きのう お名前だけは存じ上げていたある会社の会長さんにお会いしました。無口な方だなと思っていましたところ ボードをお持ちになって筆談がはじまりました。
「僕は5年半前 5つの器官が癌のステージ4と宣告されました。」
「二年前 声を失いました。」
「しかし 癌はなくなりました。東大病院の医師が こんな患者は初めてです といいました。」
持っていたビールのグラスを指差し
「これだけが 僕の食事です。味はわかりません。」
宣告されたとき 絶望なさらなかったのですか?
「(癌に)なっても治ると信じていました。」
残暑お見舞いに持参したのが 会長の飲んでいた アサヒだったのでほっとした。
痩せていらしたが 顔色は冴えて明るかった。
会うべくして お会いしたのだと思った。
..........................................
癌は ナウシカの腐海のようなものかもしれないと思うときがあります。