心配しているも、
子どもたちは、昼休みになると
雪合戦や雪だるま作りなぞに
興じてるので、
呑気なものである(笑)。









今朝も庭先には
うっすらと1㎝ほどの
雪が積もっていた。

未明の5時頃に
ゴミ出しに出たら、
ヴァージン・スノーの上を
歩きながらも、
ここでリク坊が
フミに引っ張られて
ソリに乗って喜んでいたなぁ・・・と、
正月の風景を思い起こした。







ベッドサイドの
簡易本棚に
『ハクメイとミコチ』の
全巻を並べて、
毎晩、眠りにつくまで
ランダムに再再読している。

『14匹のねずみ』シリーズにも似た
ファンタジックな世界観は
仕事の疲れと
風邪の症状を
「読むクスリ」として
癒してくれている。








今日は
ソーちゃんの『王将戦』の
第四局である。

ここまで
3連勝できているので、
この一番に勝てば、
五冠達成である。

珍しく
CSスカパーが
無料中継を今日だけやる、
と朝刊にあったので、
それで観戦できそうである。


*************

今年、福島で催されるという
日本ブリーフセラピー協会の学術会議の
世話人の方から、
「短期療法を学ぶ会」を立ち上げられた
院の指導教官だった
故・小野先生について
直弟子として何か書いて頂きたい、
とのご依頼があって
原稿を執筆した。



『鉄人の想ひ出』・・・1


そう・・・。
私たち院生は皆、小野先生のことをそうお呼びしていた。
時あたかも『料理の鉄人』がブームになっていた頃である。

先生の〝鰻の寝床〟のような狭い研究室で、コーヒーに茶菓を頂きながら、M1(院一年生)が集っては和やかに、『短期療法』やロールシャッハのゼミを行ったものである。
あれから、もうニ十八年も経つのだが、その楽しげな雰囲気は今も記憶に鮮明にある。

自分は〝教員上がり〟(下がり?・・・笑)の三十路の年嵩の中年院生だったので、学部上がりの教え子のような若者たちと敬愛の意を込めて、ゼミ中に、何かというと、
「それでは、鉄人のお答えをお願いします・・・」
などとフザケていたが、そんな学生たちの稚気を、孫たちを愛でる祖父のような眼差しで微笑まれながら、先生も満更でもなさげであられた。

当時、院生には、各自に一枚コピーカードが配られており、随時、研究・発表用にコピー・印刷ができるようになっていた。
自分は、子育てと家事をも家内から請け負っていたので、そんなごたごたした中年学生だった事もあり、粗忽にもその大事なコピーカードを紛失してしまった。
神妙な顔で、指導教官(主査)の小野先生の部屋をお訪ねしたら、
「そうかい・・・。そりゃ、困ったねぇ・・・」
と、お叱りをうけるどころか、一緒にガッカリして下さり、まことに相済まなく思わせて頂いた。
ところが、過日、ひょんな処から紛失物が出てきたものだから、喜び勇んで、真っ先に先生の研究室に駆けつけると、書き物のお仕事中だった先生は
「そうかぁ! それは、良かった」
と、満面の笑みでお喜び下さった。
【ふたつわるいこと さてないものよ】
とは、よく言ったもので、その紛失事件で、私は・・・

【哀しみを共に哀しめば
 哀しみは半分になり
 喜びを共に喜べば
 喜びは倍になる】

・・・という、臨床家の真の姿を学ばせて頂いた。

このエピソードは、先生の突然の訃報を伝えた『家族心理学会』のニュースレターに、『鉄人逝く』というショートエッセイとして寄稿し、編集者に感謝されたことがあった。



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