季節の花と言葉の花束

写真付きで季節の花や言葉の意味をを書くならgooブログ

季節の花の紹介と言葉の花束を書いています。

季節の花「石榴 (ざくろ)」

2018-07-04 04:25:40 | 暮らし
名言名句(291)

「好んで大言する者は必ず少量である」『菜根譚』


明末の儒者洪応明の著「菜根譚」は、儒教思想を根底とした

処世哲学の本ですが、人間の嫌な側面をズバリえぐった言葉

と言えるでしょう。いつも大ボラを吹いて自慢ばかりしてい

る者は、決まったように器量が小さい、すなわち、人間とし

ての価値が低いものである、という意味です。ある所に、

貧乏で子供好きの小父さんがいました。しかし、大ボラ吹き

で、いつも子供たちを集めては、あれを買ってやる、これを

買ってやる、などと大きなことを言っては子供たちを喜ばせ

ていました。一度か二度、約束を果たしたことがありますが、

それ以外はほとんど空約束で、やがては、子供たちの新用も

なくなりました。面白い話をしてやるからおいで、と小父さ

んがいくら呼びかけても、面白い話だけでは、子供たちは寄

り付かなくなっていました。

=============================

6月から咲いている花「石榴 (ざくろ)」

開花時期は、 6/ 5 ~ 7/20頃。
・西南アジア原産。
 日本へは10~11世紀頃渡来。
・若葉は赤いのでよく目立つ
     (4月頃)。
 なぜ若葉が赤くなるかは、
 紅要黐(べにかなめもち)ご参照。

・呼び名の由来は
 はっきりしないが、
 おもしろい説として、
 原産地近くの 
 ”ザグロブ山”の名前が由来、
 というのがある。 


・実(み)は食べられる。
 おもしろい形。
 不規則に裂けている。
 種(タネ)が多いことから、
 アジアでは昔から  
 子孫繁栄、豊穣のシンボルだった。
 また、実を煎じた液で
 うがいをすると
 扁桃腺炎に効き、
 陰干しした花や実を煎じて飲むと
 下痢止めになる。

・実に残る”帽子状”の
 ガクの部分は
 冠にも似ており
 王冠をいただく果物として
 権威の象徴にもなった。
 昔のソロモン王の宮殿の柱頭には
 このザクロが  
 デザインされたという。

・男性陣の中にいる、
 唯一の女性のことを
 「紅一点」というが、
 これは、中国の王安石が、
 石榴の林の中に咲く花を
 詠んだ詩から出た言葉。

・リビアの国花。

・「姫石榴(ひめざくろ)」は、
 ふつうの柘榴より
 花や葉っぱが小さく、
 花は少し遅めで
 夏から秋にかけて咲く。

・「柘榴」とも書く。


・「鈴なりの
  石榴いろづき 埃風の
  なかに揺るるよ
  その赤き実が」
   大橋松平

 「ざくろの実
  いまだ青しと 待ちしより
  今日雨にぬるる 大き紅」
   佐藤佐太郎

(季節の花300より)




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする