その能の演出家さんは 謡いは 義太夫に残っている.....
といっていました。 義太夫をさかのぼれば 古浄瑠璃
です。 古浄瑠璃とは 浄瑠璃姫からきています。
浄瑠璃姫と 義経の恋 ..... 語りもの うたとかたり
もっと さかのぼれば 神謡 です。
神謡の名残は むしろ島唄にのこっているのではと思います。
島唄も ものがたり 語りなのです。
日本の伝統芸能の発声はすべて倍音です。
たくさんの音階の声がかさなりあっている声。
母音を多く含んだ すなわちひかりを含んだ声
西洋の発声 ベルカントとはまったく違うのですが
昔 ならっておりましたときに 先生が高音発声のときは
低音を意識しなさい 低音のときは高音
とおっしゃっていたのが 東西に通じるということかな....
伝統芸能の声は だみ声...うなり なんですが そこに
ファルセットもひそんでいる ということ。
それが くるっと ひっくりがえって でてきたとき
ひらめく きらめく ぞぞっと ぐぐっと きます。
これ 西洋人と根本的に違いますね。
倍音発声は 共鳴
骨が 内臓が 共鳴する
聴き手の 身体に 魂に 共鳴する
語り部は 七つの声をもっているはず
その声は ふだん ひとつになわれているんですけどね
さあさ 楽しみましょう。
自分の身体 自分の魂 自分の運命
そを 弦にして 波動で ひとのこころを動かす。
扉をあける。