声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

歌がダメなら

2012-11-27 08:43:12 | 自衛官時代の想い出
自衛隊音楽隊は後方支援部隊です。

前線に出て行く部隊とは違って、演奏することで一般市民に公報するという使命を持っています。


レパートリーは数限りなく、慰問演奏では童謡唱歌から軍歌、演歌、ポップスやロックまで、ありとあらゆる曲を演奏します。

御堂筋パレードなどでは受けを狙って
「大阪ラプソディー」
老人ホーム慰問演奏では、毎回
「暁に祈る~軍歌メドレー」
子供の施設訪問では
「アニメ主題歌」なども歌いました。

その都度、女性自衛官が唄う珍しさからか、拍手を貰ってはいましたが、
内部の評価は芳しくなく、いつも冷めたものでした。

隊には編曲専門の古参隊員がいて、楽譜係を一手に引き受けて各パートごとにアレンジされたもので演奏していましたが、

歌がダメなら器楽でという事だったのでしょうか…
ある時、なんと私にピアノを弾けという命令が来たのです。

一応、音大を卒業しているんだから弾けるはずだと思われたのでしょう。

でも、何を隠そう、聴くのは大好きでも、弾くのは大の苦手…。

学生時代の副科ピアノの試験では猛練習して臨んだショパンのワルツ14番・遺作で
初っ端からアルペジオを全部外してしまい、追試スレスレの点数しか貰えなかった苦い過去があるのです。(泣)

そんな私に渡された楽譜はピアノソロがイントロの部分に施された美しいアルペジオの曲
「白鳥の湖」でした。(ー ー;)





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