一日一言
いじらしがる
健気で可哀想に思うと言う意味で、
非力なのに精一杯頑張る様子や、
その心持などを見たり聞いたりして、
同情心を起こすことを表す場合に
用いる。
★彼の貧乏生活は周りからいじら
しがられるほど窮乏を極めている。
3月に咲く花「杏(あんず)」
開花時期は、 3/25頃~ 4/ 5頃。
・中国原産で、奈良時代に梅とともに中国から
渡来したといわれる。
・漢名の「杏子」の唐音から「あんず」となった、
または、「甘酢梅(あますうめ)」が変化して
「あんず」になったとも。
・ピンク色の花。桜とよく似ている。
開花は桜より少しだけ早いようです。
幹の部分は桜と同じく横向きの線が入る。
また、豊後梅(ぶんごうめ)は、梅と杏の
中間種らしく、杏は豊後梅ともよく似ている。
(名前の看板がないとなかなか区別できません)
・実(み)は食べられる。”アプリコット”。
6月頃熟す。実の核の中のアンニンという
部分には強力なせき止め、鎮静作用がある。
また、ベータカロチンがたいへん多い。
ジャム、果実酒などにも使われる。
→ 杏の実へ
・長野県千曲市(旧「更埴市」、長野市の南)に
「あんずの里」があり、毎年4月上旬~中旬頃
観光客で賑わう。
・「杏一益、梨二益、カリン百益」の
言い伝えが中国にある。
★<杏林(きょうりん)>の故事(「神仙伝」)
中国古代、呉の国に董奉(とうほう)という
仁医がいて、貧乏人からは治療代金をとらず、
かわりに症状の軽い患者には杏を一株、
重病者には杏を五株植えさせた。
数年にして家のまわりに杏の林ができた。
それ以来、「杏林」は医者の尊称となった。
(いいお話♪)
・「杏あまさうな人は 睡(ね)むさうな」
室生犀星
(季節の花300より)